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ルパン三世 カリオストロの城・東京ムービー新社/グンゼ産業

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 ルパン三世 カリオストロの城は、TVアニメ・ルパン三世の劇場映画の第2弾。宮崎駿監督の映画初監督作品で、1979年12月15日に公開されました。


 物語は、偽札を追ってヨーロッパの独立国家“カリオストロ公国”に入国したルパンと次元が、謎の男たちに追われるウエディングドレスを着た少女に出くわす。この少女は、カリオストロ公国大公家の継承者クラリス姫であった。そこへ五右衛門、不二子、銭形警部も加わって、一行は偽札と公国の大公位の継承をめぐる陰謀に巻き込まれていくことになる・・・。映画の冒頭でスーパーチャージャー付きの黄色い車が印象的な活躍を見せます。


 ルパンの愛車である黄色いフィアット500。オリジナルは13〜21.5馬力(スポルト)ほどしかない空冷直列2気筒エンジンの小型大衆車ですが、映画ではオープニングでルパンがレバーを引くと、後部ハッチが開いてスーパーチャージャが回りだします。シトロエン・2CVを駆って追っ手から逃げるクラリスを追いかけて、崖を駆け上るなどの七面六腑のありえない活躍を見せてました。フィアット500を知らない世代にもフィアット500を知らしめ、日本でのチンクエチェント人気を決定付けた作品。ちなみにフィアット500は、作画監督の大塚康生氏の愛車で、2CVは宮崎監督の愛車。


 こちらは、グンゼ産業より発売されていた、映画の一シーンを再現した情景モデル。オープニングのルパン&次元とフィアット500のセット。他にも何種類も発売されてました。


 このようにフィアット500のモデルに、ルパンと次元のフィギュアを絡ませます。


 こういうのは、プライズでたくさん出ていますから、新鮮味はありませんね。


 キットの中身。これ元々はファット500のスケールモデルとして販売していたものに、映画の版権を取ってフィギュアをセットしたものだと思われます。これ以外にも、通常のモデルにデカールをセットしてアバルト仕様にしたものも出てました。また、おそらく一部はより精巧なメタルキットとも共通していると思います。プラモの世界では普通ですが、金型フル流用でバリエーションを増やしまくってます。


 黄色いボディのフィアット500。映画ではクリームイエローとでもいうようなパステルカラー調の色でしたが、こちらはホンダのカーニバルイエロー(なんちゅうネーミングだ)みたいな色。残念ながらこのキット、スーパーチャージャー、オリジナルを含めてエンジンは再現されていません。


 実際のフィアット500には、スーパーチャージャーを搭載したモデルはありません。ただ、おそらく映画の元ネタとなったであろうものにアバルト仕様のフィアット500がありました。これは、もともと20馬力ほどしかない大衆車であるフィアット500を、チューニングメーカー・アバルト社の手により27馬力〜38馬力ほどと倍近く高められたもの。冷却のため後方ハッチを開けたままにするなど、映画のイメージはここから来ていると思います。但し、アバルトはNAエンジンのまま純粋なメカニカルチューンのみで馬力を上げており、ターボもスーパーチャージャーも使っていません。


 こちらは、田宮の695 SSモデル。こちらもノーマルフィアット500のキットを流用して作られていると思います。箱絵のかっこ良さも含めて、何度も再販されているよくできたキット。


 アバルト仕様のため、デカールもばっちり。


 復活したアバルトも人気ですが、オリジナルのフィアット500も実物はすごく小さくて(軽自動車より小さい)、とても洒落たデザイン。


 おばちゃんが乗っているような、なんでもない大衆車をチューニングして、レースカーに仕立ててしまおうという発想がイカしてます。


 一般的に良く知られているフィアット500(ルパンのフィアット)は、実は2代目。初代フィアット500は、映画・ローマの休日で王女を付けねらうパパラッチの車として登場しています。現在のフィアット500は3代目ですが、90年代にはチンクェチェントというFFの小型車も販売されていました。2代目フィアット500は、1957年生まれですからスバルに関連付けて言えばスバル360(1958〜)に近いですね。リアエンジン、空冷2ストローク直列2気筒(フィアット500は空冷直列2気筒OHV)という点や、まだ貧しかった大衆に車を普及させる国民車となった点も共通しています。


 当時の広告。失われたイノセンスとでもいうようなお洒落感。


 どこかの倉庫のような、当時の生産工場。ニュージーランドで作っていたんですね。


 なんというか、これくらいお洒落さんだったら、車はこのくらいで十分という気になります。


 こちらは、グンゼ産業のフィアット・アバルト1000TCR ベルリーナ。フィアット600ベースですが、982cc4気筒ツインキャブで108馬力と、これはスポーツカーを越えてレーシングカー。このくらいあれば、(崖の駆け上がりを除いて)映画のような活躍ができるかも。ちなにみ公式か非公式かはわかりませんが、ルパン・SCフィアットの馬力は、100馬力ということになっている模様。


 これも何らかの流用のような気もしますが、フィアット600のモデルなんてあったかしら。メタルキットでは、出ていたと思います。メタルキットから、メタルやゴム素材を省いて、簡略化されたようなキット。


 レーシングカーなので、デカールもばっちり。


 ルパン・フィアットをも超えちゃっているリア回り。


 ということで、映画の冒頭シーンを再現した情景モデルルパン三世 カリオストロの城のルパンフィアット500でした。

参考:Wiki ルパン三世 カリオストロの城、フィアット500、アバルト、スバル360の項、FIAT&ABARTH 500 600/マルコムボビット著・三樹書房

夢はつまり 想い出のあとさき

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 かなり久々(約2年ぶり)のドリーム50。元は日常の雑記ネタのひとつとしてガレージでの遊び用バイクとしてドリーム50、自転車遊びのためのビアンキと、その時々に興味のあるものをネタとしていました。レトロネタに飽きてしまい、バイク、自転車の日常雑記ばかりで更新していたことも。その後、ドリーム50を通勤用の足として実用バイクとして使うことになり、趣味原付ネタは更新が途絶えていました。


 ということで2年前の記事、実用の足としてピカピカに磨き上げたところからの現在。4月から乗っていません。


 3ヶ月前までは実用車として毎日使ってましたので、不動車だったというわけではありません。どちらかというと、2年間毎日使った汚れと錆び。


 あのピカピカに磨き上げたマフラーもこんな感じ。実は、ここはメッキ磨きネタで来る人も多い。


 距離数自体は1万キロを超えた程度なので、エンジン自体の調子は悪くない。


 木島のマフラーも錆びが入ってます。雨天でも毎日使用していましたので、仕方のないところか。


 ボルト類にもあちこち錆が。


 マザーズで鏡面に磨いたヘッド部もキーで擦れてこのような感じ。


 バイクに表情があったら・・・。


 シートもこのような感じ。一応張替えの見積もりは済んでいて、5,000円ほどとのこと。


 プラスチック部分も紫外線で白けてしまってます。


 マザーズで鏡面に磨いたエンジンヘッド。


 まだわりと映りこみは残ってますが、アルミの錆が表面を曇らせています。


 シートのところでも書きましたが、いちおうレストアの見積もりは済んでいて、タンク再塗装で35,000円〜ほど。錆びてしまったところを磨き、チェーンの張替えをしてやってと、しなければいけないところは多い。今のところは、少しずつ復活させる予定であります。

ブレードランナー Blade Runner・ワーナー・ホームビデオ

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 ブレードランナー(Blade Runner)は、1982年公開のアメリカ映画。近未来都市を舞台とした作品で、アジアに侵食された雑多な世界を描いて、その後の様々な近未来ものの作品の原型となりました。


 原作は、フィリップ・K・ディックのアンドロイドは電気羊の夢を見るか?、監督はエイリアンのリドリー・スコット、主演は当時スターウォーズ、インディ・ジョーンズで注目されていたハリソン・フォード。SF映画の古典(金字塔)とも言われている作品。あまりにも語り尽されており、ファンも多くて解説も多い作品ですから語ることも残ってないと思われますが、ネタとして取り上げます。


 物語は、レプリカントと呼ばれる人造人間と、それを取り締まるブレードランナーと呼ばれる専任捜査官デッカードの追跡劇と葛藤を描いたもの。当時は、スターウォーズの影響でSF特撮作品が人気でしたが、ストーリーは暗く難解で、当時の観客には理解されたとは言いがたい状態でした。ビデオ化やLD化など、家庭用で見られるようになってジワジワとカルト的人気が上がり、しだいに名作と認識されるようになりました。
 

 人気が上がるにつれ再編集されたバージョンが登場し、最終的には5バージョンが存在します。?公開前の試写版、?オリジナル劇場版、?インターナショナル劇場公開版、完全版、?1992年に監督の手により再編集されたディレクターズ・カット版、最終版、?2007年に再び監督の手により再編集されたファイナルカット版。写真は、VHS最終版。この映画を初めて見たのは、80年代の終わりごろ。レイダース、魔宮の伝説と3本立てでした。かっこ良いけれど、盛り上がりがなく難解な映画という印象。もうその頃には、カルトとしての名声は高まっていたよう思います。


 オリジナル劇場版、完全版、最終版をひとつにまとめたブレードランナー・クロニクル。これら以外にもLD版、ファイナルカット版、DVDBOX版、ブルーレイ版、ブルーレイBOX版など数限りなくあり、細部まで研究され尽くしているといっても良いでしょう。また書籍関係でも、解説本が何冊も出ており、当時は難解といわれていましたが、現在では解析しつくされたといっても良いと思われます。例外は玩具関係で、権利関係が複雑になっていると言われ、劇中車(スピナー)やデッカードの銃(デッカードブラスター)など、ほとんど出ていませんでした。最近、フジミよりスピナーのプラモデルが出るなど、それも変わってきているようです。


 ブレードランナーの元ネタとなった1927年のドイツ映画メトロポリス。この映画に登場するマリアというアンドロイドは、C-3POの元ネタになったり、ロボコップの元ネタになったり、様々に引用されています。歓楽街YOSHIWARAが登場するなど、この映画にも雑多なアジア趣味が盛り込まれています。


 同じ近未来ものということで、引き合いに出されることが多い未来世紀ブラジル。1985年のイギリス映画。マトリックスなどに続く、ディストピア映画の古典。


 日本発の近未来ものAKIRA(1988年)。ブレードランナーの影響を多分に受けていると思いますが、原作者の大友克洋氏は、ブレードランナーにも参加していたフランスの漫画家ジャン・ジロー・メビウス氏に影響を受けており、世界観はそこから来てるのかも。


