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散財日記 in Dungeons & Dragons Basic Rules Set 1(赤箱)・TSR/新和

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 ということで、散財日記&雑記。最近は(ずっとこればっかりですが)あまり散財というほどものを買ってなく、Youtubeで動画ばっか見てます。ユーチューバーとか話題になっていますが、そちらではなくテレビ番組やレトロゲームの実況など。これが金のかからない、一番楽な娯楽かな。

Dungeons & Dragons Basic Rules Set 1・(中古/TSR/新和) 2,300円(+送料約1,000円ほど)

 Dungeons & Dragons Basic Rules Set 1は、1985年に新和より発売された日本で最初のDungeons & Dragons。そのBOXの色から、通称赤箱と呼ばれています。TRPGをいまさらやったりはしないのですが、いつかは欲しいなと思い、ここのところ販売サイトを定期巡回していた。目を付けていたリーズナブルなものが売れてしまい、その後でたまたまこれを見つけたためなんとか入手した。


 実は、2010年頃にも赤箱は復活している。これは元の赤箱の復刻ではなく、その時点での最新のD&D第四版を赤箱として登場させたもの。こちらは通常のスターターセットにカラーマップ、厚紙トークン、パワー・カードもセットになった豪華なものだった。そのため、増版や再生産ができず、生産分のみという限定品だった。そのためあっという間に売り切れてしまったよう。こちらで紹介するのは、その復活版ではなく1985年発売のオリジナル版。


 ボックスを開けたところ。衝緩材はオリジナルではなく、箱潰れ防止にショップが入れてくれてたもの。


 これが、新和オリジナルDungeons & Dragons Basic Rules Setの中身。売られているもの、オークションに出てくるものはダイスが紛失というものが多いのだけれど、しっかり付いていた。


 最初にこちらから読んでくださいという指示のあるプレイヤーズマニュアル。


 こちらは、ダンジョンマスターズルールブック。どちらもペーパーバックとも言えないほどの薄い書籍。


 それにダイスが6個。これだけで5,000円~以上した。ボックスの中はすかすかで、TRPGというものを理解できない人が見たら、なんて高価なんだろうと感じるようなもの。ただし、これはTSRで発売された米国のオリジナル版に忠実に準拠しているらしい。コンピュータ誌やゲーム雑誌でRPGの元祖という時には、必ずといってよいほどこの赤箱が登場するが、1974年に発売されたOriginal Dungeons & Dragonsは、白い箱に入っていた。日本に初めて登場したのは1983年発売の第4板。つまりDungeons & Dragonsの元祖が赤箱のイメージなのは、日本だけということなんですかね。


 広告やアンケートなども入っていた。ある意味冊子よりこちらの方が貴重かもしれない。


 富士見書房のファンタジー小説やゲームブックなど、Dungeons & Dragons関連商品のちらし。裏面は新和の広告。


 こちらは、新和からの購入者へのアンケート。このボックスは高価ということもありますが、通常の玩具店や書店では扱っておらず、田舎の住人には入手しにくいものだった。プレイヤー諸君へ!!という呼びかけが、このボックスセットを手に入れたオーナーのわくわく感を表しているような気もします。


 パソコン誌やゲーム雑誌の紹介では、必ずといってよいほどドラゴンクエストが参考にしたウィザードリィ、ウルティマはこのDungeons & Dragonsを基にして生まれたと、赤い箱とともに紹介されていたため、この赤箱を手に入れればDungeons & Dragonsが満喫できると考えてしまいがちですが、これはベーシックセットにすぎず1〜3レベルのキャラクターとダンジョンでの冒険でしか遊べないもの。この後もレベルに応じて「青箱」「縁箱」「黒箱」とそろえる必要があるという、非常にお金のかかる遊びでした。


 こちらは、権利関係がWizards of the Coast社に移ってからの2000年に発売されたDungeons & Dragons第3版。新和版の冊子のぺらぺらさがよくわかると思います。Dungeons & Dragonsには、オリジナルとは別物の上級者向けAdvanced Dungeons & Dragonsという系統もあって、小説、ゲームブック、コンピュータゲームなどの多くは、このAD&Dを基にしている。日本では、新和から発売されたのだけれど売れなかったため、AD&Dの方は遊んだことのある人は少ないよう。ちなみにウィザードリィもこのAD&Dを基にしている。


 90年代に新和から製品が出なくなり、日本では3年ほど空白の期間が空いた。1994年からは発売元が新和からメディアワークスへと移り、第5版が翻訳された。この時の展開は、なんと文庫版。これは、この時期の日本製のTRPGのほとんどが文庫で展開しており、ルールブック、リプレイ、小説、アニメなどメディアミックスされていたことから、この形になったらしい。安く入手できるのは良いけれど、有難みが薄いような。


 個人的な思い出というと、実物を見たり手に取ったのは今回が初めて。田舎の子供にはあまりに入手し難いものでした。自宅近くの市内で一番大きなホビーショップには、ホビージャパンのボードゲームなどが置いてあったので、ひょっとしたらそこなら手に入ったかも。90年代になって都市部のデパートのテナントにアナログゲームショップが入って、そこで初めてメタルフィギュアとかTRPGのセットを見ることができた程度でした。


 ちなみに今現在は、Amazonでスターターセットが3,000円ほどで入手可能となっており、いい時代になったものです。ということで、散財日記でかなり詳しく紹介してしまいましたけれど、これはまたいずれネタとしてやります。


