ということで、前々回やったタイニーアーケードの続き。ギャラクシアン、パックマンに続いて直ぐに注文を入れていたのだけれども、待てども暮らせども発送されない。問い合わせたところ、“いやー在庫数より注文を多く受けちゃったよHA!HA!HA!”見たいなノリで、取り寄せるからちょっと待てとの返事。半月ほど待つと結局取り寄せられなかったのか、Ms. Pac-Manのみ送ってきて残りは返金された。
Tiny Arcade Space Invaders Miniature Arcade Game・(新品/Super Impulse) 2,480円(送料500円)
Tiny Arcade Ms. Pac-Man Miniature Arcade Game・(新品/Super Impulse) 2,065円(送料350円)
とはいっても、中途半端に集めるのも気持ち悪いので、Space Invadersは別の販売業者に注文。2,480円と値は上がったが、定価が$21.99ほどなのでほぼ同じくらい。少し前だと米国のレトロゲーム関連の商品といえば、テレビにつないで遊べるプラグイン型が主流だったが、ここにきて急にアーケード筐体型のものが大流行となっている。中でもArcade1Upというシリーズ(日本でもタイトーが代理店となってる)は、3/4サイズで筐体を再現して399ドル(約4万5千円)と、ついにここまできたかというところまで来ている。
まあ、それはさておきTiny ArcadeのSpace Invaders。パッケージ、取り説などは前回のパックマンやギャラクシアンと同じ。
インベーダーは、筐体側面のグラフィックは海外(米国)版も国内版と同じだったのでしょうか。開発者の方のインタビューによると、このイラストは最初はインベーダーではなくモンスターをイメージして書かれたものらしい。
しっかりとタイトーの許諾も取ってある。
筐体自体は、他の3種と共通のもの。デカールを貼ることでイメージを変えている。
ゲームをスタートするときちんと縦画面で、あのズッ、ズッという移動音も再現されておりなかなかの出来。ただし、本物は横11列、縦5列という配列が、10列×5列に変更されている。それでも横幅が狭いため、直ぐにインベーダーが一段降りてくる。アーケードを忠実再現というわけにはいかなかった模様。個人的には、見難くてもいいのでアーケード版そのままを入れて欲しかったが、遊べないとクレームが来るんでしょうな。
インベーダーとくればやっぱりあらし。いけ~!必殺UFO落とし つるぎの舞い、くらえ!炎のコマ!!。
あらしの当時、こんなものが2,000円で手に入る時代が来るとは夢にも思わなかった。今ではアーケードゲーム自体廃れてしまってますが、電子ゲームもパソコンゲームもコンシューマ機でも、アーケードゲームを家庭で遊びたいというのが魅力の源泉であり、行動の原動力だった。カツアゲに怯えながら、自転車漕いでどこまでも行ったものでした。
続いてMs. Pac-Man。これは、Wikiによればマサチューセッツ工科大学の学生だった方が勝手に製作。その後にアメリカでのライセンス元であったミッドウェイが、事後的に許諾をして正式なパックマンシリーズとして発売された。本家パックマンを凌ぐほどのヒット作となったが、日本では発表されなかった。
開封時。これは珍しくマニュアルの他にSuper Impulse社のミニちらしが付いてきた。
マテルの電子ゲームとか、ホットウィールとかフィギュアとか、とにかく何でもミニチュアを発売している。
日本だとプレイステーションのナムコミュージアムとか、あの辺りまで遊べなかったのであまり思いいれがある人は少ないのでは。アメリカだとえらいこれ好きな人が多いみたい。筐体のアートワークは、如何にもアメリカという感じでシリーズで一番洒落ていますな。
スペースインベーダーもミズパックマンも、ちゃんとフロントパネルに明かりが灯る仕掛けは再現されている。
マリリンモンローとかベティ・ブープとか、ああいうイメージなんでしょうか。日本だとパックランドの自宅で子供と待っている母ちゃんという姿で登場している。
パックマンの続編というと、日本だと駄菓子屋のハングリーマンとかニューパック1とか、そういうイメージなんですよね。まあ、あれはあれでえらい楽しかった。スーパーパックマン(82)とか、パック&パル(83)とかは、周囲ではあんまり流行らずに次はパックランド(84)まで飛んでしまった。
ということで、タイニーアーケード TINY ARCADEでした。気になる方は、Amazonだと2,000円くらいで手に入るので、在庫があるうちに。ただし、在庫数より注文を多く受けちゃったよ~というのが許せる心の広い方向け。
[特集 レトロゲーム、進化中。] DOS/V POWER REPORT 2018年4月号・(新品/インプレス) 1,380円
[特集 レトロゲーム、進化中。] DOS/V POWER REPORT 2018年4月号は、DOS/V POWER REPORTという雑誌の4月号。前半の半分ほどが、レトロゲームの特集記事になっています。今年の3月に発売されて、その時にはちょっとした話題となっていました。発売と同時に手に入れているのですが、やっと今頃になって紹介します。
このDOS/V POWER REPORTという雑誌はこれまで読んだことはなかったのですが、自作パソコンとかパソコンのパーツとかそういった関連の雑誌のよう。そのため、この特集は従来の読者からは不満も出たようです。レトロゲーム専門誌というわけではなさそうですが、実に丁寧に特集を組まれています。まずはコンシューマの歴史。
ファミコン、スーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブ、ゲームボーイなどのゲーム紹介記事。代表的なものが選ばれているというよりは、記事を書いたライターさんの選択により思い入れの深いものが選ばれているといった感じ。どちらにしても80ページ足らずでは入りきるわけもないので、思い切った取捨選択がされてます。
元がパソコン雑誌のため、レトロパソコンの記事も充実している。個人的にはこちらが目当て。
NEC、富士通、シャープなどの代表的な機種やMSX、ぴゅう太などのホビーパソコン。MSXには松下、ソニー、三洋、東芝、日立などが参加していましたので、日本の家電メーカーが一番輝いていて良かった時期なのかも知れません。
数は多くないですが、パソコンゲームも紹介している。
ザナドゥ、ハイドライド、ウルティマ、ウィザードリィ、信長の野望、ダンジョンマスター、太陽の神殿など。今見ると、目が痛くなりそうな原色のMSXのゲームも紹介。この当時は、これが綺麗に思えて感激した。
その他、アーケードゲーム。
基盤など。
1ページほどですが、アダルトゲームも。
レトロハードの販売業者ということでBeep秋葉原店、レトロゲームが現役で遊べるゲームセンター、自宅をゲームセンターされた方、駄菓子屋ゲーム、ピンボール、ゲーム音楽と盛りだくさん。
レトロゲーム関連のイベントやイベントでのインタビュー記事なども、3本掲載されている。
ムック本ではなく雑誌の特集記事なので80ページほどとそれほど多くはありません。深くマニアックな記事というよりは、広く浅く満遍なくレトロゲームの現在を取り上げているといった印象。よく出来た特集記事なので、バックナンバーやKindle版で現在も入手可能なようですから、まだ読んでいない方にはお勧め。