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Pitfall! ピットフォール HandheldGame・Excalibur Electronics/Activision

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 PITFALL! ピットフォールは、米アクティビジョン社が1982年にアタリ2600用に発売したアクションゲーム。こちらは、米Excalibur Electronics社が2003年に発売した、ピットフォールの電子ゲーム版。


 オリジナルのピットフォール!は、アタリ2600でパックマンに次いで売れた当時の人気タイトルだった。400万本を売り上げて1985年にスーパーマリオが出るまでは、もっとも売れたアクションゲームでもあった。作者のDavid Crane氏は、1979年にAtari社を去りActivision社の共同設立者のひとりとなる。その後、このピットフォール!のヒットによって彼はスタープログラマーのはしりとなった。プレイヤーは、Pitfall Harry(ピットフォール・ハリー)という冒険家となって、20分の制限時間内に32個の財宝を求めてジャングルの奥地へと探検を行う。


 これは、ブリスターパッケージですが、箱に入ったバージョンや、カラー液晶版もあった模様。Excalibur Electronics社は、フロリダ州マイアミに本社をおく電子玩具のメーカーで、このような電子ゲームやラジコンなどを多数販売している会社のようです。


 元々がアメリカのAmazonで19ドル(2,100円~)くらいで売っているものなので、そんなに高級感はない。日本のAmazonでも並行輸入で売っていたようだが、現在は品切れとなっている。オークションでも3,000円前後くらい。特にレアものとかでもなく入手は簡単。


 この手のゲームには珍しく単三電池2本で動きます。


 説明書はすべて英語。安価で売られているゲームなので、ぺらぺらのもの。


 日本だと、セガがライセンスを取得し1985年にアーケード用に開発したピットフォールⅡ、ポニーキャニオンがファミコン用にアレンジしたスーパーピットフォールが有名。セガのアーケード版、SG-1000版では、オリジナルを元にアレンジが施されており、オリジナルのピットフォール、ピットフォールⅡを忠実に移植しているのは、日本だとポニーキャニオンより84年と85年に発売されたMSX版のみである。海外では、その人気を反映してかAtari社の8ビットゲーム機、ColecoVision、Commodore 64、Intellivision、Apple IIなど、数多くのハードに移植されている。第2作目のPitfallⅡではLost Caverns(失われた洞窟)というサブタイトルが付いており、Pitfall Harryは横だけの移動でなく、洞窟の奥深く縦軸方向へも冒険を行う。


 1作目のピットフォールでは、横方向と地下への移動のみで255の画面を冒険していく。Pitfall Harryの行く手を遮るのは、蠍、蛇、火、穴、池、丸太などの障害物。このHandheld版では、地上と地下がちゃんと再現され、地下には蠍がいる。宝石は財宝で、この財宝はオリジナルと同じく32個集めることが目標になる。すごい再現度なのだけれども、ピットフォール1は日本ではMSXでしか発売されなかったため、おそらくほとんどの方と感激が共有できない。


 ピットフォールの代名詞といえる、大きく口を開ける穴(池)。こちらもちゃんと再現。


 ツタを使って、ターザンみたいに池や落とし穴を乗り越える。これもオリジナルを再現。


 こちらもピットフォールの名物、ワニが3匹いる池。オリジナルでは、3匹のワニの頭の上を因幡の白兎よろしく踏んで超えるという仕掛けだった。


 全画面表示。蛇、蠍、火、池、丸太などが再現されている。足の振りだけでなく、手の振りまで再現されているところが芸が細かい。実はオリジナルのピットフォールは右方向だけではなく、左方向に逆走もできるのだけれど、この電子ゲームではそこまで再現している。そう高価な玩具でもないのに、できるだけオリジナルを再現しようという情熱を感じる。


 なぜこんなものが2003年にもなって電子ゲーム化されているかというと、アメリカでは大ヒットタイトルで思い入れのある人が多いからなのでしょう。その反面、日本ではピットフォールⅡのみ知名度があって、そのピットフォールⅡもオリジナルに忠実なのはMSX版のみ。個人的な思い出としては、これが一番最初に買ったゲームソフトになる。当時、レイダース、魔球の伝説とインディ・ジョーンズがヒットしており、遺跡探検ものに限りないロマンを感じた。そのため、ハード購入と同時にピットフォールⅡを入手した。セガ版のピットフォールでは、洞窟の奥にトロッコや火を噴いてくる魔人像などがありますが、オリジナル版ではコンドルと蝙蝠の波状攻撃をひたすら避けるのみで終わる。遺跡でインディ・ジョーンズばりの冒険を味わいたかったのに、肩透かしをくらった思い出があります。


 ということで、万人にお勧めではないですが、往年のアドベンチャーゲームPitfall! ピットフォールを、電子ゲームにて再現しようという情熱のようなものは感じられるPitfall! ピットフォール HandheldGameでした。
 
参考Wiki:PITFALL!(英語版)、David Crane(英語版)、GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道、Arcade Fan、うさぎ館の物語、スカのホームページ ピットフォールシリーズ

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