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散財日記 in 夢戦士ウイングマン WING MAN

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 ということで、久々の散財日記兼雑記。自由に使えるいわゆる小遣い分として、ひと月あたりだいたい1万円くらいを想定していて、ほんとにほしいものがあれば、その都度考えるというスタイルなのですが、このくらいの予算だと大物を買ってしまえば、(送料を含めると)それで終わりということが多い。そもそも玩具に限らず、車、バイク関係や書籍なんかも、この枠内だし。それだと一瞬で終わりになるため、限られた予算内でちまちまと小さなものを買うというのが今の気分にあっています。

夢戦士ウイングマン TV版 コンプリート DVD-BOX 全47話・(新品/東映アニメーション) 2,300円

 ウイングマンは、1983年から少年ジャンプ誌上で連載された、桂正和氏原作の漫画。夢戦士ウイングマンは、その漫画の好評を受けて翌84年から85年まで、テレビ朝日系列で一年間放映されたTVアニメ。中学校生活という舞台に、変身ヒーローものを持ち込んで、(人間以外の)美女が日常生活の中に転がり込んできて一緒に暮らすという、うる星やつら以降定番となったラブコメ要素をも持たせた作品。


 異次元空間よりやってきた夢あおいとひょんなことから出会った主人公の広野健太は、あおいが持っていた書き込んだことが現実になるというドリームノートを手に入れる。早速、自作のヒーローであるウイングマンを書き込んだ健太は、夢にまで見た変身能力を手に入れることになるが・・・。今でもフィギュアが数多く発売されるなど、根強い人気を誇った作品でした。個人的に思い入れが深いのは、当時エニックスより発売されたPCゲーム版。アドベンチャーゲームですが、戦闘はアクションゲームになっていて、そのミニゲームが楽しかった。ジャンプの連載は毎号読んでいましたが、テレビ版は部活やらの関係でほとんど見てなかった。


 全47話入った、DVD-BOXがこの値段というのはえらく安い気がしますが、これはフランス・インポート版。国内版だと1と2に別れていて、それぞれが3万円(中古でも1万5千円)ほどします。フランス語版なのですが、吹き替えも字幕もオリジナル日本語もフランス語も入っていて、特に問題はない。画質の方は、さすがにデジタルリマスター版というわけではないのでそれなりですが、それでもこの値段だと値段が勝ちます。


 国内版のような豪華なBOXセットというわけには行きませんが、4つ折になっている。


 外国っぽいアレンジもなくて、素直で綺麗なパッケージング。


 四つ折のパッケージの中に、全47話、8枚組みDVDがどのように収められているかというと、ケースが2重になっており、裏表にDVDが収納されている。この値段で出すためのコストを抑える工夫として考えれば、好印象が持てるのではないでしょうか。


 輸入版を買う場合の注意点としては、DVDには国別のリージョンコードが決められている。そのためリージョンが異なると国内版のプレイヤーでは再生できない。(米国カナダはリージョン1、日本はリージョン2、中国、東南アジアはリージョン3)。英国や欧州の場合だと、日本と同じリージョン2なのだが、今度は映像方式(NTSC:日本、アメリカ、カナダ、PAL:英国、ドイツ、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、SECAM:フランス、ロシア)が異なるため、やっぱり国内版のプレイヤーでは再生できない。ただし、PCで視聴する分には映像方式は問題ないし、リージョンフリーのDVDプレイヤーも3,000円~くらいから売っているため、それほどハードルは高くはない。


 テレビアニメのDVD-BOXやらドラマのDVD-BOXは、大概が高価でブックオフ等で半額で見つけたとしても1万円~1万5千円とか、なかなか買うことが難しいですが、海外版であればかなりハードルが低くなる。個人的に欲しいものとしては、無敵超人ザンボット3 コンプリートが3,200円とか、バビル2世コンプリートが4,300円だとか、宇宙刑事ギャバンコンプリートが、2,700円だとか、きりが無い。新世紀エヴァンゲリオン TV版でもコンプリートが2,300円とか、次はこれかな。 中でも凄えと唸ったのは、ウルトラマンコンプリートが1,500円というこちらのBOXセット。ただし、こちらは米国版でリージョン1なため、PCでは見ることができない(正確には、PCでの視聴には制限がかかる)。リージョンの同じヨーロッパ版が、手頃で無難かなと思います。


 ということで、フランス語インポート版の夢戦士ウイングマン TV版 コンプリート DVD-BOXでした。またウイングマンはネタとして紹介します。


未来少年コナン TV全話 コンプリートDVD-BOX (全26話) 台湾輸入盤・(中古/日本アニメーション) 1円(+送料350円)

 こちらは、1978年にNHKで放送された未来少年コナンのDVD-BOX台湾版。すごくパチ物の雰囲気が漂いますが、こちらもどうやら正規版らしい。アマゾンだと5,000円~程度、オークションだと2,000円~前後から手に入ります。国内正規版だと、2話~3話収録されたバラ売りの7巻組のものが一本1,300円~1,980円、BOXセットが30,000円(中古だと15,000円ほど)します。


