大分間が空いてしまいました。忙しいというわけでもないのですが、微妙に空いた時間がなかったり、アマゾンの送料が無料だったものが2,000円以上無料に変更になり、思い付きでぱっと買うより組み合わせて買った方が良いため、散財も止まりがちになってます。
週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳・(新品/ホーム社) 1,944円(送料無料)
週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳は、1985年から少年ジャンプの巻頭に掲載されていた、ファミコン神拳のコーナーを復刻したもの。レトロゲームを扱うサイトやブログ界隈では、発売前から話題となっていた旬なネタ。新しい本をあまりすぐには買わないのですが、これは外せないかなということで購入。
Dr.マシリトとして知られる、元ジャンプ編集者の鳥嶋和彦氏が、当時のファミコンブームの時期に仕掛けた企画で、ゆう帝として当時ライターだった堀井雄二氏が関わっていたことでも有名。少年ジャンプの巻頭で袋とじとして、ファミコンゲームの紹介などを行っていた。ファミコン神拳の名前の由来は、当時人気のあった北斗の拳からのパロディで、ゲームの評価をあたたたたと擬音で表現していた。
復刻されたファミコン神拳では、その鳥嶋和彦氏、堀井雄二氏、ミヤ王の宮岡寛氏、イラストの土居たかゆき氏など、当時のスタッフが参加して作られている。ファミ熱プロジェクトということで、専用のサイトが作られ、この後にも様々な企画が考えられているよう。
ファミコン神拳の連載と平行して、堀井氏はドラゴンクエストの製作に取り掛かり、ジャンプ誌上でもその過程が紹介されていた。ウェブに掲載された鳥嶋和彦氏のインタビュー記事を読むと、堀井氏や森田の将棋の森田和郎氏、チュンソフトの中村光一氏らを排出したエニックスのゲーム・ホビープログラムコンテストの時点から、すでにジャンプの協賛が決まっており、鳥嶋氏も関わっていたのだとか。ドラクエの開発過程においても堀井氏と中村氏が先に決まっており、鳥嶋氏が鳥山明氏を抜擢したとのこと。ということで、このファミコン神拳とドラクエ誕生は切っても切れない関係にあったということになります。
ドラクエ1には、堀井氏のお遊びでゆう帝、みや王、きむ皇、ちゅん(町外れで恋人を待つ中村氏)などが登場してきます。ドラクエの元ネタとなったウルティマでは、製作者のリチャード・ギャリオット氏は、一貫して世界を統べる王様でしたから、こういうところにも堀井氏の個性が出ていて面白いですね。
この本の凄いところは、当時のファミコン神拳をそのまま縮小してすべて収録していること。当時のゲームの採点表も完全収録されています。後は、鳥嶋和彦氏、堀井雄二氏、宮岡寛氏、土居たかゆき氏などの座談会、それぞれの個別のインタビュー記事などが収められている。なんといっても、今となってはゲーム史に残る大御所となった堀井氏を引っ張り出したことが、一番の売りだと思います。
ということで、当時ファミコン神拳を読んでいた人、ジャンプのファミコン記事を楽しみにしてた人、ドラクエや堀井氏のファンの人などにお勧め。復刻企画としてもかなり力の入ったものだと思います。
僕らのファミコン日記 ―80's熱中時代―・(古本/少年画報社) 1円(送料250円)
僕らのファミコン日記 ―80's熱中時代―は、2014年に少年画報社より発売されたアンソロジーコミック本。いわゆるカバーのないペーパーバックといわれる形式の本であり、日本だとコンビニ本といったほうが伝わりやすいかも。ファミコンのあるあるネタを集めた作品集になります。
様々な作家さんが、ファミコンのそれぞれのゲームについての思い出話や、当時においてよくある風景を描いています。一話辺り10ページほどの短編ですので、16本もの話が収録されている。人の数だけ、それぞれのゲームにまつわる思い出があるということが実感できる。
本格的なゲーム本というよりは、コンビニコミックにありがちなB級グルメとか、駅弁の旅みたいな漫画のファミコン版といった感じの企画なので、ゲーム画面とかはほとんど登場しない。あくまでも、ゲームにまつわる当時の子供たちの思い出話というところに焦点が当たっていて、ゲームを通しての親や友達、兄弟との関係など、ゲームを通じての人との関わりの話になっている。