 近未来都市を舞台とした、リュック・ベッソン監督、ブルース・ウイルス主演の1997年のフランス映画フィフス・エレメント。この未来世界もジャン・ジロー・メビウス氏の手によるもの。CGが普通になってきた時代ですから、エアカーを使った近未来都市での追跡劇も(ブレードランナーの頃に比べると)賑やかなものになっています。


 2002年公開のスター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃でも、エアカーを使った近未来都市での深夜の追跡劇が行われています。こちらはCGバリバリの作品ですから、近未来都市上空を無数の光の帯が流れる派手なものになっています。これを見た後、ブレードランナーを見ると(都市上空を)動くもののあまりの少なさに愕然とします。逆にいうと、CGを使わず模型+合成であそこまでのものを作り上げたことが驚異的なのですが。


 ブレードランナーに登場するもうひとつの主役ともいうべき車ポリス・スピナー。デザインは∀ガンダムの工業デザイナーシド・ミード氏。あまりに印象的なのでデッカードの車かと思いきや、搭乗者はデッカードの監視役ガフ。警察車両という設定なのでブライアント署長の乗るバージョンもある模様。この車ばかりが印象に残りますが、劇中トンネルのシーンや、劇場版ラストの逃避行を行った、路上を走るデッカード・セダンという車両もあります。これら以外にも、(劇中にはそんなに登場している印象はないのですが)未来の車を実車で50台(実際は20数台)も用意したのだとか。ハリウッド映画はスケールが違います。


 それまでの未来都市はクリーンなものが多かったのですが、この映画より雑多で混沌としたアジア的な未来都市像が広く流行しました。この映画の設定は2019年ですが、現実の都市はクリーンでエコな時代という事でえらく清潔なものになりました。少子高齢化ということで、AKIRAのような雑多で活気にあふれたネオ・トーキョーも実現しそうにはありません。当時は日本を筆頭としたアジアに勢いがあり、日本国内でも子供が多くて活気に満ちていましたから、これらの都市像もそれなりにリアリティを持っていたんですね。


 ということで、酸性雨が降りしきる雑多でカオスな近未来映画の古典ブレードランナー(Blade Runner)でした。

参考:Wiki ブレードランナー、メトロポリス、未来世紀ブラジル、フィフスエレメント、アキラ、ジャン・ジロー(メビウス)、シド・ミードの項

FL ビームギャラクシアン FL BEAM GALAXIAN・バンダイ

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 FL ビームギャラクシアン FL BEAM GALAXIANは、バンダイより1980年に発売された電子ゲーム。FLとは、VFD (Vacuum Fluorescent Display)とも呼ばれる蛍光表示管のことで、ゲーム表示画面にFLディスプレイを使ったもの。


 時期的には、バンダイのFLゲームとしてもかなり初期のもので、FLバトルビーム、FLグランプリチャンピオンの後くらいに登場しています。同時期に同じ筐体でFL ザ・ブロックというブロック崩しも出ていました。大ヒットしたミサイルベーダー(LEDゲーム)のすぐ後ということもあって、パッケージデザインなどに共通点が多い。


 輸出も視野に入れていたためか、或いは高価な玩具だったためか、パッケージデザインにも英語が多用されています。この頃のバンダイ特有の独特なロゴ。


 裏面には、この頃の電子ゲームのお約束のゲームの遊び方などの解説。現在のように情報がない頃ですから、ゲームの内容や面白そうかどうかを判断するために必要でした。


 電子ゲームはパッケージイラストが素晴らしいものが多い。ゲーム自体の表現能力が限られていますから、これがイメージを膨らませる。


 本体。これはかなり有名なもので、電子ゲームが雑誌などに紹介される時には、必ずといってよいほど電子ゲームの代表(象徴)として掲載されます。非常に素晴らしい筐体デザインのためもあるかと思います。


 操作部。この辺もミサイルベーダーの影響を残している。スタートボタン等ないため、ゲームをする度いちいち電源のON/OFFをしなければなりません。ゲームレベル1ではエイリアンが1匹ずつ、レベル2では2匹ずつ降下します。自機の移動がボタンというのは、シューティングゲームとしては珍しい。初期のアーケード版インベーダーにも、ボタン式の筐体がありました。


 ゲーム画面。もっとも特徴的なのは、エイリアンとビーム基地のデザインが良いこと、画面構成やキャラの配置などゲームデザインのまとまりが良いこと。パッケージには世界初のカラー液晶使用と謳ってあります。待機中のエイリアン(紫)、攻撃中のエイリアン(青)、基地(緑)と表示上4色ですが、実際には赤と青の2色表示でカラーセロハンを使って色数を増やしてあります。またナムコのギャラクシアン(79)の特徴のひとつである、流れる星空が表現されていたのも高ポイントでした。


 エイリアンは、高度によって50点、40点、30点、20点、10点と得点が変化します。ゲーム自体は時間制限があり、一定時間(3分間)で終わってしまいます。まだ面数やハイスコアを競うような、本格的なものではありません。けれどまだ早い時期にギャラクシアンを再現したものとして、再現度(移植度)や、その出来の良さは衝撃でした。同じ時期に、エポック社のデジコムベーダーの再現度の高さが注目されていましたので、ギャラクシアンの再現となればそれ以上のことでした。


 ゲームの内容には限界がありますが、パッケージデザイン、筐体、全体的な雰囲気まで含めて名作といって良いでしょう。どこかの現代美術館にでも置いてあってもおかしくないような、ミッドセンチュリーでモダンなデザインがいかしてます。


 レトロフューチャーとも感じられる、昭和から見た未来。


 当時は、電子技術を使った最先端のゲーム機でした。


 オリジナルは、ナムコのギャラクシアン(79)で、この当時はまだおおらかだったためか、勝手に移植されたものだと思います。これ後にエポック社からもスーパーギャラクシアンが発売されていました。こちらは、1982年頃の後発ということもあって、ステージの概念や多彩なエイリアンの動き、ドッキング(ボーナスゲーム)まで付いた本格的なものでした。どちらも、電子ゲームの代表格といってよいと思います。


 当時の思い出としては、ミサイルベーダーは所有していましたが、デパートの試遊機で遊んだのみでした。8,800円という値段が高すぎて買ってもらえる気はしませんでしたが、クリスマスシーズンも近くなって、これをはじめて見た時の興奮はかなりのものだったと記憶しています。


 手のひらの中の宇宙戦争。小さな筐体の中に電子の小宇宙を感じます。

参考:Wiki ギャラクシアン、蛍光表示管の項、帰ってきた電子ゲーム

夢の途中

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 ここの処、かなり変化が大きかったり忙しかったりでしたが、ようやく一息付けそうな按配。週末は、キャンプ場でバーベキューやったり、仕事をしたりしてました。ということでドリーム50の続き。2年間足として乗りっぱなしでしたが、このまま朽ち果ててしまわせるわけにもいかないので、少しずつ手を入れて復活させることにしました。お金を掛けてレストアをする前に、まず磨いていきます。


 木島のマフラー。汚れを拭いてやってメッキ磨きで磨いてやってこの程度。一度や二度ではどうにもなりません。


 エンジンからの排気管も錆びていたり、くすんでいたり、汚れていたり。


 一週間ほど55-6を掛けてやり、メッキ磨きで磨いても、この状態。


 フレームは雑巾で拭いてやり、フロントフォークもネバダルで錆を落として行きます。


 ということでアルミ磨きのマザーズ(MOTHERS)と、メッキ磨きのネバダル(NEVR-DULL)


 他には、車用プラスチッククリーナー、超微粒子コンパウンド、シリコンスプレー、タイヤワックスなど。他に準備したものは、雑巾と家庭用洗剤。


 木島のブレイズテールランプ。曇ってはいましたが、それほど劣化してない。オープンカーの帆用プラスチッククリーナーで磨きます。


 南海部品のアルミナンバープレートホルダー。ブルーメタリックでしたが、紫外線による色褪せが酷いため、お役御免となりました。


 ナンバープレートホルダーを外すと、原付のナンバーってすごく華奢で頼りない。やっぱりこれはあった方がよいです。新しいメッキのものを入手したい。


 前回紫外線で白けてしまっていたテールランプの台座は、とりあえずシリコンスプレーで。ただこれだとシリコンが落ちてしまうと元通りのため、根本的な解決にはなっていません。新しい台座を入手するか、艶消し黒で再塗装するか。


 シートも拭いてやって、シリコンスプレーで艶出し。


 マフラーの裏。2回目のネバダル(NEVR-DULL)ですが、まだまだ錆と曇りが残ります。


 タイヤの方は、車用のタイヤクリーナー&ワックス。


 そのままホイールも磨いてやります。スポークホイールのため、今回これが一番大変だった。


 反対側のフレーム、チェーンカバー、サスなども磨きます。


 一回では完全に落とすことは不可能ですが、大分汚れが落ちました。



 お気に入りだった木島のミニミラー。55-6とネバダル(NEVR-DULL)で、錆を落とすことは可能ですが、やはり錆が進行しすぎてますので、リフレッシュの意味も兼ねて手持ちのミラーと交換。


 1,200円ほどで買って4〜5年は持ちましたので、まあ上等だと思います。


 手持ちの木島のミニミラー。ドリームの純正にも似た小径のタイプ。


 取り付けはこのような感じ。ステーが長い。ハーレー等アメリカンにも良く使われるタイプ。1,500円ほどと安いことと、小さくて繊細な作りが好きです。


 ほんとうはバーエンドミラーが欲しいのですが、小さくて趣味の良いバーエンドは高い。またグリップエンドに付けますので、適合も調べなくてはならず、丁度いいものがなかなか見つけられない。


 フロント部分は前回のままですが、とりあえず55-6を吹きまくって錆落しと新たな錆防止。ヘッドランプを吊っているライトステーは新品を所有していますが、交換が大変そう。ウインカーも社外品のアルミの小型のものと変えたい。


 ヘッドライトはアクリルではなくガラスだと思いますので、磨いてやれば綺麗になる筈。モンキー用のメーターバイザーもスモークだったことが幸いして、それほど劣化が目立ちません。


