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刻命館・テクモ

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 刻命館(こくめいかん)は、1996年にテクモより発売されたPlayStation用のシミュレーションゲーム。

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 トラップシミュレーションゲームと銘打った、この時期としてはかなり斬新な新しいシステムを持ったゲームであり、影牢 〜刻命館 真章〜、蒼魔灯、影牢II -Dark illusion-、影牢 〜ダークサイド プリンセス〜などのたくさんの続編が作られるヒットシリーズとなった。この時期のプレイステーションでは、それまでにないゲーム性を持った実験的な作品が数多く作られており、ゲームにホラーやサスペンス性を持ち込んだクロックタワー(CLOCK TOWER/95年 SFC)や同年のバイオハザード(BIO HAZARD)などと並んで、ダークな雰囲気を醸し出した作品だった。

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 こちらは、そのトラップシミュレーションシリーズの基礎となった第1作目。

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 物語は、弟や側近の罠にはめられ失脚したゼメキア王国の第一王子が主人公。復讐を近い悪魔と契約を結んだ彼は、暗い森の中にひっそりと立つ刻命館という屋敷の主となる。封印された魔人の復活に向けて彼は、この館の中で罠を仕掛けて侵入者を捕獲する人間狩りを行なってゆく…。

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 ゲームは、プレイヤーの主観視点で進行する。この時期、一般的になり始めたポリゴンを使用した3DのRPGにも近い。こちらは、元々のこの館の契約者アルデバラン。ゲームは、まずこの男をトラップにかけ屋敷をのっとることから始まる。

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 チュートリアルや進行役を勤める、使い魔アスタルテ。魔人を復活するという目的のために主人公を導く。物語は、章仕立てになっており、選択肢により途中で分岐をするマルチシナリオになっている。この他にも兄を陥れたゼメキア王国の第二王子ユリアスや、ゼメキア王国に仕える大魔導士ザムールなど様々な登場人物の思惑が入り乱れて物語は進行する。

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 これは、罠を仕掛けるための作戦モード。罠を仕掛けるにはMPを消費する。MPは人間を捕獲し魂を魔神に捧げることで回復できる。Warlという貨幣を使って屋敷の増改築も行なえる。つまり、ベースとなっているのは経営型シュミレーション。

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 こちらが、本作の肝であるトラップ。侵入者を惑わすもの、ダメージを与えるもの、捕獲するものと様々なタイプがある。続編では、より多彩になった。

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 壁から棘が飛び出して侵入者にダメージを与える罠。主観視点なので、侵入者の近くまで行きおびき寄せてから、スイッチを入れて罠を発動させる。タイミング重視のアクションゲームの要素も持っている。

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 捕獲するタイプの罠。捕獲した敵は魔人にささげてMPにしたり、殺害して所持金を奪ったり、モンスター合成の材料にする。

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 捕獲した侵入者を合成することにより、モンスターを生み出せる。強く威力の高いモンスターほど、様々な種類の人間が必要で物語の進行とは別に、侵入者捕獲のためだけのモードもある。

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 主人公のいいなずけであるエンゼリオ帝国の王女フィアナ。主人公を慕って屋敷へと訪れる。物語の進行や選択しだいでは、主人公の手によりモンスターの材料とされてしまうえげつない展開もある。

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 ということで、設定や物語はダークでえげつない感じなのですが、世界観がドラクエっぽいファンタジーの世界なので、そこまでダーティさはありません。刻命館も中世風というよりは、近代的な洋館だったりとちぐはぐな感じもあります。侵入者もアイテムを買えるトルネコっぽい商人が出てきたり、魔女っ子だの、宇宙人だのとなんでもあり。ホラー調なのだけど、なんでもありのごった煮さがこのゲームの本質かもしれません。刻命館というネーミングから連想するのは、やっぱりあの一刻館だったりしますし。

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 ということで、当時としては斬新なゲームデザインでしたが、最も近いものを探すならやはりこれ。エレクトロニック・アーツ・スクウェアより発売された、異色のリアルタイムダンジョン設営シミュレーションゲーム、ダンジョンキーパー(Dungeon Keeper)。ダンジョンの主となって、ダンジョンを訪れる勇者をトラップで撃退します。ちなみに発売は、1997年とこちらが後。

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 世界観や空気感が似ているのは、嵐の中訪れた亡霊や悪魔、狂信者のうごめく洋館を攻略するゲームブック地獄の館。

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 こちらは、プレイヤーがモンスター側という逆転の発想で構成された異色の作品であるゲームブック、モンスター誕生。

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 プレイヤーがモンスター側の主という逆転の発想としては、かなり古いウィザードリィシナリオ4。このような善悪の逆転ものは、伝説の勇者ではできないプレイを可能にしてくれるという意味でも新鮮でした。新めのものとしては、悪代官となって水戸黄門などを撃退する悪代官というシリーズもある。これも、これらの刻命館の系統に属するものだと思います。

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 ということで、世界観、ゲーム性と共に斬新であったテクモの刻命館(こくめいかん)でした。

参考:Wiki 刻命館、刻命館シリーズの罠一覧、クロックタワー、ダンジョンキーパーの項

ゲームボーイ版 ドルアーガの塔・エンジェル/ナムコ

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 こちらは、1990年にエンジェルより発売されたゲームボーイ版 ドルアーガの塔(The Tower of Druaga GB)。発売元のエンジェルは、バンダイの子会社。

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 元ネタとなったドルアーガの塔(The Tower of Druaga)は、1984年にナムコより発売されたアーケードゲーム。作者は、ゼビウスでいちやく脚光を浴びた遠藤雅伸氏。84年という早い段階でRPGの成長の要素とファンタジーの要素を取り入れ話題となった。プレイ時間に制約のあるアーケードゲームのため、経験値ではなくアイテムを入手することで、プレイヤーキャラが成長する仕組みだった。アイテムは、60にも及ぶフロアに隠されており、入手方法自体が謎であった。翌85年にはFCにも移植され、理不尽な謎を解くのはマニア以外には難しいため攻略本も発売されて、以後のゲーム攻略本の先駆けともなった。

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 ゲームボーイ版は、90年とちょっと遅い移植。ナムコではなく、バンダイ子会社のエンジェルという聞きなれない会社から発売されていたため、知名度的にもちょっとマイナーなドルアーガ。原作者の遠藤雅伸氏もかかわってないはず。

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 ドルアーガの塔は、バビロニアン・キャッスル・サーガというギリシャ神話を基にした世界観をもつ物語の1作目。ドルアーガという悪魔に囚われの身となった巫女のカイを救うため、ゴールドアーマーに身を包んだギルを操作して、60階にも及ぶドルアーガの塔に挑む。

