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LSIパワースポーツ どすこい熱血場所・バンダイ

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 これは、1992年にバンダイより発売されたLSIパワースポーツ どすこい熱血場所。


 バンダイが80年代の終わり頃から、90年代に掛けて展開していたポケットクラブシリーズの中の一作。電子ゲームが、ショーケースの主役を張る時代はとっくに終わっていましたが、キャラクターなどを使用して手軽に遊べるミニゲームとして、電子ゲームは復活遂げていました。その後もたまごっちやデジモン、キーチェンのゲームなど、定期的にブームが起きています。恐竜が滅んだと思っていたら、実は鳥へと進化して大繁栄していたみたいな。このポケットクラブシリーズは、ドラゴンボールやセーラムーン、戦隊ものなど定番のキャラを取り入れつつ実に100種類以上が発売されました。実は、電子ゲームブーム期のゲームデジタルシリーズよりも多かったり。


 このどすこい熱血場所は、ポケットクラブのP-1ワイドというスクリーンが大きくなったタイプのLSIパワースポーツというスポーツものの内のひとつです。このポケットクラブシリーズは、おおよそ2,980円~くらいで展開されたシリーズで廉価であることが大前提のため、液晶画面が小さく往年のゲーム&ウォッチのような高級感は望めません。ただ、このP-1ワイドではスクリーンが大型化されているため、価格の割には立派に見えるというシリーズなのでした。


 右側に4方向の移動ボタン、左側にアタックボタンとレベル選択のモードボタンという構成。


 ゲーム内容は、4方向ボタンを使用してうっちゃり山、ちゃんこ海のどちらかの力士を上下3方向に操作、アタックボタンを押しながら操作ボタンの上で張り手、操作ボタンの下でうっちゃりの技を仕掛け、相手の力士を倒します。相手を倒すか、制限時間を迎えると水入りとなり、土俵際に付き人が登場。付き人のところで体力ゲージを回復させます。そのまま次の取り組みへというのがゲームの流れ。パワーのうっちゃり山、技のちゃんこ海と選択するキャラの性格付けもされていて、後期のものだけあってなかなか凝っています。このシリーズは、廉価なのが売りであったので、既存のゲームから中身を流用し、そのままキャラクターだけを変えたというパターンが多い。これはバンダイのゲームデジタルのスモウとも違うし、ザ・プロレスとも違います。何かヒーローものとか、キャラクターものから持ってきているのかもしれません。


 こちらは、1987年にテクモより発売されたファミリーコンピュータ用ソフトつっぱり大相撲。相撲というと昔は、地味なスポーツとかおじさん向けというイメージが強く、プロレスと比べても子供の人気はいまひとつでしたが、90年代前後には若貴兄弟が登場、千代の富士の引退や外国人レスラー、小錦、曙、武蔵丸の活躍ともあいまって急速に華やかになり、相撲ブーム、若貴ブームと言われるような人気を誇っていました。それまではプロレスと比べると漫画になったりゲーム化されることも少なかったのですが、この頃までには急速に数を増やしていきました。



 以前に調べてみた相撲ゲーム一覧。やはり相撲人気が盛り上がった90年前後が多いですね。

ボードゲーム 大相撲ゲーム/タカラ(77)
ボードゲーム 川崎のぼるの相撲ゲーム/エポック社(エポックまんがゲームシリーズ)(78)
エレメカ 熱戦大相撲ゲームデラックス/エポック社(発売年不明)
エレメカ すもうゲーム/エポック社(80)
ゲームデジタル SUMOU スモウ/バンダイ(82)
AC 大相撲/データイースト(デコカセ)(84)
AC 出世大相撲/テクノスジャパン(84)
FC PCE SFC Wiiつっぱり大相撲/テクモ(87 92 93 09) 携帯(03)バーチャルコンソール(07)
FC 寺尾のどすこい大相撲/ジャレコ(89)
FC 千代の富士の大銀杏/FACE(90)
FC SDバトル大相撲/バンプレスト(90)
SFC スーパー大相撲熱戦大一番/ナムコ(90)
GB 相撲ファイター 東海道場所/I'MAX(91)
SFC 大相撲魂/タカラ(92)
エレメカ 大相撲ゲーム めざせ大関/TOMY(92)
LSI Pクラブ パワースポーツ どすこい熱血場所/バンダイ(92)
SFC 若貴大相撲 夢の兄弟対決/イマジニア(93)
SFC 横綱物語/KSS(94)
GG、GB、MD ああ播磨灘/セガ(アスク講談社)(93)
N64 64大相撲/64大相撲2/ボトムアップ (97 98)
PS 日本相撲協會公認 日本大相撲/~格闘編/~激闘本場所編/コナミ(00 01 02)
PS シンプル1500シリーズVol.58 Theすもう/D3パブリッシャー(01)
 
 相撲は、技数も多いし、張り手、うっちゃりなど駆け引きも大きなウエイトを占めていて、パワーやスタミナの要素もあります。番付(ランク)が上がっていくという制度も面白いため、上手に作られたものであれば、なかなかゲームに向いている競技だと思います。


 個人的な思い出としては、当時は存在自体を全く知りませんでした。Pクラブシリーズ自体も、ドラゴンボールのものをいくつか知っていた程度で、ほとんど関心が向かなかった。このシリーズ、今も特に人気がないし、プレミアなどが付くものでもないため、リサイクルショップなどの片隅に無造作に置かれていたり、壁にかかっていたりします。安い価格で置かれているのを見つけると、ちょっとだけ嬉しくなって購入してしまうような気軽に入手できる良さもあったりします。


 ということで、LSIゲームとしては大変珍しい相撲を題材としたゲーム、LSIパワースポーツ どすこい熱血場所でした。

参考:Nostalgia ポケットクラブのページ、帰ってきた電子ゲーム、ファミ通COM、野球盤道場、琴欧洲記念館 (非公認)

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