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散財日記 in スポーツTVゲーム

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 色々と終わって、やっと少し時間ができそうな感じに。ただ何か新しい事を始めるような、身動きはあまりとれそうもないということで、引き続き散財ネタ。

システム10(SYSTEM10) フルセット・(中古/エポック社) 3,500円ちょい

 システム10(SYSTEM10)は、エポック社が77年に発売したTVゲーム機。ファミコンどころかカセットビジョンよりも前のもので、75年のTVテニスに続いての第二弾。このくらいの年代だと、PONGタイプのテニスゲームが主流ですが、こちらは趣向を凝らした10種類のゲームが楽しめるようになっています。開発元はNECとの共同開発。


 銃が付いているからフルセットということなんでしょうか。よくわかりませんが、別売りのタイプもあったのでしょうか。


 箱などの状態もかなり綺麗なもの。


 クレー射撃などを遊ぶための銃。ケースに入っています。


 銃は詳しくありませんが、ドイツのモーゼル型。


 ケースを銃座に付けて、ライフル型にもできます。


 本体。こちらは結構使用感あり。4つ並んだコントローラーが、システム10(SYSTEM10)最大の特徴。


 当時、これを知っていたかどうかも、記憶が曖昧。周りで持っている人は誰もいませんでした。ゲームは、ピンポン、サッカー、クレー射撃などが入っていますが、PONG型のテニスをバリエーションを増やして無理やり10種類と数えたもの。この当時にはよくあったタイプ。


TVゲーム関係は、現在では電子ゲーム関係に比べると安くて入手しやすのですが、これはそこそこ綺麗だったためか予算オーバー。ちょっと高かった。



LSI・デジコムサッカー・(中古/エポック社) 1,500〜600円ほど

 こちらは、蛍光表示管タイプのサッカーゲーム(80〜81?)。デジコムシリーズはこの後も続きますが、デジコムとタイトルに入る最後の作品。同社デジコム9を初めとして、野球を題材にしたLED、FLゲームは数多く発売されてますが、サッカーものは珍しいと思います。マテルあたりのLEDにもあったかな。


 両方に操作ボタンが付いており、対戦も可能。


 観客席に囲まれたスタジアムの意匠が施された筐体。ゲーム専用の筐体を持つ、電子ゲームならでは。


 エポック社は野球盤だけでなく、サッカーのボードゲームも出してましたので、得意な分野だったのでしょうか。ゲームは人数3人+キーパーと少ないですが、よくできています。



エポック社のテレビ野球ゲーム・(中古/エポック社) 1,000円ちょい

 システム10に続いて78年に登場したテレビ野球ゲーム。こちらはかなり有名なものだと思います。PONGテニスかせいぜいブロック崩し程度しかなかった当時のTVゲームに、人型のキャラを登場させて野球を再現しています。当時としては、画期的だったでしょうか。ただ記憶の中では、粗いドットのキャラがファミスタのように動き回っていたのですが、実はキャラ一人一人では動かず、外野は一斉に動く壁といった感じ。野球というよりは、野球盤のTVゲーム版。この後登場したTVベーダー(80)とともに、カセットビジョンのカセットとしても移植されています。


 緑のカラーリングがベースボールグラウンドを連想させていいです。


 ダイヤルは外野を動かします。ダイヤルを回すと3人の外野が一斉に横にずれるといった感じの動き。あまり人間ぽくはない。


 バッターは独立したコントローラー。側でピッチャーの配球を見ないためでしょうか。


 未使用品ではありませんが、説明書、本体ともにそこそこ綺麗なものでした。1,000〜3,000ほどで入手できると思います。


 これがあったお家は、間違いなくお金持ち?TVゲームは、金額も安めでわりと入手しやすいのですが、ぴゅう太、マックスマシーン、リンクス、ジャガーあたりの有名どころだとあっという間に価格が上がってしまいます。当時欲しくて無理だったものを、今手に入れるということなんでしょうかね。


散財日記 in レトロフューチャー

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 ということで、久しぶり散財日記。世間では、海だのキャンプだのいっている時に、こちらは仕事。相変わらず忙しいというか、身動き取れない状態。ただ実習に参加して、その打ち上げで朝まで歌ったりとか、少しは夏の思い出ができたでしょうか。

バンダイ・FLビームギャラクシアン・(中古/バンダイ) 1,200円ちょい

 それどころじゃないということで、散財もぼちぼちです。FLビームギャラクシアンは、バンダイより80〜81年頃に発売された電子ゲーム。内容は、ナムコのギャラクシアンの(多分)勝手に移植。蛍光表示管を使ったものとしては、かなり初期の方のものになると思います。


 世界で始めてカラー液晶使用とか謳ってますが、実は2色。赤と黄色のセロファンを使って鮮やかなカラー画面に見せています。パッケージデザインなどは、前年あたりにヒットしたLEDゲーム、ミサイルベーダーの雰囲気も引き継いでいます。


 電子ゲームが紹介される時に必ずといってよいほど引き合いに出される有名な一台


 まだかなりシンプルな操作部。移動とファイヤーボタンがFCなどとは逆ですな。


 レトロフューチャーとか、ミッドセンチュリーなどとも形容される美しいデザイン。


 20世紀よりみたレトロな未来。ゲーム自体は3分の制限時間があったりと、まだ過渡期な印象。


 もう一つの特徴は、ギャラクシアンの売りの一つでもあった流れる星空を再現したところ。これが、当時本当に綺麗に見えました。


 これ有名なだけあってよく見かけますが、なかなか人気もあってあっという間に値が上がってしまいます。たまたま競争相手がおらず、この金額で入手できたのはちょっとラッキーでした。



バンダイ・U-BOAT/U-ボート大作戦・(中古/バンダイ) 1,800円ちょい

 バンダイ・U-BOAT/U-ボート大作戦は、2画面を使用した大型の蛍光表示管ゲーム。U-ボート側と駆逐艦側に分かれて、2人で対戦できるのが売り。電子ゲームとしては、82年〜以降の中期から後期のものになると思います。


 元ネタは、81年(日本では82年公開)の映画U・ボートからですが、潜水艦と駆逐艦側にわかれて対面で対戦するスタイルは、70年発売のエポック社のレーダーサーチを連想させます。


 ゲームは、かなり地味。(渋い?)


 もう一つの特徴は、かなりでかいこと。箱もでかい。


 ボックスアートもミリタリーモデルの絵師さんを起用したかとおもう渋さ。子供に媚びてないクールさがあります。これもたまたま終了間際に、誰も入札していないものを入手できました。もともとあまり人気がないのか、たまたま誰の目にも留まらなかったのか謎です。



サファリ・(中古/バンビーノ) 1,000円ちょい

 バンビーノ(エミックス株式会社)のサファリ。前前々回前に入手してますが、こんな値段で出ていたので再び思わず入手。わりと珍しいとばかり思っていましたが、バンビーノものは意外と出てきます。蛍光表示管ゲームとしては、79〜80年頃の最初期のもの。


 今回ふたたび入手してなんか違和感が。


 こちらが前回入手したもの。黒いスクリーンに白でSafariロゴ。


 今回入手分は、グリーンがかったスクリーンにオレンジのSafariロゴ。


 それほど長期間作られたものだとは思えませんが、バージョン違いのようです。


 Safari自体マイナーなため、帰電さんと電子ゲーム専門ショップのHPくらいでしか紹介されていないので、このネタは初出でしょうか?全く無意味な無駄知識ですが、プチ発見がちょっと嬉しかったり。



学研LSIゲーム・ペイントローラー・(未使用品/学研) おおよそ2,500円ほど

 これも前前々回前に入手済みのもの。こちらは、ほぼ未使用品だったため入手してみました。元ネタは、アルファ電子のクラッシュローラー(81)で、電子ゲームとしては82〜83年くらいの後期に発売されたもの。透過型のディスプレイを使用し、上のU-BOAT/U-ボート大作戦と同じく対面により2対戦プレイができることが最大の特徴。


 学研の電子ゲームとしてはわりと良く見かける方で、スーパーコブラと並んであまり人気がない方の部類にはいるでしょうか。


 未使用品ということで傷一つない綺麗なディスプレイ。30年前の新古品というのも、凄いことです。


 パックマン型のドットイートの変形で、刷毛で道路を塗りつぶすゲーム。追いかけモンスターと、塗った道路に足跡を付けてゆく猫が登場。電子ゲーム版では、塗った後を剥がしてゆきます。


 筐体デザインがとてもキュート。電子ゲームとしてはマイナーな方だと思いますが、30年前にこんなキュートなゲーム機が発売されていたとは。カセット(ROM)と異なった電子ゲームの魅力とは、ひとつひとつが異なったこのキュート(クール)なデザインにあると思います。



学研LSIゲーム・フィッター・(未使用品/学研) おおよそ2,500円ほど

 こちらも学研マイナー移植もの。元ネタは、タイトーのフィッター(81)。これも学研電子ゲームとしては人気のない部類に入り、良く見かけます。未使用品の場合、どんなゲームでも値が上がってしまうことが多いですが、この値段で入手できるのも、不人気ゆえでしょう。元ネタは、ルービックキューブが流行った時期にでたもので、自機を操作してカラーキューブの色を揃えてゆくという内容。


 あまり人気がないとはいえ、元ネタを上手く再現して良くできています。学研の電子ゲームは、出来が良いものが多いのが特徴です。


 筐体デザインは、地味というかごく普通。このゲーム、元ネタを含めて内容もなんか地味。


 傷一つないスクリーンが気持ちいい。発売当時をしのばせます。


 同じ学研のマイナー移植に、コナミのアミダーもありますが、そちらは見かけません。出荷台数的には、それほど変わらないと思われますが、現在出てくる数にばらつきがあるのはなぜなんでしょう。スーパーコブラなどは、中古、未使用品、デッドストックを含めて嫌というほど見かけるのですが。


 学研の電子ゲームというと、科学・学習の巻末についていたちらしをどうしても思い出します。結局学研のものは、当時一台も持っていなかったのですが、電子ブロックと並んで気になるアイテムでした。

散財日記 in エポック・デジコム祭

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 一ヶ月近くぶりの散財日記。やらなければならない用事の山は超えて、少し余裕が出てきました。とはいっても結果が全て出たわけでもなく、まだしなきゃならないことも残っていて、しばらくは様子見です。

デジコムシリーズ・ドラキュラハウス・(デッドストック/エポック社) 3,000円

 エポック社のデジコムシリーズ・ドラキュラハウスです。81〜82年頃、スペースディフェンダーやスーパーギャラクシアン等と同じ頃に出ていたものだと思います。当時は、TVコマーシャルも打たれ電子ゲームとしても知名度の高い部類にはいるでしょうか。価格が少し高めなのは、デッドストック品だったため。


 ゲームは探検家となってドラキュラハウスに進入し、狼男やコウモリなどを避けながら、ドラキュラと対決して財宝を集めるというもの。


 取扱説明書、梱包用ビニール、保証書なども全部揃っています。


 これは筐体のデザインが良いと言われる一台です。


 スペースディフェンダーやスーパーギャラクシアンなどと共通点の見出せるインパネ部。


 筐体が(電子ゲームとしては)かなり大型ということもあって、奥行きのあるスクリーン。レンズが仕込んでありますので、ゲーム画面も結構大きめ。スクリーン周りの十字架や骸骨がいい味を出してます。