 フレーム、フロントフォークなどは雑巾で拭いてやって、とりあえず後は55-6漬け。一度には無理。


 アルミのミッキーヘッド磨きは、今回は無理。日陰とはいえ猛暑の中でやってますので、一回30分程度が限界。30分×3回程度の時間を掛けて、休み休み掃除しました。


 マフラーの錆や曇りはそのままですし、アルミ部分の磨きも手付かずのまま。ホイール清掃もおおまかですが、多少は綺麗さを取り戻しました。


 蓄積された錆と汚れが凄いため、一度や2度ではどうにもなりません。バイク屋さんの手を借りて、タンク再塗装、シート張替え、ウインカーの交換なども考えています。時間を見ながら少しずつ復活させていきます。

ザ・ファイアクリスタル The Fire Crystal (前編)・BPS/アスキー

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 ザ・ファイアクリスタル The Fire Crystalは、1984年にBPSより発表されたRPG。日本最初のコンピュータRPGと言われるザ・ブラックオニキス The Black Onyxの続編です。


 ということで、前作のザ・ブラックオニキス The Black Onyx(1984)は、日本製RPGの古典にして金字塔とでも言うべき作品。前作では、容量の問題から戦士のみのパーティでオニキスを目指して冒険をしましたが、第2弾となる今作では、魔法と魔法使いにスポットを当てたものとなっています(第3弾のムーンストーンでは、僧侶にスポットを当てたものになる予定だったそう)。ウィザードリィに倣って追加シナリオという形をとっており、ブラックオニキスがないと遊べない仕様になっていました。


 このパッケージは、馴染みのない方が多いと思われますがMSX版。他機種版は、BPSよりブラックオニキスと同じ年(84年)に発売されていますが、MSX版のみ、ずいぶん遅れて86年にBPS開発のアスキー販売という形で発売されています。タイトルもThe Black Onyx II〜Search for the Fire Crystal(ブラックオニキス?〜ファイアクリスタルを求めて)と変更になっています。またMSX版では、ファイアクリスタルのみでも遊べるようになっていました。


 変更になった理由は不明ですが、本作はブラックオニキスに比べて難易度が非常に上がってしまった事と、そのためかブラックオニキスに比べていまひとつメジャーになりきれなかった事も原因かと思われます。また元々MSX版のブラックオニキスは85年末発売と他機種より遅かった事もあり、本作も86年と2年近く遅れてしまった事もあって、改良を施されたという事かもしれません。どちらにせよブラックオニキスのタイトルを使った方が良いと判断されたのでしょう。


 物語は、ブラックオニキスを手にした勇者たちがウツロの町へと戻ると、閉ざされていたTemple(寺院)の扉が音もなく開いた。そこには、古い伝説の力を秘めた宝石〜Fire Crystalが隠されているらしい。すると一人の年老いた老人が話しかけてきた。“Templeは、お前さんを呼んでいるよ。そこであんたは古い伝説の力を秘めた炎の宝石(Fire Crystal)を見つけるだろう。”語り終えると、老人の姿は変化を始めて大きな石像となり、静かに闇の中に消えていった・・・。


 MSX版の取り説とROMカセット。


 他機種版ではフロッピーかカセットでしたので、これも馴染みのない人の方が多いかも。他機種版が発売されてから2年後と旬を逃した感じでの発売でしたので、個人的にもほとんど記憶にありません。評価の高かったブラックオニキスの名を前面に押し出したかったのか、ファイアクリスタルは副題になっています。MSX版のみキャラメイクが追加され、本作のみでも遊べる仕様になっていることから、追加シナリオではなく一本の独立した続編という扱いになるのかも知れません。


 こちらは、MSX版ブラックオニキス。黒基調で地味。よく言えばブラックオニキスの持つ神秘性をよく表現している。


 MSX版とPC-60版。この2作パッケージが共通だったのでしょうか。ブラックオニキスがP-88を初めとしてPC-8801mkIISR専用、PC-98、PC-60、FM-7、X1、MZ-2500、MSX、Apple II、SC-3000/SG-1000、ゲームボーイカラーと当時の機種をほぼ網羅していたのに対し、ファイクリはP-88、FM-7、X1、MSXと主要機種のみ。MSXで発売してくれただけでも有難かったのかも。


 88年に発売されたFC版スーパー・ブラック・オニキス Super Black Onyxと、2001年にタイトーより発売されたGBC版ザ・ブラックオニキス The Black Onyx。どちらも開発はBPS製。


 こちらは、87年に東京創元社より出版されたゲームブック版スーパー・ブラック・オニキス Super Black Onyx。FC版ではなく、PC版を基にしています。ゲームブックとしては、行き着くところまで行き着いたかと思われるほど凝った作品。


 FC版は、戦士だけではな魔法使い、僧侶とも入った別もの。マップの構造も全く異なります。キャラが瞬きしたり、左右を向いたりとアニメ処理もされてます。BPSらしくFCなのに表示、操作系ともすべてが英語表記。渋いといえば渋いのですが、メインのマーケットである筈の子供は置き去りにしています。当時、攻略本付きで遊んだのですが、オリジナルとのあまりの違いに早々に断念してしまいました。


 GBC版は、オリジナルの完全復刻のレガシーと、完全リニューアルされたレジェンドの2つのモード入り。レジェンドモードは、(この当時の)今風で完全に蛇足。シナリオを強化したり、イベントを追加する形をとってくれれば良かったかも。これ以外にも、同時期にプレイステーション版が開発中との話もありました。アイレムよりアーケード版(ブラック・オニキス・アーケード Black Onyx Arcade)が出る予定もあったそうです。出ない出ないと言われ続けたムーンストーンをよそに、ブラックオニキスのみはリメイクをされたり、派生作品が出たりと展開を続けていました。

ということで、長くなりましたので後編に続きます。

The Black Onyx II〜Search for the Fire Crystal(後編)・BPS/アスキー

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 ということで、The Fire Crystalの後編です。長くなりましたので前・後編に分けてあります。

 ブラックオニキスの方は、様々な展開が見られたりG-mode BLACK ONYXとして携帯のアプリで遊べたりもしましたが、難易度が高くゲームバランスにも問題があるといわれていたファイアクリスタルの方は、その知名度の割には長らく遊べる環境がありませんでした。ところが2006年にアスキーより出版された蘇るPC-8801伝説 永久保存版に突如としてブラックオニキス共々収録され、再び現在でも遊べる環境が提供されました。収録予定だったマジカルズーのザ・スクリーマーが流れてしまったこともあって、この2作の収録が目玉だったようです。


 解説と途中までのミニ攻略あり。ブラックオニキスの方は、最後のカラー迷路まで掲載されているのですが、ファイクリは途中まで。ファイクリは、現役当時にも山下章氏のチャレアベ(チャレンジ!!パソコンAVG&RPG)に攻略記事が紹介されていたのですが、こちらもカラー迷路まで掲載されていたブラックオニキスに対して、ファイアクリスタルは途中までと、どうしても扱いが中途半端になっていました。



 個人的な思い出としては、ブラックオニキスは当時友達のPC-88版とMSX版で遊びました。ファイアクリスタルの方は遊ぶ機会がなく、当時のPC誌や前述の山下章氏のチャレアベ?(チャレンジ!!パソコンAVG&RPG?)に掲載された攻略記事で知るのみでした。これには、敵が比べ物にならないくらい強くなっている点と、戦士の成長が途中で止まってしまう点で、ゲームバランスがかなり厳しくなっている事と、迷路がワープやターンテーブル、見えない壁などでマッピングが困難なほど複雑になっている事などが書かれていました。また最後の壁の色合わせ、魔法の合言葉、ケイマトビの謎にも断片的に触れられており、いったいどんなゲームだったのだろうと、長年の謎でもありました。 


 ということで、MSX版を入手したことをきっかけに、初めて最後まで遊ぶことができました。MSX版は、他機種版と異なりファイアクリスタルのみでも遊ぶことが可能で、ファイクリで作成した勇者は前作のレベル10クラスの能力を持つなど、前作からキャラクターを持ってくるよりこちらで作成した方が良い模様。戦士が成長しない点に関しては、魔力で攻撃力と防御力を強化できる(幾らでも重ねがけできる)事と、〜スレイヤーと呼ばれる魔法の武器の存在で何とかなります。複雑なマップも、マップの壁をすり抜けてしまう呪文の存在で、特にマッピングをしなくとも強行突破が可能でした。戦闘中に逃走することで魔法の合言葉のフロアを抜けて、最後の大広間に入り、ケイマトビの柱の間を抜けて、無事ファイアクリスタルに到達できました。


 前作ブラックオニキス共々、ウツロの町や地下迷路にはイベントらしいイベントもない、ただひたすらキャラを強化しながら迷宮内を突破する内容です。現在のすべての空間が3次元データ化され、実在の他のプレイヤーと競い合うゲームからすると、隔世の感があります。ただし当時の状況を知るのに欠かせないアイテムの一つとして、ゲームブックの存在がありました。日本では、まずPCから海外の作品の影響を受けてRPGの要素を取り入れた作品が83年頃から出始めており、それらを完成させさものとしてザ・ブラックオニキス、ドラゴンスレイヤー(ともに84)などが発売されます。メジャーなところでは、初めて成長の要素を取り入れたドルアーガの塔(84)、その影響を受けたハイドライド(84)が発売されて、RPG人気が一挙に盛り上がる状況が生まれました。それがドラゴンクエスト(86)へとつながっていくわけです。


 そのような世界的なRPG人気の盛り上がりを受け、RPGの冒険の要素を書籍に盛り込んだゲームブックが刊行されました。迷路探求ものの基本を押さえた火吹き山の魔法使いより始まって、キャッスル・アドベンチャーの要素をもつバルサスの要塞、フィールド・アドベンチャー運命の森、SF・さまよえる宇宙船など次々と発表されていました。写真は、シティ・アドベンチャー型の冒険譚盗賊都市。


 こちらは、迷宮探索そのものを競技(ゲーム)として物語に織り込んだ死の罠の地下迷宮。他冒険者の存在やパーティプレイをゲームブックに持ち込んだ実験作でもあります。これらのゲームブックは小説という媒体ですから、幾らでも想像力でイメージを膨らませることが可能でした。ブラックオニキスの何もないウツロの町も、盗賊都市や城砦都市カーレのように冒険者でにぎわう町の喧騒を感じることができていました。昔のゲームは、解像度や容量の問題もあり、表現力が限られていたのですが、これらの助けを借りながらリアルな冒険を楽しむことが可能でした。


 もう現在ではゲームはしませんので、今の状況がどのようなところにあるのかは、よくわかりません。ただRPG黎明期の熱気は、現在のもの以上に楽しくて、次々と未知のものが生まれてくる状態でした。それは、現在の高度化されたゲームと比しても、決して劣ってはいないものだったと思います。