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 ゲームボーイ版の画面はこのような感じ。白黒なのは仕方がないとしても、この大きさで狭い迷路を探索するのは厳しいものがあります。85年頃から当時の8ビットPCにも移植されており、その性能差からなかなかアーケードの完全な移植版は難しかった。ゲームボーイ版は、性能を考えるとよく出来ています。

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 ただし、移植されたのが遅かったこともあってか、大幅なアレンジが加えられている。まず、ギルが残機制からライフ制に変更されている。AC版でもヒットポイントの概念はあったのだが、マスクされており画面からは見えなかった。これに伴い、ACでは一発死だった魔術師の呪文を受けても、ライフが10減るだけで死ななくなった。

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 アイテムは、オリジナルに準拠していますが、画面下に取ったアイテムが並ばなくなった。アイテム画面を開いて、何をとったか確認しないとまったくわかりません。

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 最大の変更点と思われるのは、隠しフロアが存在し、中ボスを倒さないと先へ進めなくなった。またオープニングとエンディングに、一枚絵を使ったデモシーンが追加されている。この90年という時代、ゲームボーイという機種に合わせて、アレンジが施されたのだと思います。この後の92年にはPC-エンジンにも移植されて、こちらも大幅なアレンジが施されている。ただしPC-エンジン版では、遠藤氏が本当にやりたかった形としてのアレンジになっている。

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 こちらは、2000年にゲームボーイカラー向けにナムコより発売された攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ。バビロニアン・キャッスル・サーガの一つだが、遠藤雅伸氏はかかわっていない外伝的な作品。

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 ドルアーガの塔の時代から百年後が舞台で、カードバトルとシステムも全く異なっている。ドルアーガの塔に登場したモンスターやアイテムをカード化し、持ち運べるようになっている。プレイヤーはデッキと呼ばれるカードセットを組み、相手のフィールドへ攻め込み、ダンジョンの何処かに置いてある3つの鍵を取得する。敵側もボスも同じようにプレイヤー側のフィールドに攻め入ってくる。ダンジョン中枢に有るジュエルを先に取れば勝ちと云うルール。

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 ゲームボーイカラーの時代ともなるとゲーム画面やパッケージも綺麗。マニュアルもカラーで、ところどころ漫画仕立て。

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 この2000年頃というのは、カードバトルものが流行っていた頃。ドルアーガの塔が登場した1984年という年は、RPGやファンタジーが話題となり始めた頃でしたので、登場した時代背景も含めて考えると面白い。他の外伝では、ローグや不思議のダンジョンのシステムを基にしたものもあった。

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 作者は、パックランドやバラデューク、ファミスタを生んだ元ナムコの岸本好弘氏。遠藤雅伸氏は携わってないが、わりと好意的な見解を述べられていたと思います。

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 こちらは、バビロニアン・キャッスル・サーガの出発点となったアーケード版のドルアーガの塔。86年には、経験値の概念やパスワード、2人同時プレイと、よりRPGの要素を盛り込んだ続編イシターの復活(The Return of ISHTAR)も登場した。

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 88年にアーケードからプラットホームをFCへと移したカイの冒険(THE QUEST OF KI)。アタリが開発したアーケードゲーム、メジャーハボックのシステムを流用した、独特の浮遊感を持つジャンプアクションゲーム。

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 94年にプラットホームをSFCへと移して発売されたザ・ブルークリスタルロッド(the Destiny of GILGAMESH)。選択肢を選んで物語を進めていく、ゲームブックの様なアドベンチャー。この当時、流行っていたサウンドノベルに近いと考えても良いのかも。48種類という、驚異的なエンディング数を誇る。この後、ドルアーガ正史は2011年のドルアーガの迷宮(THE LABY RIDTH OF DRUAGA)へと続く。

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 こちらは、1986年に東京創元社より発売されたゲームブック版 ドルアーガの塔三部作。1作目のドルアーガの塔をゲームブック化したもの。2006年には、創土社より復刊されている。

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 これの最大の特徴は、60にも及ぶフロアをゲームブックに再現してしまったこと。日本製ゲームブックとしては、最高峰と呼ばれることも。一巻では、わりと原作に忠実なのだが、巻が進むにつれてオリジナルの登場人物や塔の外に出てしまう展開なども。作者の鈴木直人氏は、ゲームブック作家としては有名人。

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 ということで、ドルアーガの移植作品としては、ちょっとマイナーで異質なゲームボーイ版 ドルアーガの塔(The Tower of Druaga GB)でした。

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参考:Wiki ドルアーガの塔、イシターの復活、カイの冒険、ブルークリスタルロッド、攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ、岸本好弘、ドルアーガの塔(ゲームブック)の項

リッジレーサー RIDGE RACER &リッジレーサー レボリューション・ナムコ

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 これは、1983年にナムコより発売されたリッジレーサー(RIDGE RACER)。プレイステーション版は、プレイステーション発売とほぼ同時の94年にローンチタイトルとして登場した。

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 テクスチャマッピングを施したポリゴンを使用した3Dのレースゲームとしては、94年のセガデイトナUSAと同時期の最初期ものになる。ポリゴンを使用したレースゲームとしては、ナムコは日本ゲーム業界初のポリゴン処理機能を搭載したシステム基板システム21を使用したウイニングラン(WINNING RUN)を1988年に発売して先陣を切っていた。ただし、これはF3000やF1を題材としたシミュレーションゲームにも近いもので、あまりに難しくて爽快感に欠けていた。その後、92年のセガのバーチャレーシング(Virtua Racing)あたりから、レースゲームもポリゴンを使用したものが主流になり始めてきていたが、体感ゲームやポリゴンを使用したリアルさを追求した3Dゲームは、AM2研を擁するセガの独壇場ともいった感じであった。その流れに対してのナムコからの回答がこの作品でした。

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 セガサターンが登場したときには、バーチャファイターと並んでセガラリーが遊べることが魅力の一つでしたが、プレイステーション初期におけるセガラリーの役目を果たしたのが本作。80年代の黄金期だったナムコが、ファミコンでゼビウスを発売したことをきっかけにファミコン人気が盛り上がりましたが、この時期でもナムコのゲームが遊べるということは大きかった。

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 それまでフライトシミュレータなどに使用されていたポリゴンを使用した3Dのゲームというと、リアルさを追求したシミュレーション色の強いものが多かった。リッジレーサーでは、リアルさよりもドリフトという挙動の面白さを前面に出した。

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 ハンドルできっかけを作ってやるだけで簡単にリアが流れ出し、リアリティを度外視した爽快感を重視した作りになっている。

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 また登場してくる車も、他の3Dレースゲームでは実車を模したリアルなものが多かったが、ナムコらしくキャラクター性を持たせたもの。

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 舞台となるレースコースも無機的なレース場ではなく、海岸線を通る風光明媚なコースだった。コース上空には、ヘリコプターが舞っており、リプレイ時の映像を記録している。