今ではコンビニで買い物自体ほとんどしませんが、24時間スーパーが出来る前はよく立ち寄っていた。ネットが普及する前だと、コンビニでこのようなB級グルメの本とか、ゆるいコミックスを買って帰ることもありました。そういう意味でも懐かしい。収録されている漫画も、有名作家さんのものはありませんが、ゆるく楽しめる。中でも売りは、あさいもとゆき先生の大人のファミコンロッキーでしょうか。
意外とよく出来ていて楽しかったです。アマゾンでの評価より予想したよりは高ポイント。それにしても、この本における一番の傑作は、ノスタルジーを刺激するこの表紙のイラストかなと思います。
ピコピコ少年TURBO・(古本/太田出版) 1円(送料250円)
ピコピコ少年TURBOは、2011年に発売されたピコピコ少年の続編。作者は、ハイスコアガールの押切蓮介氏。80年代後半から90年代にかけて、1979年生まれの作者の少年期から青年期にかけてのゲームに関連する思い出話。1円(251円)の古本だったが、帯が付いていた。
1979年生まれということで、ファミコン世代より少し後のPC-エンジン、ゲームボーイ世代といったらよいでしょうか。少年時代を描いた前作から、少し成長して小学校高学年~高校卒業くらいまでを描いている。
主に中学生~高校生ということで、もてないゲームおたくだった作者の痛く感じる青春が赤裸々に綴られている。このような痛いと感じる部分を、ユーモアを交えながら、同年代の読者層に伝えてくるという作風は、女性の漫画家であれば西原理恵子さんや近年だと山本さほさん、黒川依さんだとか多いと思いますが、男性の作家としては貴重なのでは。また、ホラー畑出身の漫画家ということで、押切蓮介氏の描く女性は、どこか神秘的で魅力的な気がします。
押切氏は、ピコピコ少年ではお馴染みのこのお母さんを主人公に据えた漫画も描いています。ハイスコアガールも再開されたみたいだし、なんかいろんな新境地を切り開いてますな。
単なるノスタルジーには終わらず、青春の痛い部分を痛いまま読者にぶつけてくるという凄い作品です。この作者の次の展開が楽しみになるような一冊だと思います。
アーケードゲーム筐体型 FC互換機・(新品/HAC) 1,000円(送料無料)
こちらは、読んで字のごとくアーケードのテーブル筐体の形をしたファミコンの互換機。ファミコン互換機というと、レトロゲームサイトやゲームブログ界隈では、サイバーガジェット社のレトロフリークが盛んに取り上げられているが、あのような20,000円以上するものはとても無理。大人買いすれば買えない事もないが、ゲーム機に20,000円も出すのだったら、オークションでぴゅう太とかAtari 2600とかを狙いたい。 こちらは、UFOキャッチャーの景品としても出されていたという、特に有名でも旬でもない互換機なのですが、1,000円だったので、まあいいかということで購入。
箱を開けたところ。付属品は、コントローラー2個とAVケーブル、取り説。
こんな感じ。意外とかっこいい。
アーケード筐体型なので、本体側にもコントローラーやスイッチが付いている。
ただし、こちらはダミー。右側の2つのスイッチのみが、リセットと電源ボタン。
コントローラーの接続端子は側面に付いている。どこかで見た事あるような形だが、ファミコン純正コントローラーも使えるのでしょうか?
側面と筐体下部はこのような感じ。単三電池でも動くため、電池ボックスが備わっている。
QCと書かれているところは、ACアダプターの端子。ちなみにACアダプターは付属しない。日本製だとACアダプターのみで1,500円とかしますし、1,000円のゲーム機なのでそこまでは求められないか。
こちらは、同じく筐体を模したタカラトミー製の貯金箱。再現の細かさやクオリティの高さは、もちろん比べるべくもない。
ちなみにこのようにアーケード筐体を再現していて安く手に入る玩具としては、プレイステーション2用の筐体型コントローラーがある。これも入手したい。
とはいえ、この形というのはやはり魅力がある。ファミコンカセットと一緒にすると、さらに楽しげな雰囲気が伝わってきます。互換機を持っていても、今更カセットでゲームはしないので、あくまでもこの形をしたゲーム機というところが重要。筐体の上部分を切り取って、液晶モニターを仕込めば、必要最小限度の改造で筐体型ゲーム機ができるなと妄想は膨らむ。前述の筐体型コントローラ同梱セットで筐体型ゲーム機を自作したというネタなどが、ネット上には投稿されています。
元々は景品にも使われていたようなもので、値段があってないような感じですが、1,000円~2,000円程度で入手できる。アマゾンでの価格は、結構変動してるようなので安く売っている時に。この形に価値を見出せる人にお勧め。