参考:Wiki ザ・ブラックオニキス、ザ・ファイアクリスタル、スーパ−ブラックオニキス(ゲームブック)、BPSの項、ドナドナを聴きながら

SUMMER DREAM

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 とりあえず夕方より仕事のため、ドリーム磨きネタの続き。このバイクには、木島のモンキー用メーターバイザーを付けている為、通常フロント周りには手が入りません。カウルと比べてもお手軽にイメチェンできるので、気に入っているのですが、掃除はし難い。


 とりあえず外してライト周り、メーター周囲を拭いていきます。ドリームは、この辺りに汚れが溜まりやすい。


 スピードメーターはまだ良いのですが、タコの外観がプラスチック劣化で白けています。オークションには出てこないし、買うと純正も社外品も高いしで、艶消し黒で再塗装か。


 メーターとメーター周りも拭き上げます。購入時には、4,800Kほどでしたが、2年間の足代わりで12,000K。バイクは車と異なり、ほんとに距離を走りませんし、15年経過しても劣化は少なく、特にどうということはありません。長く付き合えるということは、趣味のものとしては良いです。車だと難しいですね。


 外したメーターバイザーも拭き上げます。アクリル樹脂だと思いますが、傷もそれ程入っておらず劣化も少なめ。木島さん良い製品です。


 錆びていたネジ類も交換。ステンレス製に変えても1本15円程ですから、費用対効果は抜群。バイク用の特殊なものもありますので無理ですが、全てのボルトを装取替えしたい。


 すごくさっぱりしました。


 純正ウインカーのボルトもステンレス製に。1本10円以下。


 一本だけあまりの錆で外れませんでした。これはシート張替えのついでにショップに頼むしかない。


 再びバイザーを取り付け。なんかノーブルな雰囲気。


 ミッキーマウスヘッドはまだ曇ったまま。ここは、時間がかかるので後日に回します。


 マフラーは、55-6を散々吹いてネバダル(NEVR-DULL)3回目。完全ではありませんが、大分くすみが取れてきました。


 久々にガレージより出してやります。ミッキーヘッド磨きが終われば、また大分印象も変わると思います。


 マフラーはこのような感じ。白くくすみが残っているのがわかります。大分綺麗になりましたが、2年前は錆もくすみも目立つものはほとんどないような状態でした。


 高々50?の原付とは思えないほどデザインが良いです。マニアな人が夢中になるのもわかります。一度白バイに止められ、ミニバイクネタで話し込んだことがあります。バイクは、これまで8台所有してきましたが、これが一番所有年数が長くなりました。50?なので車検はないし、税金は年1,000円程度。自賠責も6年で2万円以下、任意は車のファミリー特約でいけますので、持っていても負担が少ないことが大きいと思います。


 マフラーの錆は、55-6をしつこくかけてこの程度。再メッキって幾らぐらいするのでしょう。


 いっそマフラーの交換も考えますか。サスも変えたいです。


 2年間風雨にさらされて足として活動してくれました。その間、一度も止まったり動かなかったことがなかった。カブに繋がるホンダ原付の完成度の高さを実感します。


 磨いて眺めるだけで趣味になってしまうのですから、趣味原付遊びのコスパの高さは特筆すべきものがあります。ドリームみたいな特殊なバイクでなくとも、エイプ辺りだったら改造パーツも多く、そちらでも楽しめそうです。よく行くショップには、ピカピカに磨かれ社外品で飾られたレース用のエイプが置いてあります。


 モンキー、ゴリラ、べスパ、こういうのをガレージに一台置いておくのも悪くないと思います。


 ということでドリーム50掃除でした。ドリーム復活ネタでもう少し引っ張ります。

夢見るように眠りたい

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 まだまだドリーム復活ネタの続き。時間の合間を見てちょこちょこ磨いてます。記録的な猛暑とのことで、30分が限度。Tシャツが、すぐにびっしょりになります。


 あの錆と埃と油にまみれていたものが、ここまですっきりしました。ここまで一週間ほどで55-6のレギュラー缶を使い切りました。55-6なんて一度買ったら2〜3年はもっていましたので、これまでで最短。


 ネバダル(NEVR-DULL)3回目を終えたところ。引き続き4回目に入っています。


 さすがのネバダル(NEVR-DULL)とはいっても、錆そのものを無くすことはできませんがここまで回復。


 排気管の下部までは綺麗になり、エンジンの排気口周辺だけになってます。


 これが磨く前。錆と煤、埃で真っ黒にコーティングされています。


 これだとどの程度錆びているかすらわからないくらい。


 55-6を何度も吹いて、ネバダル(NEVR-DULL)で一度磨いた状態。ネバダル(NEVR-DULL)だからまだこの程度まで落ちていて、洗剤と雑巾ではここまでもいかない。


 排気管の下部まで、錆びか汚れが続いています。これ普通に拭いた位では、全く落ちない。あまりに落ちないので、錆なのか傷なのか最初は判別できなかった。


 ネバダル(NEVR-DULL)の効果はわかるかと思います。


 続いてミッキーヘッド磨きにも手をつけました。ここは、マフラーと異なりアルミなので、アルミ磨きのMOTHERSを使います。本格的にやるなら、サンドペーパーとコンパウンドを使用して、リューターを使えば鏡面までもっていくことが出来ます。現時点では、そこまではとても無理なので手バフ。MOTHERSだと手バフでもある程度のところまではもっていけます。


 お約束の鏡面チェック。30分×2日ほどなので鏡面には程遠いですが、手バフでもMOTHERSだとこの程度までには映り込みます。


 トップブリッジもこのような感じ。このような小さな部分はリューターでないと磨きづらい。映りこむほどはありません。


 それでも2年間の使用で付いたキーの擦れ傷は、綺麗に消えました。常に目に入る部分なので、ここが綺麗だとかなり印象が変わる。



 ガレージの外へ。この低く構えたような姿勢が、小さくて獰猛な猛禽類を連想させて好き。ゼロハンの魅力は、小さなエンジンを目一杯回して、小さな車体を引っ張るところにあります。


 軽自動車と並べても、こんなに小さい。


 真後ろからだと自転車かと思うほど小さく、タイヤも細い。


 バイクに跨ったた時に見えてる景色。50ccなのでスピードメーターは60キロスケールですが、タコメーターは15000回転まで刻まれています。実用原付だとこの半分くらいで、そちらを見慣れていると、ここが一番違和感を感じるところだと思います。


 鏡面にすると、映り込みが楽しい。


 バイクはメッキ部品が多いので、磨くのが楽しい。本当は、(モンキーやゴリラなど)この類のバイクは、金属部をピカピカに磨いてあってなんぼのバイク。実用で錆びさせているのは、ある意味使い方を間違っている。


 それでもホンダ、実用にも何の支障もなく使えました。ハンドルが低すぎではありますが。


 元々行き付けの車屋で中古のチンク(FIAT500)を見つけて(約50万だった)、そのあまりのかわいさに欲しいと思ったのが最初。趣味車だと(足としての)実用車も必要だし、維持費もかかる。それならと趣味の対象としてべスパ、アプリリアなどの趣味原付を買うことにした。そんな流れで、これにしたのは60年代レーサーのレプリカで15000回転まで回る世界初(市販車で唯一)・最小のDOHCエンジンを積んでいたから。趣味性の高さでは、前出のものに負けないと感じたからでした。


 ということで夕刻。日が落ちてきました。


 ちょっとノスタルジックな感じです。

夢冒険

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 他の事をやろうと思っていたのですが、肝心のことを忘れていたのでドリーム復活ネタの続き。磨いたは良いけれど、まだエンジンに火を入れてなかった。


 バイクでも車でも同じですが、動かさないで放って置くとエンジンがかからなくなります。いわゆる不動車というやつ。車は早い時期に燃料噴射の電子制御が一般化されましたが、バイクは2008年頃の排ガス規制を機に、モンキーのような小型車まで電子制御化がなされました。


 最近の電子制御されたものならいざ知らず、ドリーム50は97年製造のキャブ車。電子化されていない極シンプルな機構だと故障が少ないことがメリット。一応バッテリー搭載しているのですが、バッテリー上がっていてもタコやウインカーの動きが変になる程度で、普通に走ります。


 ということで外に引き出します。盛夏真っ盛りで暑い。


 2年間実用に使っていたので、動かしてなかったわけではありません。ただ4月以降はまったくエンジンを掛けてなかった。約3ヶ月ほど眠っていたわけですが・・・。


 バッテリーは完全に上がっています。2年ほど前にタイヤ交換をした際に、純正のピレリが付いていました。購入時4,800Kの走行距離ですから、純正品がそのまま付いていたんですね。購入してからバッテリーは全く触っていませんので、おそらく純正品がそのまま付いているはず。ちなみにバイクのバッテリーは、メーカー品だと10,000円〜とか15,000円〜とかすごく高い。


 バッテリーが上がってるとセルが回らず、エンジンがかからなくなりますが、これはキックスタート。単気筒エンジンのキックスタートは、重くて大変ですが、50?なのでまだなんとかなります。


 とはいっても炎天下、きついものがあります。10回ほどキックしてかからず。20回目くらいから火が入るような感触が見られて、25回超ほどでアイドリング→すぐエンストという感じ。これだけ暑いとチョークを引くわけにもいかず、スロットルを捻り過ぎるとカブってしまうので、試行錯誤を繰り返すこと数回・・・。


 ぼうっ、ひゅるるるる〜と目覚めてくれました。


 アイドリングも安定してます。


 いくら原付とは言っても、住宅地なので空ぶかしはできません。とりあえず、そのままの状態でアイドリング。


 昔のバイクだとライトのON/OFFスイッチがあったのですが、ドリームが出た辺りから、バイクは昼間もライト・オンということで、スイッチがなくなっています。


 エンジンに火が入るとバイクが生き返ったよう。


 エンジンを掛けずにあまり放置状態が続くと、キャブが詰まったり、ガソリンが腐ったりと碌な事ありません。ということで、そのまましばし放置。待ってる間も暑い。



 原付だし、TAKEGAWAのマフラーも音質は低めで抑えられているのですが、まだ午前中ということもあって、早々に切り上げ。夜にでも少し走りますか。


 とりあえず清掃は済んで、エンジンに火が入ることも確認したので、次はバイク屋。チェーン交換とシート張替え5,000円〜を予定してます。タンク塗装は35,000円〜ほどかかるので、次回以降に。後はサスの交換、ウインカーの小型化をしたい。木島からバッテリーレスキット3,500円〜が出てますので、これも入れたい。マフラーの再メッキ、マフラー交換まで入れるとどのくらいいきますか。