 未来少年コナンは、宮崎監督初の監督作品であり、ナウシカやラピュタ、カリオストロの城の原型というべき作品。監督が引退し、ジブリの製作部門も解散してしまった今となっては、もう宮崎監督の長編新作アニメは見ることができませんが、コナンには全26話13時間にもおよぶ宮崎監督の冒険活劇の世界が収められています。


 こちらは、全26話を2枚組み、一枚当たり13話収録しているというえらく豪快な仕様。画質もパッケージングも当然それなりですが、それにしても1円という価格にはかなわない。しかも台湾版(リージョン3)のはずなのに、国内DVDプレイヤーでも、PCでも視聴できてしまうという謎仕様。


 ということで、未来少年コナン TV全話 コンプリートDVD-BOX (全26話) 台湾輸入盤でした。コナンもまたネタとして紹介します。


双葉社スーパームック/未来少年コナンオフィシャルガイド―宮崎アニメの原点がよみがえる!!・(古本/双葉社) 160円(+送料250円)

 こちらは、コナンDVDに関連して手に入れた、未来少年コナンのガイド本。2003年と12~13年前のもの。コナンは、今日では名作アニメとして評価が確定していますので、2003年に出たジブリ・ロマンアルバムや2004年の別冊宝島の未来少年コナン完全読本、学研の豪華本未来少年コナン愛蔵版など、ガイド本も当時ものを含めて数多く発売されています。とりあえず、これを入手したのは、その入手のしやすさと価格から(つまり、一番安かったから)。


 未来少年コナンは、NHK初のアニメシリーズであり、宮崎監督の初監督作品ということもあって、当時のどのアニメ作品にも負けないほど力が入っていたし、色々な意味で画期的な作品であった。一般的なセルアニメが一本辺り3000枚のセルを使用していたところ、6,000~7,000枚と、とにかくコナンが縦横無尽によく動いた。ガンダムの富野由悠季監督も参加しており、書いた絵コンテを宮崎監督に全て書き直されて、自作でのコナン越えを目指したというのも有名な話となった(当時は知らなかったけど)。


 コナン、ラナ、レプカ、モンスリー、数々のアナログなメカ。今見ると、天空の城ラピュタの原型だったという感が強い。それだけでなく、カリオストロの城、ナウシカ、もののけ姫など、その後の宮崎作品で見られる宮崎アニメの特徴の原型が、全てここに表現されているという気がする。


 あまり詳しい資料本ではなく、手頃なムック本なので、紹介も割りと簡潔にされている。主要登場人物の紹介や一話ごとの解説付き。


 手書きの設定資料や、CMのないHNKで話の間に挟まれたルーレットのようなアイキャッチも紹介されている。


 DVDを入手したのは良いけれど、13時間26話というのは、なかなか見る時間がない。一日一話ずつ30分ずつ少しずつ消化していくという方法が確実なのだろうけど。見る時間はなくて積読になってしまうのだが、このようなものを手に入れると、もっと詳しい資料集が欲しいなとか、正規の国内版DVDが欲しいなあとか考えてしまいますね。


オズの魔法使 特別版・(中古/ワーナーホームビデオ) 1円(+送料350円)

 こちらは、1939年に公開されたアメリカ製ファンタジーミュージカル映画、オズの魔法使(オズのまほうつかい、The Wizard of Oz)。オズの魔法使いではなくて、魔法使と送り仮名のいがないのは、日本語版の正式な邦題がこうなっているから。虹の彼方のどこか(Somewhere Over The Rainbow)に良い世界があると夢見ているカンザスの農場に住む少女ドロシー・ゲイルが、魔法使いの住むオズの世界へと飛ばされてしまい、頭脳が欲しいかかし、心が欲しいブリキ男、勇気が欲しいライオンを仲間にして、願い事をかなえてくれるオズの魔法使いの元へと向かうという話。


 スターウォーズに次いで他の映画や文学、舞台などに影響を与えたといわれている古典的な名作。そのスターウォーズ自体も、かかし(ハンソロ)、ブリキ男(C3-PO)、ライオン(チューバッカ)と、この作品からの影響が言われているくらい。それぞれ能力が異なるメンバーでパーティを組み、魔法使いの城を目指すというのは、そのまんまファンタジーRPGの原型ですな。


 パブリックドメインになっているということから廉価版もありますが、鮮やかなカラーということがこの作品の肝でもありますので、せっかくならこのデジタルリマスター版をお勧めしたいところ。ドロシーを演じた、当時16歳のジュディ・ガーランドが、最近の映像でもあるかのように生々しく蘇ります。ジュディ・ガーランドの私生活でのスキャンダル、その後の波乱に満ちた人生をも含めて、夢の中、ファンタジーの世界の出来事であるかのように感じられます。


 ということで、ミュージカルファンタジー映画の永遠の名作、古典、オズの魔法使 特別版でした。


ザ・ナムコ・グラフィティ〈1〉完全保存版!NG総集編&特別編集号(SOFTBANK BOOKS)・(古本/ソフトバンク) 1,800円(+送料)