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 レースとしてのリアルさではなくゲームとしての面白さを追求しており、完成度の高い練られた作品でした。その面白さと完成度から、アーケードゲームとしてもヒット作となり、ポリゴンを使用した新しい時代を感じさせてくれた。その後もシリーズ化され、新しいゲーム機が発売されると同時にリリースされるローンチタイトルとなった。

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 個人的な思い出としては、当時アーケードゲームでかなりやり込みました。プレイステーションの中古を手に入れてからは、やはり同時期くらいに入手し、こちらでも随分遊びました。レースゲームがだんだん高度になってゆく中、簡単にドリフトの挙動を作り出せるというライトなゲーム性が楽しかったのだと思います。

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 こちらは、1995年にナムコよりプレイステーション用のゲームとして発売されたリッジレーサーレボリューション(RIDGE RACER Revolution) 。

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 アーケード版のリッジレーサーは、マイナーチェンジ版ともいえるリッジレーサー2の後、95年のレイブレーサーへと移行した。プレイステーションでは、レボリューションと銘打って独自の路線へと進歩した。内容は、バックミラーが付くなどの改良版だが、複雑なオリジナルコースの追加、選択できるマシンの追加など大幅にパワーアップしていた。

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 アーケードからの移植ではなく家庭用のオリジナルのため、前作ほどの気分の盛り上がりはなかったが、オリジナルのアーケード版を遊ぶと物足りなくなるくらい変化していた。

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 一作目に比べると狭くてツィスティなコースが多い。壁にぶち当たりながらも、テクニカルなコースをドリフトで抜けてゆくのが楽しかった。

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 前作にも登場したプレイヤーが操作できるノーマルカー。条件を満たすとデビルカーというハイスペックな敵車が登場し、勝利することでこれも使用可能になる。

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 ナムコが発売していたアナログ式コントローラーのネジコン。リッジレーサーといえば、やはりこれ。使ったことはないので、他社の製品と比べて使いやすかったのかはわからない。でも、中古品などがわりと安価に手に入った。

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 プレイステーション登場時のナムコの初期ラインナップ。実在の選手を登場させたJリーグサッカー プライムゴールが楽しかった。鉄拳、エースコンバットなどは長く続く定番のシリーズとなった。

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 同時期のライバルと言えば、やはりこれ。こちらは、どちらかというとリアルさとゲーム性の両方を追求した作りでした。ゲーム性やキャラクター性と追求したナムコ作品と、リアルさエンターテイメント性を追求したセガの作品。両社のカラーの違いが出ていて面白いと思います。

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 ということで、ポリゴン初期のレースゲームを彩ったリッジレーサー(RIDGE RACER)とリッジレーサーレボリューション(RIDGE RACER Revolution) でした。

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参考:Wiki リッジレーサー、リッジレーサーレボリューション、リッジレーサーシリーズ、バーチャルレーシング、ウイニングランの項

散財日記 in バンダイ FLバトルビーム

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 ということで、久々の散財日記&雑記。今週末、来週末と予定が入っていて、だらだらと用事が続いてなかなか時間がない。全部仕事というわけではないので、すごく忙しいということでもないのですが、なかなか一息つけない。散財も他に要りようがあるため、ほとんどしていません。オークションにも参加しているのですが、高い金額をつけれないため、ほとんど競り負けしてしまいます。

バンダイ FLバトルビーム・(展示未使用品/バンダイ) 2,800円

 FLバトルビームは、蛍光表示管を使用したバンダイの初期FLゲーム。蛍光表示管は、世界的にはVFDと呼ばれますが、バンダイはFLゲームと表記していた。その中でもFLグランプリチャンピオンと並んで最初期のもの。

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 ウェブ上にもほとんど情報がないため、あまり詳しくやっちゃうとネタにするとき困るので、簡単に紹介します。

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 位置的には、大ヒットしたLEDゲームのミサイルベーダーから、初期のFLゲームとしてはヒットしたFLビームギャラクシアンまでの間をつなぐ作品。そのためボタンレイアウトやパッケージイラスト、文字のフォントなど共通点が多い。ミサイルベーダーは、3,980円という価格もあって大ヒットしましたが、これはおそらく6~7,000円程度はしたはずですので、手が届かず高嶺の花だった。

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 レバーで左右、ファイアボタンで攻撃とシンプル。レバー両脇のミサイルのシルエットみたいな無駄なデザインがかっこいい。

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 初期FLなので、ゲームも飛来する戦闘機をビーム砲台で攻撃するだけと極めてシンプルなもの。やかましい電子音が鳴り響きます。マイナーなのでプレミア価格が付くような人気はありませんが、それほどオークションにも出てこない。2,800円という価格は、未使用品ということも含めれば良い買い物といえるが、送料が1,000円近くかかっていることを考えると微妙な感じ。

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 学研のジェットファイターみたいな感じかな。とは言っても、こちらもマイナーなので例えになってませんが。ということで、こちらはまたネタとして紹介します。

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 学研 ポーカー・(未使用展示品/学研) 220円

 こちらは、学研より発売されていた電子ゲームのポーカー。ポーカーやトランプ系のゲームは、今日ではミニLCDゲームなどで1,000円以下で売ってますから、特に珍しいものではありませんが、まあ当時モノということで。学研は、インベーダーや平安京エイリアンなどの売れ筋のものと平行して、バックギャモンやブラックジャック、チェスなどの大人向きのものもラインナップしていました。こういう囲碁や将棋、麻雀、オセロなどの大人向けのものは、当時は結構高価なものでした。

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 何も知らない人に見せたら、まず100パーセント電卓としか思われない、素敵なデザイン。デジタル表示の数字のところがQやKなどアルファベットも表示できる。

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 大人向けと書きましたが、くばる、かける、しょうぶとひらがなですな。

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 未使用品が200円なので、まあお買い得だったのではないでしょうか。定形外で送っていただいたので、送料も400円程度でした。ということで、こちらもまたネタとして紹介します。

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GBドルアーガの塔・(中古/エンジェル) 480円

 こちらは、既にネタとしてやったGB版のドルアーガの塔。ゲームボーイソフトは、箱なしのものが多いので、箱付である事がまず大事。

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 84年のドルアーガの塔の登場時は斬新で、当時の8ビットパソコンなどに電波新聞社の手により次々と移植されていきました。こちらは、90年発売とドラクエなどが出て以降のものになりますので、インパクトとしてはもう弱かったと思います。

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 ゲームボーイカラーでフルカラーでオリジナルに忠実に移植してくれたほうが良かったような気がします。ゲームボーイオリジナルの要素が入っていますので、ドルアーガの移植モノとしては資料的価値はあるかと思いますが。

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ダイハード2・(中古/20世紀フォックスエンターテイメント) 250円
ダイハード4.0・(中古/20世紀フォックスエンターテイメント) 100円