 だいぶん綺麗になりました。マフラーが白いのは、ネバダル(NEVR-DULL)5回目のため。ということで、ドリーム50の火入れでした。

LSI GAME ディグダグ DIG DUG・学習研究社/ナムコ

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 これは、電子ゲームブームの終期(83年頃)に学習研究社より発売された、LSI GAME ディグダグ DIG DUGです。


 元ネタは、言わずと知れたナムコのディグダグ(82)で、ナムコ黄金期の超有名作を電子ゲームに移植したものになります。オリジナルは名作と呼ばれる作品だけあって、電波新聞社の手によりMZ-1500、X1、FM-7、FM77AV、PC-8001、PC-8001mkIISR、PC-8801、PC-8801mkIISR、PC-6001mkII、ナムコよりMSX、ファミリーコンピュータと、当時の多くのPCやコンシューマ機に移植されています。現在でもネット配信やiPhone等でも遊べる古典的なゲームのひとつといってよいでしょう。そんな中でも、これはとびきりの変り種だと思います。


 80年代、昭和のポップを代表するゲーム作品のひとつ。


 筐体にも楽しげなデザインが散りばめられています。


 こちらが筐体。カバーを開くことでスクリーンが起き上がるように作られており、当時のアーケードのライト筐体筐体を連想させる。ディグダグらしい、お洒落でポップなイラストがスクリーンを飾っています。


 こちらが操作のためのスイッチ類。スタート/FIAEは共用ボタン、音のON/OFF、ゲームセレクトA、Bと後期のものだけあって、操作部も完成の域に達しています。今では流行らないジョイスティック型の方向キーは、操作感は悪くありません。


 画面構成はこのような感じ。オリジナルが地中を掘り進むゲームのため、電子ゲームで再現するにはかなり無理があったと思われますが、キャラクターの外枠を使って土中を再現。主人公ディグダグ(DIGDUG)とプーカ(POOKA)は再現していますが、残念ながらファイガ(FYGAR)は登場しません。その代わりといっては何ですが、プーカが炎を吹いて攻撃してきます。プーカ(POOKA)の目変化や土中の岩も再現して、なんだかんだいっても後期らしく移植度は高くなっています。


 学研版ディグダグ DIG DUGの最大の特徴といえるのが、銛とポンプの変わりにファイア・ガンを装着しているところ。ファイア・ガンとはいっても、足止めも出来るため使用感覚は銛とポンプと変わらなくなっています。


 ディグダグ DIG DUGのゲーム性の最大のポイントである、岩石落しも頑張って再現。これがなかったら、ディグダグとはいえません。ただ画面が5×7マスと非常に狭くスクロールもしないため、岩石の下に敵を誘導することが非常に困難。同じようなゲーム性を持つバンダイのザックマン(THE PITの移植)では、画面をスクロールさせることにより、広い空間を確保していました。


 箱絵や筐体に貼られたディグダグのステッカー等に負けず劣らず、筐体そのものの仕掛けもとてもかわいい。ボタンを押すと蓋がポンと開き・・・。


 スクリーンが立ち上がります。


 この辺りは、ゲームであると同時に玩具でもある電子ゲームの魅力を良く表していると思います。


 後期のものなので、スクリーンはレンズになっており、蛍光表示管の画面を拡大してくれます。初期のゲームセンターや駄菓子屋には、蛍光灯の反射よけにダンボールがおいてありましたが、どことなくあれを連想させてくれる。


 蓋の背面にはディグダグステッカー。


 こんなポップで洒落たゲーム機、今でもなかなかないと思います。


 個人的な思い出としては、電子ゲームに移植されていることすら知りませんでした。ディグダグは電波新聞社が移植していたPC版の印象が強く、もうこの時期にはPCゲームの方に関心が移っていたのだと思います。ゼビウスが登場して、マイコンBASICマガジンがその攻略を売りにしたスーパーソフトマガジンを付録に付けるようになり、アニメ化までされたゲームセンターあらしも静かに表舞台より去ってゆく、そんな時期でした。もうこの頃には、液晶ゲームも安くなっており、一本しか遊べないのに9,000円近くする電子ゲームを買おうという気にはならなかったように思います。


 ただ現在では、ポップな筐体とディグダグという有名作品の移植として人気の高いとなっています。オークションにも良く出てきますので、興味のある方は入手されてみても楽しいのではと思います。



参考:Wiki ディグダグの項、帰ってきた電子ゲーム、GAME&WATCH ゲームウォッチカンストへの道

LSI GAME ペイントローラー PAINT ROLLER・学習研究社/クラール・アルファ電子

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 これは、電子ゲームブーム期の中期から後期(82〜83年)頃にGakken(学習研究社)より発売された、LSI GAME ペイントローラー PAINT ROLLER。


 元ネタは、81年にアルファ電子が開発し、クラールより発売されたクラッシュローラー CRUSH ROLLERで、パックマン型のドットイートタイプのゲームになります。自機は刷毛で、モンスターを避けながら迷路を塗っていくという内容。通路上には、2箇所ローラーが設置してあり、これを押している間は無敵となりモンスターに反撃が出来ます。パックマンのパワー餌と異なり、ローラーは何度でも使用可能ですが、移動範囲が限られています。ブームに追従したドットイート型の中では、秀逸な出来でしたが、クラールという聞きなれない会社という事からか、あまり知名度が上がらないまま終わってしまいました。


 そんな、知る人ぞ知るちょっとマイナーな作品を電子ゲームに移植したものがこれ。塗りつぶすという電子ゲームには難しい題材に、果敢に挑戦してます。


 版権はとってあるのか、ないのか、学研版はペイントローラー PAINT ROLLERというタイトル。ペイントローラーって単なる一般名詞ですよね。


 取り説。学研らしい、真面目な感じのもの。


 ゲーム機本体は、このような感じ。この頃開発された、反対側が透けて見える透過性の蛍光表示管を使用していて、対面で遊べます。周りのスクリーンもブロックパターンのイラストが入り、無駄にお洒落。


 こちらは1P側で、刷毛を操作して通路を塗りつぶしていきます。電源スイッチやセレクトボタン、スタートボタンが並びます。


 こちらは2P側。モンスターを操作して、刷毛を追いかけます。四方向レバーのみと、シンプル。アイデアとしては、結構楽しそう。


 イメージイラストはこのような感じ。猫が塗りつぶされているのは、おじゃま猫として、プレイヤーが塗った通路を剥がしていくから。オリジナルのアーケード版では、せっかく塗った後に足跡を付けていく設定でした。オリジナルでは、ラウンドが進むごとにねずみや鳥、タイヤ、足跡などが登場していましたが、電子ゲーム版では表示の都合上か猫のみ。


 ゲーム画面。かなりわかりにくいと思いますが、人の文字に見えるものが刷毛(自機)。人に目玉とひらひらが付いたものがモンスター、目と鼻のみのものが猫。外枠の赤いところが塗リ終えた跡。限られた表示能力の中で、かなり頑張って再現しています。


 実際のゲーム画面はこのようなイメージ。同社の初期の名作、平安京エイリアンをほうふつとさせるレイアウト。上のブロック内には点数表示、下のブロック内はモンスターと猫の棲家。


 ゲーム開始時。ここから通路を塗りつぶして行きます。全て塗りつぶすとクリア。


 透過性の蛍光表示管のため、2P側は点数表示が反転しています。


 わかりにくくて、取っ付きにくいレイアウトですが、かなり良く出来ています。ゲーム展開もスムーズですし、確かに刷毛で通路を塗っていて、クラッシュローラーだなとわかります。電子ゲームブームの中〜後期にかけての作品らしく、この再限度は特筆もの。ゲームも結構遊べる。
 

 ただ悲しいかなオリジナルの知名度が今ひとつ。現在でも、それほど人気がなく苦労が報われていません。キャラクター性もいまひとつ弱いし。


 ディグダグの項でも書きましたが、学研の電子ゲームは筐体の出来がすばらしい。


 子供のものなのにくどい飾りがなく、シンプルでポップなデザイン。


 現在でもこのようなお洒落なゲーム機はないのでは。


 ゲームだけでなく、筐体のデザインをも楽しめるのが、電子ゲームの特徴。


 個人的な思い出としては、学研版は当時知りませんでした。オリジナルのクラッシュローラーは駄菓子屋で遊んでおり、あの派手な音楽とパターンにはめようと、同じ動作を何度も繰り返す人が多かったのを覚えています。ビンケースの椅子に、ダンボールの屋根、そして20円のベビーコーラ。自分にとっては、クラッシュローラー=ベビーコーラのイメージが分離しがたく結びついています。


 ということで、よく見かけて出来は良いのだけど、いまひとつ人気がない、LSI GAME ペイントローラー PAINT ROLLERでした。



参考:Wiki クラッシュローラーの項、帰ってきた電子ゲーム

ネバーダル(NEVR-DULL)その後

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 小ネタではありますが、ネバーダル(NEVR-DULL)その後というか、ネバーダル(NEVR-DULL)の効果について書いてみます。


 とりあえず2年間ほど実用で使用して乗りっぱなしにしていたドリームですが、車体の水拭きから始まって、タイヤ、ホイール、メッキ磨き、アルミ磨きと、ひととおりの掃除は終わりました。メッキ部分は、以前にも紹介したネバーダル(NEVR-DULL)で磨いたのですが、錆と汚れがひどかったため一度では終わらず、4回目5回目と重ねて続けました。


 で、6回ほどネバーダル(NEVR-DULL)を重ねた現状の状態。これでも、最初に比べるとそうとうに錆の範囲が縮小している。


 メッキを侵食した錆は無理ですが、表面のものならここまで落とせる。


 エンジンの排気口出口付近。熱などの過酷な条件のためか、このあたりが一番ひどい。もうこれ以上は、ネバーダル(NEVR-DULL)では無理か。


 もう一方の側。バイク用の錆取りとして花咲かGというのが有名だが、あちらを使ってみようか。でも、あちらは結構値が張りますね。


 マフラー下部にも表面のくすみだか、錆だか、頑固なものが残っていた。これは、ネバーダル(NEVR-DULL)を1〜2回施行した状態。


 5回目ほどでここまで落ちた。まだ錆が残っているが、こういうのは落ちます。


 排気管の集合部。これは最初の状態。油と煤と錆とが、表面を黒くコーティングしています。溶接部分にも錆が見える。


 ここまで復活。排気口出口付近のメッキを侵食した錆とは異なり、この辺は完全に元通りといってよいレベル。


 下のほうに少し灰色の錆が残っているのが見えます。


 だが、これは満足できるレベル。


 曇り一つ無いというレベルではありませんが、遠目からには十分綺麗。


 マフラーの排気管部分。これは最初のもの。汚れがコーティングされている状態で、水と洗剤レベルではほとんど無理。


 ネバーダル(NEVR-DULL)1〜2回施行後。錆とくすみだけではなく、傷が一杯付いているようにも見える。


 現状。完全に元通りというレベルではないが、まあ見れるレベルにはなってきた。傷も残っているが目立たなくなっている。マフラーを車体に固定してるステー部分の溶接部に錆とくすみが残る。


