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Channel: 80年代Cafe

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 電子ゲーム内の記事に、いくつかGIFアニメを追加しました。
学研 平安京エイリアン、学研 フロッガー、学研 ジェットファイター、トミー スクランブル、エポック スーパーギャラクシアン、バンダイ ビームギャラクシアン、ツクダ グレートエスケープ、バンビーノ サファリ、バンダイ FLモビルスーツガンダム、学研 パックモンスター、ツクダ ドラキュラ、エポック ドラキュラハウス、学研 ペイントローラー、学研 インベーダー1000、トミー ケイブマン、学研 ディグダグ、エポック デジコムベーター、トミー ウイリークロッサー、バンダイ LSI サブマリン、バンダイ LSI ベースボール、バンダイ FLバトルビーム、トミー ブラックレーサー、Electronics/Activision Pitfall!を追加。

超ファミコン/超超ファミコン・太田出版&ファミコンクエスト・三才ブックス

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 超ファミコンは、2013年に太田出版より発売されたファミコン本。超超ファミコンは、2014年に発売された、その続編。著者は、多根 清史氏、阿部 広樹氏、箭本 進一氏と、おなじみ超クソゲーの面々。 超クソゲーの筆者によるファミコン本ということで、癖のある内容を想像していたのだけれど、意外と普通のファミコン本になっていた。


 超クソゲーはシリーズ化されて、太田出版より何冊も発売されている人気のシリーズだが、わりと毒があるというか、ちょっと斜め上から斜に見たような文体が特徴。好き嫌いは分かれると思う。個人的には嫌いではない。


 この本の特徴は、結構分厚いこと。モノクロだが、びっしりと詰まったたくさんのレビューが読める。ファミコンの記念本ということもあってか、クソゲー本でのような毒はひかえめで、わりと素直なファミコンゲームの思い出が語られている。


 超超ファミコン。前作に比べると若干薄めだが、堀井雄二氏へのインタビュー、押切蓮介氏(ピコピコ少年)とのレトロゲーム巡りなど、企画に力が入っている。


 ゲームや据置機が売れない時代となっていますが、ここだけ妙に熱いプレイステーション、セガ・サターンが発売された当時のままのようなノリがある。この熱だけでも、買いかなと思います。


 ゲームの紹介は、他の超クソゲーや超アーケードなどと一緒のお馴染みのレイアウト。


 写真が小さく、モノクロなのが惜しいところですが、その分レビューはお腹一杯読める。


 高橋名人の映画、GAME KINGの裏話(名人のスターソルジャーは無敵モードだった)、堀井雄二氏のインタビュー、ナムコのファミコンの裏話、飯野賢治の特集、押切蓮介氏とのレトロゲーム散策など、企画も楽しい。


 がっつりとファミコンの思い出話を読みたい人にお勧めします。


 ファミコンクエストは、2015年に三才ブックスより発売されたファミコン本。最近、ファミコンミニやスーパーファミコンミニの影響からかファミコン本ラッシュですが、こちらはそのレトロゲーム本バブルとは関係ない少し古めの一冊。Amazonのこんな商品も買われています欄にいつも出てくるため、ちょっと気になる本だった。


 ファミコンで発売された話題のソフトを年代別に並べて紹介していくことで、ファミコンブームの歴史をわかりやすく見せてくれるという構成になっている。


 紹介されているソフトの本数が少ないため、ちょっと地味な感じのファミコン本になっている。ただ、月刊ゲームラボの特別編集でゲームラボの記者の方が書いているため、内容は本格的。ファミコンにまつわる数々のトピックスも詳しく楽しい。


 突出した特長はないけれど、良くできたほんわかしたファミコン本になっていると思います。


 月刊ゲームラボは、2018年の5月までで休刊になってしまいました。個人的には、ゲームラボ誌は読んだことはなく読者ではなかったのだけれど、1985年から94年にリニューアルを経て、ここまで続いてきたことに賞賛を送りたい。特にゲームラボの読者だった方に、真面目に書かれたファミコン本としてお勧め。

