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散財日記 in 蘇るPC-9801伝説 第2弾

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 ということで、半月ぶりの散財日記兼雑記。最近では、オークションはほとんど使わず、アマゾンで書籍やDVDなんかを買っていることが多い。プレミアの付くようなものだと、オークションで探した方が良いのですが、書籍やDVDだと、アマゾンの方が断然安くて綺麗なものが手に入ります。

蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾・(古本/アスキー書籍編集部) 2,179円

 前々回に入手した蘇るPC-9801伝説 永久保存版の第二弾。蘇るPC-9801伝説が好評だったのか、2004年の第一弾に続いて2007年にアスキーより発売された。この手の書籍は、安くても大体3,000円~くらいからなのですが、これを買ったときには2,000円前半のものが3冊ほど出ていて、どうしようかと迷っていると直ぐなくなるため、とりあえ入手しておくことにした。


 80年代から90年代初めにかけて、国民機として事実上日本のスタンダードPCだったNECのPC-9801シリーズを取り上げたムック本。当時もののゲームがエミュレータとともにCD-ROMに収録されて付いている、この頃に流行ったレトロパソコンのエミュレータ本。当時、7~8,000円程度はした市販のゲームソフトが7本収録されている。後は、PC-9801にまつわる技術的な話やビジネスの話、インタビュー記事などが収められている。


 収録されているゲームは、ウィザードリィの6作目であるWIZARDRY -BANE OF THE COSMIC FORGE-、一世を風靡した戦略シミュレーション大戦略IV、推理物のAVG琥珀色の遺言、伝説的プログラマー、マーク・フリント氏のZONE、ハイウェイスターなど。収録されている数は少なめですが、割と重量級の作品が収められている。


 ビジネス機であるPC-9801のもう一方の側面、アダルトソフトなども蘇るPC-9801桃色伝説として袋とじになっている。ラッキーなことに、廉価なものであったにもかかわらず、袋とじ、CD-ROMとも未開封だった。前作では、技術寄り、ビジネス寄りな内容でしたが、結構ゲームやホビーよりのネタが多くて、紙面の4割ほどは収録ソフトの紹介や攻略記事となっている。PC-98に関係する人物のインタビューも安田 均氏、黒田 幸弘氏、古谷 徹氏など、渋いところを付いている。個人的には、PC誌コンプティークでクロちゃんのRPG千夜一夜を連載していた黒田 幸弘氏のインタービューを持ってきたところが、ツボだった。


 基本的にPC-9801はビジネス機であり、ホビー用途にはPC-8801あるいはシャープのX68000、富士通のFM TOWNSなどが使われることが多かったので、個人的にはあまり PC-9801には、思い入れや思い出が無い。80年代後半から90年代にかけて、パソコンからも離れていたので、80年代の8ビットPCから仕事で必要に迫られて使ったウインドウズにまで一気に飛んでしまっている。特に技術的な記事には、まったく付いていけなかった。


 この本が出ていた当時、電気店の書籍コーナーで見かけて買おうか、どうしようかと迷った思い出がある。その理由は、やはりWIZARDRY -BANE OF THE COSMIC FORGE-のPC-9801版が収録されていること。これは、スーパーファミコンにもウィザードリィVI 禁断の魔筆として移植されており、セガサターンでもウィザードリィ Wizardry 6&7コンプリートとして出ているのだが、オリジナルのIBM PC版からは、かなりアレンジが施されており、オリジナルに忠実なPC-9801版が欲しかった。スーパーファミコン版だと流麗な末弥 純氏のデザインが施されているのだが、オリジナルではどう考えても日本人受けしそうにない、海外製のゲームブックの挿絵のようなキャラデザインだった。しかし、今見るとこちらも捨てがたい味がある。


 これでアスキーより出ていたエミュレータレトロPC本は、PC-8001、PC-6001本を残すのみとなった。今だと、ダウンロード販売がメインになっていますので、このような書籍が発売されることもありませんが、この手の本は書店やパソコンショップの店頭で見かけた時に、凄くときめくんですよね。アスキーとカドカワも一緒になったことだし、またこのような企画をやって欲しいと思います。ちなみに、誌面ではPC-98伝説 第三弾の予告がされており、収録ゲームの希望などが募集されています。結局、それが実現することはありませんでした。


のんきな父さん(アスペクトコミックス)・(古本/アスキー)
おやじの惑星 愛蔵版・(古本/白夜書房) どちらも1円(それぞれ送料250円)

 どちらも漫画家、イラストレーターの桜玉吉氏の本。のんきな父さんはMSXマガジン、アスキーコミックスなどに80年代から90年代にかけて連載されていた四コマ漫画。おやじの惑星の方は、桜玉吉氏の初期短編集で2000年に再販された愛蔵版。前回のMSXマガジン繋がりということで購入。


 MSXマガジンといえばべーしっ君、のんきな父さんを連想するほど、MSXマガジンを読んでいた読者層には有名な作品。桜玉吉氏の実父をモデルとしたらしい荒井注似のお父さんと、お父さんにおちょくられる息子の話。落ちの無いどちらかというとシュールな漫画で、ログインやMSXマガジンなどこの当時のアスキーが発行していた書籍には、このようなシュールな作風のものが多かった。


