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MSXマガジン永久保存版2・アスキー

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 こちらは、アスキーより2002年に発売されたMSXマガジン永久保存版の第二弾として、翌2003年に発売されたMSXマガジン永久保存版2。MSXマガジン永久保存版が発売された2002年という年は、アスキーより80年代から90年代にかけて発行されていたMSXマガジンが休刊してから10年目という節目であり、翌2003年はMSXというハードが1983年に誕生してから20周年という節目だった。80年代に発行されていたMSXマガジンが10年ぶりに復活ということで、アマゾンの書籍ランキングで1位になるなど当時は結構な話題となり、その結果MSXマガジン永久保存版は第3弾まで発売された。


 市場では10年ほど前に終了したMSXというコンピュータの規格が、2000年代になってあらためて動き出したということから、当時を知るものには驚きの企画だった。MSXマガジン永久保存版では、公式のMSXエミュレーターであるMSXプレイヤーが紹介され、MSXマガジン2ではUSBでウインドウズPCに接続するとMSXのゲームで遊べるカードリーダーが発表(後に販売)された。MSXマガジン3ではMSXのハードを蘇らせた1チップMSXが登場した。このMSXマガジン第一弾は、アスキーの予想外に売れたようで、MSXマガジン2、MSXマガジン3の発売時にも再販されるほどだった。


 このムックの一番の売りは、当時、市価数千円もした市販ゲームが十数本収録されていること。こちらは、アーケードからMSXやファミコンにも移植されたぺんぎんくんWARS。向かい合ってボールを投げる、卓球とドッチボールを組み合わせたようなゲーム。デパートの電化製品売り場に置いてあったMSXのデモ機でよく遊んでいた。


 アスキーより発売されていた、ロボット対戦のウォーロイド、MSXには珍しかった多人数参加型RPGのダンジョンマスター、ぷよぷよのルーツともいわれる魔道物語1-2-3などが収録されている。


 ゲームも懐かしいけれど、当時の記事を再現したうーくんのソフト屋さん、桜玉吉氏ののんきな父さんなど、紙面そのものも当時のMSXマガジンの雰囲気を再現している。MSXマガジンは、インクが独特の匂いがしていたのだけれど、さすがにそれは無理か。


 なぜ、最近になって2003年という十数年前のムック本を買ったかというと、MSXマガジン 永久保存版1と3だけ持っていて、2は持っていなかったから。保存版3は、2005年当時書店で買い、保存版1の方は同時期にブックオフで買った。2だけ持っていないまま、10年ぶりに3冊揃ったということになる。もうひとつは、この手の書籍はプレミアが付いていて、アマゾンでもオークションでも高かったけど、ここのところ値段が落ちいてきたということもある。保存版1は何度か再版されていて数が多いということと、1と2に収録されているMSXプレイヤーがXP以降のパソコンでは動作しないという事情があるのかも。動かないのは残念だけれど、MSX復活祭りの思い出、記念ということで持っておきたかった。


 この永久保存版2の内容ですが、保存版1が売れたということと、西和彦氏が新しいハードとしてMSXを復活させるということから、期待感に満ちていて楽しい。80年代には孫氏やビルゲイツ氏と並ぶカリスマだった西氏が、MSXという自身が企画したハードを使って新しいことを仕掛けるということが、夢があって楽しいものだった。この02~03年という時点だと、2001年にアスキーを退社した西和彦氏がMSXという規格を使って、何か仕掛けるのではという期待感が持てた時期でもあった。結局、2005年の第3弾の以降は発売されず、その後はMSX関係では表立った動きはないまま。2013年は30周年と言う節目になるのですが、この時はアスキーのウェブマガジンで特集記事が組まれたくらいで、20周年に雑誌とハードが復活した時と比べると寂しいものでした。ということで、MSXという規格自体も懐かしいし、2000年代初頭のインターネットの空気が封じ込められている意味からも、2重に懐かしい一冊でした。

参考:西和彦氏の項、MSXマガジン永久保存版、永久保存版2、永久保存版3・アスキー

Nintendo amiibo(アミーボ) パックマン、マリオ(クラッシックカラー)、ロボット、Mr.ゲーム&ウォッチ、リンク【ゼルダの伝説】・任天堂

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 こちらは、2015年に発売された任天堂amiibo(アミーボ)のパックマンとマリオ(クラッシックカラー)。任天堂amiibo(アミーボ)とは、本体にNFC(近距離無線通信)チップを内蔵した、ゲームと連動して使えるフィギュアのこと。Wii UやNewニンテンドー3DSなどで使うことで、ゲーム内にキャラクターが登場したり、記録できたりするというガジェット。もとは、アメリカにあった玩具のカテゴリーのひとつで、このamiiboも半分はアメリカで売り上げているとか。マリオやカービィなどの主に任天堂系のキャラクターが発売されている。


 パックマンはナムコのキャラですが、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに出演していることからamiibo化された。パックマンのフィギュアは、80年代当時から色々と出ているが、大抵どれも高価。1,000円程度で買える出来の良いパックマンのフィギュアという点で貴重。このamiiboのフィギュアは、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに出てくるキャラのフィギュア化ということで、どれもオリジナルとは微妙にアレンジがされているが、このパックマンはかなりオリジナルイメージに忠実。パックランドのパックマンというか、80年代にナムコの冊子NGなんかに書かれていたパックマンのイメージが良く出ている。


 amiiboや大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに興味ない人でも、安価なパックマンフィギュアとして良いのではないでしょうか。似たようなものとして、セガのソニックやカプコンのロックマンなどが出ている。


  こちらは、任天堂を代表するキャラのひとつとして一つは抑えておきたい30周年 amiiboマリオのクラシックカラー。 さすが任天堂を代表するキャラクターということで、amiiboにはマリオシリーズのスーパーマリオ、ドクターマリオ、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのマリオ、30周年記念 amiiboマリオのクラシックカラー、モダンカラーと数種類出ている。


 何種類かあるマリオの中でひとつを選ぶとしたらやはりこれでしょうか。ファミコン版のドットマリオをファミコンカラーで再現している。個人的には、マリオブラザーズマリオも再現して欲しい。


 前から見たドットマリオは、こうなっていたのかと新たな発見がある。このようなドットマリオの再現は、食玩などで何度も登場しているので目新しさはないが、どの角度から見てもデザインが破綻していないのは流石。


 こういうのを見ていると、他のマリオも欲しくなってきますな。パッケージも綺麗なので、このシリーズは飾っておいても絵になる。難点としては、ブリスターパックのためパッケージを破らずに中身を取り出せないということ。ここは、ファンの要望でそのうち改善されるかも。


 Wii Uやニンテンドー3DSなんて持っていないという人には、関係ないといえば関係ない玩具ですが、キャラクターフィギュアとしても集められるというところがミソになってる。新し物好きではなくても、レトロなゲーマーにも見逃せない一品。


 こちらは、任天堂amiibo(アミーボ)の中のロボットとMr.ゲーム&ウォッチ。元ネタの登場が80年代初頭と任天堂amiibo(アミーボ)のラインナップの中でもかなり異色の2体。任天堂の歴史を感じさせてくれるamiibo(アミーボ)。


 このロボットの元ネタは、いわずと知れた1985年に発売されたファミリーコンピュータロボットで、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにプレイヤーキャラのひとつとして登場することから、amiibo(アミーボ)化された。


 amiibo(アミーボ)は、いくつものキャラクターを立体化していることから、その造形の出来には結構バラつきがある。出来のよいものとあまり良くないものが混在している。そういう意味では、このロボットはかなり出来の良い部類に入ると思う。


 Wii Uもニンテンドー3DSももっていないのだけれど、このロボットの立体化とくれば買わないわけにはいかない。以前、ユージンからNintendo HISTORY COLLECTIONとしてフィギュア(食玩)化されたことはあったが、まずこのような機会でなければ、今後もこれがフィギュア化されることはないと思います。ちなみに動きそうだけれども、ポーズは固定で可動しない。


 こちらは、amiiboのMr.ゲーム&ウォッチ。元ネタは、これまたいわずと知れたゲーム&ウォッチから。ロボットと同じく大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにプレイヤーキャラとして登場することから、amiibo(アミーボ)化された。


 立体化とはいっても平面なキャラなので、パラシュート、ジャッジ、アラーム、基本形と4種類のポーズが付いてきて、差し替え出来る。フィギュアというよりは、キャラを形取ったプラスチックの板。


 これは、UFOキャッチャーの景品としてバンプレストよりフィギュア化されたことはあったのだが、ロボット以上にフィギュア化されたことは貴重だと思う。とりあえず、Wii Uもニンテンドー3DSも持っていない人でも、ゲームウォッチに思い入れのある人なら買いではないでしょうか。


 こちらは、2016年12月に発売されたamiiboの新作amiibo リンク【ゼルダの伝説】(ゼルダの伝説シリーズ)。amiiboのゼルダはこれまで2種類が発売されていて、今回風のタクト、時のオカリナと新たに3種が登場しました。この中でも造形的に優れているのは、(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ)のトゥーンリンク なのですが、これは再販がされていないのかプレ値が付いている。とりあえず、個人的には一番来る初代ドット絵のリンクがヤマダ電機にて表示価格の2割引で売られていたため購入。


 本来は、Wii Uや3DSと連動させて遊ぶガジェットなのですが、そもそもWii Uや3DS自体を持っていないので、純粋にゲームフィギュアとして。ゲームに限らずフィギュアは高価ですが、1,000円ちょいで造形的にも良く出来たものが手に入るという意味では貴重なシリーズかも。


 ドット絵だと正面から見た位置と、側面からみた所しか存在しないが、立体化されているということで、ゲーム内には登場しない正面と横の中間が再現してある。おお、こんなになっていたのかとよく出来ている。


 見る角度により異なりますが、なかなかかわいいですね。


 ということで、このドット絵の初代ゼルダに思いいれのある人にはお勧め。風のタクトのトゥーンリンクも、造形的には可愛らしいので、風のタクトに思い入れのある方にはそちらもよいかも知れません。

参考:amiibo(アミーボ)公式サイト・任天堂、Wiki ゲーム&ウォッチ、ファミリーコンピュータロボットの項、大収集マキオ NOTOY・NOLIFE!