 スクロールしない固定画面ですが、?狼男の部屋、?吸血コウモリの部屋、?ドラキュラの部屋と、画面を三分割することによってゲーム内容に変化を加えています。


 個人的な思い出としては、当時デパートの試遊機であそんだきりでした。


 これ知名度もあり、人気もあると思われますが、オークション等ではあまり値が付きません。競争もほとんどなし。コレクターと言われるような人たちは、すでに入手済みということなのでしょうか。



デジコムシリーズ・デジコム9(ナイン)・(倉庫保管品/エポック社) 1,000円

 こちらは、デジコムシリーズの野球ゲーム、デジコム9(ナイン)。スコア表示部ののみに蛍光表示管を使用したいわゆるLEDベースボールゲーム。79〜80年辺りのものだと思います。このタイプのものは、バンダイ、トミー、学研など各社から発売されていました。これも倉庫保管品ということで、いわゆる未使用品。


 この手のLEDベースボールゲームは、ルールや外観など大体のフォーマットも各社共通。懐かしい形だと思います。


 マイコンベースボール、マイコン制御という表現がいい味だしてます。


 この部分だけ蛍光表示管。これが業界初の使用例ということのよう。


 FCなどのほかのレトロゲーなどと同じく、スポーツゲームはあまり人気がありませんので入手しやすいです。人気があるのは、やはりキャラもの、移植もの、稀少品。


 自分では持っていませんでしたが、親戚の家、友達のところと、どこかしらで見かけました。電子ゲームというと、これを連想する方も多そうです。



デジコムシリーズ・デジコムフットボール・(店頭展示品/エポック社) 1,000円ちょい

 打って変わってこちらは(日本では)結構珍しいフットボールもの。発売年は難しいですが81年前後だと思います。海外ではマテルやバンビーノなどフットボールの電子ゲームはありますが、これも海外を見込んだものかも。電子ゲームは当時高価なものでしたから(これの値札は7,000円超)、そう簡単には買ってもらえませんでした。電子ゲームを遊ぶ年代の子供達が、その際にフットボールゲームをチョイスしたとは考えにくいです。


 サッカーゲームはサッカー競技場型、野球ゲームはスタジアム(球場)型、フットボールゲームはフットボールグラウンド型と、電子ゲームは形から再現してくれるところがGood


 スポーツゲームは対戦できるのがお約束みたいです。


 展示品(未使用品)ということで、説明書は付いているのですが、フットボールのルール自体知らないため、遊び方がいまいちわかりません。


 電源のある1P側がスクリーンの反対側という珍しい構成になってます。


 ルールやゲームの面白さ自体はよくわかりませんが、爽やかな箱絵やフィールドを模した筐体は、クールでなかなかいい味出していると思います。


 デジコムシリーズのスポーツラインナップ。これ以外にデジコムベースボールというのがあるみたい。



マテル・オート・レース (Mattel Auto Race)・(中古/マテル) おおよそ500円ちょい

 これは米国マテル社のマテル・オート・レース (Mattel Auto Race)。発売は76年で、日本での発売は77年前後くらいでしょうか。ゲームのタイプはLEDゲームで、これが世界最初の電子ゲームということみたいです。日本では、マテル社より発売されていた他、バンダイからも販売されていました。


 内容は3車線の道路を左右に移動し、上からやってくるライバルカーを避けます。ギアを上げると自車が画面上方に移動をして、下方より再び出てきます。これを制限時間内に4往復繰り返し、タイムを競うというもの。バンダイより発売された同じLEDゲームのチャンピオンレーサーの原型とでもいうようなもの。



 昔のLEDゲームですから、写真などで見るイメージとしては、トミーなどのエレメカ程度の大きさを連想していたのですが、実はものすごく小さくてコンパクト。


 ゲームウォッチよりひと回り大きい程度です。


 表示部も小さいし、LED表示も線のような感じで、遊んで楽しいかといわれればそれなり。ただ歴史的な意義のある一台といったところでしょうか。



杏野はるなのレトロゲーム読本・(古本/株式会社ウェッジホールディングス) おおよそ500円

 レゲーアイドルとして有名な杏野はるなさんのレトロゲーム本。2010年に出版されたものです。世代的にはFCすら知らないと言う世代のアイドルですが、レゲーというニッチなところに焦点を当てて、それなりに知名度や人気を獲得しているのですから、上手い戦略だと思います。


 内容は、杏野はるなさんのフリマ、リサイクルショップ巡り、懐かしいスポット探方、ゲームの攻略、高橋名人、遠藤雅伸氏との対談など。表紙は、べーしっ君の荒井清和氏と(ある一定の世代には)豪華。


 右手にパワーグローブ、腰にジョイボール、背中にスーパースコープと、レゲーアイドルとしてのパッケージングは完璧。


 惜しむらくは、電子ゲームネタが一ページのみであること、攻略記事が誌面の大部分を占め少し多すぎること。あくまでもレゲーアイドル本なので、そこまで深いネタはないことでしょうか。でも近年出たレゲー本としては、なかなか良くできているほうだと思います。

散財日記 in ドラキュラ三部作

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 ということで半月ぶりの散財日記。前回書いた超えなければならない地点は、無事通過してました。ただ、まだ次の波がやってきます。このまま年末まで行くかも。プライベートな部分では、ちょっと頭が痛いかなといったところ。これ去年も書いてましたね。

LSIゲーム・THE DRACULA(ザ・ドラキュラ)・(中古/ツクダオリジナル) 1,500円弱ほど

 THE DRACULA(ザ・ドラキュラ)は、オセロで有名なツクダオリジナル製のLSIゲーム。三部作といえば尾道三部作や宇宙刑事三部作等が有名ですが、バンダイ・ドラキュラ城、エポック・ドラキュラハウスと並んで、電子ゲームドラキュラ三部作の一つ。


 発売年は、ちょっとわかりませんが82年〜83年頃の後期のものだと思われます。同じシリーズにグレートエスケープという追跡ものがあり、ツクダオリジナルはブームの時期にも意外と電子ゲームは発売していません。ネットでも未使用品を良く見かけるため、あまり売れなかったのだと推測されます。


 未使用品ではありませんが、買ってからそのまま保管していたものとのことで、なかなか綺麗。取説、保証書、梱包袋とも揃っています。


 筐体は、グレートエスケープとも共通。何色かカラーバリエーションもあるみたい。学研のパックモンスターにも少し似ているかな。


 このシリーズ最大の特徴。セパレートタイプになっており、取り外すとコンパクトになって持ち運べます?ボタンを押して分離させるのですが、実際はただ持っているだけでもずれて遊びにくいです。


 ゲームはパックマンの亜種で、ドラキュラが主人公。特徴的な要素としては、タイマーが準備されており、夜が明けてしまうと棺おけに戻らなければなりません。


 ということであまりコレクター人気のない一作ですが、ゲーム自体はそこそこ良くできており、内容といい、設定といい、非常に懐かしい感じがします。


 1,000円〜2,000円ほどで未使用品に近いものが手に入ると思いますので、電子ゲーム好きにはお勧め。



UFO MASTER BLASTER STATION・(倉庫保管品/バンビーノ) 2,500円弱ほど

 こちらは、バンビーノ(エミックス社)のUFO MASTER BLASTER STATION。世界最初のFL機とされています。同じものがトミーからミサイル遊撃作戦として発売されていました。箱がすごいことになっていますが、スクリーンの保護シールも残った一応未使用品でした。


 トミーのミサイル遊撃作戦の方は意外と見かけますが、こちらは少し珍しいものだと思います。


 海外をメインに考えていたのか、外箱は全て英語。UFO MASTER BLASTER STATIONで検索しても、引っかかるのはほとんど海外。国内使用には、この日本語の取説を付けて販売していた模様。


 ミサイル遊撃作戦との違いは極わずかで、ミサイル遊撃の方はここがTOMYロゴ。


 裏面の解説シールも、ミサイル遊撃作戦と異なります。


 惜しむらくは、箱がもう少し綺麗だったら良かったのですが、箱のおかげでこの金額で入手できていると思われます。綺麗な未使用品でしたら、10,000円超えでしょう。


 FL最後のスペースハリケーンは所有してますので、最初と最後が揃ったことになります。液晶LCDゲームと異なり、蛍光表示管はほんの短い期間しかゲームに使用されませんでした。一瞬またたいて消えてしまったその儚さも、FLゲームの魅力の一つかと思います。



MSXゲーム3種・(中古/パックインビデオ・アスキー) 約3,000円弱ほど

 あまり手を広げてしまうとキリがないので、レトロPC関係は手を出してなかったのですが、当時所有していたり、遊んだ事のある懐かしいものが出ていたので、入手してみました。レトロ関係は何でも高いですが、8ビットPCものや、MSXものは意外と高いです。ゲームブックも意外と高いですね。ブックオフの100円コーナーの感覚では入手できません。


ランボー地獄のヒーロー!激闘救出作戦・(中古/パックインビデオ)

 ランボー地獄のヒーロー!激闘救出作戦は、85年に発売されたランボー2の頃のゲーム化作品です。版権ものはあまり出来の良いものは少ないですが、こちらはMSXでは意外と有名な良作。評判が良かったのか、スーパーランボー(PC-88版)、スーパーランボースペシャル(MSX2版)と、続編が作られています。


 ハイドライドなどアクションRPGが人気の頃でしたので、それらに良く似た雰囲気。成長要素はありませんので、ジャンルはアクションアドベンチャーになると思います。


 ランボーは初めナイフ一本しか所有していません。音を立てずに忍び寄り気付かれずに敵兵を倒していきます。ということでコナミのメタルギア(87年)に先駆けたステルスアクションの要素が入っています。詳しくはまたネタでやります。


F-16ファイティングファルコン・(中古/アスキー)

 F-16ファイティングファルコンは、85年発売のMSXでは非常に珍しいフライトシミュレーター。発売元はアスキー。スクロールすら苦労する8ビット機の中でも、特に非力だったMSXでフライトシミュレーションをやってしまった貴重な1作。MSXのゲームとしては、意外と知名度があり、有名なものだと思います。評判が良かったのか、セガ・マーク?にも移植されています。


 ゲームは思い切り地味な展開で、アクションゲーム的な爽快感を期待していると肩透かしをくらいますが、噛めば噛むほど味わいのある、スルメの様な展開。なんの前触れもなくポンと発売されていて、その異色さが不思議な感じでしたが、海外のソフトハウスの製作だった模様。しかも海外PCからの移植ではなく、MSX用として開発されたものだそうです。


 当時88を持っていた友達がしきりに薦めてきて、これ所有していました。そういう意味でも、個人的に思い入れのある作品でした。


TZRグランプリライダー・(中古/アスキー)

 アスキーリアル路線2本目。TZRグランプリライダーは、アスキーより86年に発売されたレースゲーム。こちらは上2本と異なり、かなりマイナーな作品だと思います。当時としてもそれほど話題にならず、雑誌での評価も☆ひとつと散々だった模様。


 サーキットが舞台のレースゲームだというのに、何故にヤマハの市販レーサでなく市販されていた公道用のスポーツモデルTZRなのか。ROMを見るとリアルタイムライディングシミュレーションと長いサブタイトルが。