PC88ゲームの世界・同人/Y.ROMI氏

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 PC88ゲームの世界とは、Y.ROMI氏という方が中心となって纏められた同人ソフト。NECのパソコンPC-88のゲームを網羅したデータベースになります。かなり前の2000年頃に発売されて、品切れとなりプレミア価格で流通していた作品ですが、BEEP通販でBEEP専売品として再販されていたため購入。


 WEB上でPC88ゲームライブラリーとして公開されているもののいわば完全版。ネット上で見られるものをわざわざ買うまでもないかとも思ったが、ネット上に公開されているものはいつまでもあるわけでもないし、そもそもPC-88のゲームデータベースなんてこれから先も作られる可能性は低いだろうということで、手に入れておきたかった。


 ネット上で公開されているのは、一部であり検索機能にも制限がかかっている。ゲームライブラリーではタイトルによる検索と年代別による検索しか選べないが、PC88ゲームの世界ではこれにメーカー別の検索が加わる。データベースはそれほど詳しいゲームの解説はないが、PC88ゲームの世界の方では、レビューPC-88の歴史という項目が加わり、年代ごとのPC8801とゲームの動向、AVG、RPGなど当時の代表的なゲームレビュー、その他裏技やらクイズ、ゲーム音楽、インタビューなど盛りだくさんの内容となっている。いわば別物といってもよいくらい追加要素が多い。2000年頃には、WEB上にレトロパソコンの紹介記事もたくさんあったが、無料ホームページのサービス終了に伴って随分減ってしまった。このCD-ROM内には、ボリューム的にはチャレアベに匹敵するほどの情報と熱量が込められている。


 ザナドゥと人気を2分したハイドライド2。このように特に人気が高かった作品、有名な作品には検索機能とは別に解説が付いている。これがかなり詳しくて読み物としても読み応えがある。当時は作品の解説や攻略情報は、パソコンゲーム誌に頼るしかなかった。パソコンゲーム人気も高まったことからか、次々と雑誌が創刊されて書店の売り場も花盛りといった感じだった。個人的には、この1985年頃が一番熱中した。


 のちにファミコンで一斉を風靡するハドソンのAVGデゼニランド。この頃はアドベンチャーゲームは高価なパソコンでないと遊べなかったので、なんとかして遊んでみたい特別なゲームであった。


 もちろんファルコムのドラゴンスレイヤー、ザナドゥシリーズや、ソーサリアン、イース等、有名どころはきちんと押さえられている。


 中でも個人的にツボだったのが、ログインやポプコムに紹介されたムーンストーンの画面が収録されていたこと。ムーンストーンとは、日本初(と言われる)のRPGザ・ブラックオニキスの第三弾で、散々待たされ期待もされたのだが、遂に発売されることなく終わった幻の作品。当時のログインやポプコムで製作過程の記事が紹介されており、ゲーム画面も掲載されていた。これがまた見れただけでも満足。


 ということで同人ソフトPC88ゲームの世界でした。PC88、X1、FM-7などのレトロ8ビットパソコンゲームが好きなら買って損はない内容。今、入手できるものの中ではチャレアベ並に詳しい資料のひとつだと思います。古いパソコンゲームの情報は、なかなか入手できませんので、そういった意味でも貴重なものと言えるのではないでしょうか。

参考:PC88ゲームの世界・同人/Y.ROMI氏

ナムコミュージアム カセットピンズコレクション(全10種セット)・バンダイナムコ

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 ナムコミュージアム カセットピンズコレクションは、2018年12月に発売されたバンダイのガシャポン用のピンズコレクション。1回300円で10種類出ているため、コンプリートセットでは約3,000円ということになる。個人的にガチャはしないため、イオンなどガチャを出来る場所を探して好みのものが出るまで回す事を考えると、セット販売でまとめて買った方が時間と手間の節約になる。


 なので自分としては珍しくYahoo!ショップよりの購入。これまでYahoo!ショップは利用したことがありませんでしたが、色々なショップを検討して宅配便ではなくゆうパケットで送ってくれるという対応をしてくれるところを選んだ。


