これは、株式会社エールより発売されている、小型のゲーム機GAME MACHINE 108in1 (ゲームマシン 108in1)。
これの特徴(コンセプト)を一言で言い表すと、108種類のゲームが入った、レトロ筐体型ゲーム機!ということになります。2014年辺りから、UFOキャッチャーのプライズなどとして登場してきたようです。アマゾンやオークションで、単体でも商品として売られており、実売価格は1,000円~3,000円といったところ。ごくごく一部で話題となっていました。
ジャンルとしては、ゲームを内蔵して○○in1と称して売られている、中華製のパチゲーム機の一種になると思います。
このようなものは星の数ほど売られていて、特に珍しいと言うものでもないのですが、微妙に琴線に触れるピンポイントを突きつつ、価格の割には妙に出来が良いということで入手してみました。
説明書と108種類のゲームの解説付き。このようなゲーム機としては、なかなか親切な対応。
本体。90年代に活躍したセガのアストロシティ風の筐体。
サイズとしては、15センチない位なので相当小さい。しかし、操作感覚は悪くない。
コイン投入口はシールで再現。本体前面にスピーカーが付いてます。
ダミーなのかどうなのかはわからないが、背面にもスピーカーが付いている。単三電池3本で動く。
今どき単三電池で動くゲーム機とは、なんかえらく懐かしいですな。
起動画面。108種類のゲームの選択画面がでる。このモニター相当小さいのだが、この価格でカラー液晶というのが凄い。ファミコン風のBGMも鳴っている。
一番最初に入っているシューティングゲーム。これでアーケードゲームのエミュレーションであればミニアーケード筐体として完璧だと思うが、残念ながらファミコンレベルのゲームが収められている。
それでも、この大きさとこの実売1,500円程度の価格で、カラーのゲームが動いているのは、そうとう凄いと思います。しかも、このアストロシティ風の筐体だし。
タイトル画面はコナミのグラディウスっぽいのだけど、ゲーム画面はなぜかカプコンの1942風。
単色スプライトなので、MSXとかセガのSG-1000っぽい気も。
コナミのロードファイター風のレースゲーム。
相当小さいので、遊ぶためのものというよりは、飾って雰囲気を味わうためのものといった感じ。この筐体で、ロードファイター(風のゲーム)が動いていることに価値を見出せる人向け。
フィギュアなんかと絡ませて飾っても、絵になると思います。
パイレーツ・オブ・カリビアンを連想させる、帆船海洋もの。
これは、パズル?シミュレーションでしょうか?。
釣り。フィッシングゲーム。このような感じで、横スクロールのシューティングから、アクション、レース、スポーツ、パズルなど、一通りのラインナップは揃っている。不確定な情報ですが、ネットで調べたところによると○○in1などのパチファミコン機などに入っているゲームが集められているらしい。
実は、このミニ筐体というアイデア、海外では個人レベルで自作されたアーケードのミニ筐体がたくさん作られている。国内でも販売されているのだが、価格がなかなか無理めのお値段になる。数年前のアイデアとしては、iPadがアーケード筐体風に変わるiCade、iPhoneを使用したArcadie for iPhone、タイトーのスペースインベーダー筐体風のInvadercade、有名どころとしてはタイトーとタカラトミーより出たインベーダーのテーブル筐体を再現したスペースインベーダー ゲーム筐体型バンク、アーケード筐体ではないが10円ゲームを再現したコナミのピカデリーサーカス貯金箱、国盗り合戦貯金箱(発売されなかった)、バンダイの駄菓子屋ゲーム貯金箱などがあった。
これらは、売られている当時もなかなかのお値段だったり、生産中止後はプレミア的な価格となっています。そういったものと比較しても、実売1,500円という価格でミニ筐体を実現してくれた、このゲーム機の健闘が光ります。ということで、気になる方は市場にある内に入手されてみるのも良いかと思います。
と言うことで、夢のパチアーケードミニ筐体GAME MACHINE 108in1 (ゲームマシン 108in1)でした。
参考:アーケードコントローラー工房、ファミ通com、コタクJAPAN、doope!、我が玩具人生に一片の悔いなし!、マイナビニュース