 レース画面は、ただでさえ解像度が低いMSXのさらに低解像モードで作られており、話題にならず、評価も☆ひとつだった理由はおそらくこれ。ただこれを自分は当時持っていました。そしてもう一度入手したいという気持ちも持っていました。ということで、こちらもネタとしてやります。


RAMBOランボー 地獄のヒーロー!激闘救出作戦・PACK-IN-VIDEO

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 RAMBOランボー 地獄のヒーロー!激闘救出作戦は、1985年にPACK-IN-VIDEOより発売されたMSX用のゲーム。


 同じく85年に公開されたランボー/怒りの脱出を下敷きにしており、映画を題材にしてゲーム化した版権もの。好評だったのか、同じく85年にPC-88用にSUPER RAMBO スーパーランボーが、翌86年にはMSX2でSUPER RAMBO Speci スーパーランボー・スペシャルが発売されています。


 内容は、ランボーとなって単身ジャングルの捕虜収容所に幽閉されたVIPを救出しに行くというもの。ジャンルは、リアルタイム・ロールプレイングゲームとパッケージに誇らしげに謳われています。


 ROMカセットと取扱説明書。版権もののRPGにしては、かなりシンプルにまとめられています。容量は、メガロムすら使っておらず32KBと極少。


 版権ものということで、写真を使って簡単なストーリーの説明が。この時代、ゲームも良かったですが、映画も味があって良かったですね。


 タイトル画面。シリアスな内容にあまりそぐわない、やけに軽快な音楽が。解像度の低いMSXということでモノクロでランボーを表現。MSX2版では、256色表示を生かして、映画からの実写取り込みになっていました。


 ゲーム画面。同時期に発売されたハイドライドに非常に似た印象。4×6の24画面という非常にコンパクトなマップ内に、川や壁で仕切られたジャングル内の要塞が、見事に詰め込まれています。ハイドライドは、PC-88で使われていたZ80Aで直接扱えるメモリ容量(最大64KB)に収まるように作られており、一度読み込んだら再度読み込む必要がありませんでした。(MSXに移植された際には、MSXで標準的だった32KB内に収まるよう作られています)。そのため非常に狭いマップ内に、墓場、城、地下ダンジョン、砂漠、用水路と詰め込まれていて、箱庭感覚が楽しい作品でした。このランボーでも、そのハイドライドの持っていた箱庭感覚が再現されています。


 リアルタイム・ロールプレイングゲームと謳われていますが、経験値の要素はなく、アイテム(武器)を入手することで強くなり、食料(パン)を入手することでHPが増える、リアルタイム制のアドベンチャーといった方がふさわしい作り。この頃は、ハイドライド、ドラゴンスレイヤー&ザナドゥ等の影響で、アクティブロールプレイングが大流行でした。またアドベンチャーといっても謎らしい謎はなく、巧妙に組み立てられた4×6の24画面のマップ内を駆け回って、目的を果たすようになっています。もう一つ銃火器を使用すると音で敵に気付かれてしまい、建物内から敵が集団で現れるという要素が組み込まれていました。これを避けるためには、音を立てずに忍び寄り、気付かれないようナイフで倒す必要があり、これは87年のメタルギアに先駆けたステルスアクションでもありました。


 4×6の24画面のマップのアドベンチャーですから謎が分かっていれば10〜20分程度で解けてしまいます。MSX実機でやった場合には、コンティニューがありませんので、そう簡単には解けませんが。当時の思い出としては、デパートの試遊機で遊んでいて、何度か通ってやっているうちに、最後まで行けてしまいました。ただ簡単すぎるという悪い印象はなく、当時としてもコンパクトに良くまとまった良作だなあと感じていました。


 ということで、版権ものには原作の人気におんぶに抱っこの内容が伴わない作品が多い印象ですが、これは意外なほど良く出来ていました。32KBと極少の容量内に10〜20分の短いプレイ時間が詰め込まれていて、凝縮した世界を体験させてくれるこの頃のゲームは、大作ばかりの今となっては貴重なもののような気がします。



参考:Wiki PACK-IN-VIDEO、ランボー/怒りの脱出の項、retro & blues レトロゲーム攻略

TZRグランプリライダー(TZR GRANDPRIX RIDER)・アスキー

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 TZRグランプリライダー(TZR GRANDPRIX RIDER)は、アスキーより1986年に発売されたMSX用のバイクレースゲーム。


 この頃は大変なバイクブームで、オートバイ会社各社ともレーサーレプリカと呼ばれる過激なモデルを発売していました。これは、そのバイクブーム、バイク人気を当て込んで発売されたものだと思います。タイトルにあるTZRとは、ヤマハの市販のスポーツモデルのことで、1985年に発売されています。実在する車種を使ったこともあってかパッケージには、協力ヤマハ発動機の文字が。


 時期的にバブル期ということもあり、レプリカモデルは毎年のようにモデルチェンジを繰り返し、草レースも盛んに行われていました。峠道に行くと何台ものバイクが集まって、その速さを競っていました。ただ、タイトルであるグランプリライダーとは、2輪車のロードレースにおける最高峰である“ロードレース世界選手権”に出場するライダーのことで、GP用(レース用)のヤマハのワークスマシンはYZRで、草レースにしても市販レーサーはTZ。レースを題材にしていながら市販のスポーツモデルであるTZRをわざわざ使っていることに違和感が残ります。


 ROMカセット。チェッカーフラッグを模したパッケージに、リアルタイムライディングシミュレーションという長いサブタイトルが。


 当時このゲームを入手したのは、90年代に入ってからでした。そのため86年当時のこのゲームの評価というのはわかりません。検索するとゲーム誌のレビューで☆ひとつと散々だった模様。このゲーム、処理速度を優先したためか、ただでさえ解像度が低いMSXのさらに低解像モードで作られており、当時としてもかなり見劣りがするものでした。低解像にした一番の理由だと思われますが、カーブに差し掛かると画面が左右に大きく傾いて、ハングオンと呼ばれたバイクのコーナリング姿勢を再現しています。また低解像の背景とは裏腹に妙に請ったコックピット周りが印象的でした。


 夜間の場面(耐久レース?)。コースは8種類準備されており、規定のタイムや順位をクリアすると次に進めるという、当時としてはオーソドックスな作り。耐久レース以外でのロードレースの夜間はありえませんので、レース部分でのシミュレートは大雑把な模様。


 君はグランプリライダーだ。スロットルを開くとタコメーターの針は瞬時に跳ね上がる。パッケージにはこのように書かれており、この後も延々とタコメーターの針とシフトアップについて触れられています。リアルタイムライディングシミュレーションとはここの再現度を指したものだと思われます。スペースキーでアクセル、GRPHでブレーキ、↑↓でギアチェンジ、←→でハンドルという操作体系なのですが、タコメーターの針を見ながらレッドゾーン手前でシフトアップをするという操作が求められます。シフトアップする際に一度アクセルを緩めるとエンジンブレーキがかかり、逆にそのままだと針がレッドゾーンを超えてしまいエンジンがオーバーレブをして減点されてしまいます(実車だとエンジンが焼付く)。つまり、クラッチこそ再現されてませんが、実車のオートバイにかなり近い操作が要求されるわけです。


 ここで、レースを題材にしていながらワークスレーサーYZRでも、市販レーサーTZでもなく、市販のスポーツモデルTZRをわざわざ使っていることにも合点がいきます。つまり、これはレースゲームの体をなした、バイクに乗る行為の楽しさそのものの再現を目指したリアルタイムライディングシミュレーションというわけです。レース部分は実はオマケ程度で、一般的なユーザーが公道でバイクに乗り、タコメーターを見ながらクラッチ操作を行い、ハングオンを気取りながらカーブを抜ける、あの感覚が再現されています。


 個人的な思い出としても、これで遊んだのは90年代に入ってからで、既に8ビット機も、MSX2も時代遅れになった後でした。学校近くのリサイクルショップで8,000円ほどでMSX2を手にいれ、懐かしいーという感じで遊んでいました。その頃はバイクに熱中しており、この低解像の見た目はぱっとしないゲームが、バイク操作の感覚をリアルに再現していることに驚きを覚えたものでした。


 ということでMSXのゲームとしてもあまり知られていないマイナーな作品です。ただ当時バイクで遊んだ経験のある方には、お勧めしたい隠れた佳作だったと思います。
 


参考:Wiki ヤマハYZR、TZ、TZRの項、take to the AIR

散財日記 in 秋の学研祭

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 久しぶりの散財日記。前回の更新からそれほど間を空けたつもりはなかったのですが、一ヶ月経っていました。生活の状況の方は微妙。いいのか悪いのかよくわからない感じ。忙しいのですが楽器でも習いに行こうかと思案しています。

学研LSIゲーム・ディグダグ・(中古/学習研究社) およそ4,000円ちょい

 国内で発売された学研の蛍光表示管ゲームとしては、最後期にあたるもの。83年あたりでしょうか。元ネタは、いわずとしれたナムコのディグダグ(82年)。パッケージにも?ナムコの表記が入ったアーケードゲームよりの正式な移植ものになります。


 本体に貼られたシール。細部までディティールにこだわりが見られ、とにかくお洒落。80年代のポップな軽さがいい感じに散りばめられています。


 こちらが本体。このようにキュートなゲーム機が、20年以上も昔に販売されていたとは。


 ボタンを押すとスクリーンのカバーがパカット開きます。


 こちらがゲームスクリーンを開いた状態。イラストがちりばめられていて、細部までデザインされていることが、商品性を高めています。


 現在のものとは逆の操作部。FCが出てくるまでは、左がボタン、右がレバーのものが多かったよう思います。


 学研ディグダグ最大の特徴と言えるファイアーガン。LSIゲームの表示の制約からか、銛ではなくファイアーガンで攻撃をします。ただし、ちゃんと4方向に討てて、足止めもできるため、それほど違和感はありません。


 頑張って岩石落としも再現。これがなかったらディグダグといえません。ただ画面が狭いため、かなり至難の業。


 ディグダグという題材やデザイン性などから、国内で発売された学研のFLゲームの中でも、これは人気が高い方だと思います。箱説の付いた未使用品や美品だと一万円越え。箱説付の不動品が3,000円以上なんて値を付けていました。幾つか平行して入札していたため、2個目も落としてしまいました。こちらは本体のみの裸品で4,800円ちょい。


 ということで、欲しかった学研の蛍光表示管ゲームのひとつでした。


学研LSIゲーム・平安京エイリアン・(中古/学習研究社) およそ2,300円ほど

 学研・平安京エイリアンは、学研LSIゲームとしては初期の方のもの。80年頃だと思います。元ネタは、電気音響株式会社の平安京エイリアン(80年)。東大生の作ったゲームとして有名でした。当時、東大生との知恵比べなどという宣伝文句もありました。


 本体。個性的というか、ゲーム機とは思えないデザイン。人型のようにも見えますし、屋根を備えた神社仏閣のようにも見えます。モチーフはなんなんでしょうか。


 平安京エイリアンと言えばあらし。I/Oに掲載された攻略法も最初はそれほど注目を集めていなかったようですが、あらしで紹介され一躍有名に。個人的にもゲームセンターになどに行けなかったため、あらしで知りました。


