ということで、前回予告していた大物の紹介。このような感じで、80サイズの段ボール箱がどかっと届きました。
マテル インテリビジョン Intellivision・(中古/マテル社) 3,000円
マテル インテリビジョン Intellivisionは、米国マテル社が1980年に発売したテレビゲーム機。日本では、1982年にバンダイよりインテレビジョンとして販売された。当時の日本での価格は、49,800円という破格なもの。今でこそプレイステーション4とか、家電やAV機器の感覚で高額のゲーム機が受け入れられる土壌がありますが、この時期だと子供の玩具にしかならないものに、こんな金額を払うとは、夢また夢のような感覚だった。ちなみに当時の価格は、299ドル現在の日本円に換算して3万6千円ほど。ごっちゃになりやすいのが、この翌年には、同じバンダイからアルカディアというゲーム機が発売されていること。こちらは、インテレビジョンがあまりに高額で売れなかったことを反省してか19,800円という価格で売られていた。もっともファミコリーコンピュータの登場と時期が重なったため、9,800円という価格にまで下げられてしまった。さらには、コレコビジョンというゲーム機まであって余計混乱する。今、これらのゲーム機に触れてみたい方にはこんなものが存在する。
1980年製ということもあってAtari2600とファミリーコンピュータの間を繋ぐような性能。トミーのホビーパソコン、ぴゅう太と同じく16ビットだった。日本では、一年で販売が打ち切られてしまった関係でマイナーなゲーム機だが、本国アメリカでは1991年頃まで売られていたんだとか。カセットビジョンと同時代機が、メガドライブ、PC-エンジン、スーパーファミコンの時代まで生きながらえてるというのは、考えがたいですな。シューティング、アクション、スポーツ、テーブルなどの定番だけでなく、ダンジョン&ドラゴンズのシステムを採用したRPGまで揃っている。
インテリビジョンの最大の外見上の特徴は、この電話機みたいなコントローラー。アルカディアでも似た形を採用していた。様々なソフトに対応できるように、この時期なりに拡張性を最大限に考えた結果だと思う。
スイッチとリセットボタンと、本体はかなりシンプル。本体横は、Atari2600と同じく木目調のプラスチックが貼ってあって、高級機であることをアピールしている。
ソフトも付いてきた。自動車レースものオートレース。
テーブルゲームものポーカー&ブラックジャック。
定番の野球ものメジャーリーグベースボール。
飛行機と戦車、自動車の3つのアクションが楽しめるトリプルアクション。
インテリビジョン最大の特徴は、ソフトにコントローラーに被せるオーバーレイが付いているところ。プラスチック製のカードみたいな物が付いています。
コントローラーに差し込んで、0~9まである10個のボタンのうち対応するものを使用するという仕組み。ファミコンのコスト的にも操作的にもシンプルで優れた十字キーに淘汰されてしまいましたが、アイデアとしては面白いと思う。
ポーカー&ブラックジャックに付いているオーバーレイ。
ロムカセットの形もなんだか独特なもの。
ベースボールのオーバーレイ。それぞれの守備位置に対応したボタン配置となっている。これは視覚的にもわかりやすい。
最初に大物と書きましたが、価格としては3,000円だった。インテレビジョンは、高価で発売年数が限られていたわりには、オークションで出回っていて、常に1~2台は市場に出てきている感じ。高価すぎて展示品として売れ残ったまま玩具店の倉庫に眠っていたり、買った人もこれほど高価な玩具はなかなか捨てられないでしょうから、数が残っているのでしょう。相場は、程度や箱説付き、ソフト付きなどで様々で、あってないようなものだが8,000円~箱説、ソフト付き美品で20,000円くらいといったところでしょうか。この価格は、十分に掘り出し物の部類だと思います。同時代のぴゅう太やMAXマシーンなども根強い人気があって、10,000円以下ではなかなか買えないと思います。また、詳しく調べてネタとして紹介します。
俺のRPGノート・(新品/株式会社WIZ) 300円+送料
こちらは、もうすでに紹介しました。たまごっちやポケモンなどの開発元の株式会社ウィズのオリジナル商品。アイデア雑貨や文具の一種だと思います。ファミコン世代でRPGがブームだった頃を知る人には、多かれ少なかれ似たような思い出が共有できるはずで、そこを付いた商品です。
俺だけのオリジナルRPGとかを、ノートの片隅に書かずとも、夢想した経験のある人は多いんじゃないでしょうか。ポリゴンを使ったどこまでも歩ける広大な世界とか、他のプレイヤーも参加した多人数のパーティプレイだとか、あの頃の夢想したものが、今では現実の物となっていることが凄い。
今遊んで、面白いかどうかというと別ですが、個人的にはすごくすぐられました。同じような思い出を持つ方にはお勧め。
幸せの教室・(中古/ウォルトディズニージャパン) 430円
こちらもすでに紹介済み。個人的には、トム・ハンクスの映画は、若い頃に出世作となったコメディ映画Bigしか見たことがない。ヒューマンとかハート・フルコメディだとか、それほど興味のあるジャンルの映画に出演する俳優さんではなかった。ジュリア・ロバーツは、1にも2にもリチャード・ギアと共演した出世作プリティウーマンのイメージ。なぜ、この映画が見たいと思ったかというと、やはりその設定とトム・ハンクス自らが撮りたかった作品だったということ。
ネット上にあるこの映画のレビューを見ると、飛行機の国際線の機内で流れていたとか、そういった出会いが多い。4、5日前にはBSでも放送されていたので、ごらんになった方も多いのでは。そのような場で、期待しすぎず、肩肘張らずになんとなく見たら案外良かった、というような感じがこの作品との幸運な出会い方だと思う。大作でもヒット作でもなく凄くいい作品というほどでもないのだけれど、なんとなくほんのりと残る良い作品というような感じだろうか。