散財日記 in PITFALL! ピットフォール

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 あんまり寒いんで、何かと行動を起こすのが面倒な今日この頃。ということで、久々一ヶ月くらいぶりの散財日記兼雑記です。車やバイク関連の書籍類は買っていますが、レトロ関係は低調ですね。

PITFALL! ピットフォール・(中古/Excalibur)・2,100円(+送料)

 PITFALL! ピットフォールは、米アクティビジョン社より1982年にアタリ2600用に発売されたアクションゲーム。日本だとセガがアーケード用に開発したピットフォールⅡ、ポニーキャニオンがファミコン用にアレンジしたスーパーピットフォールが有名かと思います。その電子ゲーム版ということで、レトロな感じがしますが、Excaliburというメーカーより2003年に発売されたもの。


 オリジナルのピットフォール!は、アタリ2600でパックマンに次いで売れた当時の人気タイトルだったそう。1985年にスーパーマリオが出るまでは、もっとも売れたアクションゲームだった。プレイヤーは、ピットフォール・ハリーという冒険家となって、財宝を求めてジャングルの奥地へと探検を行う。


 これは、ブリスターパッケージですが箱に入ったバージョンや、カラー液晶版もあった模様。


 本体。元々がアメリカのAmazonで19ドル(2,100円~)くらいで売っているものなので、そんなに高級感はない。日本のAmazonでも並行輸入で売っていたようだが、現在は品切れとなっている。オークションでも3,000円前後くらい。


 地上と地下が再現され、地下にはサソリが。宝石は財宝で、この財宝を集めることが目的となる。実は、すごい再現度なのだけれども、ピットフォール1は日本ではMSXでしか発売されなかったため、感激が共有できない。


 ツタを使って、ターザンみたいに池や落とし穴を乗り越える。これもオリジナルを再現。


 ワニが3匹いる池。オリジナルでは、この頭の上を踏んで超えるという仕掛けだった。


 なぜこんなものが2003年にもなって電子ゲーム化されているかというと、アメリカでは大ヒットタイトルで思い入れのある人が多いからなのでしょう。その反面、日本ではピットフォール1で遊べる機会は、ほぼ皆無でした。ピットフォールⅡのみ知名度がありますが、そのピットフォールⅡもオリジナルに忠実な移植をされたのはMSX版のみ。


 では、なぜこれを買ったかというと、ピットフォールⅡは、自分が生まれて最初に買ったゲームソフトだった。そのため、思い入れがあるから。ということで、これはもう少し詳しくネタとして紹介します。


横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力・(古本/フイルムアート社) 320円(+送料250円)

 横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力は、ゲームウォッチやゲームボーイの生みの親である、元任天堂開発者の横井軍平氏が生前に唯一書かれた本。1997年にアスキーより発売された横井軍平ゲーム館の復刻版で、この本が出るまではプレミアの付いた価格で取引されていた。現在では、ちくま書房より文庫本も出ている。


 いわゆるレトロゲーム本としては、超有名で名著のひとつといって良いでしょう。帯付きの綺麗なものが、300円ほどだったため購入。


 横井軍平氏。横井軍平氏の開発した玩具を一章ごとに分けて、ひとつひとつ解説してある。


 横井軍平氏の唯一の著書といっても、インタビューを起こしたもので牧野武文氏と共著という感じになっている。牧野氏は、横井氏の評伝や任天堂の分析本なども書かれている。


 偉大な発明のひとつといわれる、十字キー。それまでのゲーム機は、大概ジョイスティック式だった。横井氏自身は、そうたいしたものだとは思っていなかった模様で、単にコストと耐久性の問題でこれをファミコンに使用したと述べられている。


 ブルボン小林氏の帯の推薦文に尊敬すべきリア充とありますが、横井氏はお洒落で遊びの上手な方だった模様。イメージだと地味で頑固な技術畑の方という感じですが、超遊び人でスマートな方だった。ゲームウォッチにしても、ファミコンロボットにしても、バーチャルホーイにしても、横井氏の作品はどれも機能だけではなくデザインがずば抜けて良いと感じますが、そこにはやはり氏の美学が表れていたのだと思います。


 レトロゲーム好き、ファミコン好き、任天堂好きな方なら、ぜひ本棚に置いておきたい必携の一冊。また、くわしくネタとして紹介します。










Pitfall! ピットフォール HandheldGame・Excalibur Electronics/Activision

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 PITFALL! ピットフォールは、米アクティビジョン社が1982年にアタリ2600用に発売したアクションゲーム。こちらは、米Excalibur Electronics社が2003年に発売した、ピットフォールの電子ゲーム版。


 オリジナルのピットフォール!は、アタリ2600でパックマンに次いで売れた当時の人気タイトルだった。400万本を売り上げて1985年にスーパーマリオが出るまでは、もっとも売れたアクションゲームでもあった。作者のDavid Crane氏は、1979年にAtari社を去りActivision社の共同設立者のひとりとなる。その後、このピットフォール!のヒットによって彼はスタープログラマーのはしりとなった。プレイヤーは、Pitfall Harry(ピットフォール・ハリー)という冒険家となって、20分の制限時間内に32個の財宝を求めてジャングルの奥地へと探検を行う。


 これは、ブリスターパッケージですが、箱に入ったバージョンや、カラー液晶版もあった模様。Excalibur Electronics社は、フロリダ州マイアミに本社をおく電子玩具のメーカーで、このような電子ゲームやラジコンなどを多数販売している会社のようです。


 元々がアメリカのAmazonで19ドル(2,100円~)くらいで売っているものなので、そんなに高級感はない。日本のAmazonでも並行輸入で売っていたようだが、現在は品切れとなっている。オークションでも3,000円前後くらい。特にレアものとかでもなく入手は簡単。


 この手のゲームには珍しく単三電池2本で動きます。


 説明書はすべて英語。安価で売られているゲームなので、ぺらぺらのもの。


 日本だと、セガがライセンスを取得し1985年にアーケード用に開発したピットフォールⅡ、ポニーキャニオンがファミコン用にアレンジしたスーパーピットフォールが有名。セガのアーケード版、SG-1000版では、オリジナルを元にアレンジが施されており、オリジナルのピットフォール、ピットフォールⅡを忠実に移植しているのは、日本だとポニーキャニオンより84年と85年に発売されたMSX版のみである。海外では、その人気を反映してかAtari社の8ビットゲーム機、ColecoVision、Commodore 64、Intellivision、Apple IIなど、数多くのハードに移植されている。第2作目のPitfallⅡではLost Caverns(失われた洞窟)というサブタイトルが付いており、Pitfall Harryは横だけの移動でなく、洞窟の奥深く縦軸方向へも冒険を行う。


 1作目のピットフォールでは、横方向と地下への移動のみで255の画面を冒険していく。Pitfall Harryの行く手を遮るのは、蠍、蛇、火、穴、池、丸太などの障害物。このHandheld版では、地上と地下がちゃんと再現され、地下には蠍がいる。宝石は財宝で、この財宝はオリジナルと同じく32個集めることが目標になる。すごい再現度なのだけれども、ピットフォール1は日本ではMSXでしか発売されなかったため、おそらくほとんどの方と感激が共有できない。


 ピットフォールの代名詞といえる、大きく口を開ける穴(池)。こちらもちゃんと再現。


 ツタを使って、ターザンみたいに池や落とし穴を乗り越える。これもオリジナルを再現。


 こちらもピットフォールの名物、ワニが3匹いる池。オリジナルでは、3匹のワニの頭の上を因幡の白兎よろしく踏んで超えるという仕掛けだった。


 全画面表示。蛇、蠍、火、池、丸太などが再現されている。足の振りだけでなく、手の振りまで再現されているところが芸が細かい。実はオリジナルのピットフォールは右方向だけではなく、左方向に逆走もできるのだけれど、この電子ゲームではそこまで再現している。そう高価な玩具でもないのに、できるだけオリジナルを再現しようという情熱を感じる。


 なぜこんなものが2003年にもなって電子ゲーム化されているかというと、アメリカでは大ヒットタイトルで思い入れのある人が多いからなのでしょう。その反面、日本ではピットフォールⅡのみ知名度があって、そのピットフォールⅡもオリジナルに忠実なのはMSX版のみ。個人的な思い出としては、これが一番最初に買ったゲームソフトになる。当時、レイダース、魔球の伝説とインディ・ジョーンズがヒットしており、遺跡探検ものに限りないロマンを感じた。そのため、ハード購入と同時にピットフォールⅡを入手した。セガ版のピットフォールでは、洞窟の奥にトロッコや火を噴いてくる魔人像などがありますが、オリジナル版ではコンドルと蝙蝠の波状攻撃をひたすら避けるのみで終わる。遺跡でインディ・ジョーンズばりの冒険を味わいたかったのに、肩透かしをくらった思い出があります。


 ということで、万人にお勧めではないですが、往年のアドベンチャーゲームPitfall! ピットフォールを、電子ゲームにて再現しようという情熱のようなものは感じられるPitfall! ピットフォール HandheldGameでした。
 
参考Wiki:PITFALL!(英語版)、David Crane(英語版)、GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道、Arcade Fan、うさぎ館の物語、スカのホームページ ピットフォールシリーズ

S.H.フィギュアーツ マリオ・バンダイ

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 S.H.フィギュアーツ マリオは、2014年にバンダイより発売されたスーパーマリオのアクションフィギュア。結構前のものになりますが、昨年12月辺りにも再販されていたので定番商品として売れ続けているのだと思われます。


 箱より出したところ。中古で入手して価格1,000円と安かったが、説明書やチラシなども付属品はすべて付いていた。


 造形は、アニメなどにもなっているわりと最近のマリオ。宮本茂氏がデザインし、小田部洋一氏がリファインした初代パッケージ版マリオもやって欲しいところ。個人的には、このマリオはあまりにもスマートすぎて綺麗なマリオという感じがする。ワールドワイドに展開していく中で、万人に受けるようになっているのでしょうけど。ボブ・ホスキンスが演じたリアルな実写マリオも味があって結構好き。あれもフィギュア化されているんでしょうか。


 S.H.フィギュアーツ ルイージやヨッシー、あそべる! プレイセットABCなどが発売されていて、ある程度そろえるとマリオワールドが再現できるといった玩具。


 マリオにセットになっているのは、キノコ、コイン、はてなボックス、コイン用のスタンド。


 マリオはキノコを抱きかかえられるわけでもないし、フィギュアを支えるスタンド等ないと、これだけでは遊び様がない。造形は、かわいいですけどね。同じ理由であまり飾りようもないという部分はある。パッケージごと飾るという方法が、部品もなくならないし一番しっくりくるかも。


 このフィギュアの最大の売りが、可動関節になっていて様々なポーズが取れるところ。


 肩が球関節になっているため結構動くが、肩を広げることはできない。同様に首と腰も可動しない。


 股関節は意外と融通が利いて、股を開けたり前後に動く。膝関節は90度くらい。足関節も前後に動く。値段のわりには、何気によくできている。


 立位姿勢を保持したり、ポーズを決めれるように下肢は自由度が高くなっているんでしょう。


 コマ撮りアニメを作成してみた。容量制限のあるGIFアニメだし15分ほどで即興で作ったものなので、たいしたことないが、もっとセットを揃えて背景や照明にも凝って作れば、それなりものは出来そう。6コマを0,5秒で動かしている。手だけではなく足も動かしてやれば、もっとリアルに見えると思う。三脚固定ではなく手持ちカメラで、ポーズを作成して撮影という感じでもここまで動く。コイン!、コイン!


