ということで、散財日記。前回より一週間ほどしか経過していませんので小ネタ。溜めてからまとめてやると、作るのも結構大変なので、なるべく小出しにしていきます。
昭和カルチャーズ ど根性ガエル DVDブック(角川SSCムック)・(古本/KADOKAWA/角川マガジンズ) 900円
こちらは、KADOKAWA書店より2015年に発売された昭和カルチャーズ ど根性ガエル DVDブック。この昭和カルチャーズ シリーズは、現時点までに天才バカボン feat.ウナギイヌ 、侍ジャイアンツの3冊が発売されています。DVDと書籍をひとつにした、いわゆるDVDブックですね。書店に行くとトムとジェリーとか、ディズニーものとか良く見かけます。
なぜこれを買ったかというと、1,000円ほどという手頃な価格で、ど根性ガエル8作品が見れるということで、そのお手軽さにひかれたため。DVD-BOXとかだと、30,000円~ほどしますので、そこまで出すのは躊躇するけれど、1,000円くらいのムック形式であれば、ちょっと懐かしさを感じるには丁度いいと思います。DVD-BOXとか買っても、時間が取れないため結局見ないですし。
DVDブックとはいっても、ムックの方は18ページほどしかなく、あくまでDVDがメインの作り。DVDの解説がちょっと詳しく、豪華になったものと考えれば良いでしょうか。
古本扱いですが、DVD未開封。書店に並べられて、返品されたものかもしれません。ど根性ガエルは、週刊少年ジャンプ誌に1970年から1976年にかけて連載され、アニメ版は1972年と1981年には新・ど根性ガエルとして、2度アニメ化されている。72年度版の全206話の中から8本を収録。他にテレビのオープニング2本とエンディング、ど根性ガエル音頭が収録されている。
記念すべき第一話から、ゴリライモ、五郎、京子ちゃん、ヨシコ先生、梅さん、町田先生など、それぞれのキャラクターが活躍した印象的な話がピックアップされている。
2015年には、松山ケンイチさん主演でテレビドラマ化もされました。このムック本は、ど根性ガエル45周年の記念の時にそれに合わせて発売されたもののひとつだと思います。
薄い本ですが、キャラクターの設定画や原作版との比較なども収録されている。ひろしのかあちゃんの推定年齢は意外なことに34歳。教師生活25年の町田先生でも40代後半くらいになる。30代のかあちゃんの仕事が内職というところに時代を感じる。
多分、このムック本の一番の売りと思われる、原作者の吉沢やすみ先生のインタビューも収録。先生の娘さんである大月悠祐子さんの手による、大ヒットの裏側を描いたど根性ガエルの娘なども話題になっていますから、連載開始時から何度目かのど根性ガエルのリバイバルの時期なのかも知れません。
個人的には、72年度版は夕方の再放送で見た記憶がある。ひろしの食べる朝食のめざしが美味そうに見えて、めざしの朝食が食べたかった。とんねるずが主題歌を歌った新・ど根性ガエルの方は、リアルタイムで見ていて、こちらの方はちょっと印象が薄いでしょうか。ということで、書店の店頭にもまだ置いてあると思いますので、ど根性ガエルに思い出のある方にはなかなかのお勧め。
ピクセル・(新品/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント) 1,000円
前回、到着が遅れてバビル2世と入れ替わってたのは、こちら。こちらをメインにしようかと思っていた。ピクセルは、2015年9月に公開されたアメリカ映画。2016年の2月にDVD&ブルーレイが発売されていましたが、2016年の7月に半年もたたない内に廉価版が発売されたので、早速購入してみた。
物語は、1982年にNASAが宇宙に送ったメッセージには82年の全米のゲーム大会の記録が収められていた。2015年に突然、そのメッセージに収められていたゲームキャラを再現した宇宙人が地球に来襲してくる。ゲームに興味のない方には、何がなんだかというストーリーですが、ここを見に来られる人はすでに視聴された方も多いかと思います。元ネタは、2010年に映像作家のパトリック・ジャン氏が作った2分半ほどの短編映像が原作。古いテレビから登場したゲームキャラが町へと襲来し、やがて世界をゲームのようなキューブ状のドットで作られた世界へと変えてしまう。