 ブルースウィルス出世作の2作目と4作目。第1作目では、高層ビルという閉鎖された空間でのテロリストとのバトルでしたが、2作目では空港とその周辺という広い空間が舞台。4作目では、コンピュータを使用したハッカーとの勝負。1作目、2作目はもう名作として古典の域に達していると思いますが、4作目もCGを使いまくってアクションに次ぐアクションの連続となかなか面白かった。

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パイレーツ・オブ・カリビアン・(中古/プエナビスタホームエンターティメント) 250円
リーグ・オブ・レジェンド・(中古/20世紀フォックスエンターテイメント) 250円
 
 パイレーツ・オブ・カリビアンはいわずと知れた、ジョニーデップ主演のディズニーのアトラクションを基にした王道の海洋冒険映画。リーグ・オブ・レジェンドは、時空を超えてネモ船長やトムソーヤ、ジキルとハイド氏などの伝説のヒーローが集合して戦うという、ショーンコネリー主演のインディジョーンズばりの冒険映画。設定は面白いと思うのですが、日本だとあまり伝説のヒーローの選択基準が、よくわからないという難点が。

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 2001年宇宙の旅・(中古/ワーナーホームビデオ) 250円

 キューブリックの古典的名作スペースオペラ。CGもない時代ということを考えると驚異的。宇宙空間やスペースコロニーどころか、宇宙船内のモニターに映し出されるワイヤーフレームも画像すら、針金でそれっぽく作られたものだという、時代を考えると信じらない作品。ちなみに80年代には2010年という続編が作られており、2001年の謎を丁重に解き明かしてくれるという、あまりに蛇足な展開もあった。

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ラフ・(中古/東宝) 500円
東京マリーゴールド・(中古/バンダイビジュアル) 250円

 ラフは、東宝のタッチに続く長澤まさみ主演の80年代あだち充作品の映画化。タッチほどは話題にはならなかった。 主役の大和圭介役に速水もこみちさんというのはやはりちょっと微妙。東京マリーゴールドは、田中麗奈主演、市川準監督の2001年の青春映画。このころオンエアされていた、田中麗奈さんと樹木希林さんが共演した味の素ほんだしのCから展開したという経緯の作品。2001年頃のCMですら、充分に懐かしいというのもなんだかな。

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天然コケッコー・(中古/ASMIK集英社) 480円
虹の女神・(アミューズソフトエンターテイメント) 250円

 天然コケッコーは、くらもちふさこ原作の漫画を夏帆さんの主演で映画化した青春映画。これはもう紹介しました。星★★★★+☆(星半分)くらいの良い作品だと思います。虹の女神は、市原隼人さん、上野受理さん主演青春映画。大学の映研を舞台にした、岩井俊二監督もの。いわゆる岩井節が映画の根底に流れている。

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至福のとき・(中古/20世紀フォックスエンターテイメント) 250円

 初恋の来た道でチャンツィイーを世に送り出した、チャンイーモウ監督のしあわせ3部作の最終章。あの子を探してとか、初恋の来た道と比べると、かなりべたな作品。主演のドンジェさんはかなり魅力的で、この人だけで持っている作品と言えるかも。前2作に比べると、人を選ぶと思います。

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ベストモータリング2006年8月号、2007年2月号・(中古/2&4モータリング社) 各250円

 古いベスモ。もう廃刊してしまったベストモータリングですが、100円~250円程度の価格で売っていれば、値段分は充分に楽しめると思います。箱バン型の軽やエコカーばかりの世の中になりましたので、この手の企画はもう役割は終えてしまったのでしょうけど。中古で安い価格でスポーツカーが入手できていた頃が懐かしいですな。

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マイト&マジック6.7公式ガイド・(古本/ソフトバンクパブリッシング) 2冊で300円程度

 日本では知名度がそれほどでもありませんが、ウィザードリィ、ウルティマと並んで世界三大RPGに数えられることもあるマイト&マジック6.7の公式ガイド。なぜ、こんなものを買ったかというと、イマジニアから出ていたマイト&マジック7日本語版を持っているので。恐らくもうやることはないでしょうけどねえ。

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 とにかく広い世界観とあきれるほどの自由度が売りの作品。どこに行って何から始めても良いという、10代の頃のように溢れるほど時間があれば楽しいのでしょうけど。

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田宮模型の仕事・(古本/ネスコ、文芸春秋) 100円

 田宮模型の2代目社長で、静岡の片隅で木工模型を製造していた小さな会社を、世界的な模型メーカーにまで育て上げた田宮俊作氏の回想録。まだ読んでいませんが、今まで知らなかったエピソードが楽しい。ゆるやかな時間が流れる中に読みたい一冊。
 
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 ということで、久しぶりでまとまりがなく、とりとめのない散財日記でした。

横道世之介(よこみちよのすけ)・ショウゲート/アミューズソフト

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 横道世之介(よこみちよのすけ)は、2013年に公開された日本映画。

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 昨年公開された映画ですが、事前情報はなく、たまたま用事があって乗っていた高速バスの車内で流れていました。最初は、流れる音楽やファッション等の風俗がどうも古いし、古い作品のリバイバルかと思っていたのですが、場面が切り替わってネットや携帯などの用語が突然挿入されて、新しい映画だと気付いた。80年代という時代を扱っていることは理解できたが、いろんな登場人物やエピソードが現れては消えてゆく展開で、一体何が言いたい映画なのかさっぱりわからない。2時間40分という長い作品なのですが、大きなドラマも起こらない。高速バスの車内のため、途中で寝てしまったり、サービスエリアでトイレに行ったりと、終盤では現代と過去がめまぐるしく交錯して終わってしまった…。初見では、そんな印象でした。

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 原作は、2008年に毎日新聞に連載された芥川賞作家の吉田修一氏の小説。2010年度の柴田錬三郎賞を受賞している。2013年に沖田修一監督、高良健吾さん、吉高由里子さんの主演で映画化された。1987年に法政大学に入学するために長崎から上京してきた、主人公の横道世之介の一年間を描いた作品である。原作の小説は、2008年4月1日から毎日新聞紙上で連載が開始され、物語の進行に合わせてちょうど一年後の2009年3月31日に終了した。映画のほうは、第56回のブルーリボン賞作品賞を受賞しており、アマゾンや映画サイトの評価も星★★★★+☆程度と、あちらこちらで絶賛されている。

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 物語は、主人公の世之介が大学生活の一年間で知り合った人々の交流と、そこから16年後の2003年の彼らの回想を描く。1987年という時代の時間軸の中に、シームレスで予告もなく2003年の現在の時間がつなぎ合わされ、1987年の話と2003年の現在が混在しながら物語は進んでいく。現在の時間軸に世之介は登場せず、人々の回想の中に浮かび上がった世之介を描くことで、誰しも経験のある輝かしい時間の中で出会った、懐かしい人を思い出させてくれるという仕掛けになっている。