 ほる、うめると、ありえないほど潔く機能を表現したボタン。


 矢印型の十字キー。デザイン優先で、操作性などはあまり考慮されていなかった時代のもの。


 Gakken 平安京エイリアン LSIゲームと、当時だったらそれだけでお腹一杯になりそうなロゴ。


 電池BOXの関係で裏側も複雑なデザインをしています。


 当時、科学と学習の巻末広告にこれが掲載された時は、驚きました。やっとインベーダーのようなゲームが出てきた頃でしたから、穴を掘ってエイリアンを埋めると言う複雑なルールが、電子ゲームで再現できるとは思いませんでした。絶対買うと決めて、何度も広告を眺めながらクリスマスが来るのを待ちわびたものでした。友達に先を越されて、結局買えずじまいでしたが。


 ということで、最も欲しかった電子ゲームだったのですが、なぜかしらこれ人気があってオークションでは値が上がります(初期もののため、結構台数も出ているはずでレアではないのですが)。箱なしの裸品でも3,000円を悠に越えてしまいます。10数回以上、入札をしては見送ったでしょうか。よくやくなんとか入手できました。


学研LSIゲーム・インベーダー1000・(中古/学習研究社) 2,000円ほど

 インベーダー1000は、学研より発売されていたインベーダーシリーズの第二弾。インベーダー、インベーダー1000、インベーダー2000と発売されていました。時期は、わりと初期のもので80〜81年頃のものだと思います。電子ゲーム初期の頃は、玩具メーカー各社よりインベーダーもどきが数多く販売されていました。


 エポックやバンダイなどの玩具専業メーカーに比べると、どこかぎこちないパッケージデザイン。真面目な優等生が、羽目を外したようなどこか垢抜けない素朴な感じがします。


 いまひとつ洗練されてないパッケージデザインに比べると、学研製のものの筐体デザインの良さは特筆すべきものがあります。インベーダー2000では、更に洗練されていました。


 ゲームは、シリーズ第一弾学研インベーダーの改良型。得点やカラー表示などが変更されています。この後インベーダー2000では、大きく進歩してギャラクシアンタイプに。


 当時の思い出としては、バンダイ・ミサイルベーダーやエポック・デジコムベーダーと比べると遅れて登場しましたので、これを買いたいという希望はなかったよう思います。それこそ平安京エイリアンに目が行っていたでしょうか。


 これも学研・電子ゲームとしては、現在ではわりと人気がある方だと思います。学研・インベーダーシリーズ中では一番入手しやすいため、インベーダー好き、学研好きな方ならお勧め。


 ということで、秋の学研祭でした。電子ゲームメーカーとしては、学研は一番好きなメーカーです。


TV BOY・(中古/NICS) 100円

 これは、ゲーム内臓タイプのいわゆるパチモノゲーム機で、126種類ものゲームが内蔵されたハンディ型のTVゲーム機です。たまたまこの金額で落とせましたので、おまけということで。2000年前後に、雑誌などの通信販売で売られていたみたいです。カセットビジョンとFCの中間辺りの解像度のゲームが収録されています。


 2000年前後には、このような怪しげなゲーム機が幾つも売られていましたので、それで終わる話なのですが、実はこれに収録されているゲームの元ネタは、FC以前に(米国で)一世を風靡したATARI 2600のもの。ということで、パチモノ界の裏王位継承者、あるいはパチモノ界のみにくいアヒルの子とでもいえるマシンなのでした。


 ということでパチモノ界の一人アタリショック、TV BOY本体です。これ幾つかバージョンがあるようで、こちらは付属品も少ない簡素なもの。


 デザイン、なにそれ、食えるの?とでもいいげな、シールを貼っただけの漢らしい使筐体。


 解説書、ペラ紙一枚。


 126種の解説が書かれた虎の巻付のバージョンもありますが、こちらはペラ紙一枚にタイトルが列挙されているのみ。どうやって遊べと。


 謎のゲーム魔境・第二弾アタリ編では、発売当時のことが詳しく紹介されています。店頭では100円で投売りされたり、ATARI 2600のゲームが126本収録ということが判明してからは、プレミア的な価格で取引されたりなどあったようです。


 ということでパチモノ界の王様と乞食、TV BOYでした。現在では、プレミアが付いているということはありませんが、それなりに知られているので投売りされているということもありません。1,000〜3,000円くらいで、取引されているようです。

散財日記 in Search For The Fire Crystal

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 ということで半月ぶりの散財日記です。とりあえず、今日実習が終わり試験が半月後に控えている状況で、かなりスケジュール的にはひっ迫してます。そんな状況下で楽器でも習いに行こうと画策中。生活の方は、これといって良いことがないので、何か楽しみがないと。

ツクダ エレクトロニック ゲーム・グレートエスケープ・(中古/ツクダオリジナル) およそ1,600円ほど

 グレートエスケープは、オセロで有名だったツクダオリジナルより発売された蛍光表示管ゲーム。発売年は難しいですが、82〜83年あたりでしょうか。ツクダは、電子ゲームのブーム期に、これ以外にザ・ドラキュラ、スロットエレパチと3種のFLゲームを出しています。


 ザ・ドラキュラと共通の筐体。同じ時期に出たものだと思います。ツクダは、FLゲームは3種しか出してませんが、液晶のオセロゲームをたくさん出してました。


 ということで本体。白と黒のモノクロということもあってなかなかクール。


 操作部。この頃のFLゲームは、このような小型のジョイスティックが多かったです。


 ゲームの内容は、脱走者となって、ポリスマン(警備員)を避けながら迷路状になった施設内を駆け抜け、現金袋を集めて脱出するというもの。バンダイのソーラーパワーや学研のLCDゲームなど、電子ゲームに割と多かった題材。


 施設の上空をヘリコプターが舞っており、アーケードだとタイトーのルパン3世に雰囲気が似ているでしょうか。ただこのゲームは、4方向にスクロールするようになっており、ポリスマンの追跡を避けながら、迷路内を踏破するといったもの。何かの移植というわけではありません。強いて言えばPCの初期のゲームによくあったタイプといえるでしょうか。


 このシリーズ(2作ですが)、お約束の本体と外枠の分離は健在。


 ゲーム時や電池の出し入れ時に、いちいち外れてやりにくいです。


 これもザ・ドラキュラと同じく人気がなかったのか、現在でもデッドストックものが多く見つかります。マニア人気もありませんので、1,000〜3,000円以内くらいで取引されていて、入手しやすい部類だと思います。ただFLゲームで4方向にスクロールするなど、出来は悪くないです。


 マイナーでいまいち人気がないからとスルーするのはもったいない出来。電子ゲーム好きの人なら、ぜひ手に入れて欲しい一品。



バンビーノ・Boxing(ボクシング)・(中古/バンビーノ) 500円

 こちらは、バンビーノ・Boxing(ボクシング)。79年にレーザーファイトと同時期に発売されました。蛍光表示管を使ったものとしては、最初期の頃のものだと思います。内容は、いわゆるボクシングゲーム。


 電子ゲームとしては、1、2を争うデザインの筐体。ただ初期のもののため、表示部は筐体の大きさの割には小さめ。値段も高価で、ゾルゲ氏の8ビット年代記では、フェラーリみたいな高級玩具(レーザーファイト)と表現されていました。


 対戦プレイも出来ます。ゲームは、後年のボクシング・ゲーム電卓みたいな感じ。


 跳ね馬よろしく、燦然と輝くバンビーノロゴ。


 筐体裏の説明書き。箱裏もそうですが、全て英語表記というとこが、また高級感を醸します。


 高価だったけど、TVCMなども打たれてそこそこ売れたのか、珍しいものではありません。マニア人気もなく、入手はわりと簡単だと思います。


 当時は、とても買う対象ではなかったですが、箱付きがこの金額で入手できたのは、今更ながらちょっと嬉しいかな。〜3,000円以内くらいで入手できると思います。




トミーTEG・バレーボール・(中古/トミー) 500円

 TEG・バレーボールは、トミーより発売されたLEDゲーム。78〜79年頃だと思います。FLゲームや液晶ゲームが登場する前、エレメカが主流でした。特にトミーは、フイルムやモーターを使用した、職人技が炸裂したエレメカを出していました。78年頃から、電子制御のゲームが登場し始めて、最初はLEDを使ったものでした。その頃のものだと思います。


 本体はすごくコンパクトで、梱包も説明書もシンプル。


 バレーのコートを模した表示部。いい味出してます。


 スコア表示。エレメカでは、手動でスコアを付けるものも多かったですから、こういうとこでLSI制御を実感しました。


 箱絵もいいですね。このシリーズ、バスケやサッカーなども出ています。バンダイのものと比べても人気がないですから、入手もしやすいと思います。



ザ・ブラックオニキス?〜Search For The Fire Crystal・(中古/アスキー) 1,000円くらい

 こちらは、BPS開発でアスキー販売のブラックオニキスの続編。ザ・ブラックオニキスは、日本最初期の国産RPGとして人気を博しましたが、その続編 ザ・ファイアクリスタル(The Fire Crystal)のMSX版。他機種版のザ・ファイアクリスタルは、ブラックオニキスが発売されて(84年1月)すぐ84年に発売され、機種ごとの箱絵も統一されていましたが、MSX版は発売が遅れて87年、しかも(前作と同じく)アスキーからの発売。ということで、タイトルも変更され、箱絵も独自のものに変更されています。


 マニュアル。前作のアスキー版ブラオニのものを踏襲しています。


 ROM。他機種版の人には、違和感が残るかも。


 メガロムが登場したことにより、MSXへの移植も可能になった模様。


 国産初のRPGとして話題となったブラックオニキスと比べて、ザ・ファイアクリスタルは難易度やゲームバランスの問題から、それほどヒットしなかったようです。ブラックオニキスのロゴもそのままに?としたのは、営業上の理由もあるのかも。内容は、ちゃんとザ・ファイアクリスタルしてます。他機種版では、ブラックオニキスを持っていないと遊べない、追加シナリオや拡張ソフト的な位置づけでしたが、MSX版ではこちらのみでも始められます。


 当時は、その難易度に躊躇して、遊びませんでした。ちゃんとブラックオニキス終了時には、テンプルの前でセーブしたのですが。


 ということで、こちらはネタとしてまた紹介します。

参考:Wiki ブラックオニキス、ファイアクリスタルの項、そのほかのMSX

Boxing(ボクシング)・バンビーノ

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 これは、バンビーノ社が1979年に発売したBoxing(ボクシング)です。蛍光表示管を使用したFLゲームの中でも、かなり初期のゲームになると思います。


 1978年にインベーダーゲームが発表され大ブームが起こります。学校でゲームセンターへの出入が禁止されてしまうなど、社会現象にまでなりました。家庭でそれを遊びたいという需要は大きかったと思いますが、当時のTVゲームは値段も高く性能もまだインベーダーが出来るほどのものではありませんでした。その需要を埋める形となって次々にインベーダー風の電子ゲームが発売されました。