 サスも純正品はメッキなので、ネバーダル(NEVR-DULL)で磨いた。メッキを侵食した錆は落ちないが、遠目には気にならないレベルまでなった。


 ここが新品同様にピカピカだとかなり印象がかわるので、綺麗な純正品の中古か社外品が欲しいところ。調べればモンキー用などいろいろあるはずだけれど。


 メーター周りやトップブリッジは、アルミなのでネバーダル(NEVR-DULL)でなく、マザーズで磨いたが、こちらは施工前の最初の状態。キーホルダーが擦れて傷が付いている。ボルト部分の錆も惨いですな。


 4ヶ月ほど動かしてなかったため、錆と汚れに加えて白く積もった埃も。田舎の納屋などに置いてある不動車は、こんななってますな。


 ひとまず現状。アルミはメッキ部分と比べて格段に原状回復がしやすい。マザーズを1度掛けた状態で、ここまで戻る。ボルトの錆も55−6で、今はかなり落ちてます。ボルトは変えちゃったほうが良いけれども。


 エンジンのカムカバーもマザーズを2回ほど施行した状態。これは、まだまだいけると思います。


 室内保管で、ピカピカに磨いてあるドリームを見てみたい。ドリーム自体を見る機会が、ほとんどありませんが。


 フロントフォークもメッキなので、ネバーダル(NEVR-DULL)施行。メッキを侵食したぽつぽつとした錆は落ちませんが、なんとか見られる程度までにはなっています。


 ということで、本格的にレストアするならば、変えられる部品は交換して、磨く方もこれまでのように全体ではなくひとつひとつを磨いていく必要があります。


 時間的にも金銭的にも現状は無理ですので、現状維持をしながら、少しずつやっていくという方向性でしょうか。


 ということで、実用車として使ってましたので、観賞用レベルに戻すには、まだまだ道のりが遠い現状でした。

LSI GAME 平安京エイリアン ・学研/電気音響

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 これは、1980年にGakken(学習研究社)より発売されたLSI GAME 平安京エイリアン。


 元ネタは、言わずと知れた1979年に電気音響より発表された平安京エイリアン。平安京を守る検非違使となって、エイリアンより都を守るゲーム。ここまで、インベーダーの大ヒットの影響でシューティングゲームが中心でしたが、穴を掘ってエイリアンを待ち伏せし、穴に落ちたところを埋めるという斬新なアイデアで大ヒットしました。もうひとつ、平安京エイリアンを語るときに外せないのが、東大生により開発されたこと。当時、東大生との知恵比べというコピーもありました。


 こちらは、その平安京エイリアンの電子ゲーム移植版。


 ほる/うめるボタンもちゃんと再現。現在と操作キーの位置が逆ですな。


 クールなロゴもかっこいい。版権はとってあるのでしょうか。


 このケビイシという響きが、どれだけ斬新でかっこよかったか。


 蛍光表示管ゲームとしても初期の頃なので、それまでシューティング中心だったところに、このような複雑なゲームが移植されるとは、当時科学と学習のちらしで見た時は、信じられませんでした。電子ゲームは重ねあわせが出来ないため、平安京と掘る/埋めるという複雑なアクションをどうやって再現するのか、想像も付かなかった。穴に足をつけてエイリアンに見立てるとは、アイデアの勝利。


 学研版平安京エイリアンは、筐体のデザインも素晴らしい。屋根がある神社仏閣のようにも見えるし、手足がある人間の形のようにも見える。個人的には、遮光土器に見える。


 こんなデザインのゲーム機、後にも先にも無いと思います。


 ほる/うめるボタン。FireとかATTACKがデフォでしたので、ひらがななのがイカス。ファミコン以降は、Aボタン、Bボタンになりましたが、掘るとか埋めるとか、ひとつの動作しかできないところが潔い。


 初めてでも間違いようが無い。


 やじるし付きの方向ボタン。デザイン的には十字キーなみに完成されている。


 Gakken 平安京エイリアン LSI ゲームのロゴもクール。


 なぜか屋根型で尖がっている筐体上部。ちなみに左右のえらの部分やここには、中には何も無い。純粋にデザインのためのもの。


 初期のもののためスクリーンにレンズが付いておらず、蛍光管の表示部が近い。


 蛍光管のパターン。このような単純なもので、平安京エイリアンを再現するとは。


 ゲーム画面はこのような感じ。穴に足の生えた丸いエイリアンに最初は違和感を感じますが、動き出すとちゃんとエイリアンに見える。


 平安京エイリアンといえばゲームセンターあらし。2巻の撃滅!!恐怖のエイリアン、3巻の出っ歯、危機一髪で対戦しています。撃滅!!恐怖のエイリアンには、開発者の東大生が登場。あらしは増殖を始めてしまったエイリアンを、炎のコマで撃退しています。また、元はI/Oに乗った攻略法も紹介され、いちやくポピュラーになりました。子供の頃は、ゲーセンには行けないため、あらしを読んでプレイした気になってました。あらしの物語の中でも、かなり秀逸な回だったと思います。


 ゲーセンでは遊べない子供のささやかな願いをかなえてくれるものが、この学研版の平安京エイリアンでした。横9×縦5マスの狭い通路でも、秋葉掘りや隠居掘りなどの攻略テクニックが使える。


 エイリアンはランダムに動いており、追いかけてはこない。そのわりには、意思があるかのようないやらしい動きをする。


 穴を掘っているところ。掘りかけの穴は、検非違使の頭を流用して表現。


 エイリアンが穴に落ちた!ほかのエイリアンにタッチされると助け出されてしまう。これは、アーケードのルールを再現している。


 追い詰められた。このような状況でも助かることがあるなど、エイリアンが絶妙な動きをする。


 1面3匹、2面5匹、3面7匹と面をクリアするごとに増えていき、以後3匹へと戻ってループします。この狭い画面内に7匹は脅威。


 喰われた!


 芥川賞作家のブルボン小林氏のジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ(太田出版)には、一番最初にこのゲームのエッセイが掲載されています。


アーケード版の開発者の元東大生にインタビューを行った超アーケード(太田出版)。これによるとあらしへの出演は、知らない間に出ていたらしい。


 Win版の平安京エイリアン。PC版平安京エイリアンは、ダイソーの100均ソフトの中にあります。他には、ゲームボーイ版やSFC版など。


 個人的には、科学と学習巻末の織り込み広告にこれを見つけ、絶対に買う!とクリスマスまで、飽きもせず繰り返し広告を眺めていたことを思い出します。クリスマス前にM君が先に買ってしまい、(飽きるまで散々遊ばせてもらいましたが)同じものを買うわけににもいかず、お年玉でTVベーダーを買ってしまった思い出があります。そんなわけで、電子ゲームの中で最も思い入れが深い一品になっています。


 後日、授業で平安京を習った際には、平安京がSFと呪術に満ちたサイバー都市に思えました。ということで、学研版LSI GAME 平安京エイリアンでした。

参考:Wiki 平安京エイリアン、電気音響の項、帰ってきた電子ゲーム、GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道、ゲームセンターあらし/すがやみつる(小学館)、ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ/ブルボン小林(太田出版)

great escape グレートエスケープ 大脱走・ツクダオリジナル

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 great escape グレートエスケープ・大脱走は、1982年頃にツクダオリジナルよリ発売された電子ゲーム。


 この頃は、任天堂ゲーム&ウォッチの大ヒットを受けて電子ゲームブームの最盛期。バンダイ・エポック・トミーの玩具大手に続いて、学研やカシオなど(ナショナル、シャープ、SEIKOなども)、他業種からも続々と参入が相次いでいました。新生やタカトク、増田屋など老舗の玩具メーカーも、負けてはいられないと電子ゲームを送り出していきます。これは、そんな中オセロゲームで有名なツクダオリジナルより発売された電子ゲームです。


 パッケージ。大人びているというかクール。悪く言えば地味。


 今から見ると、まるで70年代の洋画のような良さがありますが、アーケードからの移植ものやキャラクターものに囲まれた中で、これを選ぶ子供は少数だったでしょう。


 本体。こちらもモノクロで統一されていてクール。悪く言えば特徴がない。


 操作系も良くまとまっていて、先行他社をしっかりと研究した様子が伺えます。

 
 あまり特徴らしい特徴がないこのゲーム機ですが、最大の特徴が本体が外枠と分離できるということ。G&Wを意識してか、持ち運びを重視したよう。外枠はシリーズ共通で(といっても2作しかない)、着せ替えも考えられていたかも知れません。


 だからどうなのというこの機構、プレイ中に外れて遊びにくくて仕様がない。デザイン的には、インパクトありますけどね。


 内容は、脱走者となって追跡してくるポリスマンをかわしながら現金ぶくろを集めて、施設よりヘリで脱走するというもの。点滅している現金ぶくろには、ピストルが入っており入手できます。設定としては、電子ゲームにもよく題材として採られた脱走物。学研・サーチライト、バンダイ・大脱走などが代表的。


 施設の上空にはヘリコプターが旋回しており、プレイヤーが出口につくとナワハシゴを下ろして脱出させてくれます。施設の壁はコンピュータにより自動生成されており、プレイヤーは画面中央固定で4方向にスクロールします。この辺りは、深夜のビルディングを徘徊する怪盗ものやスパイ物、追跡物のテイストも入ってます。代表的なところでは、タイトー・ルパン?世、エレベーターアクションなど。


 プレイ画面。4方向にスクロールするのは、電子ゲームとしては大変珍しい。迷路の自動生成もこの時期としては珍しく、しかもかなり広いフィールドになっています。


 画面の左端下が、スタート位置。プレイヤーキャラが動くのではなく、迷路の方が動きます。時代がもう少し後だったら、ファンタジーRPGのダンジョンものとしてもいけるかも。現金ぶくろを集めるドットイートの要素も入ってます。