 おやじの惑星の方は、カラーあり、短編ありの雑多な内容。白夜書房の四コマ漫画誌などに掲載されていたものが集められている。こちらはシュールなんだけど、一般受けもしやすい可愛らしいキャラも登場している。


 のんきな父さんの初出一覧を見ていたら、MSXマガジンの1989年2月号よりとなっています。松下電器産業とソニーが本体・キーボード一体型の低価格機として、30,000円前後のFS-A1とHB-F1というMSX2の普及機を出してMSX規格が黄金期を迎えたのが86年ですから、結構連載開始時期が遅かったことになります。自分が熱心に読んでいた時期は、ザナドゥ、ハイドライドⅡが出た85年~86年頃。のんきな父さんが連載されていた時期には、実際にはもうあまり読んでいなかったのですが、なぜかMSXマガジンというとのんきな父さんを連想してしまうという、不思議なインパクトのあった作品でした。


アーケードゲーマーふぶきORIGINAL(ブロスコミックス)・(古本/エンターブレイン) 1円(送料250円)
アーケードゲーマー ふぶき COLLECTION・(中古/バンダイビジュアル) 1,400円(送料込み)
 
 アーケードゲーマーふぶきは、ケロロ軍曹の吉崎観音氏が1998年~1999年頃に月刊ファミ通Wave、ファミ通ブロス誌上で連載していた漫画。2002年から2003年にかけてアーケードゲーマー ふぶき①~④巻としてOVA化された。アーケードゲーマー ふぶき COLLECTIONは、2006年に発売された①~④巻までの作品を一本にまとめて収録したコレクション版。これ以外にも、バラで発売された①~④巻までをまとめて収納できるBOXと特典DVD1枚をセットにしたアーケードゲーマーふぶき 一撃でクリアー BOXというのが発売されている。


 アーケードゲーマーふぶきのコミックスの方は、アスキーより出版された旧版(Beam comix)を読んでいたのですが、OVA版は今回が初めての視聴。原作では全18話の話を4巻にまとめてあるわけですから、細部が色々と異なっています。原作では、ふぶきと友人の国分寺花子の学校とゲーセンでの日常的な生活を描いた話がメインで、最終話付近で世界ゲーム大会が開かれるという展開になっています。OVA版ではゲーム大会の日本予選にふぶきが参加し、そこから勝ち進んでいく中で原作にも登場したライバルキャラが絡んでいくというようになっています。


 特筆すべきは、セガと日本物産、すがやみつる氏協力の下、実在のゲームがOVA内に登場しているというところ。ベスト・オブ・アーケードゲーマ(世界ゲーム大会)の予選が日本で行われ、最初のバトルは中野サンプラザの壁を使用した特設ステージに日本物産の1980年のアーケードゲーム・クレージークライーマーで勝負をするという展開。しかもその筐体はバンダイのLSIゲーム・クレージークライミングを模したものという、どんだけマニアックなんだよという設定になっています。この後も、ファンタジーゾーン(86)、ムーンクレスタ(80)、トランキライザーガン(80)、バーチャファイター(93)など、実在のゲームを使ってのゲームバトルが繰り広げられます。


 声の出演にも、キーとなる人物に古谷徹氏、藤岡弘、氏などの豪華なキャストがあてられている。アーケードゲーマーふぶきは、ゲームセンターあらしのオマージュ漫画として有名ですが、OVA版では原作に登場したキャラやエピソードなどを上手くストーリの中に盛り込みながら、ラストの方ではオリジナルの展開に変更されている。藤岡弘、氏を起用している点、漫画の連載時期が1998年~1999年だったこと、セガが協力していることなどから、これも当時を知る者にとっては、感涙ものの一種のパロデイ的な展開になっている。


 漫画版は、ケロロの吉崎氏の作品ということで有名ですが、OVA版も出色の出来。作られたのが、もうちょっと後だったら発売元のバンダイとナムコが一緒になっていますので、パックマンやラリーXなどのナムコゲームも登場してきたのかなと思うと、そこだけが惜しい点。4巻まとめたアーケードゲーマー ふぶき COLLECTIONの方は1,000円から、2002年に発売されたオリジナル版は1円~より売られていますので、未視聴の方には一巻だけでもお勧め。


OTACOOL WORLDWIDE OTAKU ROOMS・(古本/壽屋) 55円(送料250円)

 OTACOOL WORLDWIDE OTAKU ROOMSは、日本の文化を海外に紹介するクールジャパンを主宰するダニー・チュー氏のサイト内のコンテンツより書籍化されたもの。これには、日本を始めとして世界中のオタク部屋、コレクター部屋が掲載されている。


 コレクターにも色々あると思いますが、主にアニメやフィギュア関係がメイン。若い人が多いので、レトロゲームのコレクターとかファミコンのコレクターとかは登場しない。きちんと整理されレイアウトされた、お洒落な部屋が多い。


