ということで、半月ぶりくらいの散財日記。別のものを予定していたのですが、到着が前後してこちらの方が先に着いたので、こちらから紹介します。とりあえずボーナスは入っても、特に大きなものは買う予定はないのですが、ちょこっとだけ散財。
バビル2世 限定版 コンプリート DVD-BOX・(新品/メーカー不明) 4,090円
こちらは、イタリア輸入版のバビル2世コンプリート DVD-BOX。例によって廉価な輸入物DVDセット。バビル2世DVD-BOXは、国内版だと2004年と2006年に発売されており、2015年にはBlu-ray BOXも出ています。国内版の価格だとプレ値も付いているのか新品で30,000~40,000円程度、中古やオークションでも15,000円~程度はします。
バビル2世は、横山光輝氏原作のSF超能力漫画。原作は、1971年から1973年にかけて週刊少年チャンピオンに連載されていた。テレビアニメ版は、テレビ朝日系列で1973年に放送開始。原作では、単行本12巻に渡る長編漫画だが、テレビ版は全39話にまとめられている。その後も、平成版が2001年からテレビ東京系で、OVA版が1994年に全4巻で発売されている。また2010年よりバビル2世 ザ・リターナーという続編が、週刊少年チャンピオン誌に連載されている。水木一郎氏の持ち歌として、懐かしのテレビアニメソング番組などでも繰り返し流されているため、その意味でも有名な作品。はるかな昔にバビルの塔を作ったバビル一世の後継者として選ばれた主人公が、3つのしもべと呼ばれる強力な兵器を従え、世界制服をたくらむ超能力者ヨミとの死闘を繰り広げる。
ボックスから取り出したところ。アニメのキャラクターがふんだんに描かれていて、結構良い感じ。
セットは、4つ折になっています。日本版のDVDセットでは、一巻ごとにパッケージングされていたそうですが、廉価に売られているものなのでこんなものでしょう。
小冊子も着いている。所どころカラーで、設定画なども収録されている結構本格的なもの。イタリア語なので、全く読めませんが。
DVDは、6枚組みに全39話を収録している。フランス版のウィングマンやエバンゲリオンなどとは違った、ちょっと変わった収納法。
2枚が半分重なった形で収められており、上から押すことでストッパーが外れ取り出せるようになっている。これはちょっと傷付きやすいと思われるので、フランス語版DVD式の方がよかった。最初は外し方がわからなかったし。
DVDのラベル部分にも、主要キャラクターが使われていていい感じ。イタリアとかフランスのおたくは、日本と感覚が近いのか、海外版といってもそれほど違和感はありません。
ディスク5枚目からは、あの悪名高き牧場編。最初のテレビ版では、全39話のうち27話から牧場に舞台を移して、原作とは異なったオリジナルの展開になっている。これは、伸び悩む視聴率(平均9%)に対してのテコ入れだったとか。
実は最初の方でもブルーの戦闘服を着用し、バビル2世号、バビルカーという乗り物に乗って移動するなど、原作のストイックなイメージからは随分変えられている。個人的には、本放送でなく夏休みに放送されていた再放送で見たくちなのですが、調べてみると夏休みこどもアニメ劇場の定番作品だったみたい。本放送時には、視聴率で苦戦していたようですが、何度も再放送が繰り返されるうちに名作として認知されていったのかもしれません。アニメを見たのは一回きりで、その後は機会がなく文庫化された原作を読んでいたのですが、原作があまりにも出来が良すぎるため、思い出の中で美化されている部分もあるかと思います。とはいえ、野田圭一氏(新右衛門さん)のロデムと神谷明氏(これがデビュー作らしい)のバビル2世、黄金に輝くロプロス、動くポセイドンが見れるのは73年アニメ版だけなので、そういった意味では見る価値はあるかと思います。
期待していなかったのですが、デジタルリマスターされているわけではないと思いますが、何気に画質も良い。また子供向けに改変されているはずの脚本も何気に良い出来で、ぐいぐい物語に引き込まれる。イタリア版ではオリジナルの日本語のセリフと日本語の主題歌も収録されており、十分に懐かしさを感じられるようになっています。再生方式が異なるため国内のDVD再生機では再生できませんが、価格の安さ、手軽さを考えると、なかなか良いと思います。バビル2世に思い入れのある人、3つのしもべという言葉に反応してしまう人にお勧め。
トロン:レガシー・(中古/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社) 135円(送料350円)
トロン:レガシーは、2010年に作られたアメリカ・ディズニー映画。1982年に作られたトロン TRONの28年ぶりの続編にあたる。前作トロンと同じく、CGを駆使してコンピュータ内部世界での冒険を描く。
物語は、前作の続きからとなっており、前作の主人公ケヴィン・フリンが謎の失踪を遂げたところから始まる。その20年後、ケビンの息子サムはポケベルに父からのメッセージを受けとり、そのメッセージの謎を探しているうちに、かって父が探索を行ったコンピュータ世界へと取り込まれてしまう・・・。