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 ちなみに1987年というのは、原作者の吉田修一氏が大学に入った年で、主人公の大学が法政大学の経営学部という点や、長崎から上京したというシチュエーションも同じらしい。ただ、必ずしも自叙伝というわけでもないようで、かなり入念に意図的に構築された物語という感想を抱く。1987年というのはバブル景気に突入した頃で、日本という国にとっても(ナイーブで)輝いた時間であったと言えるだろうし、19~20歳くらいという誰にとっても輝かしい時間に、ああ、こんなやついたなあと、誰しもが懐かしく思い出す、それぞれの“あの人”の物語ということになる。

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 駅前に斉藤由貴のAXIA(1985年発売)の看板が掲げてあったり、新製品としてキスミントが配布されていたり、レベッカが流れたり、石井明美のCHA CHA CHA(1986年のヒット)が流れていたり。どこかダサいファッションや、髪型など、時代の空気感を感じさせる仕掛けはしっかりとなされています。世之介の住むアパートの部屋も、フローリングとかでなく、いかにもあの当時一般的だった1DKといった感じで、リアルな生活感が漂っている。最初、九州から上京してきた世之介は、九州弁丸出しでしゃべるのですが(世之介役の高良健吾さんは熊本の出身)、後半ではすっかり標準語になっていたり、ファッションも洗練されているなど、かなり細かなところまで気を配って製作されていることがわかります。

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 近年で似たような設定の映画としては、2006年に公開された虹の女神。映像制作会社で働く主人公が、ある時に大学時代の友人の訃報を知る。そこから、記憶は2人が出合った青葉学院大学映画研究部の頃へと戻ってゆく・・・。岩井俊二氏の手による脚本で、これもアマゾンや映画評では評価の高い作品。

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 こちらは、ビックコミック誌に連載されていた、あの時代の大学生の学生生活を描いた細野不二彦氏のあどりぶシネ倶楽部&うにばーしてぃBOYS。バブル期の映研とサボテン部(?)の活動を描いています。作品としては佳作ですが、そこに流れるけだるいような、明るすぎるような空気感が秀逸。

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 こちらは、同じく小学館のヤングサンデー誌に連載されていた原秀則氏の冬物語。大学生ではなく予備校生ですが、この時代は若者が多かったので、予備校生活ですらまぶしい時間の舞台となった。映画化されて、主演はパンツの穴で人気が出た山本陽一さん。最近、あの人は今みたいな番組に出演されていました。少子化で大学全入時代となり、代ゼミが事業を縮小したというニュースを聞くと、嘘のような時代の話。

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 こちらは、同じく小学館のビックコミックスピリッツ誌に連載されていた、ツルモク独身寮。主人公が、高校を卒業して上京し入社した家具などの製作所の独身寮が舞台。80年代の終わりから90年代の初頭辺りの物語。
 
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 こちらは、かなり珍しい80年代~90年代の大学生活を体験できるというシミュレーションゲーム、リフレインラブ。ヒロインや女性キャラばかりか、男性キャラにも好感度のパラメーターが設定されており、男女入り乱れての、この当時流行った男女7人夏物語やセント・エルモス・ファイアー、愛という名のもとに、あすなろ白書のような世界を疑似体験できる。

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 主演の高良健吾さんは、映画ノルウェイの森で“僕”の友人のキズキを演じていた。このノルウェイの森も、原作は1987年に発表され、37歳になった現在の“僕”が、1968年の学生時代のことを思い出すというよく似た構造を持つ物語であった。ノルウェイの森は、最後にこの世のどこでもない場所からガールフレンドの緑に電話をかけるというシーンで終わるが、この横道世之介でもラストシーン近くで、公衆電話から電話をかけるシーンがある。それは、実家に向けてたわいもない話をしようと、ジャラジャラと10円玉を投入してかけたはいいが、家事が忙しいからとそっけなく親から切られてしまうという展開で終わる。シリアスな60年代と能天気な80年代の時代背景の違いが、そこには対比されているような気がする。

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 ということで、個人的評価は星★★★★+☆、見る時の気分によっては星★★★★★でも良いかも。ここを見て懐かしいと感じる方にもお勧めの一本。ということで、近年の作品としてはかなり珍しい青春映画だと言える横道世之介(よこみちよのすけ)でした。

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参考:Wiki 横道世之介(ヨコミチヨノスケ)の項、映画 横道世之介公式サイト

自転車泥棒 Ladri di Biciclette・Produzioni De Sica/コスミックインターナショナル

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 自転車泥棒(原題: Ladri di Biciclette, 英題: The Bicycle Thief)は、1948年にイタリアで製作されたモノクロ映画。

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 年末のくそ忙しい時に、PCと車が同時に故障して使えませんでした。車は足だし、PCは情報収集をする目だったり、文書を作成する紙と鉛筆だったりしますので、何にもできない状態に。しないとならない事や、行かなきゃならないとこは、なんとか遣り繰りして切り抜けましたが、そんな思うように動けない年末に見たのがこの作品。第二次世界大戦後のイタリアを舞台に、リアルさを追求したネオレアリズモ(新写実主義)の作品の一つであり、いわゆる不朽の名作と呼ばれている映画。1948年というたいへん古い映画なので、80年代には直接的な関係はありませんが、こことの関連でいうなら、80年代にはユニコーンの作品に自転車泥棒という楽曲があったり、この映画で使われている自転車は世界最古の自転車メーカーでもある、ビアンキ社製のものだったりします。

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 物語は、第二次世界大戦後のイタリア、ローマ。職に困っている主人公のアントニオ・リッチは、職業安定所の紹介で市役所のポスター貼りの仕事を見つける。その仕事には自転車が必要だが、生活のため自転車は質に入っている。自転車がないと、職は得られないと役所の担当者から言われてしまう。妻マリアが家のベッドのシーツを質に入れて、その金で自転車を買い戻し、なんとか職を得ることに成功する。役所より支給された制服に身を包み、与えられたロッカーをマリアにも見せて浮かれるアントニオ。父親のために自転車を磨いてくれた息子のブルーノを連れて、さっそく出勤をする。何もかもが上手くいくと思えた矢先に、ポスター貼りをしているほんの一瞬の隙を付かれて、自転車が盗まれてしまう・・・。

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 いわゆる著作権が切れたパブリックドメインの映画ですね。書店なんかで廉価で販売されています。名作が多いですが、さすがに古すぎてあんまり見る機会がない。ただローマの休日だとか、現代でも通用するお洒落映画なんかもあって、この作品もそんな現代でも通用するもののひとつだと思います。

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 廉価なDVD盤なのに、なんか微妙にお洒落。

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 この作品の特徴のひとつは、徹底したリアリズムを追及している点。セットは一切使わずに全編ロケで行われ、主人公の主役の親子はオーディションで選ばれた素人。父親役のアントニオを演じたランベルト・マジョラーニは失業した電気工で、息子のブルーノを演じたエンツォ・スタヨーラは監督が街で見つけた子だった。