 BOXアートが秀逸な外箱。本体もでかいが、箱もでかいです。

 しかし最初から液晶や蛍光表示管があった訳ではなく、最初は電子回路をもたず電気の点滅などでそれらしくみせた、いわゆるエレメカから始まっています。次に表示部にLEDを使って、制御は電子回路が行なうLEDゲームが登場してきます。バンダイのミサイルベーダーやLSIベースボールなどが有名。その後に表示に蛍光表示管を使ったFL機が登場してきました。出始めの頃は、FLゲームはかなり高価な玩具でした。(LED機が5,000円〜位だったのに対して、1万円近い価格)。1980年くらいになると、国内メーカーがノウハウを蓄積して安い金額で発売されるようになり、当時の玩具の中心的な位置を占めるようになりました。


 バンビーノは、ブームの初期に幾つかのFL機を販売していました。これはその頃の物で、同時期発売にスペースレーザーファイトもありました。技術も(ゲーム用には)出始めの頃ですから、色数も1色でしかも本体の大きさに比べて表示部も小さくてどこか電卓みたいです。(現在では9色以上表示可能なんだとか)。ゲーム内容もまだ複雑なものはできず、洗練されているとは言い難いです。


 電子ゲーム界のフェラーリ?と評される、高級感漂う筐体。当時9,750円という、ほとんど一万円に近い圧倒的な価格。まだ出始めのFLゲームで、しかもこんな価格帯のものを子供に買い与える家庭とは、やはりお金持ちか。


 対戦が可能。操作部もいちいちお洒落。


 まるでヨーロッパのブランドのような、クールなバンビーノロゴ。


 本体の注意書きもすべて英語表記。特別なもの感を醸し出しています。

 バンビーノの本体デザインは造型の専門家が行なっていたそうで、印象的で記憶に残るものが多く出されていました。(デザイン的に優れたものが多かった)。これもそういう意味では、なかなかインパクトのあるデザインとなってます。高価だったため、子供向けというよりは、ある程度の高年齢層を狙ったのかも。あるいは、最初から海外を見越していた商品ということもあるのでしょうか。


 とても子供向けという感じはしません。今見てもシビレル。


 箱裏の説明書きも全て英語表記。説明書には、日本語のものがついてました。


 ちゃんと日本製、MADE IN JAPANの文字が。エミックス株式会社の表記も。


 当時は、デパートのショーケース内の目立つところに鎮座しており、購入する対象とはならなかったよう記憶してます。身近でも持っていた人はいなかったような。ただTVCMも打たれてましたので、知名度は高かったように思います。

参考:CVS ODYSSEY、帰ってきた電子ゲーム、8bit年代記/ゾルゲ市蔵・マイクロマガジン社

2006年10月9日の記事を、加筆・修正して再構成。

Information

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 80年代を中心に、70年代後半〜90年代前半位の懐かしいものを置いています。コーヒーでも片手にゆっくりとどうぞ。オフィス街の片隅や住宅地の外れにあるような、時間の止まった喫茶店をイメージしています。初めての方は、カテゴリーよりどうぞ。
一青窈&徳永英明『ハナミズキ』(Youtube)
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FL U-ボート大作戦・バンダイ

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 これは、バンダイより1982年に発売された、FL U-ボート大作戦。2人対戦ができるようになっていて、潜水艦側と駆逐艦側に分かれて遊びます。

バンダイからは、他にLCDゲームとして激戦U-ボート(ソーラーパワーシリーズ/太陽電池を使った、2画面で2つ折りできるシリーズ)、LEDを使ったソナー音で潜水艦を探るLEDゲーム・サブマリンも発売されていました。


 この手のゲームは、エポック社がレーダーサーチやスペースサーチ等を発売していましたから、ある意味潜水艦もの(探索もの)の古典とも言える内容。U-ボート側は駆逐艦の位置をソナーで探しながら魚雷攻撃をする、駆逐艦側はU-ボートの上より機雷を投下するというように、この手のゲームの定石どおりになっています。画面の感じは、ディープスキャン(セガ)に似ているでしょうか?男の子の兄弟などいたら、コタツの上で対戦して盛り上がりそうな感じです。ただルールがかなり変則的で、駆逐艦側からは潜水艦は見えないし、潜水艦側も浮上しないと攻撃ができません。


 このゲームの特徴は、なんといっても2画面で対戦できる事。ちょうどこの頃、反対側からも見ることの出来る透過画面の技術が開発されたようで、エイリアンチェイス(トミー)、ペイントローラー(学研)、FL北斗の拳・燃えよガンダム(バンダイ)等、各メーカーより対面式の物が発売されています。このU-ボートは、駆逐艦側と潜水艦側が異なっていますので、2つの画面と2つの操作パネルを必要とするため、この手のものは大型になり値段も高かったです。


 正面から。このように相手側の画面は見えません。


 たまたまなのでしょうが、なんとなく駆逐艦っぽい筐体。


 現在はあまり人気がありませんが、いい味出してます。

 年末が近くなってきましたが、私はFL機を見ると年末のどこかわくわくする、そわそわした空気を思い出します。液晶ゲームは、学校に持って行って友達と交換などして年中遊べましたが、FL機は高価だったため、クリスマスか正月でないと手に入れにくいものでした。そのため、今でもFLゲームを見ると(こたつとみかんを連想して)コタツに入りながら広告や雑誌を眺めて、どれを買おうかとわくわくしていた時間を思い出します。


 昔のプラモデルのようなミリタリー調のBOXアートも素朴でGood。

 実は、これ説明書がないため詳しい遊び方が分からないままになっています。コントロールも効きにくい状態で、動きもゆったりです。分解して掃除でもしないときちんと遊べないのかも。今さら子供のように遊ぶわけではないし、値段も安かったので納得はしているのですが、元の持ち主だった子がどんな感じで遊んでいたのか、わからないのは少しだけ残念です。


参考:Wiki U-ボート(映画)の項、帰ってきた電子ゲーム

※2006年11月13日の記事を加筆・修正して再構成

散財日記 in ケイブマン

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 久方ぶりの散財日記。ここのところ、10日間続けて2時間睡眠みたいなペースでようやく一区切り付きました。年明けからしないといけないことがありますので、終わったというわけではないのですが、中休みといったところでしょうか。

トミーLSIゲーム・ケイブマン・(中古/トミー) 1,200円ほど

 トミーのケイブマンは、82年ころにトミーより発売された蛍光表示管のLSIゲーム。かなりのヒットとなったトミー・スクランブルと同時期に出たもので、スクランブルに注目が集まったためか、当時はあまり顧みられることなく、店頭在庫品が売れ残ってしまい、キングマン的な評価をされることの多い一台です。


 ナムコより版権を取ったパックマンに続いて、コナミより版権を取得したスクランブルがアーケードからの移植作として登場。同時期のケイブマンは、トミーのオリジナルで、原始人のケイブマンを操作して、恐竜ダイナサウスルより卵を奪うという内容。設定といい、箱絵といい、なかなか当時の子供としても、アーケードの移植やキャラものと比べると、こちらを選ぶ可能性は低かったでしょうか。


 筐体。スクランブル、TRON、ルパン黄金強奪作戦と同じもの。


 筐体は、ミニアーケードっぽくて悪くないと思います。


 得点表。ドラゴン10点、ダイナサウルス(気絶させると)30点、卵50点と、後のインフレ化したゲームの得点を考えると、驚くほどシンプルで低い値。


 画面構成はこのような感じ。画面中央右にデカキャラ・ダイナサウルスが陣取っており、おそらくこのゲームの一番の売りだったはず。FC期以降は、巨大なボスキャラが流行りましたが、トミーはそれに先駆けていた?キングマン、エイリアンチェイスのUFOと並んでトミー3大デカキャラのひとつと言えますが、どれも人気なかった・・・。


 ダイナサウルスに石斧を投げ、気絶したところで卵を奪います。ステージ2では、卵を狙ってドラゴンが空中より妨害してきます。


 特筆すべきは、キャラが表情豊かなこと。移植ではなく、オリジナルということで、逆に制約がなく製作側が自由に作れたのかも。背景の火山が噴火を始めるなど、世界観もよいです。このゲーム海外でも売られており、それなりに受け入れられた模様。日本だと、はじめ人間ギャートルズですが、あちらだと原始家族フリントストーン的な世界観なんでしょうか。


 これ、店頭での売れ残りが多く、マニア人気がなく、入手しやすいという紹介のされ方をしてますが、意外とオークションでは値が上がります。ゲームアイドル・杏野はるなさんがいち押ししてるということもあって、改めて再評価される流れでもあるのでしょうか。
 

 基本的には、ゲームとしてもよく出来てるし、世界観も味があって良いということで、いい作品だと思います。


パワーマン・(中古/トミー) ただ(送料200円のみ)

 キングマン、ケイブマンに続いて、パワーマンだ!トミー。ゲームウォッチ発売後の液晶ゲームの競争が激化し、各社ともアイデア勝負の変り種のゲームを発売していたころのもので、82年ごろだと思います。あまり綺麗なものでなかったので、結局送料のみでいいということで、ただでした。


 これがパワーマン。なかなかかっちょいいです。ただ液晶のキャラとは、似ても似つきません。


 ビックモンスターに食べられないようパワーマンを動かし、チビモンスターをパワーマンベースに連れて来たり、食べたりするという内容。よくわかりませんが、ゲームとしてはパックマン系で、箱キャラはグフ系という、流行ってるものなんでも詰め込んじゃえみたいな感じ。


 おそらく一番の売りはプログラミング機能内蔵。ぼちぼちホビーPCやMSXなどの8ビットPCが家庭に入り始めた頃ですから、当時としては訴求力があったのでしょうか。実際は、敵の数やワープ、難易度の設定ができるという程度のもの。


 カラー液晶を謳ってますが、赤黒の2色。


 特にプレミアもついておらず、人気もない作品。でも確かに当時の記憶の中にあります。インパクトはあった一台と言えるのでしょうか。トミーのLCDブランド、デジプロシリーズの一台でもあります。


スリムボーイ・レーシング5・(中古/トミー) 500円

 スリムボーイは、ちょっと高級な液晶ゲームという路線で売られていた一台。こちらは、液晶ゲーム出始めの80年頃のものだと思います。スリムボーイの名の通り、薄型のボディが特徴で、(液晶は安価なものが多かったのですが)1万円近い価格と、大人っぽいアダルトな雰囲気を漂わせていました。6種のシューティングゲームを収録した、シューティング6というのもあり、後期では価格も下がったイデオンのキャラを用いたものもありました。


 価格が高価だったのは、5種のゲームを内蔵ということだけでなく、大型液晶が高かったからという理由のようです。


 内蔵されている5種のゲーム。サーキットレーシングA、B。サーキットを回るタイプのゲームの様。AとBの違いは、取り説がないため不明。


 デッドヒート。上からライバルカーが流れてくるタイプのレースゲームでしょうか。


 カーチェイス。遊び方は不明。ぶつけるのか?