 以上のように、それほど自由にはポーズが決められるわけではない。ただ、ゲームに登場する基本的なアクションならばポーズが決められるので、簡単なコマ撮りのアニメーションを作ってみるなど遊びの幅は広がるかも。


 ということで、このS.H.フィギュアーツ マリオでした。安い価格で入手できれば飾ったり可動させれたりと遊び方の幅が広いので、なにかひとつマリオフィギュアが欲しいということであればお勧めだと思います。

参考:社長が訊くニンテンドーDSi/任天堂、exciteニュース「生涯最悪の作品」スーパーマリオ実写化の"悪夢"

ドラゴンスレイヤー DragonSlayer(ロールプレイングゲームブック)・MIA/日本ファルコム

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 ドラゴンスレイヤー DragonSlayer(ロールプレイングゲームブック)は、1986年に発売されたゲームブック。著者は、日本ファルコムとファルコムの宮本恒之氏。


 このゲームブックの題材になっているドラゴンスレイヤーは、当時日本ファルコムに在籍していた木屋善夫氏が、1984年に発表したアクションRPG。これと、この続編のザナドゥで木屋氏は80年代のスタープログラマーの一人となった。オリジナル版のドラゴンスレイヤーは、ハイドライドと並んでアクティブ(リアルタイム)RPGの最初のものとして知られているが、実際には1ターンの時間が短いターン制のRPG。自分を育てるためのアイテムを拾って自宅まで持ち帰り、モンスターを倒して経験値が上がってくると魔法が使えるようになる。三つ首の竜(ビオライン)を倒し、財宝である王冠を持ち帰るとクリアとなる。


 ゲームブック版の内容は、4つの話に分かれた4部構成になっていたり、後戻りも可能でマッピングもできる迷路が入っていたりと、かなり本格的。世界観もシリアスになっており、ドラゴンスレイヤーというよりザナドゥのモンスターが登場している。ドラゴンスレイヤーのモンスターだと、足とかピロエースだとか、タモリだとかなので、やりようがなかったのでしょうが。ゲーム自体は、ドラゴンスレイヤーやザナドゥというより、ザ・ブラックオニキスやウィザードリィ風といった感じ。


 特定の部屋に入るとNPCがいて、イベントが挿入される。


 このゲームブックの一番の特徴と言えるのが、巻末に魔法やアイテム、装備品などのページが用意されており、ページには折れ線が入っている。アイテムや情報を入手したときには、対応するページを折り曲げてしおりのように検索がしやすくなるという仕掛けがしてある。アイデアとしては面白いと思うが、本を折り曲げるのには抵抗があるし、素直に記録用紙に書いた方が良いかなと思う。


 このMIAというのはアスキーの出版ブランドで、ゲームブックや攻略本を当時出版していた。このドラゴンスレイヤーは、数が出たのか1,000円以内くらいで入手できるのだが、ストラットフォード・コンピュータセンター(マジカルズー)と東本昌平氏により書かれた魔塔バイアスの謎―ザ・スクリーマーの方は、10,000円超という希少本になっている。これは、ドラゴンスレイヤーと同じくパソコンのゲームが原作でゲームブック内に東本昌平氏の漫画が挿入されるという作りだった。これが当時欲しくて、今も欲しいゲームブックの一つになっている。


 手持ちのドラゴンスレイヤーはMSX版。ドラゴンスレイヤーはPC-88など当時の主要機種のほとんどに移植され、エポック社のスーパーカセットビジョン版、ゲームボーイ版、セガサターン版なども後から発売された。


 これはなんとスクエア製。日本を代表するゲームメーカーとなったスクエアにも、他社の作品を移植して販売するという下請けみたいなことをしていた時期があったんですね。


 オリジナル版のドラゴンスレイヤーには、前代未聞麻薬的爽快遊戯というキャッチコピーが付いている。このゲーム、アクションRPGという単純な定義をすり抜けてしまうほど変わったゲームでもあり、倉庫版のようにブロックを押してパズルをさせられたり、ペンゴのようにブロックを蹴飛ばしてモンスターを倒したりと色々な遊び方ができた。登場するモンスターも足(ピロエース)だの、怪物君のフランケンだの、仕舞いにはタモリまで登場する怪作であった。


 続編のザナドゥでは、一変して超が付く本格的なRPGとなった。これは当時40万本を売り上げ、チャートに何年も留まり続けるなどパソコンのRPGの金字塔となった。発売から30年が経過した現在でもこれを越える記録は無いとされている。ドラゴンスレイヤー自体は、ゲームブック化することが不可能な作品なので、モンスターや世界観などはこちらから取ったのでしょう。ちなみにザナドゥのゲームブック自体も発売されており、こちらはプレミアの付く希少本となっている。


 ということで、ある種の日本ファルコムファン、木屋善夫氏ファンのためのファングッズのひとつといってよいでしょう。ドラゴンスレイヤー(ロールプレイングゲームブック)でした。

参考:ドラゴンスレイヤー(ロールプレイングゲームブック)・MIA/日本ファルコム、Wiki ドラゴンスレイヤー(ゲーム)、ザナドゥの項、山口 浩の汚い部屋、なんとか庵 サルモン神宮外苑、Rest In Peace

夢戦士ウイングマン TV版 コンプリート DVD-BOX・集英社/東映アニメーション

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 ウイングマンは、1983年から少年ジャンプ誌上で連載された、桂正和氏原作の漫画。夢戦士ウイングマンは、その漫画の好評を受けて翌84年から85年まで、テレビ朝日系列で一年間放映されたTVアニメ。中学校生活という舞台に、変身ヒーローものを持ち込んで、(人間以外の)美女が日常生活の中に転がり込んできて一緒に暮らすという、うる星やつら以降定番となったラブコメ要素をも持たせた作品。


 異次元空間よりやってきた夢あおいとひょんなことから出会った主人公の広野健太は、あおいが持っていた書き込んだことが現実になるというドリームノートを手に入れる。早速、自作のヒーローであるウイングマンを書き込んだ健太は、夢にまで見た変身能力を手に入れることになるが・・・。今でもフィギュアが数多く発売されるなど、根強い人気を誇る作品です。


 全47話入った、DVD-BOXがこの値段(2,400円~程度)というのはえらく安い気がしますが、これはフランス・インポート版。国内版だと1と2に別れていて、それぞれが3万円(中古でも1万5千円)ほどします。フランス語版なのですが、吹き替えもオリジナル日本語とフランス語が入っていて、字幕も消せるので特に問題はない。画質の方は、さすがにデジタルリマスター版というわけではないのでそれなりですが、それでもこの値段であればOK。


 国内版のような豪華なBOXセットというわけには行きませんが、4つ折になっている。


 外国っぽいアレンジもなくて、素直で綺麗なパッケージング。


 四つ折のパッケージの中に、全47話、8枚組みDVDがどのように収められているかというと、ケースが2重になっており、裏表にDVDが収納されている。この値段で出すためのコストを抑える工夫として考えれば、好印象が持てるのではないでしょうか。


 輸入版を買う場合の注意点としては、DVDには国別のリージョンコードが決められている。そのためリージョンが異なると国内版のプレイヤーでは再生できない。(米国カナダはリージョン1、日本はリージョン2、中国、東南アジアはリージョン3)。英国や欧州の場合だと、日本と同じリージョン2なのだが、今度は映像方式(NTSC:日本、アメリカ、カナダ、PAL:英国、ドイツ、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、SECAM:フランス、ロシア)が異なるため、やっぱり国内版のプレイヤーでは再生できない。ただし、PCで視聴する分には映像方式は問題ないし、リージョンフリーのDVDプレイヤーも3,000円~くらいから売っているため、それほどハードルは高くはない。


 テレビアニメのDVD-BOXやらドラマのDVD-BOXは、大概が高価でブックオフ等で半額で見つけたとしても1万円~1万5千円とか、なかなか買うことが難しいですが、海外版であればかなりハードルが低くなる。米国版でリージョン1だと、PCでは見ることができない(正確には、PCでの視聴には制限がかかる)ため、リージョンの同じヨーロッパ版が、手頃で無難かなと思います。懐かしいけど、一万円も出すのはなあという向きにはなかなか良い一品だと思います。


 ウイングマンの思い出としては、ジャンプの連載は毎号読んでいましたが、テレビ版は部活やらの関係でほとんど見てなかった。それまでは、子供向けと思われていた変身ヒーローを、ラブコメの要素を入れてもう少し上の年齢層に向けて再構成した点が新しかった。国家の秘密機関に所属する特殊部隊や改造人間とかでもなく、単なる中学生を主人公にすえ舞台を学校にしたことから、より身近なヒーローになった。聖戦士ダンバインやRPGなど、このころ流行り始めたファンタジーを取り入れていることも新鮮で、学校という日常の空間が異次元空間とつながり非日常の場所になるという設定が、学園祭などの学校でのちょっとした非日常の場面と重なって楽しかった。


 個人的には、原作の漫画版よりもテレビ版よりも印象に残っているのが、少年ジャンプの人気連載漫画をエニックスがゲーム化したウイングマン。同時期に北斗の拳などもゲーム化されていた。それまでのアドベンチャーゲームだとPCの性能の関係で、ラインで線を引きペイントで色を塗るという過程が見えるものだったが、こちらはグラフィックが瞬時に表示されるようになっており、完成度が高かった。進行の過程で、小さなウイングマンのキャラクターが敵と戦うアクションゲームも付いていて、ちょこまかと敵と戦うのが楽しい作品だった。


 ということで、80年代のジャンプ好き、ウイングマン好きにはお勧めしたい、フランスインポート版の夢戦士ウイングマン TV版 コンプリート DVD-BOXでした。

参考:Wiki ウイングマンの項、夢戦士ウイングマン・集英社/東映アニメーション、OLD GAMERS HISTORY Vol.11 アドベンチャーゲーム・パズルゲーム草創期編・メディア・パル

ぼくたちのギャルゲークロニクル(オークスムック730)・株式会社オークス

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 こちらは、株式会社オークスより2016年1月に発売されたぼくたちのギャルゲークロニクル。著者は、近年レトロゲーム関連本を出しまくってるコナミ出身の前田尋之氏。育成、恋愛ゲームと呼ばれるジャンルのゲームの歴史をまとめたもの。同じ筆者によるよりアダルトよりのゲームをまとめたぼくたちの美少女ゲームクロニクルというものも発売されている。


 もともとアダルトゲームの歴史は古く8ビットパソコンの時代からありますが、そこからアダルトの要素を抜いて育成や恋愛という部分にスポットを当てたものが、90年代CD-ROMの大容量を使える時代になると登場してきた。コナミのときめきメモリアルの大ヒットで、一時期はゲームショップの棚にRPGやアドベンチャーと並んで育成、恋愛ゲームというコーナーが設けられるほど隆盛を極めた。そんな、ギャルゲーの歴史について代表的なものを紹介している。


 パソコンの初期の光栄のものやエニックスなどが出していたものなどは、アダルトの要素を含んでいるためこちらでは紹介されていない。ギャルゲーの起こりとして、美少女を主人公にしたアクションゲームやRPGなどを持ってきている。後は、各年代ごとの代表的なものが網羅されている。900タイトルから厳選し240タイトル収録されているということですが、あれが収録されない、これが入っていないという不満はあるらしい。


 個人的には、ギャルゲー全盛期はプレイステーション、セガサターンの頃だと思っているので、見たことある作品が多くて懐かしい感じはしますね。


 ゲームショップの棚に、恋愛・育成シュミレーションという新たなジャンルを生みだすほどの影響を誇ったコナミのときめきメモリアル。元は、94年にPCエンジンSUPER CD-ROM2用として、PC-エンジン末期の目立たない作品として発売され、95年にプレイステーション、セガサターンに移植されたことで大ヒットとなった。元々は恋愛ゲームでなく、学園生活を疑似体験するゲームとして企画された。実はゲームとしてもよく出来ている。恋愛ゲーム界のドラクエ。


 恋愛シュミレーションの隆盛を受けて、老舗アスキーより発売されたトゥルー・ラブストーリー。卒業まで3年間の学生生活を過ごすトキメモと異なり、こちらは転校までの一週間を過ごす。新しかったのは、下校会話と呼ばれるリアルタイムのシュミレーションパートを持っており、話題を選択して会話のキャッチボールを行う。


 それぞれのキャラごとに好感度と物語性を持つシナリオを持たせたことで、ヒット作となった同級生2。元はアダルトのアドベンチャーゲームだったが、アダルト要素を取り除いてプレイステーション、セガサターン、果てはSFCにまで移植されたほどヒットした。1作目の同級生は、TOKYOナンパストリートと同じようにナンパをゲーム化したものとして企画されたが、キャラごとにバックボーンとなる背景(物語)を付けた事により、恋愛ゲームの元祖となった。


 同級生、同級生2の続編といえる下級生。システム的には、同級生2と大体同じようなもので、こちらも元はアダルトゲームだった。


 こちらは、リバーヒルソフトより発売されたリフレインラブ。他の作品とはちょっと趣向を変えて大学生活を扱っている。卒業までの半年間を過ごす。こちらの最大の特徴は、女性だけでなく友人となる男性キャラにも好感度が設定されている点。恋愛シュミレーションというより、学生生活シュミレーションともいえる作品になっている。