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 終戦直後の物も仕事もない混乱した時代の現実を、鮮やかに切り取って見せたところが名作といわれる所以なのでしょう。自転車は担いで、大切に家の中にしまわれている。これが無いと仕事にありつけないし、移動する術も制限されてしまい、大勢が並ぶ列に並んでバスを待たなければならない。現代のように、ホームセンターで1万円ほどで手に入るということもないので、高価な財産だったのでしょう。

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 息子は、親父のために懸命に自転車を磨き、自転車を探す親父にどこまでも付いていく。

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 金がないならないなりに、一緒に盗品市場を探してくれる仲間たちがいる。

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 リアリズムを追求した話なので、ハリウッド映画みたいにハッピーエンドでなんらかの決着が付くということはない。自転車は戻ってこないし、主人公がひとつの行動に出た山場(クライマックス)の後で、何も解決しないまま物語は終わる。終戦直後の厳しい現実を、どこまでもリアルに描ききっている。救いのない結末で、なんら希望が見えてこない終わり方をするのだけれども、見終わった感想としては、終戦直後の自由な空気、どこまでも高い空を感じて、希望に満ちた映画なのだと感じる。仕事も失ってしまうかも知れなくて、金も何にもないけど、妻がいて息子がいて友達がいる。何にもなくてどん底だけれども、これからは良くなってゆくという希望が感じられる。モノクロなので、空の色はわからないけれど、これはグランブルーのように空の青の映画なのだと感じた。

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 ということで、個人的評価は星★★★★。ローマの休日にも引けを取らない、お洒落れな不朽の名作、自転車泥棒(原題: Ladri di Biciclette, 英題: The Bicycle Thief)(原題: Ladri di Biciclette, 英題: The Bicycle Thief)でした。

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参考:Wiki 自転車泥棒(映画)の項

ドランクモンキー酔拳・ソニーピクチャーズ

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 ドランクモンキー 酔拳(Drunken Master)は、1978年製作の香港映画。日本での公開は翌1979年で、日本にジャッキー・チェンを知らしめた一作。

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 当時、ロー・ウェイのプロダクションと専属契約していたジャッキーが、呉思遠(ン・シーユェン)のプロダクションにレンタル契約で出向して作られた作品のうちの一本。もう一本は、初期ジャッキー作品としては酔拳とならぶ有名作である蛇拳。監督は、マトリックスなどの武術指導としても知られる袁和平(ユエン・ウーピン)で、彼は赤鼻のお師匠さん袁小田(ユエン・シャオティエン)の実の息子でもある。この作品の前までのジャッキーは、敵討ちものなどを典型とした昔からある古いタイプのカンフー映画を作っていて、知名度もそれほどではなかった。蛇拳でシリアスな展開の中にコミカルな要素を混ぜたところ受けがよく、映画もヒットしたため、続編としてよりコミカルな要素を増やしほぼ同じスタッフで作られたのが、この酔拳である。日本では、香港で評判になっていたジャッキーの映画を買い付けた映画会社が、同時に買った3本の内の出来が良く面白いものから公開したため、酔拳→蛇拳と公開順序が異なっている。日本でもこの作品で一躍有名となり、次々とジャッキー映画が公開されるようになった。

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 過去に何度もVHSやDVD化されているが、これは最近のソニーピクチャーズから出ているバージョン。ディアゴスティーニの隔週刊ジャッキー・チェンでも第一弾プロジェクトAに続いて、第二弾に選ばれている。

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 あの一度聞いたら忘れられない、いかにも中国っぽい曲“将軍令”(黄飛鴻のテーマ)が流れ出しそうなポーズ。この楽曲は中国では有名な曲で、一般にも親しまれているらしい。

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 この作品の中で、ジャッキーは若き日の黄飛鴻(ウォン・フェィフォン)を演じている。この人は、中国では歴史的に有名な英雄でジェット・リーなども彼を主題にした作品を作っている。ただ、この映画では設定は完全にオリジナルで、映画内でのジャッキーは有名なカンフー道場のどら息子といった役柄になっている。親父が有名なカンフーの師範で、お調子者で自身も多少腕が立つことから、好き勝手をやって生活している。そこで、ジャッキーの親父は息子の性根を入れ替えて鍛えなおしてもらうために、カンフーの達人である蘇化子に弟子入りさせることにした。しかし、根っからのお調子者であるジャッキーは、カンフーの修行もそこそこに途中で逃げ出してしまう。そこに、カンフーの達人で殺し屋の鉄心が現われて、ジャッキーはぼこぼこにされてしまい、股の下をくぐらされるという屈辱を味わう。そこで、心を入れ替えて蘇化子の元に戻り、カンフーの修行に励み始めるジャッキーであったが・・・。

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 お調子者の主人公がいて、そこに仙人のような老子が現われ、その老子の元でカンフーの修行を積んで、強敵を倒すという、これ以降お約束となった、カンフー映画の教科書のような作品です。このお調子者の若者と老師匠というモチーフは、この後の漫画やゲームなどで散々使われることになりました。

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 赤鼻のお師匠さん蘇化子を演じた袁小田(ユエン・シャオティエン)。すごく印象が強いのは、蛇拳でも同じようなお師匠さんを演じているから。蘇化子とは、実在の人物で酔拳の創始者の一人らしい。ちなみに袁小田(ユエン・シャオティエン)さんは、酔拳の後78年に癌で亡くなられている。

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 酔拳の前に作られた蛇拳。日本では、酔拳がヒットした後でジャッキー映画の第二弾として公開された。この後、ジャッキー・チェンの映画は、プロジェクトAくらいまでは、昔の古い作品でも何でも○○拳という邦題を付けられて、新たにジャッキーの新作として公開されていく。

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 ただ手を動かすだけで、ボッボッボボボボボと風きり音が効果音として入る。当時は、カンフーの達人になるとこんな音が出せるようになると思っていた。また、空手やボクシングの様に一撃一撃が当たるのではなく、身のこなしで避けたり、手で受けたりして、流れるように連続して続く殺陣が演出されていた。これで、カンフーというものが神秘的で特別な技に見えた。この後のプロジェクトA以降では、風きり音もなく、マーシャルアーツの試合の様な普通の殺陣になっていた。

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 こちらは、ちょっと古いVHS版の酔拳。

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 この頃のゴールデン洋画劇場などでも、ジャッキー・チェンの映画はよく放送されていた。ジャッキー映画があった次の日の学校では、口でボボボボボと風きり音を出しながら、カンフーごっこをやっていた。酔えば酔うほど強くなるとは、当時の有名な映画のコピー。

