ということで、前回より3ヶ月ぶりの久々の更新となる散財日記兼雑記。特に忙しかったというわけでもないのですが、車を買い替えた(といっても中古車ですが)ため、そちらに関心を取られていた。節約という意味もあって、それほど散財もしていません。年末は、飲み会も済んでしなければならないことは後ひとつのみといった状況。ゆっくりと過ごせるといいですね。
電子ゲームなつかしブック(コアムックシリーズ)・(新品/コアマガジン) 1,500円(送料込み)
こちらは、2016年9月末に発売された電子ゲームなつかしブック。実際には、発売前に予約して同時に入手していたのですが、紹介が遅れてしまいました。ちまたでは、ファミコンミニが話題ですが、そちらも買い逃しています。ファミコンミニに影響されてか、ここのところレトロゲーム関連の商品が発売ラッシュでぜんぜん追いつけてない。とりあえず、これは予約しました。こっちは検討中。Amazonのカート内の後で買うリストはえらいことになってます。
この電子ゲームなつかしブックですが、タイトル通り電子ゲームに特化した内容。ファミコンミニの影響からか今はファミコン本が多いですが、ちょっと変化球ですね。1983年の発売から1994年の最後のソフト発売まで、約10年という期間現役だったファミコンに比べると、電子ゲームは78年~85年頃まで、実質3年くらいしかブーム期がなかったため、思い入れのある層や知っている人が少ない。そのため、このような資料本も極端に少なくて、出版してくれたこと自体が奇跡だと思える。
帰ってきた電子ゲームの中の人と、任天堂本をいくつか書かれている任天堂博士の山崎功氏が関わっているため、過不足なく有名どころは押さえてあります。ページ数の関係でそれほど数は多くないため、マニアの人には物足りないと思いますが、書店で見つけて懐かしいと手に取る人にとっては十分だと思います。
もちろんゲーム&ウォッチも収録されていますが、省かれてしまうことの多い蛍光表示菅(FL)ゲームが多く取り上げられているのが嬉しい。あら、インベーダー2000の発売元がバンダイとなってますな。
電子ゲームといえばこれも外せないサイモンなどもきちんと収録されている。
さらになつかし電子ゲーム100として、100本分の電子ゲームのミニレビューが掲載。簡単な紹介や遊び方、解説などが書かれている。ファミコンの攻略記事は多いですが、電子ゲームではほぼ皆無なためこれは貴重。
アーケードから移植された名作電子ゲームという企画。惜しむべきことにページ数が少ない。ファミコンやゲームボーイも収録されていて、ファミコン芸人の藤田さんも登場しているのだが、Amazonのレビューにも書かれているように、ここは電子ゲームに特化して欲しかったところ。出版する側としては、電子ゲームのみの本だとあまりにも市場が狭すぎるため、安全策としてファミコンの記事も入れたいのでしょうけど。
電子ゲームだけではなく、同時期のテレビゲームなども多数収録されている。このため、電子ゲームの情報を求めて買う人には物足りない内容となっていますが、バラエティにとんだ内容になっていて読み応えもあります。Amazonでは、★三つ半と微妙な評価になっていますが、ここ的には星★★★★★を進呈したい。
どちらにしても、今この時期に電子ゲーム本を出版してくれたというだけで価値がある。この時期のことを知っている人ならば、書店などで見かけられたら、ぜひ手にとって見て欲しい楽しい一冊になっていると思います。
ぼくたちのギャルゲークロニクル(オークスムック730)・(自由価格本/オークス) 500円(送料250円)
こちらは、2016年1月に発売されたぼくたちのギャルゲークロニクル。著者は、近年レトロゲーム関連本を出しまくってるコナミ出身の前田尋之氏。育成、恋愛ゲームと呼ばれるジャンルのゲームの歴史をまとめたもの。同じ筆者によるよりアダルトよりのゲームをまとめたぼくたちの美少女ゲームクロニクルというものも発売されている。
もともとアダルトゲームの歴史は古く8ビットパソコンの時代からありますが、そこからアダルトの要素を抜いて育成や恋愛という部分にスポットを当てたものが、90年代CD-ROMの大容量を使える時代になると登場してきた。コナミのときめきメモリアルの大ヒットで、一時期はゲームショップの棚にRPGやアドベンチャーと並んで育成、恋愛ゲームというコーナーが設けられるほど隆盛を極めた。そんな、ギャルゲーの歴史について代表的なものを紹介している。
パソコンの初期の光栄のものやエニックスなどが出していたものなどは、アダルトの要素を含んでいるためこちらでは紹介されていない。ギャルゲーの起こりとして、美少女を主人公にしたアクションゲームやRPGなどを持ってきている。後は、各年代ごとの代表的なものが網羅されている。900タイトルから厳選し240タイトル収録されているということですが、あれが収録されない、これが入っていないという不満はあるらしい。
個人的には、ギャルゲー全盛期はプレイステーション、セガサターンの頃だと思っているので、見たことある作品が多くて懐かしい感じはしますね。
この本は、定価1,400円ほどの本なのですが、自由価格本としてかなり安い値段で売っている。新本特価(自由価格本)とは、バーゲンブックとも呼ばれ、新古本とも異なり一度も市場にでていないもの。出版社の判断で安い価格を付けて売りに出したものらしい。自由化価格本の目印として、赤で印が入っていたり線が引いてあったりする。あまり売れなかったのでしょうか。ぼくたちの美少女ゲームクロニクルなどは第二段が発売されているみたいですが。
ギャルゲー、美少女ゲームに詳しい人には、物足りない内容みたいですが、ギャルゲーの歴史が簡単にまとめてあるため、ライトなゲームファン層にとっては十分な内容だと思います。自由価格本で安く売られていますので、プレイステーション、セガサターンの頃を懐かしんで買うというのもありかも知れません。
