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散財日記 in ケイブマン

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 久方ぶりの散財日記。ここのところ、10日間続けて2時間睡眠みたいなペースでようやく一区切り付きました。年明けからしないといけないことがありますので、終わったというわけではないのですが、中休みといったところでしょうか。

トミーLSIゲーム・ケイブマン・(中古/トミー) 1,200円ほど

 トミーのケイブマンは、82年ころにトミーより発売された蛍光表示管のLSIゲーム。かなりのヒットとなったトミー・スクランブルと同時期に出たもので、スクランブルに注目が集まったためか、当時はあまり顧みられることなく、店頭在庫品が売れ残ってしまい、キングマン的な評価をされることの多い一台です。


 ナムコより版権を取ったパックマンに続いて、コナミより版権を取得したスクランブルがアーケードからの移植作として登場。同時期のケイブマンは、トミーのオリジナルで、原始人のケイブマンを操作して、恐竜ダイナサウスルより卵を奪うという内容。設定といい、箱絵といい、なかなか当時の子供としても、アーケードの移植やキャラものと比べると、こちらを選ぶ可能性は低かったでしょうか。


 筐体。スクランブル、TRON、ルパン黄金強奪作戦と同じもの。


 筐体は、ミニアーケードっぽくて悪くないと思います。


 得点表。ドラゴン10点、ダイナサウルス(気絶させると)30点、卵50点と、後のインフレ化したゲームの得点を考えると、驚くほどシンプルで低い値。


 画面構成はこのような感じ。画面中央右にデカキャラ・ダイナサウルスが陣取っており、おそらくこのゲームの一番の売りだったはず。FC期以降は、巨大なボスキャラが流行りましたが、トミーはそれに先駆けていた?キングマン、エイリアンチェイスのUFOと並んでトミー3大デカキャラのひとつと言えますが、どれも人気なかった・・・。


 ダイナサウルスに石斧を投げ、気絶したところで卵を奪います。ステージ2では、卵を狙ってドラゴンが空中より妨害してきます。


 特筆すべきは、キャラが表情豊かなこと。移植ではなく、オリジナルということで、逆に制約がなく製作側が自由に作れたのかも。背景の火山が噴火を始めるなど、世界観もよいです。このゲーム海外でも売られており、それなりに受け入れられた模様。日本だと、はじめ人間ギャートルズですが、あちらだと原始家族フリントストーン的な世界観なんでしょうか。


 これ、店頭での売れ残りが多く、マニア人気がなく、入手しやすいという紹介のされ方をしてますが、意外とオークションでは値が上がります。ゲームアイドル・杏野はるなさんがいち押ししてるということもあって、改めて再評価される流れでもあるのでしょうか。
 

 基本的には、ゲームとしてもよく出来てるし、世界観も味があって良いということで、いい作品だと思います。


パワーマン・(中古/トミー) ただ(送料200円のみ)

 キングマン、ケイブマンに続いて、パワーマンだ!トミー。ゲームウォッチ発売後の液晶ゲームの競争が激化し、各社ともアイデア勝負の変り種のゲームを発売していたころのもので、82年ごろだと思います。あまり綺麗なものでなかったので、結局送料のみでいいということで、ただでした。


 これがパワーマン。なかなかかっちょいいです。ただ液晶のキャラとは、似ても似つきません。


 ビックモンスターに食べられないようパワーマンを動かし、チビモンスターをパワーマンベースに連れて来たり、食べたりするという内容。よくわかりませんが、ゲームとしてはパックマン系で、箱キャラはグフ系という、流行ってるものなんでも詰め込んじゃえみたいな感じ。


 おそらく一番の売りはプログラミング機能内蔵。ぼちぼちホビーPCやMSXなどの8ビットPCが家庭に入り始めた頃ですから、当時としては訴求力があったのでしょうか。実際は、敵の数やワープ、難易度の設定ができるという程度のもの。


 カラー液晶を謳ってますが、赤黒の2色。


 特にプレミアもついておらず、人気もない作品。でも確かに当時の記憶の中にあります。インパクトはあった一台と言えるのでしょうか。トミーのLCDブランド、デジプロシリーズの一台でもあります。


スリムボーイ・レーシング5・(中古/トミー) 500円

 スリムボーイは、ちょっと高級な液晶ゲームという路線で売られていた一台。こちらは、液晶ゲーム出始めの80年頃のものだと思います。スリムボーイの名の通り、薄型のボディが特徴で、(液晶は安価なものが多かったのですが)1万円近い価格と、大人っぽいアダルトな雰囲気を漂わせていました。6種のシューティングゲームを収録した、シューティング6というのもあり、後期では価格も下がったイデオンのキャラを用いたものもありました。


 価格が高価だったのは、5種のゲームを内蔵ということだけでなく、大型液晶が高かったからという理由のようです。


 内蔵されている5種のゲーム。サーキットレーシングA、B。サーキットを回るタイプのゲームの様。AとBの違いは、取り説がないため不明。


 デッドヒート。上からライバルカーが流れてくるタイプのレースゲームでしょうか。


 カーチェイス。遊び方は不明。ぶつけるのか?


 こちらはアーケードよりの移植、ヘッドオン。おそらくこれが一番の売りだったと思われます。


 値段が値段ですので、程度もそれなり。当時の高級感は、ちょっと感じられません。


 革風のカバー付き。一万円近くもするのですから、多少の装飾は必要だったのでしょう。


 これも記憶にありますので、当時のインパクトはそれなりにあった商品だと思います。ただ買おうとは思いませんでした。バンダイのGDが2個買えちゃいますし。


 ということで、トミーづくしでした。トミーのものは、後期のカラー液晶のものを除いては、割と安価に入手できると思います。



8時だよ!全員集合の作り方〜笑いを生み出すTV美術/山田満郎・(古本/双葉社) 1,200円ほど

 8時だよ!全員集合の作り方〜笑いを生み出すTV美術は、TBS美術スタッフだった山田満郎氏が、氏が手がけた8時だよ!全員集合の舞台裏について書かれた一冊。大量の詳細な資料とともに、舞台装置の仕掛けについて解説してあります。


 こちらは、全員集合のプロデュサーだった居作昌果が書かかれた8時だよ!全員集合伝説。どちらも2000年代最初の頃の出版で、この頃は荒井注氏も含めたドリフの7福神のCMが話題になったり、いかりや氏や高木氏などが自叙伝を出版したり、NHKや紅白に出場したりと、何かとドリフが再注目されていた時期でした。これが出た時点だと、DVDも発売されておらず全員集合を見ることは、まだかなり困難な時期でした。


 多くのドリフ本や全員集合本が書かれていますが、これの貴重なのは、記憶による思い出でなく、山田氏が保管していた莫大な資料を元に書かれていること。数々のああ、あったなというコントの数々が、まるで最近の出来事のように詳細に解説されています。


 DVDが出た現在でも、その資料的価値の高さは、数あるドリフ本の中でも一級品だと思います。


 これ、当時買い逃していました。ネットがなければ、何十件も古本屋を梯子するか、偶然手に入ることに賭けるかしかありませんので、何十年前のレトロゲームだけではなく、こういったものも容易に手に入る時代というのは、ありがたいですね。

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