 80年代に発売されたナムコのファミコン用ソフト、ナムコットのデザインを再現したピンバッチ(ピンズ)になります。ポイントのひとつとしてパッケージ(箱)までも再現しているという点。版権の関係でファミリーコンピュータの文字が入っていないということを除けば、ほぼ完璧に再現している。


 裏面はこのような感じ。ゴールドカートリッジは本体がゴールド、それ以外のカートリッジではブラックで塗装されているなど細かい。


 全10種を一気に見せます。横型の紙箱のもの、縦型のプラスチックケースのものまできちんと再現している。本物と並べるとより良さげな感じ。レトロゲームコレクションなどを持っている人が、コレクションケースに入れて飾ったりするのにも良さそう。


 箱付きのファミコンソフトはもう今から買おうと思っても値が張りますし、特に人気のあるナムコットを揃えようなどと思ったら幾らかかるかわからない。


 そういった意味では、これは気軽に揃えることができて眺める楽しみもあるということでありかなと思います。


 実に30年以上の時間を経て、こういうものが発売されるとは思っていなかったので、意外な驚きもありますね。


 発売時には、Twitterでもちょっとした話題となっていました。この再現度の高さを見るとその理由もわかります。ということでナムコミュージアム カセットピンズコレクションでした。

アタリ フラッシュバック8 ATARI Flashback8・AtGames

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 アタリ フラッシュバック8は、アタリ2600のゲームを収録した専用コンソール機。もともとは2004年から2011年まではアタリ社、それ以降はアタリからのライセンスの下でAtGames社が製造、販売を行っている。


 ということでこちらは駿河屋さんから購入。駿河屋さん大変便利で、しかもオークションやAmazonよりも安いこともあるため大変重宝しているのですが、ここのところの運賃の値上げの影響を受けて送料が上がったり、通販手数料という謎の金額を取るようになった。以前のようには、気楽には買いにくくなったのはちょっと残念。


 日本でいうところのファミコンミニとか、スーファミミニみたいなゲーム機ですが、それらより歴史はずっと古く2004年から少しずつ異なるバージョンのものを販売し続けており、現時点ではフラッシュバック9まで来ている。米国では元々レトロゲームをテレビに繋いで遊べるようにしたプラグイン型のゲーム機が人気で、その延長線上にある。


 こちらが、そのAtari 2600の往年のゲームを収録したプラグイン型TVゲームATARI 10in1 テレビゲームズ。プラグイン型TVゲームというと、日本ではエポック社などの子供向けのイメージが強いですが、米国では往年のレトロゲームを収録して復刻したタイプのものに人気があった。


 米ATARI社は、1972年にノーラン・ブッシュネル氏が創設した、世界初のビデオゲーム会社。ATARI社のアタリという言葉は囲碁の用語から、会社の社紋は富士山を図案化したものだというのは有名な話で、ブッシュネル氏はかなりの日本びいきだった様。1970年代にビデオゲーム史上初のヒットゲーム機ポンを発表して好評を博し、家庭用ポンやブレイクアウトで家庭用TVゲーム機にも進出、70年代後半にカセット式のTVゲーム機ATARI VCS(Video Computer System)を発売し、大ヒット商品となった。また80年代後半には、ナムコとも提携を結んでガントレットやマーブルマッドネス等が、ナムコ直営のゲームセンターに置かれていた。(一時期、アタリのアーケード部門会社の筆頭株主だった)


 大体1万円前後で売られているものですが、元々アタリ2600がヒットしていない日本では好きな人のみが買うハードなので中古は少なめ。オークションにもそれほど出ていません。一台欲しいとずっと思っていたのですが、丁度良いタイミングで半値ほどの中古が見つかったためようやく購入。


 開封時。本体、ACアダプター、アタリ2600のものを模したジョイスティックが2本、薄い説明書とシンプルな構成。


 本体のイメージもアタリ2600のものを模している。英語版Wikiを見るとアタリ7800の外観を模したバージョンもあるみたい。いかにも外国製という雰囲気を醸し出すアタリマークがイカす。


