エキサイトバイク(EXCITEBIKE)は、任天堂より1984年に発売されたバイクレースゲーム。
バイク弄りをするのはあまりにも寒いということで、バーチャルバイクネタ。任天堂のバイクゲームとしては定番といえる作品で、続編としてエキサイトバイク64、移植版としてVS.エキサイトバイク(アーケード、ディスクシステム)、GBA、Wii、3DS、Wii U版などが出ています。ゲームは、オフロードバイクを使ったモトクロス競技のゲーム化で、中でもスタジアムにジャンプ台などを設置して行うAMAスーパークロス選手権などをイメージさせるものになっています。
ゲームは、1台でタイムを競うSECTION Aと他に3台のバイクと混走するSECTION Bかならなります。どちらもタイムを競うもので順位ではありませんが、SECTION Bの場合、他のバイクに接触をしたり、或いは妨害をしたりという要素が加わります。特徴的なのは、操作はアクセルとターボ(加速ボタン)のみでブレーキが無いという点。ターボボタンは、使用しすぎるとオーバーヒートを起こしますので、いかにこれを避けつつ速度を保つかというところがポイントになります。
取り説。初期任天堂のソフトは、共通のフォーマットを持っていました。
裏面。ゲーム&ウォッチのものとも少し共通する。
障害物のジャンプの仕方。いかに速度を落とさないで、ジャンプをこなし、転倒しないよう着地を決めるか。これが、このゲームの肝。
この時期のものとしては、珍しいコースを自由に作れる、エディットモードが付いていた。ただし、作ったコースを保存するのにはファミリーベーシックのデータレコーダが必要。
箱の裏面。こちらもゲーム&ウォッチと一部共通する。
昔のゲーム機では、バイク独特の操作性を再現するのが難しかったのか、カーレースに比べるとバイクのゲームは少なかった。こちらは79年頃にトミーより発売されたブラックレーサー。電子ゲームではなく障害物が印刷されたフイルムをモーターで動かすエレメカ。オートバイを使って、車やドラム缶など障害物を跳び越す、バイクスタントのような内容。同じトミーのポケットメイトでも、同じ題材のものがあった。
こちらは、83年頃と電子ゲームブームの最後期に発売された、トミーのウイリークロッサー。バックライト付のカラー液晶仕様と、この間の技術の進歩を感じさせます。内容は、オフロードバイクを使って、上下に凸凹のあるコースを時間内に駆け抜けるというもの。敵バイクを煙幕で撃退したり、ヘリコプターが攻撃してきたりと、内容も随分進んでいます。
エレメカ、電子ゲームの時代からファミコンの時代へ。ファミコン期には、有名なところでマッハライダー(MACH RIDER・85/任天堂)という作品もありました。
PCでもレースやシュミレーション寄りの作品が、いくつか登場していました。
中でもエポックメーキングな作品となったとのがセガのハングオン(HANG ON/85)。セガの大型筐体路線のはしりでもあり、大型の筐体に跨って、実際に傾けることでバイク独特の操作感を再現していました。
このバイクゲーム+大型筐体という形では、86年にオフロードバイクを題材に取ったエンデューロレーサーも発売され、セガの家庭用ゲーム機などに移植されていました。
また、続編としてHang-on Jr.、Super Hang On等が作られました。
ポリゴンの時代になると、よりリアルな方向へ。初期ポリゴンでマン島のコースを再現したマンクスTT スーパーバイク(Manx TT Superbike/95)。こちらもアーケード版は、バイク型の筐体に乗り操作する。これより少し前のポリゴンでないものには、TAITO WGP(89)、セガGPライダー(90)等がありました。この辺りだと、バイクブームでゲームの題材になることも多くなっていたんですね。
当時の思い出としては、自分では所有しておらず、友達の家で遊ばせてもらいました。気軽に遊べて、結構テクニックが必要でやりこむと奥が深いゲーム性などが、もてなし用のゲームとしては最適だったよう思います。
ということで、レトロ・バイクゲームの定番エキサイトバイク(EXCITEBIKE)でした。
参考:Wiki エキサイトバイク、ハングオン、マンクスTT スーパーバイクの項