 点滅現金ぶくろを取り、ピストルを入手。この辺はお約束ですが、迷路の壁も壊せるというのは、なかなか斬新。


 ゲーム中は施設上空をずっとヘリが旋回しています。タイトー・ルパン3世、日本物産・クレージークライマーでもお約束。演出としても、脱走の緊迫感を高めることに一役買っています。
 

 ポリスマン(警備員)出現。追跡してきますが、迷路を迂回することまではできません。壁に引っかかってバタバタする。


 ピストルを撃ちたいときは、右方向にしか撃てません・・・ということはなく、ジョイステックを倒しながらショットを押すことで、好きな方向に撃てます。慣れないと撃ちにくいし、ポリスマンは結構早いので待ち伏せしないと難しい。追跡物の緊張、緊迫感はよく表現されています。


 捕まった!!スタート地点まで戻されて、牢屋にとらわれてしまいます。細かい演出までよくできています。


 かなり難しいし、迷路も単調なので面白いかというと微妙なところ。ただ電子ゲームとしては非常に良く出来ています。題材としては83年頃の初期のPCゲーム等に多く採られてましたが、その時点では固定画面でスクロールしないものも多く、迷路の自動生成まで考えると、それらよりも高度だったかも。


 しまった!行き止まりだ。でも、ポリスマンも壁に引っかかっているぞ。


 全画面表示。たったこれだけのパターンで、画面をスクロールさせ、物語や世界観の広がりを感じさせてくれるのだから驚異的。ただその代償として画面が変化に欠け、幾分単調になっています。


 同じような題材を採ったものはたくさんありましたが、このゲームに匹敵する個性を持ったものとしては、エポック社・デジコムルパンがありました。こちらは探偵と怪盗に別れ、音を頼りに見えない相手を推理して追跡するというもの。このような脱走・追跡物や脱獄物は、ドリフのコントでもよくありましたし、この時代らしい懐かしい題材といえるかと思います。


 ツクダオリジナル社は、参入が遅かったこともあってか、FLゲームは3作しか発売していません。写真は、同シリーズのザ・ドラキュラ。同シリーズらしく、こちらも筐体が分離することが売り。後は、液晶のオセロゲームをたくさん販売してました。70〜80年代にはオセロゲーム、スライム、ルービックキューブとヒット作をたくさん持っていた同社でしたが、少子化には勝てなかったのか、現在ではバンダイ傘下のパルボックス社に業務が引き継がれています。


 当時の思い出としては、存在自体を知りませんでした。あまり売れなかったのか、現在でもデッドストック、未使用品を良く見かけます。オークションでも1,000円〜前後と全く人気がないのですが、結構良く出来ていますので、電子ゲーム好きならお勧めしたい1品だと思います。


 ということで、ツクダオリジナルの遺産great escape グレートエスケープ・大脱走でした。ところで、何でgreat escape小文字なんでしょう。



参考:Wiki ツクダオリジナル、パルボックス、メガハウスの項、そのほかのMSX

LSI Compo シリーズ・ザ・ドラキュラ THE DRACULA・ツクダオリジナル

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 これは、1982年頃にツクダオリジナルより発売されたLSI Compoシリーズ ザ・ドラキュラ THE DRACULA。


 同じくLSI Compoシリーズと銘うったグレートエスケープと同時期に出た、数少ないツクダオリジナル製の蛍光表示管ゲームのひとつ。ツクダはFLは3種しか出ておらず、後のもうひとつはFLスロットエレパチ。


 当時、ドラキュラを題材に採ったゲームは数多く、脇役として登場したものまで含めると数を数えるのが面倒なほど。ドラキュラハンター、モンスターパニック、悪魔城ドラキュラ…。80年代にはドラキュラ映画のブームはとっくに終わっていたと思われますが、丁度その頃の製作者たちが子供の頃に影響されたということもあるのかもしれません。尾道3部作、宇宙刑事3部作と、3部作は色々ありますが、電子ゲームドラキュラ3部作のひとつ(嘘)。


 本体。当時、7,980円もした玩具だけあって、ちょっと高級そうな雰囲気。


 同LSI Compoシリーズのグレートエスケープと共通のフォーマット。クールな筐体ですな。


 サウンドON/OFF、レベルセレクトなど操作部も共通。


 このシリーズ最大の特徴、LSI Compo。本体が枠から外れます。FL機は、筐体が大型になることが多かったため、携帯性を重視した物と思われます。G&Wは、学校や公園などに持ち寄って、外で遊ぶことも多かった。


 でもゲームをする際、電池を入れる際に、カパカパ外れ遊びにくい。


 ゲームは、パックマン型のドットイートというよりは、ドラキュラを題材に採ったそのまんまパックマン。ビデオゲームや電子ゲームの出始めの頃は、まだ権利関係も整備されておらず、海賊版やヒット作をそのまま真似たものが多かった。そんな中でも、なんとかオリジナリティを出そうと頑張っています。


 自機はドラキュラ(唇の形)、パックマンでいうところのえさはお姫様で、モンスターが(ドラキュラだけに)十字架、パワーえさがコウモリといった按配。モンスターのあじとの代わりに中央には城が配置され、城には女王様がいます。この女王様の血を吸うのがゲームの目的。


 ゲーム画面は、このような感じ。左下の棺おけは、ドラキュラの出現地点であり、安全地帯でもあります。


 このゲームで最もオリジナリティを感じるのが、右上のサンライトタイマー。これは現在の時刻を表しており、三日月が徐々に右側へと移動し、満月へと変化していきます。


 三日月の下の唇は、ドラキュラの残機数。


 このような感じでタイマーの月が右端まで移動してしまうと…


 朝になり画面の端がフラッシュを始めます。この演出が、とても綺麗。昼間は棺おけに戻ることで太陽光を避けることができます。3回朝を迎えてしまうとゲームオーバー。


 ドラキュラ出現。画面内をこうもりになって飛来する演出が施してあります。


 こちらが城の中に鎮座する女王。城の入り口はランダムで開閉します。


 城の入り口が開いている状態。この時に城内に進入し、女王の血を吸います。ドットイートのドットですから、食べてるイメージですが。


 場内からは十字架が出現。迷路内を移動し、ドラキュラを退治します。


 パワーアップは、こうもりをキャッチすると3秒間ほど無敵状態なり、十字架を倒すことが出来ます。パワーえさと同じ働きをしますが、コウモリなのでこちらも移動しています。


 十字架にやられた!!


 全体的なイメージとしては、操作が若干重いことを除けば、よく出来ていると思います。ドラキュラという設定、お姫様がドット、十字架が動き回るのには違和感が残りますが。


 ドラキュラというのは、それほど特殊能力を持っているイメージではありませんが、ゲームでは強大な敵として登場することが多い。ウィザードリィでは、ラスボスの大魔術師ワードナーを守るバンパイアロードとして、最強クラスの敵となって登場しました。


 ドラキュラ伝説そのものがテーマとなったウィザードリィ6。不死というだけでなく、知性や伯爵といった階級も兼ね備えているところが、数あるモンスターの中でもドラキュラが優遇される理由でしょうか。


 D&Dのルールを用いたゲームブック暗黒城の領主。


 当時の思い出としては、同シリーズのグレートエスケープと同じく存在自体を知りませんでした。ただこの発売当時は、コロコロコミックで怪物くんがリメイクされ、アニメ化もされていましたので、こちらの方がまだ子供にも親しみやすかったのではないかと思います。変に子供に媚びて、かわいらしいキャラにせず、恐怖感を強調したパッケージイラストも良いですね。


 ということで、80年代90年代を駆け抜けて消えていった、ツクダオリジナルの遺産LSI Compoシリーズ ザ・ドラキュラ THE DRACULAでした。

参考:Wiki ツクダオリジナルの項、帰ってきた電子ゲーム、シネマとグルメでレトロゲームなおうち

1/12スケール ネイキッド バイクシリーズ・ホンダ ドリーム50・アオシマ

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 これは、アオシマ(株式会社 青島文化教材社)より、販売されていた1/12 ネイキッドバイクシリーズのHonda DREAM50 ドリーム50。 


 オーナーであれば、ほとんどの人が持っている(と思われる)ドリーム50のプラモデル。あまり数が多くない、ドリーム50関連の定番アイテムのひとつです。


 ホンダ承認のため、箱にはちゃんとドリームロゴも。

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 アオシマのロゴが懐かしい。


 ホンダ承認済みのマーク。


 ピレリよりタイヤの許諾も。純正を正確に再現するためでしょう。


 アオシマよりドリームのモデル化は4種類出ていて、ノーマル以外にHRCのパーツを組み込んだカスタム仕様、赤のスペシャルエディションバージョン、HRCレーシング仕様があります。現在も販売中なのはカスタム仕様のみ。特にHRCレーシング仕様が入手困難なよう。


 ノーマル仕様。


 カスタム仕様。どこが違っているか、わかりますでしょうか。


 では、中を見ていきます。


 ライト、ウインカーのレンズ類は透明パーツで再現。エンブレムなどはデカール。


 純正の2本だしマフラーは、メッキーパーツで再現。


 フロントサスとブレーキ。 


 リアサス。


 ライトの反射板、トップブリッジなどハンドル周り。


 クラッチ、ブレーキレバー、ハンドルのエンド部を再現するためメッキ。


 本田車の特徴的なウインカー


 エンジン周り。一見メッキのようにも見えるけれど、マフラーなどとは別パーツ。鈍い光沢を放つシルバーで再現されており芸コマ。


 カムカバーやミッキーヘッド。


 クラッチカバー。


 チェーン。


 ブレーキの前後ディスク。


 ホイール。ネットの作例では、スポーク部を切り取って真鋳線などで再現したものが多い。でもプラとは思えないほど細いので、このままでも気にならないレベル。


 タイヤやホース類は、ゴムやゴムチューブで再現。


 フレームは、実車と同じ赤いパーツ。


 スイングアーム。


 タンク、サイドカバー、ヘッドライトカバーなどは灰色のパーツ。


 取り説。


 アオシマは、合体シリーズやイデオンなどのモデルで有名なメーカーですが、車やバイクのモデルも沢山出してます。ここのモデルの特徴は、?非常に車種が豊富、?ネイキッドバイクシリーズ、スポーツバイクシリーズなどシリーズ化が多い、?俺のマシンシリーズ(族仕様)、峠の神様シリーズ(走り屋仕様)などマニアっくな商品が多い等があげられます。同じ金型に改造パーツを加えたり、パッケージ変更などで多彩なバリエーションを実現しているようです。ドリームもノーマルのキットに、改造パーツを追加して4種のバリエーションを作っていたようです。