 ジョイスティックもアタリ2600風。アタリのコントローラーの端子は、アタリ規格ジョイスティックとしてMSXを始めとする他のコンシューマー、ホビーパソコンにも使用されて事実上の標準規格に。


 ACアダプターは、小型の今時のもの。これ並行輸入版か日本版かわかりませんが、日本の電圧に対応しているんでしょうか。


 収録するゲーム数はフラッシュバックのバージョンにより異なりますが、この8では105種類を内臓している。上述の10種内臓のプラグイン機とは雲泥の差。そこは10年以上の時間差があり、今の時代だとこれが標準的なのでしょう。このフラッシュバックシリーズは、外観はどれもほとんど変わりませんので、違いはこの内臓ゲームに寄る。そのため集めようというほどではなくて、ひとつで十分ですよ。わかって下さいよということになる。ただ、このファミコンよりも古い時代のゲームの数々は、今となってはなかなか遊べないため、そういう意味では十分魅力的だと思います。

参考:Wiki ATARI、ノーラン・ブッシュネル、Atari 2600の項、謎のゲーム魔境2/ゾルゲ市蔵・キルタイムコミュニケーション

THEC64Mini コモドール64ミニ・Retro Games Ltd.

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 THEC64Miniは、Retro Games Ltd.より2018年に発売されたミニゲーム機、復刻タイプのミニパソコン。主に欧州で79,99€(約一万円)くらいで売られています。欧州以外では、北米でも売られており、これは元ネタとなったコモドール64がヒットした地域ということだと思います。日本では、同じ時期に家電メーカーが参加して鳴り物入りで発売されたMSXがホビーパソコンの位置を占めており、コモドール64が普及する余地はありませんでした。


 日本では正式販売されてないのですが、代理店みたいに名乗っているところはあって、昨年(2018年)の夏に注文して10月の予定が大幅にずれて2019年1月末にようやく届いた。日本語のマニュアルやベーシックの教本が付くという話だったのですが、どうやらそれも無い模様。何はともあれ、わりとリーズナブルには買えたし届いて良かった。


 コモドール64ということからか64種のゲームを収録。他のミニ復刻機と比べても格段に多い。ただし、日本ではあまり馴染みのないものが多いと思います。コモドール社は、当時日本ではVIC-1001というパソコンを発売しており、その廉価版でホビーパソコンとしてマックスマシーンというのを売っていた。これの元ネタであるコモドール64もその系統らしい。このコモドール64は世界で売れに売れ、単一機種としては最も販売台数の多いパーソナルコンピュータということらしいが、前述の様に日本ではアスキーとマイクロソフト、松下電器、ソニーが仕掛けたMSXが強かったため、あまり注目されずに終わってしまいました。


 外箱の中には中箱が入っている。


 本体とジョイスティック。印象としては、想像しているよりそうとう小さい。


 外見のキーボードなどはダミー。背面にHDMI経由で720pのHD出力端子、電源用のマイクロUSBポート、側面にUSBキーボードまたはUSB ジョイスティック用の2つのUSBポートと電源スイッチが備わる。


 付属物は5言語のマニュアルと1、2メートルのHDMIケーブル&1、2メートルのUSB電源ケーブル(USB電源ハブはなし)。


 2017年にハル研究所より発売されたPasocomMini MZ-80C。このTHEC64MiniもUSBキーボードを繋いでプログラムを組めるようになっているため、どちらかというとこちらの方に近い。単に懐かしいゲームを収録したゲーム機というだけの作りではない。


 2016年11月に発売されたニンテンドークラッシックミニ、ニンテンドークラッシックミニスーパーファミコンがこのような復刻ミニゲーム機の火付け役だった。セガのメガドライブミニが控えているけれど、このミニゲーム機ブームもそろそろ落ち着いてきたように思う。


 こちらは、RaspberryPi用のミニチュアケース X68000 for RaspberryPi 2/3。RaspberryPiにはレトロパイというエミュレータのようなソフトが用意されており、その中にX68000も含まれている。つまり、これとRaspberryPiを用意すれば、自分でPasocomMini X68000が作れるということになる。復刻ミニゲーム機の次には、このようなミニパソコンの復刻が来る様な気がする。