 こちらはアーケードよりの移植、ヘッドオン。おそらくこれが一番の売りだったと思われます。


 値段が値段ですので、程度もそれなり。当時の高級感は、ちょっと感じられません。


 革風のカバー付き。一万円近くもするのですから、多少の装飾は必要だったのでしょう。


 これも記憶にありますので、当時のインパクトはそれなりにあった商品だと思います。ただ買おうとは思いませんでした。バンダイのGDが2個買えちゃいますし。


 ということで、トミーづくしでした。トミーのものは、後期のカラー液晶のものを除いては、割と安価に入手できると思います。



8時だよ!全員集合の作り方〜笑いを生み出すTV美術/山田満郎・(古本/双葉社) 1,200円ほど

 8時だよ!全員集合の作り方〜笑いを生み出すTV美術は、TBS美術スタッフだった山田満郎氏が、氏が手がけた8時だよ!全員集合の舞台裏について書かれた一冊。大量の詳細な資料とともに、舞台装置の仕掛けについて解説してあります。


 こちらは、全員集合のプロデュサーだった居作昌果が書かかれた8時だよ!全員集合伝説。どちらも2000年代最初の頃の出版で、この頃は荒井注氏も含めたドリフの7福神のCMが話題になったり、いかりや氏や高木氏などが自叙伝を出版したり、NHKや紅白に出場したりと、何かとドリフが再注目されていた時期でした。これが出た時点だと、DVDも発売されておらず全員集合を見ることは、まだかなり困難な時期でした。


 多くのドリフ本や全員集合本が書かれていますが、これの貴重なのは、記憶による思い出でなく、山田氏が保管していた莫大な資料を元に書かれていること。数々のああ、あったなというコントの数々が、まるで最近の出来事のように詳細に解説されています。


 DVDが出た現在でも、その資料的価値の高さは、数あるドリフ本の中でも一級品だと思います。


 これ、当時買い逃していました。ネットがなければ、何十件も古本屋を梯子するか、偶然手に入ることに賭けるかしかありませんので、何十年前のレトロゲームだけではなく、こういったものも容易に手に入る時代というのは、ありがたいですね。

散財日記 in アコギ

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アコースティックギター(新品/楽器店ブランド) 約一万円ほど

 ここのところ、電子ゲーム関係の散財が続いてましたが、先月ギターを買いました。楽器が演奏できるかというと、それも先月より習い始めたところ。結構忙しい時間が続いてそれどころではないのですが、空いた時間に鳴らして気分転換ができれば良いかなということで。


 YAMAHAなどのメーカー品だと、最低でも3万円〜くらいから。音が違うので、最初からある程度のものを買ったほうが良いらしいのですが(一万円台だと玩具みたいなものだそう)、まったくの素人なので、まあとりあえずは安い入門品でいいかということで。


 音の違いはどうせわからないのですが、安いものとはいっても、楽器ってなんかあるだけでもよいです。普通の2/3ほどの大きさのミニギターというのもあるみたいで、それにするか、ウクレレなんかも考えたのですが、とりあえずは普通のアコギに。


 おまけで付いてきたもの。音をあわせるチューナーとピック。


 おまけで付いてきた教本やら、もらってきたカタログ。


 TAB譜と呼ばれるいわゆるギター用の楽譜。スピッツですな。


 練習する時間が限られてますので、ギターが弾けるようになるほど、趣味としてやれるかはわかりません。自転車遊びもそのまんまになってますし。習いにいってるのは、月2回で1回30分ほどなのですが、次までに教えたコード3つ覚えてきてと言われて、それすらする暇がありません。


 ということで、雑記で時々ギターネタもやろうかな。

ブラックライダー・トミー

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 これは、1978〜79年くらいにトミーより発売されていたブラックライダー。LEDを使ったLEDゲームという分類でもよいかと思いますが、電子回路をもたず歯車やモーターで駆動している、いわゆるエレメカです。LSIゲームが出始めで、まだ珍しく高価だった頃、こういった電子ゲーム風のゲームが販売されていました。


 トミーはゼンマイ式のテクノボーイというシリーズでも、パックマン風やインベーダー風のゲームを発売していて、得意な分野だったのかもしれません。同じシリーズでブラックレーサー(1978)というゲームも発売されていて、当時としては結構なヒット商品だったそうですから、記憶にある方もいらっしゃるかも知れません。この手のゲームはだいたい3,000円〜ほどで売っており、高価だったLSIゲーム(5,000円〜10,000円程度)の代わりに買ってもらう事が多かったようです。友達の家にあったブラックレーサーで遊ばせてもらった記憶があります。


 電子ゲームブーム最後期に発売された、ウイリークロッサーは、これのリメイク版とでもいうべき内容。


 バックライト付カラー液晶と、技術の進歩を感じさせます。


 やがて時代はファミコンへ。

 エレメカですから、これの原理は簡単で、黒いフイルムの上に障害物や車の絵が印刷してあり、モーター動力でグルグルと廻る仕組みになっています。障害物が近づいたら、ボタンを押してバイクをジャンプさせ飛び越します。ファミコンのエキサイトバイクにも似た感じなのですが、フイルム上の障害物が廻ってくるのを延々ジャンプで飛び越すだけですから、恐ろしく単純なゲームになってます。子供でもLSIを使った複雑なものとは違うという事はわかりますから、やっぱりLSIゲームがいいな・・・と思いながら遊んだものでした。


 大人になった時点から見ると、電子回路をつかわずにギアとモーターの組みわせだけで電子ゲーム風なものを再現していますから、玩具職人の魂を感じるというか、日本人特有の繊細な技を感じるというか・・とてもいい味出してます。エレメカという響きにもノスタルジックな雰囲気が漂っていて和みます。この手の物を見ていると、忘れられたようにデパ屋や遊園地においてあった古臭いエレメカ達を思い出します。


※2006年10月23日の記事を加筆・修正して再構成

散財日記 in 2012年の締め

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 というわけで今年最後の更新となり、締めの散財日記です。今年は、あれやこれやとやって時間に追われて終わりました。仕事や勉強で70点、プライベートで59点(赤点)といったところでした。

バンダイTV JACK1000・(中古/バンダイ) 1000円

 バンダイTV JACK1000は、バンダイより1978年に発売されたテレビゲーム。テレビテニス(PONG)系のいわゆる第一世代と呼ばれるテレビゲーム機。たまたま箱付で、(まあ)綺麗なものがこの値段でしたので落としてみました。


 お父さんの髪型、ブラウン管型受像機が時代をしのばせます。


 日本のテレビゲームのブームは、ファミコン(或いはカセットビジョン)を起点として考えがちですが、それ以前に第一次とでも呼ぶべきブームが起こっています。また(ゲームウォッチなどの)電子ゲーム→FCという時系列でも考えがちですが、国産第一号のエポックのTVテニスは75年発売。電子ゲームよりTVゲームの方が、先行していました。この第一次TVゲームブームがどんなものだったか、情報も少ない時代だったゆえ知る余地もないですが、エポック、任天堂、バンダイ、トミーは元より、松下電器、三菱電機、東芝、日立製作所といったそうそうたるメーカが参入していました。


 バンダイTV JACK1000は、TV JACKシリーズの第一弾。これ以外にシリーズが1200、1500、2500、3500、アドオン5000、スーパービジョン8000とあった模様。


 最廉価版ということもあって、テニス、ホッケーとシンプル。


 背面もACアダプター、アンテナボックス、切り替えスイッチのみ。


 アルミっぽく見えますが、シールみたい。


 MITSUMI製のスイッチボックス(RFスイッチ)


 TV JACK専用ACアダプター。


 昔のTVゲームは高級品扱いで、高価な玩具の代表格でしたが、こちらは一万円を切る価格で売られていたこともあり、コストダウンの跡が見られて、かなり玩具っぽいです。安価に手に入れば、古いTVゲームも探してみたいですね。



ウイリークロッサー・(中古・トミー) 本体のみ100円

 ウイリークロッサーは、トミーより1983年に発売された電子ゲーム。マルチカラーレーザー6000と呼ばれるブーム期最後発のもので、バックライトを使用したカラー液晶を使ったシリーズでした。同シリーズには、他にミスターDo!、モンスターバーガーがあります。


 大きさはFLゲームと比較するとコンパクトですが、液晶ゲームとしては大型のもの。バックライトを使用することからか、液晶ゲームとしては珍しくACアダプター用端子も備えています。アダプターを使用しない場合は、単3電池4本使用。


 FL機に引けをとらない美しい画面。オートバイを操縦して、道路の凸凹、空き缶、ライバル、ヘリコプターよりの妨害、カラスなどを避けながら、進んでいきます。


 ゲームの雰囲気は、アーケードゲーム・ムーンパトロールを連想してもらえればよいと思います。


 トミーは、78年頃にブラックレーサーの第二弾として、バイクで障害物をジャンプして避けるブラックライダーというエレメカを発売してました。それの進化版といった趣も。


 電子ゲーム最後期のものということもあって、工夫が凝らされ非常に良く出来ています。ただ時代は83年・・・。トミーの電子ゲーム最高峰の技術も報われることはありませんでした。


 電子ゲーム好きの人は気付かれたかと思いますが、これ最後期のものだけあって結構レアです。通常だと100円ということはないと思います。(ゲームタイトルもなにもなしに)トミーのゲームとだけあって、ジャンク品扱いで出ていました。こういうこともあるんですね。



Spitz best・ギターソングブック・(古本/音楽書院) 480円

 こちらはギター用の楽譜。スピッツの初期のベスト版が収録されています。最初は新品を買いに楽器店に行ったのですが、アルバムごとの楽譜で1,900円〜、ベストアルバムだと3,000円ほどとあまりに高価だったため、こちらもオークション。


 発行日が1997年のものと相当古いですが、スピッツは初期に有名曲が多いため、一応無問題。物もそこそこきれいなものだったためOK


 一般にも良く知られた名曲が入ってます。


 学生のときカラオケでよく歌いました。


 バンドスコアは、ブックオフ等にもおいてありますが、目当てのアーティストのものが見つかるとは限りません。この点においても、ネットは便利ですね。



DVD・ノルウェイの森・(中古/ソニーピクチャーズ) 300円

 2010年に公開された村上春樹氏原作のノルウェイの森の映画版です。監督はヴェトナム系フランス人トラン・アン・ユン氏。主演は、今年何かと話題だった松山ケンイチ氏。主題歌は、もちろんビートルズ。個人的には、映画は昨年の今頃に見てました。


 時代背景は、小説の舞台は学生運動華やかりし頃の1960年代。小説が出版されたのは、バブル景気に浮かれていた1987年で、小説内でも37歳になった現在(80年代)の僕が、飛行機内で流れてきたビートルズを聴き、18年前に回帰するという構造になっています。村上春樹氏と同世代でも、小説が発表された80年代、90年代に学生だった世代でも、どこかしら突き刺さる作品だと思います。 


 原作の小説版・ノルウェイの森。こちらは新書の時の装丁を模した文庫版。


 映画版ノルウェイの森公式ガイドブック。


 原作は80年代に大ベストセラーとなった作品で、同時に村上春樹氏を一躍流行作家に押し上げた作品でした。また、映画や原作のことについて書いてみようと思います。ということで、今年も終わりです。皆様も、良いお年をお迎えください。

参考:CVS Odyssey 家庭用テレビゲーム機究極年表、帰ってきた電子ゲーム

Comeing Soon

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電子ゲーム関連のComeing Soonということで、健忘録もかねてひとまずまとめておきます。ただ時間がないため、実際に作成できるかはわかりません。


FL・ビームギャラクシアン(バンダイ)
 スーパーギャラクシアンとならんで、国産ギャラクシアン移植の代表。流れる星空が美しかった。
他に85年発売の、最後のFL機スペースハリケーンetc・・・



スーパーギャラクシアン(エポック社)
 国産ギャラクシアンの最高峰。電子ゲームの代表格といってよいほど有名な一台。


スペースディフェンダー(エポック社)
 こちらも当時かなり売れたであろう有名な一台。ディフェンダーというタイトルはついてますが、内容はスクランブル(コナミ)っぽい。


ドラキュラハウス(エポック社)
 こちらもポピュラーな一台。当時は、TVCMまで作られたほど。この頃が、電子ゲームの黄金期か。


デジコムベーダー(エポック社)
 初期のFLインベーダー。これも電子ゲームとしては有名な一台で、登場時はかなり衝撃的でした。


デジコムナイン(エポック社)
 FLや液晶が登場する前に流行ったLEDゲーム。バンダイやトミー、学研からも同タイプの野球ゲームが出ていました。


デジコムサッカー(エポック社)
 タイトルにデジコムとはいる最後のタイトル。Jリーグ前のサッカー人気が出る以前のもの。


デジコムフットボール(エポック社)
 フットボールという、日本では若干マイナーな競技の電子ゲーム化。ちょっと珍しい。



ディグダグ(学研)
 ナムコの有名タイトルの電子ゲーム化。移植ものの学研の象徴的タイトル。


平安京エイリアン(学研)
 電子音響の有名タイトルの電子ゲーム化。個人的には、FLゲームの最高傑作。


インベーダー1000(学研)
 学研インベーダー3部作の第二弾。学研インベーダーとしては、最もポピュラー?