 この本は、定価1,400円ほどの本なのですが、自由価格本としてかなり安い価格で売っている。新本特価(自由価格本)とは、バーゲンブックとも呼ばれ、新古本とも異なり一度も市場にでていないもの。出版社の判断で安い価格を付けて売りに出したものらしい。自由化価格本には目印として、赤で印が入っていたり線が引いてあったりする。一般的なレトロゲーム本と比べて、やはり市場が限られてしまうんでしょうか。ただ90年代中頃のCD-ROMが全盛となった頃の空気感を知るには、なかなか良い本だと思います。


 ギャルゲー、美少女ゲームに詳しい人には、物足りない内容みたいですが、ギャルゲーの歴史が簡単にまとめてあるため、ライトなゲームファン層にとっては十分な内容だと思います。自由価格本で安く売られていますので、プレイステーション、セガサターンの頃を懐かしんで買うというのもありかも知れません。

参考:ぼくたちのギャルゲークロニクル(オークスムック730)・株式会社オークス、Wiki ギャルゲー、ときめきメモリアル、トゥルー・ラブストーリー、リフレインラブの項

昭和カルチャーズ ど根性ガエル DVDブック(角川SSCムック)・KADOKAWA/角川マガジンズ

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 こちらは、KADOKAWA書店より2015年に発売された昭和カルチャーズ ど根性ガエル DVDブック。この昭和カルチャーズ シリーズは、現時点までに天才バカボン feat.ウナギイヌ 、侍ジャイアンツの3冊が発売されています。DVDと書籍をひとつにした、いわゆるDVDブックですね。書店に行くとトムとジェリーとか、ディズニーものとか良く見かけます。


 なぜこれを買ったかというと、1,000円ほどという手頃な価格で、ど根性ガエル8作品が見れるということで、そのお手軽さにひかれたため。DVD-BOXとかだと、30,000円~ほどしますので、そこまで出すのは躊躇するけれど、1,000円くらいのムック形式であれば、ちょっと懐かしさを感じるには丁度いいと思います。DVD-BOXとか買っても、時間が取れないため結局見ないですし。


 DVDブックとはいっても、ムックの方は18ページほどしかなく、あくまでDVDがメインの作り。DVDの解説がちょっと詳しく、豪華になったものと考えれば良いでしょうか。


 ど根性ガエルは、週刊少年ジャンプ誌に1970年から1976年にかけて連載され、アニメ版は1972年と1981年には新・ど根性ガエルとして、2度アニメ化されている。72年度版の103回全205話の中から8本を収録。他にテレビのオープニング2本とエンディング、ど根性ガエル音頭が収録されている。81年度版は、30回全60話ですから、やはり72年度版の勢いが圧倒的だったよう。81年度版の方は、とんねるずの主題歌ばかりが印象に残っている。


 記念すべき第一話から、ゴリライモ、五郎、京子ちゃん、ヨシコ先生、梅さん、町田先生など、それぞれのキャラクターが活躍した印象的な話がピックアップされている。こうしてみると、ひろしやぴょん吉だけではなく、脇を固めるキャラクターも個性的で良くできていたことがわかる。


 2015年には、松山ケンイチさん主演でテレビドラマ化もされました。このムック本は、ど根性ガエル45周年の記念の時にそれに合わせて発売されたもののひとつだと思います。


 薄い本ですが、キャラクターの設定画や原作版との比較なども収録されている。ひろしのかあちゃんの推定年齢は意外なことに34歳。教師生活25年の町田先生でも40代後半くらいになる。30代のかあちゃんの仕事が内職というところに時代を感じる。16年後を描いた実写版ドラマでは、50歳という設定になっており薬師丸ひろ子さんが演じていた。


 多分、このムック本の一番の売りと思われる、原作者の吉沢やすみ先生のインタビューも収録。先生の娘さんである大月悠祐子さんの手による、大ヒットの裏側を描いたど根性ガエルの娘なども話題になっていますから、連載開始時から何度目かのど根性ガエルのリバイバルの時期なのかも知れません。ど根性ガエルの娘によれば、ど根性ガエルの爆発的なヒットの後、ヒットに恵まれずかなりすさんだ生活を送られたよう。90年代頃からドラマやCMなどで、ど根性ガエルが再注目されるようになって、再び人気に火がついた。また、吉沢先生自身も家族を題材としたパパとゆっちゃんという作品を書かれている。


 個人的には、72年度版は夕方の再放送で見た記憶がある。ひろしの食べる朝食のめざしが美味そうに見えて、めざしの朝食が食べたかった。またピョン吉Tシャツが欲しかった記憶がある。とんねるずが主題歌を歌った新・ど根性ガエルの方は、リアルタイムで見ていて、こちらの方はちょっと印象が薄いでしょうか。ということで、書店の店頭にもまだ置いてあると思いますので、ど根性ガエルに思い出のある方にはなかなかのお勧め。

参考:昭和カルチャーズ ど根性ガエル DVDブック・KADOKAWA/角川マガジンズ、Wiki ど根性ガエル、吉沢やすみ、大月悠祐子の項、ど根性ガエルの娘/大月悠祐子・週間アスキー

バビル2世コンプリート DVD-BOX・秋田書店/東映アニメーション

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 こちらは、テレビアニメ版のバビル2世コンプリート DVD-BOX。例によってイタリア輸入版の廉価な輸入物DVDセット。バビル2世DVD-BOXは、国内版だと2004年と2006年に発売されており、2015年にはBlu-ray BOXも出ている。国内版の価格だとプレ値も付いているのか新品で30,000~40,000円程度、中古やオークションでも15,000円~程度はします。


 バビル2世は、横山光輝氏原作のSF超能力漫画。1971年から1973年にかけて週刊少年チャンピオンに連載されていた。テレビアニメ版は、テレビ朝日系列で1973年に放送開始。原作では、単行本12巻に渡る長編漫画だが、テレビ版は全39話にまとめられている。その後もOVA版が1994年に全4巻で発売され、平成版が2001年からテレビ東京系で、2010年よりバビル2世 ザ・リターナーという続編が週刊少年チャンピオン誌に連載されている。また原作の横山光輝氏自身も、その名は101という続編を後に書かれている。1976年から1977年にかけて、少年チャンピオン誌に連載されたマーズ(六神合体ゴッドマーズの原作)も、ある意味その世界観を受け継いだものと言えるかも。水木一郎氏の持ち歌として、懐かしのテレビアニメソング番組などでも繰り返し流されているため、その意味でも有名な作品。はるかな昔にバベルの塔を作ったバビル一世の後継者として選ばれた主人公が、3つのしもべと呼ばれる強力な兵器を従え、世界制服をたくらむ超能力者ヨミとの死闘を繰り広げる。


 ボックスから取り出したところ。アニメのキャラクターがふんだんに描かれていて、結構良い感じ。


 セットは、4つ折になっています。日本版のDVDセットでは、一巻ごとにパッケージングされていたそうですが、4,000円ほどで廉価に売られているものなのでこんなものでしょう。


 小冊子も着いている。所どころカラーで、設定画なども収録されている結構本格的なもの。イタリア語なので、全く読めませんが。


 DVDは、6枚組みに全39話を収録している。フランス版のウィングマンやエバンゲリオンなどとは違った、ちょっと変わった収納法。


 2枚が半分重なった形で収められており、上から押すことでストッパーが外れ取り出せるようになっている。これはちょっと傷付きやすいと思われるので、フランス語版DVD式の方がよかった。最初は外し方がわからなかったし。


 DVDのラベル部分にも、主要キャラクターが使われていていい感じ。イタリアとかフランスのおたくは、日本と感覚が近いのか、海外版といってもそれほど違和感はありません。


 ディスク5枚目からは、あの悪名高き牧場編。最初のテレビ版では、全39話のうち27話から牧場に舞台を移して、原作とは異なったオリジナルの展開になっている。これは、伸び悩む視聴率(平均9%)に対してのテコ入れだったとか。実は、このあたりの回はほとんど記憶にない。原作の漫画が非常に良いできなので、そちらを読むうちにそのイメージが上書きされたのかも。有名な割には、玩具化やゲーム化されるうことが少なかった作品なのも、その辺りが関係しているのかも知れません。


 最初の方でもブルーの戦闘服を着用し、バビル2世号、バビルカーという乗り物に乗って移動するなど、原作のストイックなイメージからは随分変えられている。原作は、その頃流行っていた超能力者(エスパー)を取り入れた本格的なSF漫画だったのですが、ヒーローっぽくしてもう少し低年齢層も狙ったのでしょうか。ただ後のOVA版などでは、現代風にキャラクターなども改変されていますから、原作のイメージにもっとも忠実なのはこの作品で、これを超えたアニメ版はないといえるでしょう。


 個人的には、本放送でなく夏休みに放送されていた再放送で見た覚えがある。調べてみると夏休みこどもアニメ劇場の定番作品だった様。本放送時には、視聴率で苦戦していたようですが、何度も再放送が繰り返されるうちに名作として認知されていったのかもしれません。アニメを見たのは一回きりで、その後は機会がなく文庫化された原作を読んでいたのですが、原作があまりにも出来が良すぎるため、思い出の中で美化されている部分もあるかも。とはいえ、野田圭一氏(新右衛門さん)のロデムと神谷明氏(これがデビュー作らしい)のバビル2世、黄金に輝くロプロス、どこかレトロで鋼のようなポセイドンが見れるのは73年アニメ版だけなので、そういった意味では見る価値はあるかと思います。


 期待していなかったのですが、デジタルリマスターされているわけではないと思いますが、何気に画質も良い。また子供向けに改変されているはずの脚本も何気に良い出来で、ぐいぐい物語に引き込まれる。イタリア版ではオリジナルの日本語のセリフと日本語の主題歌も収録されており、十分に懐かしさを感じられるようになっています。再生方式が異なるため国内のDVD再生機では再生できませんが、価格の安さ、手軽さを考えると、なかなか良いと思います。バビル2世に思い入れのある人、3つのしもべという言葉に反応してしまう人にお勧め。

参考:Wiki バビル2世、マーズ、六神合体ゴッドマーズの項

アイコ十六歳 [DVD]・アミューズ・ビデオ

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 アイコ十六歳は、1983年に公開された富田靖子さん主演の青春映画。1981年の堀田あけみさんの原作小説を元に映画化したもの。堀田さんは、当時現役の高校生であり、当時史上最年少の17歳で文藝賞を受賞したということで話題となった。いとうつかささんの主演でテレビドラマ化もされている。


 物語は、名古屋郊外に住む高校生1年生の日常を描いたもの。主演の富田靖子さんは、この映画のためのオーディションで12万7千人の中から選ばれ、女優としてデビューした。当時まだ14歳。


 ストーリー自体は、高校生の等身大の生活を描いているため、それほど起伏がなく大きな事件も起こらない。ごくありふれた日常生活の中に飼い猫が死んだ思い出話、友人の中絶へのカンパ、憧れの先生の自殺未遂といった、死を匂わせるエピソードが挟み込まれ、元彼の暴走行為による死亡事故でクライマックスを迎える。


 誰にも訪れるまぶしくて仕方がない季節を描いており、きらきらとした映画。弓道部に所属しており、同時期の時をかける少女とともにその後の漫画やゲームなどに典型となった弓道部に所属する凛としたヒロインの先駆けといえるかも。藤田弓子さんがお母さん役を演じており、その後さびしんぼうでも富田さんと共演していた。この時、藤田さんは30代の後半から40歳位。今では、富田さんがその年齢より10歳近く上になっていて、今となっては誰にとっても一度きりの時間のはかなさも表している。