 個人的には、PC-8801mkIISR以降、FM-77AV、X1turbo、X68000のミニが欲しい。最近だと電波新聞社の電子工作マガジンで、ベーシックマガジンが復活したりしている。電子工作マガジン編集部によれば、再び別冊での定期刊行を目指しているらしい。プチコンやイチゴジャム等で、ベーシックでのプログラム作成が話題となったため、このような形での復刻ができたみたい。そのようなことも踏まえて、ゲームまで収録したこれらのレトロパソコンが出たら、かなりの話題になり盛り上がることでしょう。

参考:Wiki コモドール64、マックスマシーン、THEC64Mini(英語)、THEC64Miniの公式ページ(英語)、電子工作マガジン/電波新聞社

ゲームボーイ版 平安京エイリアン・株式会社メルダック

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 平安京エイリアンは、1979年に電機音響より発売されたビデオゲーム。東大の理論科学グループ(略称:TSG)が開発したということで、当時は東大生が作ったゲームとして話題となった。ゲームボーイ版平安京エイリアンは、株式会社メルダックより1990年に発売されている。


 オリジナルの平安京エイリアンは、開発元の電機音響が平安京エイリアンの後、1作でビデオゲームより撤退したということもあってか、知名度の割には移植が少ない。有名なのは、学研の電子ゲーム版とPC-8001版。ゲームボーイ版は、ほぼ10年後と遅かったこともあってか、オリジナルとアレンジモードが付いている。95年には、日本物産よりSFC版も出ている。この時は、ニチブツアーケードクラシックス2として発売。その時点でニチブツにライセンスがあったので移植することができたらしい。


 パッケージ背面。このゲームボーイ版の最大の特徴は、音楽が良いこと。MMSS=マルチ・マトリックス・サウンド・システムというのを搭載しており、2台を繋ぐと別々の音楽が流れる様になっていた。


 このゲームを企画したナムコ出身の中潟憲雄氏の妻の兄が、平安京エイリアンの開発者であったため、アドバイスや資料などの面で協力を受けることが出来たのだそう。また源平討魔伝の京都面に平安京エイリアンが出現するのもこのため。なので、このゲームボーイ版の平安京エイリアンと本家電子音響版の平安京エイリアンとの間には、ただならぬつながりがあった。いわば正統性のある後継なのですね。太田出版から発売された超アーケードには、この平安京エイリアンの開発秘話等の貴重なインタビューが収められている。


 個人的に思い入れが深いのは、学研より発売されたLSIゲームの平安京エイリアン。こちらはアーケード版とほぼ同時期に発売され、単純な動きしか作れない電子ゲームで、どうやってあの穴を掘って埋めるという複雑なゲームを再現するのかと謎だった。また、平安京エイリアンといえばあらし、ということでアーケード版の登場とほぼリアルタイムで発表されて、ゲームの世界観を広げることに一役買っていた。


 前述のように、平安京エイリアンは開発元の電気音響が2作でゲーム製造より撤退したためか、ファミコンにも移植されず有名なわりには移植作には恵まれなかった。なので、このゲームボーイ版が出た時には、かなり時期を逸していてある意味時代遅れとなっていた。けれど元々移植されることが少ない作品でもあったので個人的には嬉しくて、このためにゲームボーイ本体を手に入れた。オリジナルモードは、ハードの関係で迷路が小さかったけれど、電子ゲーム時代に夢にまでみた家庭用の平安京エイリアンということで感激したものです。個人的には、ゲームボーイの1作を選べというお題には、このゲームを挙げる。ゲームボーイ版平安京エイリアンは、こちらでも紹介されている。


