これは、2005年にオムニクル(現タカラトミーアーツ)より発売された、復刻 PACKMAN 楽しいしかけの貯金箱。
トミーより1974年に発売されたパックマン貯金箱をトミー系列だったオムニクル社が、復刻販売したもの。2006年のタカラとの合併に伴い、現在ではタカラトミーアーツへと販売が移っているようです。
開封したところ。仕組みも簡単な玩具ですが、梱包も至ってシンプル。
説明書やチラシの類もなし。梱包用のトレーは、口が開いた上体で収納できるよう工夫されている。
遊び方(使い方は)、箱裏に記載。4コマで済んでしまうシンプルさ。
貯金箱なので、底のほうにお金の取り出し口があります。
仕組みは腕を持ち上げるバネと、それと連動して動く口のみ。
パックマンが一体何なのかは語られない。この緑のカラーは、カエルをイメージしたものでしょうか。カラーバリエーションが5〜6色あり、後にクリアバージョンやブラックなど何種類も追加された。
腕に硬貨を置く。1974年当時はなかったためか、500円玉は入らない。
腕を下げるとそれに連動して口も動く。
手を離すと腕が持ち上がり、パックリと空いた口に硬貨が吸い込まれる。
下まで引いてしまうと硬貨ははるか頭上を超えていく。硬貨の飛ぶ範囲と、口の開くタイミングが合っていることが必要で、実際は意外と難しい。
2005年版も何種類も追加のカラーが出ていたが、1974年版も何度か復刻が行われるほどの人気だったらしい。コミカルな動きと、単純さが受けたのでしょうか。
今ではパックマンと言えばナムコのキャラで、そういう意味では黄色いカラーが一番しっくりきます。トミーのパックマン貯金箱は74年の発売で、他にも76年には4方向からコインを飛ばして4人で遊ぶパックマンゲームが発売されていました。80年にナムコのパックマンが爆発的にヒットした後、トミーがパックマンのLSIゲームやノコノコ人形などを発売していたのは、そういった事情があったらしい。
一体何者かわからなかったキャラが、パックマン以外の何者でもなくなりました。
この復刻版、後にバリエーションを増やしてチリ箱(ダストBOX)が出たり、2013年にはペットボトルのキャップを食べるキャップマンとして再登場している。
口の中には中蓋が付いていて、口の開閉と連動して動く。
個人的な思い出としては、70年代当時まだ10代だったおばさんの部屋にモンチッチと並んでおいてあったような記憶があります。ちょっと洒落たアイデア雑貨みたいなイメージでした。子供(幼児)の目から見ると、お金をパクッと食べてしまう単純なギミックが楽しかったんでしょうね。
ということで、70年代80年代を駆け抜け、2000年代になってもいまだ現役の雑貨復刻 PACKMAN 楽しいしかけの貯金箱でした。
参考:Wiki パックマン、タカラトミー、トミー、パックマンゲームの項、ガジェット通信・トイフォーラム2013