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FL U-ボート大作戦・バンダイ

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 これは、バンダイより1982年に発売された、FL U-ボート大作戦。2人対戦ができるようになっていて、潜水艦側と駆逐艦側に分かれて遊びます。

バンダイからは、他にLCDゲームとして激戦U-ボート(ソーラーパワーシリーズ/太陽電池を使った、2画面で2つ折りできるシリーズ)、LEDを使ったソナー音で潜水艦を探るLEDゲーム・サブマリンも発売されていました。


 この手のゲームは、エポック社がレーダーサーチやスペースサーチ等を発売していましたから、ある意味潜水艦もの(探索もの)の古典とも言える内容。U-ボート側は駆逐艦の位置をソナーで探しながら魚雷攻撃をする、駆逐艦側はU-ボートの上より機雷を投下するというように、この手のゲームの定石どおりになっています。画面の感じは、ディープスキャン(セガ)に似ているでしょうか?男の子の兄弟などいたら、コタツの上で対戦して盛り上がりそうな感じです。ただルールがかなり変則的で、駆逐艦側からは潜水艦は見えないし、潜水艦側も浮上しないと攻撃ができません。


 このゲームの特徴は、なんといっても2画面で対戦できる事。ちょうどこの頃、反対側からも見ることの出来る透過画面の技術が開発されたようで、エイリアンチェイス(トミー)、ペイントローラー(学研)、FL北斗の拳・燃えよガンダム(バンダイ)等、各メーカーより対面式の物が発売されています。このU-ボートは、駆逐艦側と潜水艦側が異なっていますので、2つの画面と2つの操作パネルを必要とするため、この手のものは大型になり値段も高かったです。


 正面から。このように相手側の画面は見えません。


 たまたまなのでしょうが、なんとなく駆逐艦っぽい筐体。


 現在はあまり人気がありませんが、いい味出してます。

 年末が近くなってきましたが、私はFL機を見ると年末のどこかわくわくする、そわそわした空気を思い出します。液晶ゲームは、学校に持って行って友達と交換などして年中遊べましたが、FL機は高価だったため、クリスマスか正月でないと手に入れにくいものでした。そのため、今でもFLゲームを見ると(こたつとみかんを連想して)コタツに入りながら広告や雑誌を眺めて、どれを買おうかとわくわくしていた時間を思い出します。


 昔のプラモデルのようなミリタリー調のBOXアートも素朴でGood。

 実は、これ説明書がないため詳しい遊び方が分からないままになっています。コントロールも効きにくい状態で、動きもゆったりです。分解して掃除でもしないときちんと遊べないのかも。今さら子供のように遊ぶわけではないし、値段も安かったので納得はしているのですが、元の持ち主だった子がどんな感じで遊んでいたのか、わからないのは少しだけ残念です。


参考:Wiki U-ボート(映画)の項、帰ってきた電子ゲーム

※2006年11月13日の記事を加筆・修正して再構成

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