 ということで、今なお色あせない魅力を持つゲームボーイ版平安京エイリアンでした。

参考:Wiki 平安京エイリアン、電気音響、ゲームセンターあらし/すがやみつる、超アーケード・太田出版

ダンジョン飯 (ビームコミックス)・KADOKAWA/エンターブレイン

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 ダンジョン飯は、KADOKAWA/エンターブレインより発行されている漫画誌ハルタに連載中の九井諒子氏の作品。ダンジョンというファンタジーを舞台に食にスポットを当てたグルメ漫画という異色の作品。


 ダンジョン飯 3巻は、2016年8月に発売された。今作では、ダンジョン内に地底湖が広がる第4層が舞台となる。


 ダンジョン内に地底湖が広がるという発想は独特ではあるが、鍾乳洞のようなものを思えば、自然に存在するダンジョンには湖は付き物というふうにいえるのかも。


 今回メインのモンスターは、地底湖に住む巨大なクラーケン。クラーケン以外にも、半漁人、人魚、水の精霊、巨大蛙など、水にまつわるモンスターが多く登場する。


 ダンジョンに広がる地底湖に潜むクラーケンときて一番先に連想するものは、個人的にはハイドライド2の地下2階に広がる地底湖とクラーケン。日本初のRPGブラックオニキスにも、ゲームを象徴するモンスターとして井戸の底に潜むクラーケンが登場していた。そういえばウィザードリィ3でも地底湖がダンジョン内に登場していました。ただ、ハイドライド2もブラックオニキスも古く一般的な作品でもないため、九井諒子氏がご存知なのかは微妙なところ。


 ダンジョン飯 4巻は、2017年2月に発売された。今作の見せ場はなんといっても最初の目標であるレッドドラゴンとの対決。ダンジョン探索の本来の目的であるライオスの妹である僧侶ファンリンの救助もあり、中盤の山場といってよいかもしれません。


 ドラゴンとの対決は漫画を読んでいただくとしてとにかくディテールに凝っている。ファンリンを復活させるために骨を集めて組み立てるという展開になるのだが、手の構造を手根骨(舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨、大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨)と中手骨、基節骨・中節骨・末節骨まで細かく描写している。こまかなディテールにこだわることで、荒唐無稽なファンタジー世界にリアリティを与え、キャラクターに実在感を出すということなのでしょう。


 ドラゴンを使ったダンジョン飯といえばドラゴンステーキ。地下のレッドドラゴン、ドラゴンステーキといえばダンジョンマスター。これはダンジョン飯の元ネタのひとつとして確定で良いと思います。


 こちらはダンジョン飯の5巻。2019年4月には7巻が発売されたというタイミング。この作品、非常にクオリティが高いため、そろそろアニメ化とか、実写映画化とか、そういう展開もあるのではないでしょうか。


 前巻4巻までで僧侶のファンリンを食べてしまったレッドドラゴンを倒し、腹の中のファンリンも無事復活を遂げた。物語の節目というか、一区切り終わった感じだった。このまま一気呵成にエンディングという方向もありだったかもしれないが、ここからこれまで物語内に散りばめられていた様々な伏線が繋がってきて、急にドラマ性が上がってくる。


 ダンジョン飯が受けた理由は様々でしょうが、ひとつに懐かしいRPGテイストが封じ込められた、ウィザードリィやダンジョンマスターなどのRPGあるあるという側面もあったように思います。もうひとつは、ダンジョンのモンスターで料理をしてしまおうという、どこかコミカルなコメディテイスト。


 ここから物語は急展開を見せる。遂にダンジョンの主といわれる狂乱の魔術師が登場。冒険のエピソードのひとつに絵画の国にライオスが飛ばされるというものがありましたが、そこで張られていた伏線が繋がった。竜の血肉を使うことで復活となったファンリンも、狂乱の魔術師により連れ去れてしまう。またこれまで雑魚だと思われてきたもうひとつのパーティが、本編に深く絡んでくる主要なキャラクターであることが判明。それ以外にも、ライオス達の元のパーティメンバーだった侍が登場。忍者や鬼など、新たなキャラクターが絡んでくる。