 この映画は大林宣彦監督が製作を務めており、その後お母さん役だった藤田弓子さんとともに大林宣彦監督の尾道3部作の3作目であるさびしんぼうの主役に抜擢されている。これは、この映画での存在感や演技が認められてとのことだと思います。さびしんぼうでは、藤田さんの若い頃の姿を演じており、ここではますますはっきりと時の流れの刹那が表現されている。


 80年代はアイドル主演の青春映画が数多く作られましたが、ほとんどはVHSどまりでDVD化されていない。DVD化されても、再販がないものがほとんどで、プレミア的な値段が付いている。30年前の作品にも関わらず今でも再販され普通の値段で入手できるということで、この作品もすでに青春映画の名作のひとつとなっているのかもしれませんね。

参考:Wiki アイコ十六歳の項、youtube アイコ十六歳(プレビュー)、KAUMO 弓道部なら読んでおきたい!気持ち感じるおすすめ弓道漫画14選!、DVD で見れない傑作映画 トップページ

おニャン子クラブベスト/おニャン子クラブ&∞(アンリミテッド)/うしろゆびさされ組・ポニーキャニオン

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 こちらは、80年代を代表するアイドルグループ、おニャン子クラブのベスト盤。秋元康氏のプロデュースでAKB48のプロトタイプともいえるグループでした。このような80年代アイドルもののCDは現在でも企画盤が発売されているのですが、これは1987年の当時もののベスト盤になります。


 今はこのような企画もののアイドルグループがいくつも作られ全盛期ともいえる状況ですが、このおニャン子の時にはアイドルグループとしては、ほぼ一人勝ちのような状況でした。夕方から放送されていたフジテレビのテレビ番組とも連動して、リアルタイムにその情報が得られることが新しかった。卒業という形をとって、メンバーの入れ替えをするというのも、このおニャン子あたりが最初ではないでしょうか。


 歌唱力が求められるグループではなかったため、今聞くと微妙。ただ大ヒット曲セーラー服を脱がさないでや、あんみつ姫のテーマソングでもある恋はくえすちょん、およしになってねTEACHER、じゃあねなどヒット曲が多いため、それなりに楽しめる。おニャン子はソロでの活動も多く、それらのソロでのヒット曲は入っていないため、その辺りがちょっと物足りないですが。


 この当時は、最先端のアイドルグループだったのですが、楽曲もシンプルなため今聞くとのどかな感じがします。それにしても80年代はアイドル全盛期と呼ばれていて、90年代に入ると自分で作詞作曲もするアーティスト寄りのシンガーやバンドでの楽曲が台頭してきて、一時期は森高千里やWINKくらいしか活躍できないほとアイドルは廃れてしまいました。今はまたアイドル全盛期となっていますから、時代は巡るものなんですね。


 こちらは、おニャン子クラブより生まれたユニットうしろゆびさされ組のラストアルバムの∞(アンリミテッド)。今では秋元康氏の奥さんである高井麻巳子さんとゆうゆこと岩井由紀子さんの2組のユニットでした。フジで放送されていたハイスクール奇面組の主題歌を歌って人気を博した。80年代アイドルのベスト盤は、2000年代の現在でも新たに企画されたリマスター版が普通に売られているのですが、リーズナブルに入手可能だったということと、ハイスクール奇面組で使用されたシングルの全A面とB面の一部が収録されていて、ベスト盤としても機能するということから購入。


 おニャン子クラブの歌というと、大勢で歌う場合であってもユニゾンが多かったと思うのですが、この2人は珍しくハモリを売りにしていた。2人で歌ってハモルことで、耳に心地よく名曲と呼べる楽曲が多いような気がします。以上の理由から、当時おニャン子クラブの中でも好きなグループでした。秋元さんも力が入っていたのか、楽曲にも恵まれたような気がします。


 ハイスクール奇面組の番組が終わらない内に高井麻巳子さんのおニャン子卒業ということから、ユニットは解散。ハイスクール奇面組からついでにとんちんかんの主題歌枠は、後輩のうしろ髪ひかれ隊に引き継がれた。


 80年代アイドルの企画盤は今でも普通に売られているのですが、なかなか中古で安くは売ってない。当時のアルバムでも安く手に入ればちょっと集めてみたいかな。

参考:Wiki おニャン子クラブ、うしろゆびさされ組の項

散財日記 in ファッションセンターしまむら「ゲームセンターあらし」Tシャツ

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 ということで、久々の散財日記兼雑記。散財日記としては、一ヶ月ぶりになります。この間、車やバイクの雑誌等は購入していたのですが、レトロ関係はほとんど買っていなかった。3月に入った頃に自宅のパソコンが壊れて、仕方がないので壊れたパソコンを抱えてヤマダ電機に行き、リフレッシュPC(メーカー保障つき再生パソコン)を18,000円で購入。元のコードやモニターに繋いで事なきを得ました。この間、往復の時間を入れても2時間半ほど。2000年代初頭であれば、NEC製のバリュースターとか15万くらいで買ってきて、セッティングに半日とか費やしていた。えらく簡単な時代になったものです。

コロコロコミック創刊40周年記念Tシャツ ゲームセンターあらし・(新品/ファッションセンターしまむら) 1500円

 こちらは、コロコロコミック創刊40周年を記念してコロコロコミックとファッションセンターしまむらがコラボしたコロコロコミック創刊40周年記念Tシャツのゲームセンターあらし。これ以外にも、おぼっちゃま君、レッツ&ゴー!!、ダッシュ四駆郎のTシャツも同時発売されている。レトロゲームとファッションのコラボTシャツというのは、ユニクロなどでも時々行われて特に珍しくはないのですが、ゲームセンターあらしと聞いては放って置けないということで、ゲットしてきた。


 おばちゃんの聖地、ユニクロと比べてもおっさん一人では行きにくいファッションセンターしまむらに行ってゲットして来ました。


 これは黒ですが、普通サイズのM、L、LLはブラックバージョンのみ。3L、4L、5Lのおおきめサイズにホワイトバージョンもあるようです。


 いかすタグとコミックスデザインのポストカード付き。レジのおばちゃんにプッチンとちょん切られないかひやひやした。このようなコラボものは、こういうものも商品価値の内ですから、そんなことはありません。


 袖口にコロコロコミック40周年のロゴが入る。


 ブラックバージョンは、イラストは背面、フロント側にはあらしロゴの刺繍が入る。ホワイトバージョンはこの逆。


 若い人であれば、お父さんへのプレゼントにも良さそう。レトロゲーム部屋に飾るというのもありかも。レトロゲームTシャツというのは、結構発売されているのですが、中小のショップが販売していることが多くって意外と高価。しまむらという大手が扱ってくれたおかげで、この手のTシャツとしては、1500円と価格もリーズナブル。


 3月22日より発売です。しまむらに行く層には訴えかけないものなので、まだ全然残っていると思います。特に地方のしまむらだと、まだまだ十分間に合う筈。欲しい方は、お早めにしまむらへどうぞ


ゲームボーイ版 平安京エイリアン・(中古/メルダック) 500円(送料140円)

 あらしと言えば平安京エイリアンということで・・・ではなくって、たまたま偶然安いものを見つけたためゲット。平安京エイリアンは、1979年に電機音響より発売されたビデオゲーム。東大の理論科学グループ(略称:TSG)が開発したということで、東大生が作ったゲームとして当時は宣伝された。ゲームボーイ版平安京エイリアンは、メルダックより1990年に発売されている。


 電機音響が平安京エイリアンの後、1作でビデオゲームより撤退したということもあってか、知名度の割には移植が少ない。有名なのは、学研の電子ゲーム版とPC-8001版。ゲームボーイ版は、ほぼ10年後と遅かったこともあってか、オリジナルとアレンジモードが付いている。95年には、日本物産よりSFC版も出ている。この時は、ニチブツアーケードクラシックス2として発売。その時点でニチブツにライセンスがあったので移植することができたらしい。


 パッケージ背面。このゲームボーイ版の最大の特徴は、音楽が良いこと。MMSS=マルチ・マトリックス・サウンド・システムというのを搭載しており、2台を繋ぐと別々の音楽が流れる様になっていた。


 ゲームボーイ版は珍しいものではないのだが、古いものなので裸が多い。箱説付きだと、1,000円~1,500円くらい。500円というのは、なかなかリーズナブルだった。これ、当時持っていたので余計に懐かしい。もう一度、入手しておきたいゲームのひとつだった。ゲームボーイ版平安京エイリアンは、こちらでも紹介されている。


 ということで、ゲームボーイ版平安京エイリアンでした。こちらは、もう少し詳しくネタとしてやります。


超ファミコン・(古本/太田出版) 210円(送料250円)
超超ファミコン・(古本/太田出版) 750円(送料込み)

 超ファミコンは、2013年に太田出版より発売されたファミコン本。超超ファミコンは、2014年に発売された、その続編。著者は、多根 清史氏、阿部 広樹氏、箭本 進一氏と、おなじみ超クソゲーの面々。 超クソゲーの筆者によるファミコン本ということで、癖のある内容を想像していたのだけれど、意外と普通のファミコン本になっていた。


 超クソゲーはシリーズ化されて、太田出版より何冊も発売されている人気のシリーズだが、わりと毒があるというか、ちょっと斜め上から斜に見たような文体が特徴。好き嫌いは分かれると思う。個人的には、嫌いじゃない。


 この本の特徴は、結構分厚いこと。モノクロだが、びっしりと詰まったたくさんのレビューが読める。


 ファミコンの記念本ということもあってか、クソゲー本でのような毒はひかえめで、わりと素直なファミコンゲームの思い出が語られている。


 超超ファミコン。前作に比べると若干薄めだが、堀井雄二氏へのインタビュー、押切蓮介氏(ピコピコ少年)とのレトロゲーム巡りなど、企画に力が入っている。


 ゲームや据置機が売れない時代となっていますが、ここだけ妙に熱いプレイステーション、セガ・サターンが発売された当時のままのようなノリがある。この熱だけでも、買いかなと思います。


 ゲームの紹介は、他の超クソゲーや超アーケードなどと一緒のお馴染みのレイアウト。


 写真が小さく、モノクロなのが惜しいところですが、その分レビューはお腹一杯読める。


 高橋名人の映画、GAME KINGの裏話(名人のスターソルジャーは無敵モードだった)、堀井雄二氏のインタビュー、ナムコのファミコンの裏話、飯野賢治の特集、押切蓮介氏とのレトロゲーム散策など、企画も楽しい。


 ファミコン本としては、プレ値もついてなく、安めに入手できるのが嬉しい。今回は、2冊で送料込み1,200円程度と、一冊分の値段だった。


 がっつりとファミコンの思い出話を読みたい人にお勧め。もう少し詳しく調べて、またネタとして紹介します。

散財日記 in ファッションセンターしまむら「しまむら×セガ 歴代ハード 」Tシャツ

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 ということで、間が空いてしまいました。約一ヶ月ぶりの散財日記&更新。特に忙しいというわけでもなかったのですが、他の事をやっていたため放置気味に。

しまむらxセガハードコラボシリーズTシャツ・(新品/セガしまむら) 1,500円

 こちらは、昨年2016年にしまむらで展開されていたセガハードコラボシリーズのTシャツです。最近ではコロコロコミックとのコラボが話題となりましたが、しまむらではセガ以外にもネオジオなどともコラボしています。このしもむらのコラボシリーズというのは有名なようで、ゲームに限らず初音ミクとコラボしたり、新日本プロレスとコラボしたり、さまざまな商品が展開されているよう。何処とコラボしているかは、ホームページ上でもはっきりと告知されないようで、店舗を定期的に巡回するしまパトという言葉もあるほどみたい。