パックモンスター(学研)差し替え
 インベーダー並みに各社に移植されたパックマンの学研版。
他には、コレコと共通の筐体を持つスーパーパックモンスターも


フロッガー(学研)
 フロッガー(コナミ)の移植。電子ゲームへの移植ものとしては、最高の再現度。


ペイントローラー(学研)
 クラッシュローラー(アルファ電子)の移植。マイナーですが、個人的にはかなり好き。


フィッター(学研)
 フィッター(タイトー)の移植。バンダイ・チェンジマンとどちらが好み?


スーパーコブラ(学研)
 スーパーコブラ(コナミ)の移植。筐体もかっこよいし、移植度も良いが、なぜかデッドストックを良く見かける。



TRON・トロン(トミー)
 CGを本格的に使用したディズニー映画TRONのゲーム化。スケルトン筐体が素晴らしい。


キングマン(トミー)
 電子ゲームとしては入手しやすく、ネタにされることの多い一台。私は好きです。


 ケイブマン。こちらもデッドストックの常連とネタにされることの多い一台。


TEG・スぺースアタック(トミー)
 トミー初期のFLインベーダー。地味ですが良く出来てます。


 パワーマン。トミーLCDブランド、デジプロシリーズの一作。


 スリムボーイ・レーシング5。トミーLCDブランド、スリムボーイの第一弾。


TEG・バレーボール(トミー)
 FLや液晶が登場する前に主流だったLEDゲーム。野球やバスケもあります。


Drスミス(トミー)
 海外製。パーカーブラザーズのMERLINをトミーが国内販売したもの。初期のLEDゲーム。日本よりも海外で有名。



スペースレーザーファイト(バンビーノ)
 バンビーノの初期FL。電子ゲーム界のフェラーリ。レトロフューチャー。


UFO MASTER BULASTER STATION(バンビーノ)
 ミサイル遊撃大作戦(トミー)のバンビーノ版。国内より国外で有名みたい。


サファリ(バンビーノ)
 バンビーノの中期FL。元ネタは、やはりトランキライザーガン(セガ)?



ザ・ドラキュラ(ツクダオリジナル)
 ちょっとマイナーなツクダオリジナルのFLゲーム。パックマンタイプのドットイート型。


グレートエスケープ(ツクダオリジナル)
 これもマイナーなツクダオリジナルのFLゲーム。FLで縦横スクロールを実現した、隠れた名機。


オートレース(マテル)
 77年発売の世界最初の電子ゲーム。LEDゲーム・バンダイチャンピオンレーサーの元ネタ。電子ゲームの自動車レースものの原型。


Comeing Soon・・・

トロン Tron・ディズニーピクチャー/トミー

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 トロン(Tron)は、1982年に公開されたされたアメリカ映画。世界で始めて本格的にCG(コンピュータグラフィックス)を導入した映画として有名。2010年には、続編トロン: レガシー(Tron: Legacy)も公開されました。


 元ネタとなった映画は、1982年に公開され世界初のCG映画として話題となった作品です。公開時は、それほどヒットしなかったようですが、ビデオ化、DVD化されて、しだいにコンピュータ・グラフィックス映画の古典として金字塔となりました。この当時は、当然インターネットはないし、家庭用にようやく8ビットPCが入り始めた頃。それは、当時の子供にとってはまだ未体験の未知の世界でした。


 物語は、コンピュータエンジニアのケヴィンは、自分の開発したゲームのデータを同僚のデリンジャーに盗まれてしまう。ケヴィンは、盗作の証拠を探すため会社の大型コンピュータにハッキングを試みるが、デリンジャーの仕掛けた罠(物質転送機)によって、コンピュータ内部に送り込まれてしまう。そこは、デリンジャーの開発したMCP(マスター・コントロール・プログラム)により支配され、管理された世界だった…。


 ということで、世界で始めてCGを使用した映画ということで、コンピュータ内部の世界を描いた映画になります。とはいっても、この頃のCGはまだ高価で、約90分の上映時間中CGシーンは15分ほど。後は、俳優のコスチュームやセットでそれらしく見せたり、アニメーションを使用してCGらしく見せていました。80年代は、ようやく家庭用に8ビットPCが入り始めた時代であり、ファミコンよりも以前(FCの登場は83年)の映画ですから、CGはまだ稚拙なものです。しかしデザインの力によって、それを補って余りあるほどの映像世界を描き出した古典(金字塔)のひとつです。


 CG映画ということで期待して見に行ったら、タイトルエンドで台湾のアニメーターの名前がずらずらっとクレジットされずっこけたという話もあります。しかし世界観のコンセプト・デザインにジャン・ジロー・メビウス(フランスの漫画家)や、シド・ミード(工業デザイナー/ブレードランナーや∀ガンダム)が関わったこともあって名作といってよい作品になっていると思います。


 これは、ディズニー製作の実写映画でもあります。当時のスターウォーズなどSFX映画のブームに乗って、ディズニーもSF作品などを発表していました。同時期に莫大な金額を投入してずっこけたブラックホール。海底2万マイルを宇宙に持っていったかのようなお話。


 一番の見所はフルCGで描かれたライトサイクル(電子のバイク)でのバトル。2分ほどのシーンなのですが、トロンといえばこれ、というくらいインパクトを残しました。


 そこで本題でもある、映画公開当時に発売されたトミー製のトロンのゲーム。FCでは、数多くの版権をとった映画のゲーム化が行われましたが、電子ゲームでは映画版権ものは珍しいと思います。


 劇中でもっともインパクトのあったライトサイクルのシーンを再現しています。実はライトサイクルのシーンは、当時実際にゲームセンターにあったグレムリン社ブロッケードという陣取りゲームみたいな作品を映画内に再現したもの。元々ゲーム向きの題材なんですね。映画を見た子供の、自分でもこのバイクゲームをやってみたいという気持ちをかなえるものであったわけです。


 本体はなんとスケルトン。iMac(1998)を先取りすること15年以上前。


 まだファミコン(1983)以前、ゲーム&ウォッチとかの頃のゲームです。この当時の子供には、どう考えても10年は早い無駄なお洒落れ感。


 スケルトンにすることで内部基盤(実は見せるためのダミー)を見せて、映画のイメージを筐体でも表現しています。


 コンピュータ内部に取り込まれた電子の仮想空間での冒険の話ですから、電子ゲームで表現するのにぴったりの素材なんですね。


 ゲーム画面はこのような感じ。ライトサイクルのシーンだけでなく、2面目ではフリスビーのようなディスクを投げ合うゲーム(映画の元ネタは、ポンでしょうか)、3面目では、ラスボスのMCP(マスター・コントロール・プログラム)のバリアをかいくぐってディスクを投げ込むゲームと、3面構成になっています。そのひとつひとつが、まったく別のゲームとなっており、映画のストーリーを再現しているなど、版権ゲームとしての完成度は高いです。しかもライトサイクルのシーンでは、スクロールまで実現しています。


 今から30年以上前に、このような洒落たゲームが作られていたんですね。子供向きとはとても思えません。映画もデザインの力により非常にお洒落な作品ですが、今でもビレッジバンガードなどの雑貨店に置いてあっても、十分に人目を引きそうです。


 TRONは公開当時、アーケードにも※移植されていました。トロン: レガシー(Tron: Legacy)の公開に前後してPCゲームになったり、ちょくちょくフィギュアやモデル化もされています。そんな数多くのトロングッズの中でも、ちょっと珍しいものだと思います。※ディズニーピクチャーのサイトで、遊べます。


  ということで、LEDのネオン看板のような、光と線とで構成された映画・トロン(Tron/82)の美しい世界を、蛍光表示管で再現したトミーのTRON トロンでした。



参考:Wiki 映画トロン、トロン: レガシー、ジャン・ジロー・メビウス、シド・ミードの項

トランスフォーマー Transformers/パラマウント・ジャパン

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 トランスフォーマー(Transformers)は、2007年公開のアメリカ映画。監督はマイケル・ベイ、制作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。続編トランスフォーマー/リベンジ(Transformers: Revenge of the Fallen)が2009年に、第3作目トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)が2011年に公開されています。


 元ネタは、日本のタカラが発売していた変形玩具と、それを基にしたハズブロやマーベル・コミックを原作として製作されたTVアニメーション作品。このような子供向きの玩具やゲームの映画化は、大概失敗するのですが本作は世界中で大ヒットを記録しました。物語は、惑星サイバトロンには金属生命体であるトランスフォーマーが存在していた。彼らは正義の戦士オートボットと悪の軍団ディセプティコンに分かれて抗争を行っていた。生命を生み出す力を持った物質オールスパークが地球にある事を知った彼らは、その戦いの舞台を地球に移すことになる・・・。


 思い切り有名な作品ですので詳しい解説は省きますが、元ネタは身近な自動車や飛行機などをロボットに変形させようというアイデアの玩具。それを無理やりなんとか大人が見ても納得できる物語に仕立て上げています。宇宙人が自動車に変形するのは、かなり無理があると思うのですが、彼らは環境に適応するために、自分と同じ質量が一致する物質の内部構造までを取り込むトランススキャンという能力を持っているという設定になっています。公開当時は、トランスフォーマーたちが変形する車両新型カマロやポンティアック・ソルスティス、ステルス戦闘機のF-22などが話題となりました。


 車が主役や主役級となる重要な活躍を果たす映画は幾つもあります。有名どころでは、バック・ツゥ・ザ・フューチャーのデロリアン、ブレードランナーのスピナー、バットマンのバットモービル。