 これまでのコメディ要素が薄れて、急にキャラクターが増えて物語が複雑化したためか、Amazonなんかでの評価も分かれている。ダンジョン飯という要素や、RPGあるあるという要素は後退し、物語世界が動き始めたという印象。物語の展開の仕方によっては、すごい名作として化ける可能性もあるかなという感じもする。このコメディ的な世界観に悲劇的な要素が入ってくれば、違った方向性への作品へと飛躍があるかも。


 個人的には、唯一の不満が狂乱の魔術師。こういった世界観で、ダンジョンを支配している狂乱の魔術師といったら、ダンジョン奥深く本だらけの一室に鎮座している、こういうじじいだろうと思う。今風の美少女キャラになっていて、こういうのの方が受けがいいのでしょうけど。


 どちらにしてもファンタジー世界を扱った作品としては、稀有な出来の漫画といえる。新刊の7巻が出たというタイミングですので、未読の方にはお勧めしたい。昔、RPGで世界を救ったり、ダンジョン内を彷徨った記憶のある方に。

参考:ダンジョン飯3、4、5巻 (ビームコミックス)・KADOKAWA/エンターブレイン

ダンジョン&ドラゴン1&2 ツインパック・ジェネオン エンタテインメント

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 ダンジョン&ドラゴン1&2 ツインパックは、2000年にアメリカで公開されたダンジョンズ&ドラゴンズの映画化作品であるダンジョン&ドラゴンと、その第2弾となる2005年のダンジョン&ドラゴン2をひとつにしたBOXセット。ちなみに2015年には第3弾ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書も公開されている。


 製作、監督を担当したコートニー・ソロモン氏は、熱狂的なダンジョンズ&ドラゴンズのファンで20才の時に映画化権を獲得したらしい。その後、10年の歳月をへてようやく映画化された。ただかなりの低予算映画で、CGも未成熟な時代であったことから駄作の烙印を押されてしまった。しかし、ダンジョンズ&ドラゴンズのブランドというものは強く、その平凡な興行成績にもかかわらず続編が作られて、日本でも劇場公開されるなどされている。


 こちらが、1985年に新和より発売された日本で最初のダンジョンズ&ドラゴンズであるDungeons & Dragons Basic Rules Set 1。そのBOXの色から、通称赤箱と呼ばれている。


  パソコン誌やゲーム雑誌の紹介では、必ずといってよいほどドラゴンクエストが参考にしたウィザードリィ、ウルティマはこのDungeons & Dragonsを基にして生まれたと、赤い箱とともに紹介されていたため、この赤箱を手に入れればDungeons & Dragonsが満喫できると考えてしまいがちですが、これはベーシックセットにすぎず1〜3レベルのキャラクターとダンジョンでの冒険でしか遊べないもの。この後もレベルに応じて「青箱」「縁箱」「黒箱」とそろえる必要があるという、非常にお金のかかる遊びでした。


 第一作目はダンジョンズ&ドラゴンズという期待に反して、かなりのB級テイストが漂う作品になっている。当時、VHSで手に入れたが最後まで見通すことができなかった。この時期は、ロードオブリングが世界的な人気を博しており、やりようによってはいくらでもヒットする可能性があった題材だとは思いますが、予算や製作側の事情からそれが生かしきれなかったという印象。


 2005年のダンジョン&ドラゴン2の方は未視聴なのですが、監督や製作、脚本などスタッフがすべて変わっている。物語は前作とはつながらず、ダンジョン&ドラゴンの続編ではないらしい。CGの技術がかなりこなれてきたためか、結構評価も変わってきているよう。第3作目ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書はさらに出来が良くなっている模様。未確認情報ですが、さらに続編も計画されているよう。


 思い切りB級映画なのですが、ダンジョンズ&ドラゴンズ関連作品ということで、ダンジョンズ&ドラゴンズグッズのひとつとして手に入れておきたかった。


 この映画に関して、一番意味不明なのはその邦題。邦題は複数形は単数形にするという習慣があるそうで、ダンジョンズ&ドラゴンズをわざわざ直してダンジョン&ドラゴンとしている。ダンジョンズ&ドラゴンズの権利を取得して作られた作品ということが一番の売りなのに、それを台無しにしてしまうとは。そもそもカタナナに直しているだけで、竜と地下城砦とか邦訳しているわけでもないのに。ブランド名を変更して、わざわざB級っぽくするのはどうなんでしょう。