 これは昨年のものですが、郊外や地方のしまむらではセガハードにときめく層としまむらの客層とでは全く被らないようで、結構そのまま売れ残っていたりします。ユニクロでもこのようなコラボはありますが、あちらと比べると穴場といえば穴場。


 なんというマニアックさ。これをしまむらに来るおばちゃん層に売ろうとはなんてシュール。ゲームギアのロゴとドリームキャストのロゴは泣けてくる。


 歴代ハードのロゴがプリントされた生地の上に、モノクロのセガハードのイラストがあしらわれている。
 

 セガ初の家庭用据置機SG-1000から、セガマークⅢ、ゲームギア、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストまで。セガガガのラストシューティングを思い出す。


 このようなセガハードのTシャツは、ゲームショーなどでセガの物販としても売られていたようなのですが、こちらは1,500円とこのようなマニアックなものとしてはリーズナブル。気になる方は、お近くのしまむらをしまパトして見られれば、案外まだ残っていると思われます。オークションでもそれほど高くない価格で出ていますし、レトロゲーム部屋に飾りたいセガマニアに。


コロコロコミック創刊40周年記念Tシャツ ゲームセンターあらし・(新品/ファッションセンターしまむら) 1500円

 こちらは、前回紹介したしまむらとコロコロコミックのコラボのゲームセンターあらしTシャツのもうひとつのバージョン。M、L、LLの普通サイズはブラックバージョン。3L、4L、5Lのおおきめサイズがこのホワイトバージョンになっています。3L、4L、5Lなんてサイズは大きすぎて使用できないのですが、そもそもこれを着ることが目的ではないため、迷わず購入しました。


 先ほどのセガハードTシャツやネオジオTシャツなどと比べると、こちらはもうさすがに残っているところは少ないでしょうか。このようなコラボTシャツも、売れ残ると定期的に値下げされて売られているみたいです。


 タグもいかすデザインになっている。コロコロコミック2巻の表紙のポストカード付。ゲームセンターあらしのロゴもかっこいい。


 ブラックバージョンでは、ムーンサルトりでしが、こちらは水魚のポーズからの流れるように炎のコマ。


 ゲームのTシャツ自体は、ショップなどが企画して普通に売られていますが、大体は3,980円~とかそれくらいの価格はします。大手のしまむらとのコラボということから、しまむらのTシャツの標準価格1,500円というのは、このようなTシャツとしては破格の値段だと思います。


 ユニクロが任天堂とコラボした商品が話題となっていますが、巡回先にユニクロやしまむらも加えてみるというのも、ありかもしれませんね。衣類もびっくりするほど安いですし。実は、しまむらネタはまだまだいくよ♪


ミニミニ大作戦 The Italian Job・(中古/パラマウントジャパン) 1円(送料350円)

 ミニミニ大作戦は、1969年に作られたイギリス映画。 原題はThe Italian Jobだが、邦題はミニミニ大作戦というぶっとんだタイトルが付けられている。2003年にはBMW製のニューミニを使用したリメイク版も作られている。


 イギリスの怪盗とイタリア警察との追跡劇をテーマにしている。原題のThe Italian Jobとは、イタリア人の仕事ぶりを揶揄したもの。とはいっても、イタリア警察全面協力のもとで、イタリアの市街地を舞台に作られている。


 ロンドンの刑務所を出所したチャーリーは、イタリアのトリノで400万ドルの金塊を手に入れる計画を立てる。彼は、その目的のためにユニオンジャックのイギリス車ミニMK-Iを使用して、イタリア警察のアルファロメオとのカーチェイスが展開されることになる・・・。


 B級映画で、それほど面白いというわけでもないのですが、日本ではミニ人気がありましたので知名度が高い。これはミニミニ大作戦という邦題の勝利でしょう。イタリアが舞台ということもあり、お洒落映画としても知られていると思います。


 ということで、もう少し詳しく調べてまたネタとして紹介します。















日本懐かし夏休み大全・辰巳出版

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  日本懐かし夏休み大全は、日本懐かし大全シリーズが好調な辰巳出版より、昨年2016年に発売されたムック本。この懐かし大全は、(仮)の状態で予告されてから発売まで数ヶ月はかかるのですが、こちらはかなりのスピードで発売されました。夏休みという時期をねらった企画だったと思います。季節的にちょうどよいので紹介します。


 これまでの懐かし大全では、レトロ食品自販機だとか10円ゲームだとか、カセットテープ、アイス、インスタント麺など、ニッチな隙間を狙って企画されたシリーズでしたが、こちらは夏休みということで、より広い層にアピールする一冊になっています。特別編ということなのか他のシリーズ違って版が大型で、ページ数も100ページ足らずと少なめ。価格も780円とかなり安い。書店の店頭に置いてあったら、懐かし大全シリーズを知らない人でも思わず手にとってしまいそうな一般性があります。


 内容は、70年代~80年代あたりの小学生位の年代の夏休みを広く扱っている。海水浴、プール、山、キャンプ、夏祭り・・・。夏休みの風景というものは、いつの時代も変わらないと思いますが、風物詩のひとつとして登場してくる商品郡が、そのあたりの年代に焦点を絞っている。


 夏休みの友。毎日少しずつ進めていく形式でした。毎日の天気なんかも書かなければならなかったため、溜めてしまうと後で困った。自由研究やら工作などもやりました。


 夏の定番、風物詩ともいえる商品郡。CMがいかにも夏という感じがして印象的でした。金鳥の蚊取り線香などは、現在でもほぼ同じものが売られているのですけどね。


 冷蔵庫に麦茶などを冷やしてあったアイスポット。家にあったのは、真ん中のオレンジのやつ。今はペットボトルでしょうが、この当時はこれとカルピスが定番だった。


 当時のアイスから、家庭で作るシャービック、ゼリーエース、フルーチェ。雪印の宝石箱は、掲示板の懐かしい話題では必ずといってよいほど貼られる定番。それだけインパクトがあったのでしょう。


 ビン入りのジュース、スターウォーズ、スーパーカーなどのコーラの王冠。王冠の裏がめくれるようになっていて、そこにイラストが書かれていて、集める楽しさがあった。


 朝の6時半には、近所の広場や学校に集まってラジオ体操。自宅に帰ってから朝の子供劇場でアニメを見た。


 カブトムシの飼育セットと、今は珍しい昆虫採集セット。今では、安全面から売られることのない玩具のひとつ。やはり今と比べると、おおらかな時代だったんでしょう。


 薄い本なので、掲載されている商品数が少なかったり、夏休みに関する思い出やエッセイなどの記事も少なかったりと、喰い足りない部分はあります。しかし、リーズナブルな価格ですし、このようなワンテーマに沿って懐かしものを集めてくれたムックは、それほど多くないと思いますので、この表紙やタイトルにビビットくる人にはお勧め。

参考:日本懐かし夏休み大全・辰巳出版

ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー ポニーキャニオン&ビデオゲーム THE MOVIE・松竹

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 ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバーは、2015年に発売されたドキュメンタリー映画。元々は、米国のエンターテイメント企業Fuel IndustriesとXbox Entertainment Studiosにより製作され、映像ドキュメンタリーとして2014年にXbox OneとXbox 360で独占配信されたもの。日本では、日本語訳と特典の日本版独自のドキュメンタリー映像を付けてパッケージ販売された。発売時より欲しいものリストのひとつだったのだが、ようやく入手した。


 内容は、1982年末の年末商戦を起点とするVideo game crash of 1983いわゆるアタリショックと、その原因とされ大量に廃棄されたゲームソフトE.T.の発掘作業の様子を描いている。アタリショックとは、1977年に発売されアメリカ市場を席巻していたゲーム機ATARI2600向けに作られたゲームソフトE.T.(スピルバーグの映画をゲーム化し1982年の年末商戦に向けて発売された)が、あまりにもクソゲーだったことから大量に売れ残り、それを契機として消費者のゲーム離れが進んでアメリカのゲーム市場が崩壊してしまったことを指す。この時、売れ残った大量のソフトは廃棄処分場に埋められてしまったと言われている。映画では、この都市伝説は、本当だったのかを解明しようとする。


 通常版には、薄い小冊子が付いてくる。簡単な解説とATARIの創始者ノーラン・ブッシュネルのインタビュー付き。CDの盤面に描かれているのがATARI2600版のE.T.のキャラクター。ぱっと見、口に見えるとこが顎から首と腕にかけて。


 ただ単に廃棄処分場を掘り起こせばよいという簡単な話ではなく、元々は砂漠だったという広大な場所であり、30年以上も昔の話なので記録にも残っていない。その上、ニューメキシコ州環境局の許可や処分場のあるアラモゴード市の許可をとる必要があるなど大掛かりなものとなった。作業当日には大勢の観客が詰め掛けマスメディアで報道されるなど、大々的なイベントになっている。伝説のクソゲーを作ってATARIの崩壊とアメリカゲーム市場の衰退の責任を一手に被せられたE.T.のデザイナー、ハワード・スコット・ワーシャウと、ATARI GAME OVERを監督するザック・ペンもこのイベントに参加している。


 発掘のドキュメントと平行して、ハワード・スコット・ワーシャウの当時の回顧録や黎明期のATARI社の様子が描かれている。それは、ゲーム産業の黎明期であり、初々しい希望と開放感に満ちたビデオゲームの輝かしくもナイーブな青春期だったことがわかる。


 ハワード・スコット・ワーシャウは、ヤーズ・リベンジやレイダース/失われたアーク《聖櫃》のヒットがきっかけとなりスターゲームデザイナーとなった。それが逆に仇となり、5週間という極端に短い開発期間でE.T.の製作を命ぜられる。このE.T.は500万本を製造したが、1982年12月には150万本が売れたのみで、残りは返品の山と化した。上の写真が、日本人だと99.9%が知らないと思われるヤーズリベンジ。プレイヤーが操作するのは宇宙蝿。なぜか、アメリカ人はこの作品が好きで好きでたまらないらしい。ちなみにYAR'S REVENGEのYAR'Sとは、その当時ATARI社の社長だったRay Kassar(レイ・カサール)氏の名を逆さまに読んだもの。


 こちらは、映画PIXELSにも登場したCentipede(ATARI2600版)。Centipedeとはむかでのこと。きのこ畑にやってくるむかでを退治するというシューティングゲーム。これもアメリカ人は好きで、好きでたまらないゲームのひとつらしい。車の行き交うハイウェイを蛙が横断するという日本製のフロッガーが、あちらでは日本以上に大受けしたらしいが、アメリカ人の好きなものの微妙なツボがわからない。


 ATARI社やATARI社の発売したゲームに関しては、日本で入手しやすいものとしては、ゾルゲ市蔵氏の謎のゲーム魔境2が詳しい。間違いが指摘されたり、でたらめ書いて読んでいる者を煙に巻くゾルゲ節が炸裂しているが、なかなかこれ以上詳しい書籍はない。


 ぶっちゃけ1時間かけて廃棄処分場を掘り起こすというドキュメンタリーなのだが、かなり面白い。これを見ると、ひとつ間違えばAppleやマイクロソフトみたいに世界を席巻する大企業になっているはずだったATARI社へのアメリカ人のATARI愛が理解できる。


 こちらは、ビデオゲームの成立から発達、隆盛まで40年間の歴史を描いたドキュメンタリー映画ビデオゲーム THE MOVIE。元々は、インターネット経由で不特定多数の人が他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うクラウドファンディングで、1,200万円以上の資金を集めて完成した経緯を持つ作品らしい。こちらも欲しいものリストのひとつだったのだが、中古が安く売っていたので入手した。


 ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバーでは、アタリショックとゲーム市場の崩壊、ATARI社の都市伝説に焦点を当てており、それ以外のことは描かれていないし、その位置付けなども分かりにくい。こちらはビデオゲームの成立から紐解いていき、ATARI社の隆盛、アタリショック、アメリカ市場への任天堂の登場と席巻、プレイステーション登場と任天堂の没落、Wii、NDSによる任天堂のリベンジ、プレイステーション4やXbox Oneなどの次世代機からスマートフォンでのゲームなど最新のゲーム事情までを描いている。


 マリオやソニックが踊っているが、これらのキャラクターが活躍するアニメ映画ではなく、ビデオゲームの歴史について追ったごく真面目なドキュメンタリー映画。


 リオオリンピックの閉会式では、ゲームやアニメがプレゼンに登場するなど、日本製のソフトパワーを前面に出した演出が施されていた。実際、1995年の時点での日本製ゲームの世界シェアは7割を占めていた。ただ、その後は海外勢に押されて現在では3割ほどまでに減少。少子高齢化の影響で、昔は町中にあったファミコンショップも潰れて、アーケードから始まったゲーム産業の衰退は、据え置き機の市場にも及んでいる。スマートフォンの隆盛もあって日本ではゲーム機が売れない時代を迎えていますが、海外に目を向けるとプロゲーマーの試合をスタジアムで観戦するe-SPORTというイベントが開かれたり、まだまだゲームの可能性が感じられる。


 そのようなゲームの歴史とゲームの未来、可能性を感じられるドキュメンタリー映画に仕上がっている。例えるなら、日本の電子産業が注目されて期待されていた時期に製作された1991年のNHKのドキュメンタリー電子立国、1995年の新電子立国を足して、アメリカ人好みにしたような感じ。ここでもアメリカ人のATARI愛と任天堂好き、マリオ好きが感じられる。日本だとゲーム市場は終わったような感じですが、世界的に目を向けてみると映画や音楽、小説などと融合し、それらを超えた新しいメディアへと発展する可能性を感じさせてくれる。


 一般的に、映像作品や音楽など売れるものを作る場合には、マーケティングをしたり、売れる要素を取り入れてみたり、関係各所とのしがらみがあったりとなりますが、これは売れるものをではなく作りたいものを作ったという感じ。ゲームへの愛情が感じられる稀有なドキュメンタリーだと思います。


 ということで、ゲーム史の温故知新、大河ドラマを見ているかのようなこの2作品。ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバーとビデオゲーム THE MOVIEは、ぜひセットで見ていただきたい作品だと思います。

参考:ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー ポニーキャニオン、ビデオゲーム THE MOVIE・松竹、謎のゲーム魔境〈2〉美食倶楽部バカゲー専科外伝・キルタイムコミュニケーション

メタルフィギュア・Ral Partha Enterprises

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 こちらは、アメリカRal Partha Enterprises社製のメタルフィギュア。ラルパーサ社は、テーブルトークRPG用の25mmと15mmサイズのミニチュアフィギュアを作っていた会社で、オハイオ州シンシナティに拠点があったが、2000年に倒産している。メタルフィギュアは、現在でも多くの会社から発売されていますが、意外と高くて1個1,000円~くらいする。当然、1個だと様にならないし10個~10数個そろえると結構な金額になります。


 別にテーブルトークRPGを今更やったりはしないのですが、その独特な雰囲気が好きで幾つか手元に欲しかった。1個300円とわりと安めの価格で出ていたので落としてみました。RPGがブームの頃には、日本のアオシマ社もメタルフィギュアを扱っていて、ウィザードリィの末弥 純氏のキャラクターをフィギュア化したりしていた。現在だとAurora Model Japanというところから日本人向けに作られたものがアマゾンでも売られている。


 BARBARIANの戦士、 DWARFの戦士、魔術師、HALFLINGのシーフ、ELFのシーフ。僧侶がいないのが残念。


 メタルフィギュアって、もっと大きい印象だったのだが、実際はすごく小さい。25mmなので500円玉より小さいくらい。指2本分くらいのサイズのフィギュアに服の模様や携帯する武器など、細かな造形が掘り込まれている。


 モンスターを発見!油断するな突撃するぞ!!ぐあ~!!噛まれた。あひ~助けて!


 助けるぞ!退散!退散!!こら逃げるな!あわてるな、落ち着け。僧侶がいないパーティなんて、最初から無茶だったんだ。


 日本だとゲームブックでひと山あてた社会思想社が次の展開として、フライングバッファロー社のT&Tを販売していた。これの特徴は、ソロシナリオが充実していたことで、TRPGに詳しい人を集めなくても、ゲームブック感覚で遊べた。TRPGの基本セットは安くとも5,000円~からと結構な値段がしたのだが、社会思想社のT&Tに関しては文庫本で展開したため、リーズナブルで一般の書店でも入手することが可能だった。


 TRPGの元祖というだけでなく、ウルティマやウィザードリィなどのコンピュータRPG、ゾーク、ミステリーハウスなどアドベンチャーゲームの元ともなったダンジョンズ&ドラゴンズ。現在でも新版がホビージャパンより売られている。基本セット1冊5,800円~7,600円×3冊、それとは別にシナリオ集、サプリメント(追加設定資料)、これにメタルフィギュア(1個1,000円×10数個)、ダイスなどが必要になるなど、大人の遊び。


 日本製のアニメ絵とかスマートなキャラクターではなく、イギリスの絵師が描いたゲームブックの挿絵のみたいな造形がたまらない。その内ドラゴンなどのフィギュアも手に入れようかな。



参考:ダンジョンズ&ドラゴンズ・ルールブック/ホビージャパン、トンネルズ&トロールズ/フライングバッファロー社・社会思想社

散在日記 in ファッションセンターしまむら&CAPCOMコラボ 魔界村Tシャツ

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 ということで、2ヶ月ぶりくらいの散財日記。特に忙しいというわけでもなかったのですが、資格試験のための準備中ということで、散財どころではなかった。月に中古の書籍やDVDを4~5冊買っている程度で、あまり欲しいもの自体がない。強いていえば、車用のドライブレコーダーとGoProのようなウェアラブルカメラが欲しいでしょうか。ただし、更新しないとどんどんと溜まっていくため、少しずつ消化します。

ファッションセンターしまむら&CAPCOMコラボ 魔界村Tシャツ・(新品/ファッションセンターしまむら) 700円

 こちらは、ファッションセンターしまむらとCAPCOMがコラボした魔界村Tシャツ。このようなレトロゲームTシャツは、ユニクロと任天堂のコラボが最近話題となりました。そちらも欲しいものは確保しているのですが、更新していなかったため旬は逃しているので、まずはこちらから。7月19日より発売開始で、CAPCOMだけではなくSNKともコラボしており、ファイナルファイト、餓狼伝説、侍スピリッツ、ザキングオブファイターズなどが販売されている。


 魔界村は、ロゴが大きくプリントされたバージョンとレッドアリーマー、アーサーのキャラクターがあしらわれたものの2種類。しまむらのTシャツは通常1,500円~くらいからなのですが、夏ということかしまむら安心価格の700円。キャラクターTシャツとしては、驚異的な価格だと思います。


 わかってるな~と思わせてくれるのが、ファミコン版パッケージを再現したタグが付いている点。これがあるとないとでは、商品価値に大きく差が付いてくると思います。


 キャラクターバージョンのデザインはこのような感じ。ブラックを背景に、アーサーとレッドアリーマーの対決を再現している。


 もともとは、単なる中ボスに過ぎなかったのに、そのトリッキーな動きとしぶとさから、後に主役としてゲームまで発売されるほどの人気となったレッドアリーマー。魔界村は難しかったため、こればっかり見る機会が多く印象に残ったということかもしれませんが。


 パンツ一丁が印象的なアーサー。パンツ一丁でデートしたりと、何かとパンツ一丁がトレードマークなお方。


 魔界村の思い出としては、ファンタジーやRPGがはやり始めた頃に登場し、世界観や音楽も良かったため大変惹かれた作品のひとつだった。ただ、その高難易度でも有名な作品で、アーケードでは早々と断念した。ちょうど夏という時期でもありますし、レトロゲームTシャツが700円というのも破格の値段なので、部屋着にも使えるし思い出のある方は買っておいて損はないのでは。


復刻版 週刊少年ジャンプ パック1(集英社ムック)・(新品/集英社) 900円

 こちらは、7月15日に発売された復刻版 週刊少年ジャンプ パック1。少年ジャンプの創刊号と653万部を記録した最大発行部数号をセットにして復刻したもの。このような復刻企画は好きなため迷わず購入。表紙しか見たことがなかったジャンプの創刊号と、当時確実に読んでいたと思われる1995年新年3・4合併号のセットということで、どちらも機会さえあれば読んでみたかった。2冊で900円という価格が迷うところですが、当時の広告まで再現されたかなり本気の企画のようです。古本専門店で買うと、この価格ではまず手に入らないということで、ジャンプ好きにはぜひ手に入れておきたいところだと思います。


 さすが最大部数号ということもあり、SLAM DUNK、DRAGON BALL、みどりのマキバオー、るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、地獄先生ぬ~べ~、ジョジョの奇妙な冒険、こちら葛飾区亀有公園前派出所など、アニメ化された有名作品が一冊の雑誌に収録されているという、今では考えられない奇跡のような光景が。


 ひとつ問題もあって、2冊の雑誌を紙質までそのまま再現して2冊をパックしたという構成になっている。つまり開封してしまうと、帯と一緒には保存しにくい。本棚に並べられるよう大人のコロコロ復刻版のように、化粧箱などを付けて欲しかった。


 ということで、実はまだ読んでいないんですね。この後、第2弾、第3弾と予定されているようですから、そこが改善されると有難いなあ。


 ジャンプは、ワンピースの連載が始まった頃までは時々手にとって読んでいました。この最大部数を記録した頃は、子供も多かったですから、ゲームにしてもホビーに関しては何につけても活気があった。少子化の今となっては、もう二度とこのような時期が来ることはないんでしょうね。


80's 最強マンガ大解剖 (SAN-EI MOOK)・(新品/三栄書房) 980円
 
 こちらは、ジャンプ復刻版と合わせて購入した三栄書房の80's 最強マンガ大解剖。80年代という時代と少年漫画に焦点を絞って取り上げたムック本になります。時期的にもタイムリーですし、ジャンプ復刻版に合わせて企画されたものでしょうか?三栄ムックでは、ブラックジャック大解剖、ルパン大解剖、まんが道大解剖、北斗の拳大解剖、キン肉マン大解剖などの、漫画を特集したムック本を多数販売しています。


 中身は、この当時のヒット作品が多数取り上げられており、なかなか豪華。有名どころは抑えてあるように感じます。ただバカボンやがきデカなどの70年代からの漫画や、めぞん一刻などのように青年誌からの作品は取り上げられていません。あくまでも80年代、少年誌縛りということのようです。


 漫画作品だけでなく、ジャンプやサンデー、マガジン、チャンピオンそれぞれの元編集者のインタビューや、当時の裏話の漫画など作品だけでなく、それらに関わった当事者の視点からも掘り下げられている。


 ただ、薄いムック本なので、有名どころは抑えられているけれど、それに特化した感じになっており、80年代の漫画を広く網羅すると言う構成にはなっていない。出版社や漫画家の協力や快諾が得られた作品が大きく扱われているのかなという感じで、マイナーな作品郡はそのほとんどが抜け落ちてしまっている。それでも、オールカラーに近い構成になっている上に980円という価格とページ数を考えれば、上出来だとは思いますが。


