こちらは、バンダイより発売されたベストメカ・コレクション 1/144 ジオン軍 モビルスーツ マ・クベ専用 ギャン。
ジオン公国突撃機動軍大佐マ・クベのために開発された専用モビルスーツ。高出力の試作ビームサーベル(ビーム剣)を携行し、シールドに内蔵されたニードルミサイルを持つ白兵戦に特化した機体である。マ・クベは、テレビ版の第16話・18話・20話・22話〜25話・36話・37話に登場した司令官であり、様々な手を用いてホワイトベースを攻撃してきた官僚であった。それまでのロボットアニメでは、最終話付近で敵の高級幹部が搭乗した強力な兵器と戦うというのが、ひとつのお約束であり、その文脈上で用意された兵器。ガンダム世界では、兵器の開発は民間の軍需産業が担っており、リアリティの上からも個人のための兵器というのはありえなかった。そのため、後付でゲルググと同時期に次期主力量産機の座を争った試作機と設定された。
外観上は中世の騎士風であり、ビームサーベル(ビーム剣)を使用してのフェンシングのような戦いをする白兵戦専用機という設定も、リアリティの面からガンダム世界からは少し浮いていた。そのためか、劇場版めぐりあい宇宙編では、バッサリとカットされてしまった。テレビ版では、ホワイトベースがテキサスコロニーに寄港する第37話にのみ登場した。その後も小説や漫画には登場しているが、続編となる作品群にもほとんど登場していない、1話のみに登場したある意味希少種のようなモビルスーツ。
外観上最も特徴となるのが、シールド正面にハイドボンブと呼ばれる機雷を25基、縁にニードルミサイルを60基内蔵した、ミサイルシールドのデザイン。シールドではなく、携行ミサイルランチャーという説もあるようだが、やはりリアルさを優先し始めた劇場版以降のガンダム世界には、無理があったか。デザイン的には、なかなか秀逸だと思いますが。
重モビルスーツだとか、陸専用モビルスーツだとか、最終量産型だとか、いろいろ設定があったほかのものと比べても、あっさりジオン軍モビルスーツとそっけない。
白兵戦用のスリムな機体なので、ポージングもそれなり。
ジオン軍大佐のマ・クベ。白磁の壷を偏愛しており、最後の言葉もこの壷を託すものと、色々と突っ込みどころの多い人。ガンダムとの戦いでは、それなりに健闘している。
開封時。鮮やかなスカイブルーの成型色がきれい。
このベストメカ・コレクション 1/144シリーズとしても、かなり後期のものだと思われますので、なかなかまとまっている。
色指定図。原色のアニメ調の塗装が似合うモデルかも。
ボージング例。後ろ向きの例が、盾や剣をだらりと下げているのもどうかと思いますが。
シンプルだけど、この300円という廉価な価格の中でよくまとまっています。
プラモ狂四郎にもメインとしては登場していない。狂四郎のリメイクと言える2013年のガンプラバトルアニメ、ガンダムビルドファイターズでは、ササキススムという登場人物の使用機体として活躍した模様。それにしても、現在ゲームセンターで稼動中の機動戦士ガンダム戦場の絆とかを見ると、あの頃夢でしかなかったものが現実になっていて、驚かされます。なぜ、一介の模型店のおやじであるマスターが、ガンダムシミュレーターとか運営できてたんでしょうね。
ということで、1/144 ジオン軍 モビルスーツ マ・クベ専用 ギャンでした。
Wiki ギャン、マ・クベ、ガンダムビルドファイターズの項、機動戦士ガンダム戦場の絆公式サイト