 結構、最後まで見通すのがつらい作品ではありますが、そのうち時間があるときに視聴したいと思います。ロードオブリングだけでは物足りないダンジョンズ&ドラゴンズファン、ファンタジー映画に飢えている方にお勧めかな。ダンジョンズ&ドラゴンズと名の付くものであれば、何だって反応しちゃう人にお勧め。ダンジョン&ドラゴン1&2 ツインパックでした。

参考:Wiki ダンジョン&ドラゴン(映画)、ダンジョンズ&ドラゴンズの項、ポンコツ映画愛護協会『ダンジョン&ドラゴン』

散財日記 in レトロアーケード マッピー・インフォレンズ株式会社/dreamGEAR

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 はい、ということで久しぶりの更新&雑記です。ここのところレトロな雑貨やガジェットを全くといって良いほど買っておらず、時おりツイッターをする程度でした。あんまりにも間が空きすぎると忘れられてしまうということで。

レトロアーケード マッピー・(新品・インフォレンズ株式会社/dreamGEAR) 2,999円

 レトロアーケードは、中国のdreamGEAR社がアメリカ市場などでMICRO PLAYERシリーズとして売り出しているものを日本ではインフォレンズ株式会社が日本向けにローカライズして発売したという製品。昨年2018年の12月20日よりゲオで先行販売されており、今年の3月より本格的に売り出された。オープン価格だが大体4,000円前後で売られており、海外でも2,500円~3,000円くらい。


 いずれ買わなければと思いつつ手を出しかねていたのだけど、ゲオで2,999円という価格になっていたためようやく購入した。マッピーを選んだのは、筐体のデザインの良さとタイニーアーケードと被っていなかったため。


 日本版といってもところどころに日本語の注意書きとマニュアルが付いている程度。それよりボックスアートが雰囲気を高めていて素晴らしい。


 日本語版のマニュアル。リーズナブルに売っていれば特に海外版でもかまわないと思います。


 見慣れないデザインは米国版アップライト筐体を模したもの。日本国内では、ほとんどテーブル筐体か座って遊ぶ筐体だったと思います。


 動画等で確認すると、グラフィック関係はかなり忠実に米国版アップライト筐体を再現している。MICRO PLAYERシリーズは共通の筐体を使っているので、筐体の形そのものは異なるのだけど。


 パックマンとかアメリカオリジナルのイラストが付いていましたが、マッピーに関しては日本のキャラクターとそれほど違和感がない可愛らしい仕上がり。


 ということで、レトロアーケード マッピーでした。ネタとしてもう少し詳しく紹介します。他のシリーズもとりあえずぼちぼち買っていきましょうか。


80年代AVGガイドブック (G-MOOK)・(新品/ジーウォーク) 1,500円

 80年代AVGガイドブックは、今年の5月28日に発売されたレトロゲーム本。監修は、レトロゲーム本を出しまくっている前田尋之氏。近年出版されるものとしては、数少ないレトロパソコンゲームのAVGを扱っていたため購入。前田尋之氏の本は、セガ・マークⅢ本も出ていて、これも市場にある内に確保しておかなければならない一冊なのだが、いかんせん価格が高めなのでなかなか手が出ない。


 85年くらいまではパソコンのAVGが中心で、86年~くらいからは徐々にファミコンに軸が移っていく。


 薄い本なので、それほど詳しく書かれているわけではないけれど、オールカラーで近年発売されたレトロ本としては出色の出来だと思います。


 話題となったAVG全てが掲載されているわけではなく1年に3~5本程度と少なめ。


 とはいっても、この時代にサラダの国のトマト姫やは~りぃふぉっくすの記事が読めるというのは貴重なので、この時代のゲームに思い入れのある人は買っても損はない内容だと思います。


 ということで80年代AVGガイドブックでした。こちらもまた、もう少し詳しくネタとして紹介したいと思います。それではまた。