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 若き日の輝かんばかりのジャッキーチェン。この当時は、香港返還前だったので台湾などでもロケをしていたようで、今見ると日差しが強くて画面が非常に明るい。ジャッキーもコミカルカンフーという新しい活路を見出したためか、映画全体から楽しさが溢れ出している。

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 カンフーを習いたかったが、この頃の田舎では空手しかやっていなかった。そのため、少林寺拳法を習いに行った。そのうち、ジェット・リー主演の少林寺という映画も公開されて、カンフーブームがやってきた。70年代のブルース・リーや空手バカ一代は直撃世代ではなかったので、このコミカルなカンフーというものがとても新しく感じた。

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 単に戦うだけでなく、椅子や机、お椀や箸など小物の使い方も上手かった。普通では、武器ではない日用品を上手に使用して、殺陣の中に組み込んでいた。ジャッキー映画に影響を受けた、武田鉄也の刑事物語でもハンガーヌンチャクが話題となった。

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 ということで、80年代ジャッキー直撃世代には、永遠のカンフー映画ドランクモンキー 酔拳(Drunken Master)でした。

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Wiki 酔拳、ドランクモンキー酔拳、スネーキ-モンキー蛇拳、袁和平(ユエン・ウーピン)、袁小田(ユエン・シャオティエン)、黄飛鴻(ウォン・フェィフォン)の項、隔週刊 ジャッキーチェンDVDコレクション公式HP、ジャッキー・チェンを語れ

日本懐かし自動販売機大全・辰巳出版

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 これは、辰巳出版社より2014年に出版された日本懐かし自動販売機大全。筆者は、レトロ系フード自販機の第一人者であり、マルチクリエータの魚谷祐介氏。 
 
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 いわゆるドライブインなどに置いてあった、全自動で調理までしてくれる懐かしい自動販売機を扱った一冊。置いてあったと過去形で書いているのは、これらの自動販売機はもうすでに大半が撤去されてしまっていて、残っている場所が数少ないため。1960年代から1970年代にかけて、モータリゼーションの発展に伴い、主要国道沿いに車での利用や長距離トラック、タクシーなどを対象にした郊外型店舗が発展した。これらは、ドライブインと呼ばれたり、オートレストランなどと呼ばれた。オートレストランなどは、自動販売機を置いて24時間で営業しているところが多かったため、この休憩所を兼ねたレストランが全盛期であった70年代~80年代にかけて、うどん、そば、ラーメン、ハンバーガー、カレーなどを自動で調理してくれる自動販売機が登場した。ただし、90年代以降はコンビニや深夜営業のレストラン、スーパーなどの開店に伴い、徐々に数を減らし始め、最盛期には全国で1万台ほどあったといわれるこれらの販売機も、現在では数箇所、数十箇所というレベルにまで減ってきている。現在でも高速のパーキングエリアは健在ですが、民間主体のドライブインやオートレストランなんかは、だんだんと第三セクターなどが多い道の駅という形態に置き換わっていっています。

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 この本は、そのような懐かしの自動販売機を扱った魚谷祐介氏のサイト、懐かし自販機~味わいの自販機コーナーを書籍としてまとめたもの。このサイトには、自販機の動画や現在これらの自販機が残っている場所などが網羅されており、ひなびた国道沿いの大変懐かしい原風景がまとめられている。

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 今でも高速のパーキングエリアや道の駅などに行くと、どこか懐かしい風景を感じたりしますが、民間主体で運営されていたドライブインなどに活気があった風景は、もう過去のものになりつつあることが分かります。1978年にタイトーのスペースインベーダーがヒットをしインベーダーブームが訪れると、24時間の自販機+ゲームセンター+レストランといった形態になり、この頃が全盛期だったようです。

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 そば、うどん、らーめん、ハンバーガー、トーストなどが定番。今でも、ずっと置かれているように錯覚してしまいますが、これらの自販機が製造されていたのは70年代が中心で、メーカーは随分前から製造より撤退しています。今でも現役で稼動しているところは、古くなった自販機をメンテナンスしながら、使っているそうです。電子レンジで調理するハンバーガーやフライドポテトなんかは、つい最近までゲームセンターやボーリング場で見かけたように感じていたのですが、自販機ハンバーガーの代名詞でもあるグーテンバーガーを製造していたマルシンマック(マルシンフーズの子会社)が、2002年に撤退しているため、実は現在ではほとんど残っていないのだとか。ハンバーガーは、昔は子供にはお出かけの日にのみ食べられる特別な料理でしたが、今はスーパーやコンビにでも100円で売っているものになってしまいました。

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 オートレストランのみならず、寂れた観光地やビジネスホテルなどでも定番であった、富士電機株式会社のめん類自動調理販売機。このような自販機が全盛であった頃には、シャープなども参入していたようです。今でもお湯が出てくるカップヌードルの販売機は、現役で見かけます。90年代末頃には、探偵ナイトスクープで現役稼動している大塚のボンカレー自販機を探すというネタもあった。

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 自動調理販売機の内部構造も紹介されている。魚谷祐介氏のサイトには、この動画も置いてある。うどんやそば、らーめん類は、冷凍食品を解凍していたのではなく、生めんを冷蔵していた。それにお湯を注いで、湯きりするだけと意外とシンプルな構造だった。子供の頃は、こういうの好きですから食べたかったが、親が買ってくれなかった。そばとラーメンを各一回だけ食べたくらい。それでも、懐かしく感じるのは何故でしょう。

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 現在でも、現役でこれらの自販機が稼動しているオートスポットやドライブインが紹介されている。

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 こちらは、冷凍したハンバーガーを内部の電子レンジで加熱してくれるタイプのもの。1~2分ほどで、箱ごと加熱された熱々のものが出てきます。このタイプでもっとも有名なのは、マルシンフーズの子会社が出していたグーテンバーガー。似たタイプにトーストもあった。

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 その他にも、ガムやらジュースやら、懐かしの自動販売機が掲載されている。

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  とにかく懐かしい書籍です。誰か、このような形態で、次はデパートの屋上とか遊技場をやって欲しい。こちらは、ほどんど壊滅に近い状態だろうから、今からでは遅すぎるのかもしれないが。

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 何故か、今はこのようなニッチでマニアックな情報を網羅したムック本が熱い。これまで発売された家庭用ゲーム機、携帯用ゲーム機を網羅した家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機コンプリート。同じ著者による、任天堂コンプリートガイド -玩具編-というのも出ている。

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 駄菓子屋で売られていたメンコや駄玩具、エポック社のボードゲームなどを網羅した、目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX。似たような視点からは、20円のガチャガチャを扱った愛しのインチキ・ガチャガチャ大全ーコスモスのすべて、続編の素晴らしきインチキ・ガチャガチャの世界 コスモスよ永遠になどがある。変り種としては、うまい棒を扱ったやおきん公認 うまい棒大百科というのもある。