 メーカーとしては、簡単にバリエーションを増やせる、作る側としては、アフターパーツメーカーの仕様が再現できると、両方にメリットがあります。さすが、合体戦艦にタイヤを付けたり、イデオンを無理やり合体させていたメーカーだけあります。


 ということで、リーズナブルなわりには出来の良い、アオシマの1/12 ネイキッドバイクシリーズHonda DREAM50 ドリーム50でした。 



参考:青島文化教材社のサイト、超絶プラモ道(2)アオシマプラモの世界・はぬま あん/竹書房

夢見る少女じゃいられない

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 ということで小ネタですが、ネバーダル(NEVR-DULL)でのメッキ磨きの続き。


 ドリームに装着しているマフラーは社外品でTAKEGAWAの集合管。錆とは別にマフラーエンドが排気ガスで真っ黒くなり、立ちごけ傷もあります。


 とりあえず排ガスは出来る限り拭いたのですが、このマフラーエンドはアルミ製のよう。


 アルミならマザーズの出番ということで、磨いてみました。


 立ちごけ傷もアルミならばリューター等で研磨すれば、かなり消せるはず。マザーズではそこまでの力はありませんが、磨いたことにより目立たなくはなった。


 メッキ部ほどの鏡面ではありませんが、写りこみが。


 黒い傷がアルミ地肌色の傷となり、目立たなくなってる。


 マフラーエンドも鏡面。


 ネバーダル(NEVR-DULL)でかなり範囲が狭まった排気口周辺の錆。前回、これが限界としたとこ。


 引き続き磨いていく。錆に覆われていたメッキ地肌が見えてきているのがわかる。


 下のほうのぽつぽつ錆はメッキに空いた穴なので、おそらく消えない。この穴から表面に錆が広がっていた模様。


 ネバーダル(NEVR-DULL)10回目ほどで、ここまできた。光の加減もあるので、完全に錆が消えてしまったわけではない。だが遠目だとかなり目立たなくはなった。


 エンジンヘッド部もマザーズで再度磨く。


 目を見張るほどの変化は無いが、まあ写りこみは良くなった。


 トップブリッジも鏡面というほどではないが、一応写りこんでますな。


 ボルトやタンクにも錆があるので、完全とは言い難いですが。


 後は細々したとこ。シートは張替えの予定だが、シートをとめているビスの錆も気になる。


 実用として使っていたので仕方が無いが、チェーンの裏側のフレームなどを綺麗にしてやるとかなり違うはず。


 一応拭いてはあるが、隙間にたまった黒ずみ油汚れなど、分解して掃除してやれれば、まだ落とせるとは思う。


 分解して清掃したり、再塗装したり、あるいは部品を変えたり・・・。現状では、そこまでドリームにつぎ込むことは難しい。


 ということで、炎天下の太陽の下へ。


 約5年前に買った時も、それほどピカピカではなかった。ボルトを変えたり、錆を落としてタッチペンしたりで、少しずつ綺麗にした。


 今回も少しずつ手を入れて見れるようにはなってきたけど、ネットには社外品パーツを奢られピカピカに磨き上げられたものが多い。


 現状ではそこまではとても無理なので、ちまちま磨いて綺麗にしてやります。


 軽自動車と。


 どちらも維持費のかからない小さな車で、趣味性も併せ持つところが共通している。


 ドリームは実用性が薄いので、より明確に趣味より。


 先をどうするか何も決めてないし、別に磨いたからといって特にどうということもないのですが、普段は車が納まる広いガレージ内に、ぽつんと小さなバイクが置いてあるのは、どこか和みます。


 ということで、次はバイク屋の手を借りる予定。メッキ磨きの小ネタでした。



夢が夢なら

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 ということで、もう少しドリーム再生ネタで引っ張ります。とりあえず休日を利用して、その他のもろもろの用事を済ませつつ、バイク屋に料金や納期などの確認に向かいます。


 シート張替えとチェーンの新調を目論んでいたのですが、チェーンは一万円以上かかるとのことで今回は見送り。ネットだと1,000円程度の格安のものが出回っていますが、ディラー店なのでそのようなものは扱わないみたい。


 タンクの再塗装は凹みの修正まで入れて3万5千円〜くらいとのことで、これも次回以降にします。


 ひとまずは、錆が気になっていたハンドル周りのボルト一式を交換します。


 せっかくなので、メッキの錆落しの方法も聞いたのですが、スチールタワシで擦って錆止めを塗るとの事。レストア専門店でもなければ、それほど手の込んだ事をしても、時間と手間とで採算が合わないのでしょう。更に再メッキだと、新しいものを買ったほうが良いくらいかかるようでした。


 純正品の中古が一万ほどで出ていますので、変えるのも一つの方法かも。TAKEGAWAだと3万5千円〜はするでしょうか。ネバダルで磨いたおかげで、この程度の距離からだと、ほとんどわからない位までには回復しました。


 とりあえず、もう少し磨いてみましょうか。


 炎天下を走ったおかげで、マフラーが焼けて錆が白っぽくなっています。


 無尽蔵に資金を投入できるわけでもないので、妥協点を探ることも必要か。


 原付とはいえ、凝りだすと際限なく費用がかかります。


 とりあえず、できることから少しずつということで、錆で固着していて動かなかったボルトも一発で外してもらいました。さすが餅は餅屋です。


 とりあえず、シートを外して持ち込み。


 ドリームのシートは、シングルシートになっており、独特の形状をしていることから段差部分の破れが持病。これは破れてはいませんが、大分くたびれています。


 純正品はもう出ないのか、これも買ったら結構な値がします。以前旧車に乗っていてシートを注文したら、(その時点で)20年ほど前のバイクなのに普通に部品が出てきました。金額も(当時で)8千円と普通の値段。さすがホンダと思ったことがあります。まだ本田 宗一郎氏がご健在な頃でしたが、今はそうはいかないのでしょう。


 シートを外したところ。初めて外したので、製造時以来の埃か。


 シートを持ってバイク屋に再び向かいます。


 バイク屋に行った後、バイカーの聖地、南海部品へ。ここに来るのも3年ぶりくらい。80年代〜90年代のバイクブーム時には、若い子はまずバイクに乗るという感じでしたが、客層は見事に年配者ばかり。ただバイクブーム時と比べても、市場規模は1/10位に縮小しているそうですが、昔と変わらない商売をされているのは立派。


 メッキ錆落しのケミカルを見に行ったですが、どれも結構お値段が張ります。車と比べても市場規模が小さいので仕方ありませんが、バイク用品は割高になります。1,000円台で、あれだけの威力を発揮するネバダルとマザーズは、(コスパまで考えると)やはり別格。とりあえず680円ほどのナンバーホルダーを購入しました。


 そこから散髪を済ませた後、次は車のオイル交換。3,000円で会員になると2回までオイル交換無料との事で一回当たり1,500円、銘柄はPennzoil。なかなかリーズナブルにやれました。


 戻ってから早速ナンバープレートホルダーの取り付け。これは取り付け前。


 取り付け後。680円と安いもののためか、なんだかスーパ−カブっぽい。


 メッキなので、光沢が良くわかる直射日光下だと、また印象が変わるかも。


 ということで、ドリーム50のシート張替え打ち合わせでした。

TVボーイ TV BOY・NICS

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 これは、1995年頃に日本で発売されていたTV BOY (TVボーイ)。発売元はNICSとなっていますが、他にも何種類かの名義があったようで、通信販売や雑貨店といったルートで売られていたようです。


 これはどういったものかというと、126(127)種類のゲームを内蔵した126in1機。ゲーム内臓型のいわゆるパチモノゲーム機で、FC互換機などでよく見られるタイプのものです。FCとカセットビジョンの中間くらいの解像度のゲームが、126本収録されているのですが、問題はその中身。実はこれに収録されているゲームの元ネタは、FC以前に(米国で)一世を風靡したATARI 2600(VCS)のもの。ということで、パチモノ界の裏王位継承者、あるいはパチモノ界のみにくいアヒルの子とでもいえるマシンなのでした。


 昭和な感じと、アジアンな感じが同居しているパッケージ。


 デパートの屋上を思い出します。


 126(127)種類のゲームを内蔵ということをアピール。そんなに遊べない。


 ということでパチモノ界の一人アタリショック、TV BOY本体。これ幾つかバージョンがあるようで、こちらは付属品も少ない簡素なもの。コントローラー型の本体にケーブルやアンテナが付いています。


 説明書、ぺら紙一枚。トランスミッターを内蔵し、付属のアンテナでTVに電波を飛ばせます。アタリ規格のジョイスティック端子も装備して、MSX用やX68用ジョイスティックも使用可能と、無駄に高機能。


 126種類のゲーム一覧付き。タイトルのみで、遊び方等はなし。オリジナルとは関係ない適当なタイトルが付いています。126種の解説が書かれた虎の巻付のバージョンもありますが、こちらはペラ紙一枚にタイトルが列挙されているのみ。どうやって遊べと。


 本体にシールを貼っただけという漢らしい仕様。


 デザイン、なにそれ、食えるの?とでもいいたげ。なんだかクール。


 裏側。電池で動きます。


 こんな感じのゲームが126本。オリジナルがなんだか、さっぱりわからない。本体は、ATARI 2600(VCS)と完全互換いったわけではなさそうで、メーカーの表記が削除されるなど内容も改変されている。


 知らない人が買ったら絶句しそう。子供へのプレゼントとかだと泣き出しそう。


 ATARIからは正式な互換機もフラッシュバックの名で数種発売されており、それはプレミア価格で取引されてたりもしている。こちらは、数年前に流行ったプラグインTVタイプ。メーカーの許可を取った正式なもので、10種のゲームが内蔵。


 ゾルゲ市蔵氏の謎のゲーム魔境・第二弾アタリ編では、発売当時のことが詳しく紹介されています。店頭では100円で投売りされたり、ATARI 2600のゲームが126本収録ということが判明してからは、プレミア的な価格で取引されたりなどあったようです。


 ということでパチモノ界の王様と乞食、TV BOY (TVボーイ)でした。

参考:Wiki ATARI 2600(VCS)の項、謎のゲーム魔境/ゾルゲ市蔵・キルタイムコミュニケーション、Classic 8-bit/16-bit Topics
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