激レア! お宝発掘!! 80年代マイコン読本・(ほぼ新品/総合科学出版) 925円(送料250円)
こちらは、総合科学出版より2016年2月に発売された激レア! お宝発掘!! 80年代マイコン読本。80年代のマイコンと呼ばれていた頃のパソコンゲームについて特化したもの。著者は佐々木潤氏。80年代マイコン大百科、レジェンドパソコンゲーム80年代記に続いての第三弾になります。80年代当時のパソコン雑誌の広告や記事、カタログなど豊富な資料から時代を振り返る。
80年代マイコン大百科、レジェンドパソコンゲーム80年代記では、パソコンハードから著名な作品、スターゲームデザイナー、有名なソフトハウスまで幅広く掲載されていましたが、第三弾となる本作ではパソコン誌の広告の片隅に載っていたようなマイナーなソフトハウス、ゲーム作品にスポットを当てている。
そのため前2作と比べてもかなりマニアック。聞いたこともないソフトハウスやらエニックス、光栄、ハドソンといったメジャーな会社の出していた、マイナーソフトまで掲載されている。
パソコンハードのカタログも掲載されているが、こちらも時代に埋もれてしまったマイナーハードから。VIC-1001は、米コモドール社が発売したハードで、これの廉価版がMAX MACHINE。
マイコンベーシックマガジンやI/Oなどのモノクロページには、マイナーな会社の広告やパソコンショップの広告が山のように掲載されていて、メインの記事を読んだ後、そのようなモノクロページをチェックするのも楽しみだった。なんだか、そんな密かな楽しみを思い起こさせてくれるような一冊。扱っているネタがマイナーなので、80年代マイコン大百科、レジェンドパソコンゲーム80年代記はすでに持っていて、更にもう一歩踏み込みたいという人向けだと思います。Amazonアウトレットで新古本が安く売られているので、気になった人にはお勧め。
「ゲーセン」最強読本 ―永久保存版名作ゲームBEST100・(古本/宝島社) 30円(送料250円)
「ゲーセン」最強読本 ―永久保存版名作ゲームBEST100は、2003年に宝島社より別冊宝島の一冊として発売されたムック本。今回紹介しているものは、今年発売と新しいものが多いですが、こちらは10年以上前の別冊宝島ものになります。内容は、70年代~90年代のゲーセンの歴史を振り返ったもの。2000年代の初期頃にも、ファミコンソフトの相場が高騰したり、様々なジャンルで復刻版が流行るなどレトロブームが起こっていました。その頃によくあったレトロゲーム本ですね。
巻頭ではインベーダーの生みの親西角友宏氏のインタビュー記事、ゲームセンターあらしの新作、すがやみつる氏へのインタビューの後、主に80年代を代表するアーケードゲームが掲載されていますが、100と銘打ってあることからもわかるように、すべてが収録されているわけでもありません。
巻頭のあらしの新作漫画。あらしは、この頃のレトロゲームブームの中で引っ張りだこでした。記事のほうでは、ひとつのゲームに1ページを使っての解説。惜しむらくことにモノクロ。この本に限らず、このような解説記事はライターさんとの相性もありますから、なかなか満足できるようなものって少ないですね。
まあ、それでも主要な有名どころは押さえてあるので、この手のライトなレトロゲーム本としては満足。
それよりも、この本で特記したいことは「ゲーセン」最強読本と名乗っている通り、ビデオゲームだけにとどまらず70年代のエレメカや90年代のプリクラなどゲームセンター全般を扱っている点。エレメカの記事は、なかなかありませんので、そういった意味では貴重なのかなという気がします。
おニャン子クラブ ベスト・(中古/ポニーキャニオン) 280円(送料350円)
こちらは、80年代を代表するアイドルグループ、おニャン子クラブのベスト盤。秋元康氏のプロデュースでAKB48のプロトタイプともいえるグループでした。このような80年代アイドルもののCDは現在でも企画盤が発売されているのですが、これは1987年の当時もののベスト盤になります。
今はこのような企画もののアイドルグループがいくつも作られ全盛期ともいえる状況ですが、このおニャン子の時にはアイドルグループとしては、ほぼ一人勝ちのような状況でした。夕方から放送されていたフジテレビのテレビ番組とも連動して、リアルタイムにその情報が得られることが新しかった。卒業という形をとって、メンバーの入れ替えをするというのも、このおニャン子あたりが最初ではないでしょうか。
歌唱力が求められるグループではなかったため、今聞くと微妙。ただ大ヒット曲セーラー服を脱がさないでや、あんみつ姫のテーマソングでもある恋はくえすちょん、およしになってねTEACHER、じゃあねなどヒット曲が多いため、それなりに楽しめる。おニャン子はソロでの活動も多く、それらのソロでのヒット曲は入っていないため、その辺りがちょっと物足りないですが。
この当時は、最先端のアイドルグループだったのですが、楽曲もシンプルなため今聞くとのどかな感じがします。それにしても80年代はアイドル全盛期と呼ばれていて、90年代に入ると自分で作詞作曲もするアーティスト寄りのシンガーやバンドでの楽曲が台頭してきて、一時期は森高千里やWINKくらいしか活躍できないほとアイドルは廃れてしまいました。今はまたアイドル全盛期となっていますから、時代は巡るものなんですね。今はもちろんアイドルは聞かないのですが、唯一の例外となっているのがレッド・ホット・チリ・ペッパーズより誕生祝をされている、とんでもない地点に到達しているこのお方。これに関しては次回やります。