ロールプレイングゲームサイド Vol.1(GAMESIDE BOOKS)・(古本/マイクロマガジン社) 380円(送料250円)

 ロールプレイングゲームサイド Vol.1は、2014年にマイクロマガジン社より発売された雑誌。ユーゲー、ゲームサイドときて、2010年よりジャンル別ゲーム専門誌になった時に出た一冊。ユーゲー、ゲームサイド誌は、レトロゲームをメインで取り上げていましたが、今回は特にレトロゲームに拘らず、現行の作品、レトロゲーム、同人、ゲームブックなど、RPGというジャンルそのものに特化している。


 この号の特集はメタルマックス。データーイーストより1991年に発売されたゲームということですが、メタルスラッグとごっちゃになるくらい、個人的には思い入れがない。


 ではなぜ、この号を入手したかというとRPG専門誌ということで、国産RPGの歴史が取り上げられていたから。レトロゲームが得意な出版社ということもあって、ドラクエからではなくきちんと国産8ビットパソコンのRPGから追っている。国産初のRPGがいったい何かという問題があって、本格的なRPGは1984年発表のBPSのザ・ブラックオニキスといわれることも多いけれど、83年の時点でRPGの要素を含んだ作品は、光栄のものを初めとして数多く発売されていた。そこら辺りを詳しく掘り下げて解説している。


 それだけではなく、日本では長らくウィザードリィ、ウルティマ、ローグがRPGの源流だという言われ方がされていた。それはドラクエが発売された時に、堀井さんがウィザードリィ、ウルティマを参考にしたと言われていたことの影響が大きいよう思う。


 第二特集としては、その世界的なコンピュータRPGの源流は何かということを解説している。日本語の記事としては、Wikiであってもウルティマ、ウィザードリィ、ローグ以外のものはほとんど書かれていない。なおかつ当時の状況をあわせて解説した記事は本当に少ないため、これらの記事は資料として貴重だと思います。


 日本でのイメージだと、1974年にDungeons & DragonsによりRPGが生み出され、AppleⅡの普及とともにウルティマ、ウィザードリィが登場して、コンピュータRPGの流れが始まったと思いがちですが、電源を使わないボードゲームであるDungeons & Dragonsと、その頃は高価で珍しい機械だったAppleⅡ上で動いていたウィザードリィとでは、2桁くらい売れた数(500~600万本と2~3万本)が違っていたそう。それほどD&Dがメジャーだったため、その再現を目指したコンピュータRPGは、想像するより多かったようです。日本ではコンピュータRPGやゲームブックが先に入ってきて、D&Dは85年からと逆だった。しかもTRPGを遊ぶ層は限られていたため、状況がまったく異なります。


 ということで、RPGの歴史や源流を掘り下げる珍しい特集がされている貴重な一冊ということは言えそうです。もう少し、詳しく調べてまた紹介します。


ロード・オブ・ザ・リング コレクターズ・エディション トリロジーBOX・(中古/ポニーキャニオン) 600円(送料350)

 ロード・オブ・ザ・リング コレクターズ・エディション トリロジーBOXは、2005年にポニーキャニオンより発売されたロード・オブ・ザ・リングのBOXセット。ロード・オブ・ザ・リングのBOXセットは、ブルーレイを含め何種類か出ており、シンプルな廉価版、このコレクターズエディション版、豪華なエクステンデッド・エディション版がある。ロード・オブ・リングは大変ヒットした作品のため、単品だと1円から中古が売られていますが、送料(350円×3)も考えるとこのBOXが一番リーズナブルだった。


 ロード・オブ・ザ・リングは、2001年から2003年にかけて公開されたファンタジー作品。そのスケールから映像化不可能だと言われていた、1954年に発表されたイギリスのJ・R・R・トールキン氏の指輪物語を映画化したもの。アカデミー賞を受賞するなど、公開当時には大変話題となった作品だった。


 中身は一枚でも売られている通常のコレクターズ・エディションと同じものを、3作セットにしてBOXに入れたもの。BOX版独自の解説などの類はない。


 コレクターズエディションは、映画本編と特典映像を収録したDVDの2枚組み。安い中古だが、リーフレットもすべて揃っている綺麗なものだった。


 指輪物語は、Dungeons & Dragonsにも影響を与え、今現在売られているロールプレイングゲームやファンタジー作品の源流とも言われている絶大な影響力を誇った作品。特に欧米では、子供の頃から慣れ親しんでいるポピュラーな作品のひとつということのようです。日本でも文庫版が発売されており有名な作品ですが、子供の頃から一般に広く慣れ親しまれている物語というよりは、コンピュータRPGの方から知って入った層も多いかなと思います。


 個人的にも、80年代にロールプレイングゲームやファンタジーが流行した時期にその存在を知った。いつか読んでみたいという憧れの作品だったのだけれど、かなりの大作のためついぞその機会はなかった。映画がヒットした時にも、VHS版を入手したのだけれど、結局通して見ることはなかった。とりあえず、BOXセットを入手しておけば、その長年の思いが晴らせるかなということで手元に置きたかった。結局まだ見ていないんですけどね。


 ということで、ロールプレイングゲームの原点とも言われるロード・オブ・ザ・リング トリロジーBOXセットでした。視聴したらまたネタとして紹介します。

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