 こちらは、ソフトバンクより1994年に発行されたザ・ナムコ・グラフィティ〈1〉完全保存版!NG総集編&特別編集号。キャロットハウスなどで無料配布されていた、ナムコの広報誌(namco COMMUNITY MAGAZINE)NGを収録したムック本。80年代ナムコもの(ALL ABOUT NAMCO――ナムコゲームのすべて、新明解ナム語辞典など)とか、電波新聞社のものなどは、とんでもない高値が付いていることがほとんどなのですが、この価格だったのは付属のCDが欠品しているから。こちらはオークションで落としたものですが、アマゾンでもCD無しで1,900円~、CD付だと8,000円ほどという値段が付いています。


 NGは、1983年に創刊され、ナムコ直営のキャロットハウスなどに置かれていた、ゲーム広報誌、情報誌のはしりのような冊子でした。この当時だとゲームが発売される間隔も広くて、ナムコの新しいゲームが発表されると、楽しみにしてゲームセンターに足を運んだものでした。


 電波新聞社のベーシックマガジンに、1983年11月頃よりスーパーソフトマガジンというゲーム攻略を専門に紹介した冊子が付き始めた頃で、まだファミ通などのゲーム情報誌も影も形も無い頃でした。メーカー自らが出したゲームの情報というのは貴重だった。


 NGだけではなく、80年代ナムコにまつわる周辺の事情にも触れられています。ナムコがスポンサーであった、大橋照子のラジオはアメリカンなども懐かしい。NGは、季刊時代、月刊時代、隔月間時代をへて、1993年4月号のNo.52を経て終了しますが、このムックが発売されたのはすぐ後の94年。そのため94年特別号として、新作のNGが収録されている。このときの特集は、次世代機とリッジレーサー。このムック内では、94年の時点でも80年代黄金期のナムコは、良かった、凄かったと懐古されていますが、この時期は日本製のゲーム機、日本製のゲームが世界を制した絶頂期とでもいえる時期だったわけで、まだまだ良い時代だったのですね。


 というわけで、この本自体が94年発行と2重の意味でも懐かしいムック本、ザ・ナムコ・グラフィティ〈1〉完全保存版!NG総集編&特別編集号でした。こちらもまた、詳しくやります。


青春バイク ホンダNSR・(古本/エイ文庫) 83円(+送料250円)
伝説のバイクKATANAとNinja・(古本/エイ文庫) 25円(+送料250円)

 こちらは、バイクや自転車、アウトドアなど趣味性の高い雑誌を出しているエイ出版のカラー文庫から、青春バイク ホンダNSR、伝説のバイクKATANAとNinjaの2冊。エイ出版は、バイク雑誌RIDERS CLUBなどを発行している関係から、80年代、90年代当時のRIDERS CLUBなどに掲載された記事をまとめたものになります。


 ホンダNSRは、1986年から1993年登場の最終型までホンダが製造していた2ストロークのレーサーレプリカと呼ばれるタイプのオートバイ。87年型、88年型、89年型、90年型と、一時期は毎年のようにモデルチェンジをしているという、今では考えられない、とんでもないオートバイだった。


 レーサーレプリカであり、RIDERS CLUBからの記事が多いため、メカニズムやサーキットの話が中心であり、あの頃に多くいた峠小僧の話は出てこない。個人的にも、NSRやTZRなどの過激な2ストロークのレーサーレプリカを所有したことは無い。なのだけれど、あの頃を象徴するバイクの一台であることは確かであり、青春バイクというタイトルが、これほど似合うマシンもないんじゃないだろうかという気がした。


 もう一冊は、どちらも強烈な個性と、根強い人気を誇った、スズキ KATANAとカワサキ Ninjaをひとまとめにして紹介したもの。こちらも、当時のRIDERS CLUBからの記事が多い。


 映画TOP GUNに登場して世界的な人気を誇ったカワサキ Ninja、バリバリ伝説、あいつとララバイ、サムライダー、キリンなど、バイク漫画には欠かせない存在であったスズキ KATANAについて、それぞれ当時の記事が収録されている。個人的には、学生の頃の友達がGPZ400RとGPz400F(こちらはニンジャではないが)に乗っており、GPZ400Rに乗っていた友達は限定解除してGPZ900に乗り換えていたので、その頃の思い出が強い。


 この頃は、日本国内向けに新型バイクを開発し、それを海外へ持っていくという流れでしたが、現在では海外向けに企画した商品を海外で生産し、日本へ持ってくるという流れになっており、国内市場はメーカーとしてもそれほど力を入れていないよう。日本では、バイクは斜陽な趣味ですが、アジア方面では市場に活気があって、日本メーカーは頑張っているようです。電子立国などといわれた電子部品はもう見るかげもない状況ですが、バイクはまだ日本が世界トップを走っている産業のひとつなので、もう一度国内の盛り上がりを期待したいところです。

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