懐かしファミコン物語 思い出ピコピコ (懐マン)は、2016年に少年画報社より発売されたファミコンを題材としたアンソロジー形式の漫画本。カバーの付いていないペーパーバック、日本ではいわゆるコンビニ本です。
前作は、ファミコンの思い出と言う大きなくくりでしたが、今回は個々のゲームソフトに焦点が当たっている。具体的なゲーム作品を題材にして、それぞれの作家さんが思い思いの作品を発表しています。
特にゲーム系の作家さんという感じではなく、一般の(特に少女マンガ的な)作風の作品が並んでいる。それが、逆に一般の素人の子供の頃の思い出という感じで良い味を出している。
以前に紹介した、同じ少年画報社による僕らのファミコン日記の第二段ということになります。こちらは、その後カバー付きの一般のコミックとしても売られており、好評だったんでしょうか。
それで、前回と同じですが、個人的にツボだったのは漫画のほうではなく、いかにもコンビニコミックらしい広告のほう。コンビニでわざわざ漫画を買わずとも、食べ歩きとかB級グルメだとか、youtubeでいくらでも見らてしまう時代になっていますから、逆に妙に懐かしい。ネットがない時代では、ブックオフ散策とかコンビ二本が楽しみだった。
価格的にも安く入手できますので、ほのぼのとノスタルジっくな気分に浸りたい時にお勧め。こういうほんわかしたものも、味があっていいものです。
RYU-TMRのレゲー解体劇場 (ガムコミックス)は、2013年にワニブックスより発売されたレゲー漫画。元々は、ワニブックスより刊行されていた月刊コミックガムという雑誌に連載されていたもの。レトロ関係の本を探しているとAmazonのこんなものも買っています欄にいつも表示されていたため気になる作品だった。
コミックガムという雑誌は読んだことはないのですが、ゲーム誌ではなく一般誌らしい。漫画のほうは、見開き2ページという短い読みきり形式になっており、その中で懐かしいレトロゲーム一作品をテーマとして取り上げて、漫画化しています。一般誌というよりもゲーム誌に連載されてたといってもおかしくない作品になっています。
選ばれるゲームがファミコン時代の有名作品というところがポイント。ボコスカウォーズや魔界村、ボンジャック、アトランティスの謎、Rタイプなど、8ビット世代にはどストライクのものが選ばれています。この作家さんは絵も上手いため、懐かしのレトロゲームが実に魅力的なキャラに変換されている。
惜しむらくは2ページしかないため、あまりストーリー性がないこと、コマ割りも含めて肝心の絵が小さいこと。もっとシンプルな構成にして、レトロゲームあるあるを2ページで展開してくれたら面白くなったのにという気がします。
この作品には続編があり、RYU-TMRのレゲー解体劇場 セガハード編、昭和アーケード編とこちらも惹かれる題材を扱っている。いずれ続編も手に入れたいと思います。どこかしらファミ通などに連載されていたゲーム漫画を思い出させるような、懐かしい雰囲気もありますので、レゲー漫画でほっこりしてみたい人にはお勧め。
参考:懐かしファミコン物語 思い出ピコピコ (懐マン)・少年画報社、RYU-TMRのレゲー解体劇場 (ガムコミックス)・ワニブックス