アタリ フラッシュバック8は、アタリ2600のゲームを収録した専用コンソール機。もともとは2004年から2011年まではアタリ社、それ以降はアタリからのライセンスの下でAtGames社が製造、販売を行っている。
ということでこちらは駿河屋さんから購入。駿河屋さん大変便利で、しかもオークションやAmazonよりも安いこともあるため大変重宝しているのですが、ここのところの運賃の値上げの影響を受けて送料が上がったり、通販手数料という謎の金額を取るようになった。以前のようには、気楽には買いにくくなったのはちょっと残念。
日本でいうところのファミコンミニとか、スーファミミニみたいなゲーム機ですが、それらより歴史はずっと古く2004年から少しずつ異なるバージョンのものを販売し続けており、現時点ではフラッシュバック9まで来ている。米国では元々レトロゲームをテレビに繋いで遊べるようにしたプラグイン型のゲーム機が人気で、その延長線上にある。
こちらが、そのAtari 2600の往年のゲームを収録したプラグイン型TVゲームATARI 10in1 テレビゲームズ。プラグイン型TVゲームというと、日本ではエポック社などの子供向けのイメージが強いですが、米国では往年のレトロゲームを収録して復刻したタイプのものに人気があった。
米ATARI社は、1972年にノーラン・ブッシュネル氏が創設した、世界初のビデオゲーム会社。ATARI社のアタリという言葉は囲碁の用語から、会社の社紋は富士山を図案化したものだというのは有名な話で、ブッシュネル氏はかなりの日本びいきだった様。1970年代にビデオゲーム史上初のヒットゲーム機ポンを発表して好評を博し、家庭用ポンやブレイクアウトで家庭用TVゲーム機にも進出、70年代後半にカセット式のTVゲーム機ATARI VCS(Video Computer System)を発売し、大ヒット商品となった。また80年代後半には、ナムコとも提携を結んでガントレットやマーブルマッドネス等が、ナムコ直営のゲームセンターに置かれていた。(一時期、アタリのアーケード部門会社の筆頭株主だった)
大体1万円前後で売られているものですが、元々アタリ2600がヒットしていない日本では好きな人のみが買うハードなので中古は少なめ。オークションにもそれほど出ていません。一台欲しいとずっと思っていたのですが、丁度良いタイミングで半値ほどの中古が見つかったためようやく購入。
開封時。本体、ACアダプター、アタリ2600のものを模したジョイスティックが2本、薄い説明書とシンプルな構成。
本体のイメージもアタリ2600のものを模している。英語版Wikiを見るとアタリ7800の外観を模したバージョンもあるみたい。いかにも外国製という雰囲気を醸し出すアタリマークがイカす。
ジョイスティックもアタリ2600風。アタリのコントローラーの端子は、アタリ規格ジョイスティックとしてMSXを始めとする他のコンシューマー、ホビーパソコンにも使用されて事実上の標準規格に。
ACアダプターは、小型の今時のもの。これ並行輸入版か日本版かわかりませんが、日本の電圧に対応しているんでしょうか。
収録するゲーム数はフラッシュバックのバージョンにより異なりますが、この8では105種類を内臓している。上述の10種内臓のプラグイン機とは雲泥の差。そこは10年以上の時間差があり、今の時代だとこれが標準的なのでしょう。このフラッシュバックシリーズは、外観はどれもほとんど変わりませんので、違いはこの内臓ゲームに寄る。そのため集めようというほどではなくて、ひとつで十分ですよ。わかって下さいよということになる。ただ、このファミコンよりも古い時代のゲームの数々は、今となってはなかなか遊べないため、そういう意味では十分魅力的だと思います。
参考:Wiki ATARI、ノーラン・ブッシュネル、Atari 2600の項、謎のゲーム魔境2/ゾルゲ市蔵・キルタイムコミュニケーション