 ということで、これら表紙に掲載されている漫画作品に思い入れのある方ならば買い。タイムリーな企画として、ジャンプの復刻版と合わせて買われるのも良いのではないでしょうか。


プロジェクトA2/史上最大の標的 デジタル・リマスター版・(中古/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン) 1円(送料350円)

 こちらは、ジャッキーチェンの代表作といわれる1983年のプロジェクトAの第二段として、1987年に公開されたプロジェクトA2/史上最大の標的。プロジェクトAが未だにジャッキーの最高傑作として取り上げられることが多いのに対し、ほとんど忘れ去られてしまっているといってもよい一本。その最大の原因は、サモ・ハン・キンポーとユン・ピョウのスケジュールが合わず出演していないため、豪華さという点に欠けてしまったことだと思います。


 一応、ストーリーは前作とつながっていて、ジャッキーは海上警察の隊長なのだが、今作では陸上が舞台。前作の海賊も登場することはするのだが、すっかり脇役に追いやられてしまっている。本作での敵は、暗黒街のボスと結託して私服を肥やす悪徳警察署長と清朝の密偵。時期的に香港が中国に返還される前ということで、題材的に微妙な政治問題も絡んでおり、前作のからりとした娯楽性は少し後退しているでしょうか。


 ということで、世間一般的にはジャッキー映画としてそれほど人気がある作品ではないのですが、当時劇場に見に行った覚えがあり、MSX2用のゲームがポニーキャニオンより発売されていたということもあり、個人的には思い入れのある作品のひとつでした。


 香港がイギリスの統治領で、映画からも自由な空気が感じられていた最後の頃の作品のひとつだと思います。こんな時期もあったなという感じで鑑賞してみるのも悪くないんじゃないでしょうか。

散財日記 in WAVE 1/12 ハングオン筐体[ライドオンタイプ] プラモデルキット

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 ということで、3ヶ月振りほどと久々の更新です。仕事関連の資格試験の準備があったり、イベント事の担当になったりと、更新を控えていました。特にこれといって大きな買い物や出来事等もなく、時間が空いているときには、ひたすらyoutubeの動画なんかを見ていたりとそんな感じでした。そうはいっても、前回から相当時間が経っているため、購入したものはそうとう溜まっています。一遍には無理なので、小出しにして紹介。 

WAVE 1/12 ハングオン筐体[ライドオンタイプ] プラモデルキット・(WAVE/新品) 2,300円

 こちらは、WAVEというメーカーより2015年に発売された、セガのハングオン筐体[ライドオンタイプ]のプラモデル。ずいぶん前に発売され、話題となったものですが、定価で4,000円ほど~実売価格でも3,000円前後ということから、なかなか手が出なかった。たまたま新品がこのくらいの値段で出ていたので購入。昔のゲーム筐体は、プラモでも何種類か出ており、貯金箱や完成品フィギュアなど、ここのところ良く発売されています。ネット上では、本物の筐体を集めて自宅のガレージや物置にゲーセンを再現している方々や、海外ではスケールの違う方などおられますが、自分的には全然無理。せめてミニチュアくらいなら・・・ということで。


 ハングオンは、1985年に発表されたオートバイレースを題材とした作品。バイクの形をした筐体に跨って操作するという、これまでになかった特徴をもっており、セガの体感ゲームと呼ばれる作品群の最初のものとなりました。作者は、スペースハリアー、アウトランなど、スターゲームデザイナーとして全盛期のセガを支えた鈴木裕氏。


 こちらは、その独特なスタイルを持つハングオン筐体をプラモデルとして再現してしまったという一品。ゲーム筐体の中でもセガの体感ゲーム筐体は、ひときわ目立つ特徴を持っており、プラモデル化してもいけるという判断だったのでしょう。食玩としては、過去に何度か商品化されており①その②、見ていると手元に欲しくなってしまう。


 プラモデルとしては、成形色が実物に近い色合いになっており、塗装もある程度は不要、接着剤のいらないスナップフィットになっているなど簡単な部類と言える。ただ数が出るものではないので、値段もそれなりにしますが。


 箱を開けたところ。


 プラモデルパーツの入った袋が2種類とかなり部品点数も少なめ。


 取扱説明書、デカール、ゲーム画面再現用のアクセサリーパーツ。デカールは、昔のプラモにあったような水をつけて貼るやつではなくシール。


 もともとの筐体の形自体が、バイクをデフォルメしたもので単純なため、再現度はなかなか。この体感シリーズプラモ、これ以降は続編が発売されていませんが、アウトランやスペースハリアー、アフターバーナーなどやって欲しいところ。ナムコのポールポジション、ATARIのスターウォーズ、ガントレット、など欲しい筐体はまだまだあります。


 プラモは作れないし、そんな時間もないので積どくだけですが、手元にあるだけでも楽しい。


 ということで、お安く売っているタイミングに遭遇されたら、ぜひお勧めな一品。自宅ゲームセンターは無理でも、これくらいのささやかな贅沢ならば許されるのではないでしょうか。


懐かしファミコン物語 思い出ピコピコ (懐マン)・(古本/少年画報社) 1円(送料250円)

 懐かしファミコン物語 思い出ピコピコ (懐マン)は、2016年に少年画報社より発売されたファミコンを題材としたアンソロジー形式の漫画本。カバーの付いていないペーパーバック、日本ではいわゆるコンビニ本です。


 前作は、ファミコンの思い出と言う大きなくくりでしたが、今回は個々のゲームソフトに焦点が当たっている。具体的なゲーム作品を題材にして、それぞれの作家さんが思い思いの作品を発表しています。


 特にゲーム系の作家さんという感じではなく、一般の(特に少女マンガ的な)作風の作品が並んでいる。それが、逆に一般の素人の子供の頃の思い出という感じで良い味を出している。


 昨年紹介した、同じ少年画報社による僕らのファミコン日記の第二段ということになります。こちらは、その後カバー付きの一般のコミックとしても売られており、好評だったんでしょうか。


 それで、前回と同じですが、個人的にツボだったのは漫画のほうではなく、いかにもコンビニコミックらしい広告のほう。コンビニでわざわざ漫画を買わずとも、食べ歩きとかB級グルメだとか、youtubeでいくらでも見らてしまう時代になっていますから、逆に妙に懐かしい。ネットがない時代では、ブックオフ散策とかコンビ二本が楽しみだった。


 価格的にも安く入手できますので、ほのぼのとノスタルジっくな気分に浸りたい時にお勧め。こういうほんわかしたものも、味があっていいものです。


負け組ハード列伝 ホビーパソコン編・(古本/オークラ出版) 1,120円(送料250円)
負け組ハード列伝 家庭用ゲーム機編・(古本/オークラ出版) 1,297円(送料込み)

 こちらは、2017年1月に出版された近年レトロゲーム関連の本を出版しまくっている、元コナミの前田尋之氏の新作。氏は、これまで主にレトロハードの歴史について扱ったホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史、家庭用ゲーム機興亡史を出版されていますが、それらを補完するようなマイナーハードに特化した内容になっています。今、任天堂ファミコンミニやスーパーファミコンミニの影響からか、レトロゲーム本の出版ブームでファミコン、SFC、ゲームボーイ、プレイステーション本などラッシュと言えるほど出ていますが、こちらは中でも個人的に優先度の高かった一冊。定価が1,600円とこの手のソフトカバー本にしては高かったのですが、帯付きの中古本が若干安く買えたので入手した。


 一般の人にもより親しみやすいと思われるのが、負け組ハード列伝の家庭用ゲーム機編。18機種の負け組み(と言われるマイナーハード)が紹介されている。


 レトロゲーム本にしては珍しく、らしくないイラストが表紙となっている。団地内の部屋を想像させるところがどこかノスタルジーをくすぐる。団地に住んだことはありませんが、どうしてなんでしょう。


 紹介されているゲームは、インテレビジョン、アルカディア、アタリ2800、アタリリンクス、高速船、3DO、バーチャルボーイ、プレイディア、ピピン@アットマークなど、わりと有名どころ。ある程度ゲームに親しんできた人ならば、大体知っているのではというラインナップが紹介されている。そのため、超マニアックというわけでもない。個人的にも18台中、10台を所有していたりする。


 こちらは、よりマニアックな負け組ハード列伝 ホビーパソコン編。ナイコンさんとか言われて、家庭にパソコンが入ってくる日を待ち焦がれていた人でないとわからないハードが並ぶ。


 この表紙に関連性の薄いイラストを使用したことについては賛否あるようですが、個人的には綺麗な絵柄で良いと思います。


 ナショナルのJR-100・200、富士通のFM-8、東芝のパソピア、日立のS1、ソニーのSMC-777、ソードのM5、トミーのぴゅう太など負けハードだけれども有名どころが並ぶ。変わったところではファミリーベーシックがホビーパソコンの負けハードとして取り上げられている。負けハード=知名度が低い、マイナーというわけでもない模様。最後には、IBM PCにメガドライブが入ったテラドライブで終わっている。この本にはないけれど、シャープX1にPCエンジンがはいったX1 Twinとか、最後にはホビーパソコン自体がゲーム機に負けて飲み込まれてしまった。


 それほど内容が詳しくない、ネットで調べればわかるという感想もあるようですが、このような題材の本と言うのは滅多にありませんので、そういった意味でも超貴重。レトロゲーム本の出版ラッシュの中をかいくぐってでも、セットで入手しておきたい一冊だと思います。


NHKスペシャル 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防・(古本/日本放送出版協会) 346円(送料込み)

 こちらは、1997年に日本放送出版協会より出版されたNHKスペシャル 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防。帯付きのものが安く売っていたので購入。1995~96年にNHKで放送されたNHKスペシャル 新・電子立国の書籍版になります。ゲーム関連の本が出版される際に、それは「ポン」から始まったに次いで参考文献として多く使われている一冊になると思います。


 ちなみに放送された新・電子立国自体は、さがせばyoutbeなんかで見ることもできます。その書籍版であるこれはブックオフなんかの100円コーナーなんかにおいてあることも多いのですが、狙って探せるものでもないということで入手して置きたかった。


 バブル崩壊後の長期不況で、日本の産業が曲がり角になって、次に来るのはコンピュータや半導体関連だという機運が高まっていた頃に放送されたシリーズで、全6巻出版されている。その中でも特にビデオゲームに焦点を当てた巻が、第4巻ビデオゲーム・巨万の攻防ということになる。


 テレビ放映されたものの書籍版なので、専門書のように詳しいというわけではない。おそらくテレビ栄えするように脚色も加えられていると思います。でも、詳しくない人にも基本から順にテレビゲームビジネスの成り立ちについて解説をしてくれている。


 DVD版が欲しいけれど、ばら売りはしてない模様。6巻セットだと結構な金額となる。


 それでも国営放送という信用と機動力を生かして、アタリ社のノーラン・ブッシュネル氏、任天堂USAのハワード・リンカーン氏、スペースインベーダーの西角友宏氏、任天堂の宮本茂氏など、そうそうたるメンバーのインタビューが納められており、やっぱり資料としても一級品であるし超貴重。


 この当時としては、ビジネス書の一種として読まれたのでしょうけれど、今となってはコンピュータ史、ゲーム史をより詳しく知るために必携と言える一冊なっているよう思います。ということで、どっさりネタが溜まっていますので、まだまだ散財日記は続きます。

散財日記 in 1/12 スペースインベーダー筐体 貯金箱

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 作成中です。
中身はまた明日に・・・。












ダンジョン飯













コロコロ伝説






コンピュータ博物誌










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