その2分半ほどの短い映像作品をハリウッドが約100億という費用をかけて、本気で作り上げたのがこの作品。パックマンやドンキーコングなど往年の名作ゲームのキャラが立体化し実像となって町を破壊していく。
ゲーム好きの間ではとても話題となり、期待されていた作品。ただし作品の評価はすごく分かれてしまった模様。宇宙人がゲームキャラになって地球を侵略してくるという無茶苦茶な設定、それを迎え撃つのは、今はただのオタクなおっさんとなってしまった80年代のゲームチャンピオンたち。それを可能にするために、主人公の友人が大統領というかなりご都合主義の設定などが、評価の分かれるところなのだと思います。
個人的には、ドンキーコングやパックマンが実体化して街で暴れまわるという設定だけで星5つを付けてしまいたいほど楽しい作品だった。この82年ごろの作品を知っているかどうか、思い入れがあるかどうかで、評価が変わってくる映画だと思います。ということで、こちらはまた詳しくネタとして紹介します。
OLD GAMERS HISTORY Vol.5 アクションゲーム黎明期編・(新品/メディア・パル) 1,200円
OLD GAMERS HISTORY Vol.5 アクションゲーム黎明期編は、メディア・パルより2014年に発売されたレトロゲーム関連本。レトロゲームについてまとめたOLD GAMERS HISTORYシリーズのアクションゲーム編。1972年から1986年に登場したアクションゲームが収められています。ピクセルを買うついでに、その資料としてということで購入。
アクションゲームに関しては、Vol.5 アクションゲーム黎明期編、Vol.6 アクションゲーム黄金期編、Vol.7 アクションゲーム戦国時代編と3冊に分冊して取り上げられている。元々このシリーズ、2005年のOLD GAMERS白書というところから始まっており、2010年のARCADE GAMERS白書で高井商会を取材した成果が生かされたのか、このVol.5 アクションゲーム黎明期編では貴重な筐体の写真が表紙を彩っている。
OLD GAMERS白書の頃は、ファミコン、PC-エンジン、メガドライブなどのゲームを並べて紹介しただけのわりとライトな作りだったのだが、このシリーズ段々と本気度が上がっているように思う。
ライトなゲームの歴史本だと、せいぜいブロック崩しやサーカス、へたするとスペースインベーダーから始まってしまうものも多い中、ちゃんとATARIのPONGから掲載されている。日本だとインベーダーゲームのヒットからビデオゲームが始まったかのような印象も持ってしまいがちですが、そこに至るまでにも数多くのゲームが発表されていた。これらの古いゲーム機は、80年代以降ビデオゲームが主流となってからもエレメカなどと一緒にデパートの屋上やゲームコーナーの片隅に置かれており、この時点でもまだ遊ぶことが出来た。
OLD GAMERS HISTORY Vol.3のRPG編では、ちゃんとパソコンのRPGゲームから取り上げられていたことに驚いたが、このアクションゲーム編でもその本気度は生きている。
もちろんドンキーコングやパックマン、クレージークライマーなどの有名どころは、しっかりと押さえられている。72年から86年までなので、スーパーマリオもナムコの黄金期のゲームも収録されている。その上で、セガのトランキライザーガンやSNKのファンタジー、アルファ電子のJump Bugなど、かゆいところにも手が届く作りになっている。
それだけでなく、ATRI2600やぴゅう太、カセットビジョン、MSXなどアーケードやファミコン以外のゲーム機からも入れられている。ただあまりにも風呂敷を広げすぎたのか、これらのゲーム機からは1~2本程度と少なめ。書籍の半分くらいまでいったところで、やっとファミコンのゲームが登場するというなかなかマニアックな構成になっている。
それらのゲームを搭載していたゲーム機の紹介やテレビゲームの成り立ちなども入れられている。
ただ、風呂敷を広げすぎたのか、どういう基準で取捨選択をしているのかという問題はあります。3冊に分冊されているとはいえ、ファミコンのアクションゲームだけでも紙面が埋まってしまうほどの量があると思われますので、あれが入ってない、これが入ってないという不満は残る。それでも、近年発売された1,000円程度のゲーム本としては、異例の本気度を誇るシリーズだと思います。こちらも、もう少し詳しく調べてネタとして紹介します。