前作トロンは、世界初のCG(コンピュータグラフィックス)を使った映画ということで話題となりました。本作では、実写と見間違う映像を作れるほどに進歩したCGを使って、前作のCGっぽい世界観を再度構築するという、ちょっと倒錯した感じの作品になっています。まだ全部見ていませんので、内容はわかりませんが、前作のようなエポックメイキングな意味合いはありませんので、あくまでもアクション映画のひとつとして位置づけられる作品になると思います。
とはいえ2003年にTron 2.0というパソコンゲームが作られるなど、トロンの続編を期待する声があったことも事実。なので、ファンサービスの一環として、あるいは今の技術で作ったトロンが見たいという要望に答えたという意味ならば、それこそが本作の作られた理由なのかもしれません。
元々のトロン自体も、それまでに見たこともないような画期的な画像や、デザインされた世界観を売りにしており、物語や脚本自体はあんまり面白くないという評価でした。本作も映像は綺麗ですから、トロンの続編という目的は十分に果たせているのかも知れません。
ウォーターボーイズ(通常版)・(中古/東宝) 214円(送料350円)
ウォーターボーイズは、 2001年に公開された日本の青春映画。2003年から2005年にかけてフジテレビ系でテレビドラマ化もされた。今日では、夏の定番映画のひとつとして認識されており、青春映画の名作としても位置づけられている、なかなか評価の高い作品です。
物語は、静岡県の男子校にある廃部寸前の水泳部に新任の女性顧問が赴任する。彼女は、水泳が専門ではなくシンクロ競技が専門だった。彼女目当てで集まってきた男子生徒たちは、それがわかると一斉にいなくなってしまい、残された5人組が男性のシンクロ競技に挑むことになる・・・。埼玉県の高校の水泳部で、実際に行われている男性のシンクロ競技をモデルにした話だそうです。
通常版でも2枚組み。本編と特典映像。
今では、中堅どころの俳優となった妻夫木聡さんや玉木宏さんの若き日の出世作ということもあり、そういった意味でも人気が高い作品のよう。この頃旬だった眞鍋かをりさんや竹中直人さん、杉本哲太さん、柄本明さん、谷啓さんなど、出演陣も豪華。
まだ途中までしか見ていないため、感想は保留しておきます。個人的には、水泳部だったため、夏の青春映画というと水泳部というイメージが強い。またネタとして紹介します。
孤独のグルメ【新装版】・(古本/扶桑社) 123円(送料250円)
孤独のグルメは、原作・久住昌之氏、作画・谷口ジロー氏による漫画。1994年から1996年にかけて扶桑社の月刊PANJA誌で連載された。以後もSPA!誌上で不定期に連載されており、2000年には文庫版、2008年には新装版が、2015年には孤独のグルメ2が発売された。2012年からは、松重豊さんの主演でテレビ東京でドラマ化もされており、2015年からは中国版の孤独のグルメも製作されている。帯付きのそこそこ綺麗なものが安かったので購入。
物語は、個人で雑貨輸入商を営んでいる井之頭五郎という中年の男性が、行く先々でふらっと立ち寄ったお店で食べたものの感想を述べるというグルメ漫画。連載当時から、マニアックな漫画として知られていたが、連載終了後もじわじわと売れ続け、遂にはテレビドラマ化されてしまうほどメジャーな作品となった。
五郎さんが行くのは、雑誌やメディアに取り上げられるような有名店ではなく、いわゆる名店でもないお店。街中を散策する途中にふらりとたちよる町の定食屋みたいな所が多い。数ページの物語の中で、落ちもなければ、山場もなく、淡々と物語は進行し、終わりを迎える。ただ単におっさんが飯食って、独り言をいうだけの作品というところが、この当時としては画期的だった。
町の定食屋とか店に入ればまだよいほうで、電車内でしゅうまい弁当を食べる話、コンビニで惣菜を買い込んで食べる話、デパートの屋上でうどんをたべる話、飲み屋街の屋台でたこやきを食べる話、公園のベンチでカツサンドを食べる話など、ある意味なんでもあり。
定食を前にして、おっさんが真面目に思案する、そんなところが受けたのだと思う。ハードボイルドグルメ漫画などとも言われている。個人的には、当時月刊PANJA誌に連載されていた時に読んで知っていた。その時には、おっさんの漫画という印象しかなかったのだが、年月を経て見てみるとえらく共感できる漫画だということが理解できた。五郎さんは、個人で雑貨輸入商を営んでいる自営業なので自由人だし、人目は関係なく自分の行きたいところで、自分の食べたいものを食べている。そういったことが、多くの人に共感を読んでハードボイルドと感じさせる点なのでしょう。これがわかる年齢になっていたということなんでしょうな。
ということで、デパートの屋上とか寂れた観光地とか、シャッター街の商店街とか、そういった場所に限りない哀愁と愛着を感じてしまう人には、お勧めの作品だと思います。