 車というか公道レースを主題としたキャノンボール・ラン。日本人役としてジャッキーチェンが出演していますが、ジャッキー映画には三菱車が数多く登場していました。ちなみに第一作目にジャッキーがマイケル・ホイと一緒に搭乗した車は、スバルレオーネ1600スウィングバック4WD・SRX。


 スーパーチャージャー搭載の警察の特殊追跡車両インターセプターが重要な役割を果たすマッドマックス。


 元ネタのトランスフォーマーは、80年代辺りに少年時代を過ごした世代からは、忘れられない思い出の玩具の様です。この頃には、アメリカから逆輸入される形でTVアニメもやっていました。


 いかにもアメリカ人が好みそうなトレーラーに変形する司令官コンボイ(オプティマス・プライム)。


 デストロンNO.2のスタースクリーム。こいつは、2007年版実写では最新のステルス戦闘機のF-22に変形する。ちなみに映画にも模型やCGでなく実際のF-22が登場します。


 この映画で準主役を張るのが、司令官オプティマス・プライムの横にいる黄色い新型カマロより変形するバンブルビー(バンブル)。原作では、黄色いフォルクス・ワーゲン・ビートルより変形しています。サイバトロンの小型戦士ミニボットという設定で、正義の戦士オートボット軍団が来る前に偵察役として地球に先にやってきており、主人公の愛車となって主人公を守るという役割になっています。映画では新型カマロに変形しますが、これは監督がGMで極秘開発されていたカマロを見て、これしかないと決めたそう。映画では、70年代の2代目カマロで登場後に新型に再変形をします。また原作に敬意を示して、黄色いフォルクス・ワーゲン・ビートルも出演しています。


 映画の元ネタは5代目カマロ(2009年〜)ですが、公開当時はまだ発売されていなかったためカマロ・コンセプト(2006)が使用されています。これはCMなどでも効果的に使われていました。最新鋭戦闘機F-22を登場させ、トランスフォーマーたちが変形するビークルも最新鋭のものにアップデートされていますので、まだ発売前の飛び切りの最新型の自動車を用意したということなのでしょう。ちなみに原作のバンブルが、黄色いフォルクス・ワーゲン・ビートルから変形するのは、小さくて親しみやすいイメージからでしょうか。


 ということで、80年代の玩具が現代に甦った映画トランスフォーマーでした。

参考:Wiki トランスフォーマー、トランスフォーマー(2007)、バンブル、シボレー・カマロ、キャノンボール・ランの項、トランスフォーマーDVD/音声解説、80年代こども大全集/宝島社

マッドマックス Mad Max /ワーナー・ホーム・ビデオ

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 マッドマックス(Mad Max)は、1979年公開のオーストラリア映画。かなりの低予算で作られたにもかかわらず世界中で大ヒットとなり、続編マッドマックス2(Mad Max2・The Road Warrior/82)、マッドマックス/サンダードーム(Mad Max Beyond Thunderdome/85)が作られました。


 ということで、カーアクション&近未来バイオレンスの原点、マッドマックス・シリーズの記念すべき第一作目。主演のメル・ギブソンは、この映画が撮られた当時はまだ演劇学校に通う学生で、監督のジョージ・ミラーともども大出世作となりました。その後のカーアクション、近未来ものに多大な影響を与えた古典(金字塔)のひとつといってよいと思います。


 物語は、暴走族が闊歩する荒廃した近未来。警官であるマックスは、捜査中に暴走族の一員を誤って死なせてしまうことになります。これにより、同僚のグース、マックスの家族ともども、暴走族の集団に付け狙われることになります。グースが彼らに焼き殺され、ショックを受けたマックスは警官を辞職してしまいますが・・・。物語としては、かなりシンプルな復讐劇です。前半は我が物顔で暴れまわる暴走族を描き、我慢に我慢を重ねて、ついに妻子にまで彼らの手が及んでしまい・・・という展開。


 2作目は、更に荒廃した(核)戦争後の文明すら崩壊してしまった世界が舞台となっていますが、本作では、暴走族を釈放してしまう弁護士が登場するなど、荒廃はしているけれど文明はまだ残っています。後半のマックスの復讐劇へのカタルシスを盛り上げるため、ひたすら暗く、気の滅入るようなシリアスな展開が続いていきます。後半インターセプターとともに変わってしまったマックスによる復讐が果たされますが、ラストも救いがなく終わってしまいます。


 これは日曜ロードショーみたいな番組で、アメリカの古い映画に混じってみたものだと思います。当時の記憶はありませんが、カーアクションというよりバイオレンスものといった印象だったよう思います。


 この映画のもう一つの主役はなんといっても警察の特殊追跡車両V8インターセプター。2作目にも登場しますが、2作目ではガソリンを奪い合う世紀末世界にあわせて改造が施されていたり、フロントのエアロが外されていたりと、形が変わっています。今作では、新車同様の漆黒のボディで登場します。この車、特に武装があるわけではなく、スーパーチャージャーで驚異的な加速をするだけなのですが、マックスの片腕となり次々と暴走族を追い詰めていきます。ギューンと回って驚異的な加速をみせる、漆黒のボデイを持つ大排気量のアメ車。この車も様々な作品に引用されていきます。


 この物語、妻子を失ったマックスが復讐を果たしたところで終わるのですが、何の救いもなく、閉鎖感に包まれたまま物語は終了します。ところが現実では、この映画のヒットによりメル・ギブソンは一躍有名になり、ハリウッドへの道が開けるなど映画内の展開とはまったく逆の方向に向かいます。2作目では、1作目より更に荒廃したモヒカンバギーが駆け回る、文明崩壊後の未来が舞台となっていますが、(現実を反映してか)この未来は1作目に比べるとどこかカラリとしていて明るいです。


 第1作目のマックスは、妻子を連れて暴走族より逃げ回り(妻子の安全も考えて)警官も辞めてしまうなど、どこか優男で優等生な彼。


 そんな彼が、第2作目ではこんなにやさぐれてしまいます。相棒は犬しかも雌犬。第3作目では、遂にハリウッド製の作品となり、マックスは子供たちのヒーローとなります。インタセプターも登場しません。


 警官、近未来、復讐劇というと、どこかロボコップ(87)にも同じような共通点を感じます。ロボコップの車も少しだけ印象に残りますが、こちらはフォードトーラスで特別な活躍はしません。ちなみにロボコップの設定年代は2010年・・・ってもう過ぎてます。マッドマックスに影響されて作られた核戦争後の近未来を描いたものは、世紀末1999年だとか19××年となっているものが意外と多く、荒廃した未来はもう過ぎてたりします。バック・トゥ・ザ・フューチャー2は2015年、ブレードランナーは2019年。ちっとも車は空を飛びそうではないですね。


 ということで、80年代、90年代を席巻した近未来バイオレンスの原点、マッドマックス(Mad Max)でした。



参考:Wiki マッドマックス、マッドマックス2、マッドマックス3サンダードームの項

マッドマックス2 Mad Max2 /ワーナー・ホーム・ビデオ

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 マッドマックス Mad Maxは、1979年公開のオーストラリア映画。監督は、ジョージ・ミラー、主演は当時まだ無名だったメルギブソン。81年に続編マッドマックス2 Mad Max2、85年にマッドマックス/サンダードーム Mad Max Beyond Thunderdomeが公開されています。


 物語は、近未来の荒廃した世界が舞台。警察官であるマックスは、暴走族の一員を追跡中に死なせてしまったことから、彼の仲間に付狙われる事になります。休暇の家族旅行中に彼らの襲撃を受けて妻子を失ってしまうことに。スーパーチャージャーを搭載した高性能な特殊警察車両V8インターセプターを駆って、マックスの復讐が始まる・・・。という物語で、1作目はほとんど無名の監督が無名の俳優を使って取った低予算映画だったそうです。1作目のヒットを受け、10倍の予算を使った2作目が撮られ、ハリウッド映画となった3作目では、ティナ・ターナなど豪華なキャストで作られています。


 中でもインパクトがあったのが、文明が崩壊してしまった(核)戦争後の世界を舞台とした第2作目。1作目は、低予算映画ということもありストイックな内容なのですが、2作目では崩壊した戦争後の荒野をバギーを駆ったモヒカンが跋扈するSF超大作になっていました。一応続編であり物語も繋がっているのですが、監督の意向で1作目より主人公であるマックスとインターセプター以外は持ち越さないということで作られたことが理由のようです。この世界観は、当時の創作物に影響を与えまくり、荒廃した核戦争後の世紀末を舞台にした作品群が、数多く作られることとなりました。


 世界観もインパクトがありましたが、主人公とインターセプターだけが引き継がれたように、高性能車インターセプターにも多大なインパクトがあったよう思います。スーパーチャージャーがボンネット上に飛び出しており、サイドからは左右に4本ずつ排気管が突き出すなど、造型的にも高性能ということを視覚的に伝えていました。マックスが手元のスイッチを入れることで、スーパーチャージャーが回転を始め、驚異的な加速を見せることになります。実はこれは電動で動くダミーで、そもそもスーパーチャージャー自体が手元のスイッチで任意に動かすようなものではないそうです。高性能を視覚的に見せるための演出だったのでしょう。劇場ではなく、ゴールデン洋画劇場とか日曜劇場とかで見たと思いますが、高性能=大排気量のアメ車+スーパーチャージャーの図式がすっかり刷り込まれてしまいました。


 マッドマックスの影響を受けた創作物としては、北斗の拳が最も有名ですが、当時はFCブームでもありましたので、ゲームにも多大な影響を与えていました。こちらは、1985年にデーターイースト社が発表したLDゲーム・ロードブラスター(のPS移植版)。LDとはレーザーディスクのことで、流れるアニメーションの映像に合わせて、タイミングよく操作をすることでゲームを進めてゆく仕組みの作品です。


 この世界観がまんまマッドマックスの世界。新婚旅行中に暴走車を避けるために花嫁を失った主人公が、真っ赤なアメ車を駆って暴走族に復讐をするという内容。画面にスーパーチャージャーマークが点滅したときに、アクセルを踏み込むと自車が敵車にアタックをかまして攻撃をするという無茶苦茶な設定。崖などを飛び超える際にもスーパーチャージャーマークが点滅をして、上手く使うことで窮地を切り抜けるようになっています。


 ゲームの世界に登場する車には、ターボスイッチとかチャージャーとか加速をする要素が必ずと言ってよいほど盛り込まれていましたが、これほどスーパーチャージャーを間違った方向にインパクトを持って使用した作品はなかったと思います。
 

 第1作目が公開された当時は、オーストラリアで暴走族が社会問題となっていたそう。日本でも事情は似たようなもので、そのためそれなりに物語にもリアリティがあったのだと思います。2作目では、更に荒廃したモヒカンバギーが駆け回る世界となっていますが、第1作目が破格の成功を収めたことなどもあり、深刻さは薄れてどこかお祭り気分です。日本でもバブル景気を目前に控えて、世紀末のカウントダウンみたいな雰囲気で、本作の影響を受けた世紀末作品が次々と発表されていました。それらは、核戦争後の文明が崩壊した世界を描いてはいるのだけれど、開放感に満ちた新しい世紀へのわくわく感も秘めていて、どこかあっけらかんとした世界であったよう思います。

 

参考:Wiki マッドマックス、マッドマックス2、ジョージ・ミラー、スーパーチャージャーの項
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