 画像検索で、コレクター部屋とか検索するとこのような部屋を掲載したサイトは数多く出てきますが、書籍としてまとまって読めるというところが利点でしょうか。


 それにしても、いろんな人がいるものだと思わせてくれる一冊。世界はやはり広いですな。


ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書(SE-MOOK)・(古本/スクウェア・エニックス) 940円(送料250円)

 ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書は、ドラゴンクエスト25周年を記念して2011年にスクウェア・エニックスより発売されたドラクエのファンブック。製作は、チャレアベの山下章氏率いるスタジオベントスタッフという豪華な造りとなっている。同じ時期にドラゴンクエスト25thアニバーサリー モンスター大図鑑、 ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III 超みちくさ冒険ガイドなども発売されていた。


 永久保存版ドラゴンクエスト25年の記憶と銘打ってある通り、1986年のドラクエ1からドラクエ9までの作品紹介が収録されている。ドラゴンクエストの歴史を俯瞰するには、これ以外ないといった決定版的なドラクエ世界の参考書。


 鳥山明氏デザインの各キャライラストはもちろんのこと、キャラクター同士の相関関係やモンスター関連、町の住人にいたるまで、こまかく解説されている。


 裏パッケージにはロゴデザインが並べられ、各作品のロゴの遍歴が分かる。なにか歴史を感じる作り。


 1~9までの作品紹介の合間には、ドラクエが発売された時代の世相が解説され、物語の歴史、ゲームシステムの歴史、モンスターの歴史、道具の歴史、呪文の歴史、特技の歴史、職業の歴史、寄り道の歴史、裏技の歴史などを解説したドラゴンクエストシリーズ研究というコラムが挟み込まれている。移植作品や関連の玩具など、関連作品のライブラリーも収められ、まさにドラクエ百科と呼ぶにふさわしい作りになっている。


 ぱっと見、薄い攻略本に見えるのですが、450ページもあるという分厚い本。収められた情報量が膨大で、写真も字も細かいので一度に読んでしまうことはほぼ不可能で、なかなか読み応えあります。


 昔はドラクエ懸命にやったけど、今の新作はやってないなあというような人が、何か一冊だけドラクエ関連の本を買うとしたら、まさに最適な一冊。一応攻略の手順を記したチャートは載っていますが、攻略本ではないので広く浅くというような感じでしょうか。ゲーム攻略本ではなく、読み物として。


 帯付きの綺麗なものが940円ほどであったので買ってみました。新品でも1,700円程度とそう高くないので、内容を考えるとなかなかお得。ドラクエ関連の書籍は数多く出版されていますが、どれか一冊というのなら手元に置いておきたい一冊だと思います。ドラゴンクエスト25thアニバーサリー モンスター大図鑑とそろえて入手しておけば、より完璧といえるでしょう。


DVD 紅の豚・(中古/スタジオジブリ) 830円(送料350円)

 紅の豚はスタジオジブリ製作のアニメーション映画。監督は宮崎駿監督で1992年に発表された。ということで、宮崎駿監督関連のDVDを安く探してきましたが、何とかやすく買えるのはここまでくらいでしょうか。特に人気が高い、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女の宅急便、もののけ姫だと、どうしても3,000円~前後になってしまいます。


 元々は、月刊誌モデルグラフィックスに連載されていた宮崎駿の雑想ノートの中の飛行艇時代が原作。子供向けにアニメーションを作ることを自分に課してきた宮崎監督が、自分のために作った趣味的な作品として知られている。


 物語は、1929年頃のイタリアが舞台。かってはイタリア軍のエースとして知られ、今では魔法により豚の姿となってしまったポルコは、空賊を退治する賞金稼ぎとして生計を立てていた。そこで、空賊たちは用心棒としてアメリカ人のカーチスを雇い入れる。愛艇のエンジン整備のためミラノに向かって飛んでいたポルコは、カーチスと遭遇し撃墜されてしまうが・・・。


 当時見たときには、ナウシカやラピュタと比べてストーリー的、盛り上がり的にちょっと物足りないかなという印象でした。少なくとも、ジブリ映画として一番好きな作品ではなかった。宮崎監督は飛行機好きなことで有名で、この映画に出てくるような飛行艇も欲しいとインタビューで答えている。但し、それはこの映画に出てくるような秘密の隠れ家とセットでなければならないとのこと。モデルグラフィックス誌上で、同じ趣味を持った同好の士に向けて好きなことをやっていく中で生まれた作品なので、そういう秘密の隠れ家でこっそりと好きなことをして過ごすとことが、監督のやりたいと、自分の趣味の映画に走ってしまったと言われる所以なのかも。舞台となった地中海の秘密の隠れ家は、まさに地上の楽園、天国みたいな場所で、このような秘密の場所で人生の休暇のような時間を過ごすのは、確かに夢の映画なのだと理解できる。年をとってくると良さが分かる作品なのかもしれません。


 ということで、休みの日や休みの前日に見るのにふさわしい映画。また詳しく調べて、ネタとして紹介します。

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