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 80年代のホビーPC周辺を扱った80年代マイコン大百科。同じ筆者による続編的なレジェンドパソコンゲーム80年代記もある。同じような題材では、懐かしのホビーパソコン ガイドブック 、同じ筆者によるより詳しいホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史というのも出ている。

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 レトロハードやらATARIやらMSXやらデータイーストやら、興味の赴くままにマニアックなネタを集めた、ゾルゲ市蔵氏の謎のゲーム魔境。

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 主要なアーケードゲームの歴史が、カラーで一通り網羅されているアーケードゲーマーズ白書。このシリーズは、RPGやらシューティングやら、アクションゲームやら、懐かしいゲームが一通り揃っている。

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 これまでに発売された全ファミコンソフトを網羅したファミリーコンピュータ1983-1994。これは、レベルXという展覧会に連動して出版されたもの。より豪華なファミコンプリートという本もあった。ファミコン本は多すぎて、とても全部は追えない。メガドライブのソフトを網羅したメガドライブ大全というのもあった。

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 世界初のパーソナルコンピュータAppleⅡについて網羅したApple2 1976‐1986。スティーブ・ジョブズの伝記は数多く出版されていると思いますが、Apple2本体についての情報は、今となっては貴重。

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 駄菓子屋や文房具屋などでも売られていた、青島の合体シリーズなどのキャラクタープラモデルを網羅した超絶プラモ道〈2〉アオシマプラモの世界 。パチもの的なキャラクタープラモを扱った超絶プラモ道の青島文化教材社編。つい最近では、アウトサイダー・プラモデル・アート 青島文化教材社の異常な想像力という本も出ている。

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 テレビゲームも扱っていますが、LSIゲームとも呼ばれた電子ゲームに特化した 電子ゲーム70's & 80'sコレクション。ニッチなマニア本のはしりといえるでしょうか。

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 ということで、すごくノスタルジーを掻き立てられるお勧めの一冊、日本懐かし自動販売機大全でした。

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参考:Wikiドライブイン、オートレストラン、グーテンバーガー、マルシンフーズの項、懐かし自販機~味わいの自販機コーナー(公式サイト)

こんにちはマイコン・チャレンジAVG&RPG・よいパソコン悪いパソコン

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 こんにちはマイコン、チャレンジAVG&RPG、よいパソコン、悪いパソコンは、80年代の8ビットPC関連の書籍です。それぞれ漫画による入門書、PCゲームの解説・攻略本、8ビットPCのバイヤーズガイド。当時はPCのことを、マイコン(マイクロ・コンピュータの略、あるいはマイ・コンピュータの意味)とよぶこともあった。

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 こんにちはマイコンは、小学館より83年に発売された漫画による入門書です。当時ゲームセンターあらしで一斉を風靡していたすがやみつる氏の手によるもので、NECのPC-6001を教材に、わかりやすくパソコンの仕組みや、プログラムの考え方を解説していました。続編のこんにちはマイコン2・プログラム入門では、もう一歩踏み込んでベーシックによるプログラム作成を解説しています。若き日の遠藤雅伸氏も登場して、ゲーム作りのアイデアの出し方や、ゲーム作成の過程などの紹介もあります。ほかに、当時のPCの統一規格・MSX対応のこんにちはマイコン・MSX対応版もありました。現在プロとして活動されている方の中にも、これを読んでプログラマーの道に入った人が結構いらっしゃるようで、多大な影響を与えた一冊といえそうです。2002年にマイコン電児ランとあわせて、ゲームセンターあらし対マイコン電児ラン+こんにちはマイコン完全版として復刻されました。→すがや氏のサイト内のこんにちはマイコンの紹介記事

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 あらしとさとるのかけあいによってマイコンとは何かについて紹介していく。ファミコンがまだ出ていないか、出始めの83~84年頃というのは、ビデオゲームといえばアーケードゲームをさしており、それが家庭でも遊べたり、自分でもプログラムを組んでゲームが作れるというのは、当時の子供にとっては画期的なことだった。

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 アクションゲームだけではなく、当時のアメリカからやってきたばかりの新しいゲーム、アドベンチャーゲームなどについても紹介していある。これらは、当初はPCでしか遊べないものだった。

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 プログラムの作り方が解説してあり、巻末には簡単なプログラム集が付いてくる。復刻されたMSXマガジンでも題材に取り上げられていたテニスゲームなど。また、ゲームメーカーに取材に行ってゲーム製作の過程なども紹介されており、若き日の遠藤雅伸氏が漫画内に登場している。

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 チャレンジAVG&RPGは、84年より電波新聞社のマイコンBASICマガジン誌に連載されていた、チャレンジアドベンチャー、ロールプレイングゲームのコーナーを書籍としてまとめたものです。著者は、連載開始当時まだ大学の学生だった山下章氏。いわゆる攻略本や、解説本のはしりですが、これは答えそのものがずばり書いてあるわけでなく、ゲームの世界を紹介してゆく中にヒントがちりばめられている形になっています。ゲームに詰まった時に読むだけでなく、ゲーム紹介記事として読んでも非常によくできた楽しいものでした。当時はPCが高価で、まだPCゲームの敷居も高い頃でしたので、読むことによって遊んだような気になっていました。これ以降、大量の攻略本がだされましたが、これを超えたものは、いまだに存在していない気がします。80年代当時の8ビットPCゲームを語る場合には、欠かせないものの一つだと思います。マイコンBASICマガジンは、2003年にその歴史に幕を下ろしましたが、こちらは2004年に復刻されました。

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 最初のチャレアベは、アドベンチャーゲームの攻略(ヒント集)から始まった。ずばり答えを書くのではなく、ゲームの展開にあわせてヒントをほのめかすという作り。後にたくさん出版された攻略本と比べても、読み物としてもずば抜けて面白かった。これを超えた攻略本やゲーム紹介記事は見たことがない。

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 当時のPCでは、表現能力に限界があったので、このようなイラストも加味して、想像力をかきたててくれる。また、時代の流れにあわせてRPGの攻略も扱うようになり、後期になると掲載されるゲームの幅が広くなっていった。

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 豊富な写真でアイテムやマップなどが紹介されている。PCを持っていなくても、読むだけでプレイした気になれた。

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 このような全体マップなどを掲載したのも、この本が最初ではないかと思う。

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 巻末には読み物が付いていて、これはT&EソフトのハイドライドⅡの製作過程をリポートしたもの。若き日の内藤時浩氏が記事を寄稿している。ハイドライドⅡの製作チームは、たった4人という人員で半年ほどの期間で作られていた。ハイドライドⅠにいたっては、プログラムからキャラクターから音楽まで、すべて内藤氏が一人で製作していた。アパートの一室で作られていたゲームなどもあって、まるで大学のサークルののり。また、ゲーム製作者側も10代、20代の若者と、ユーザーとの年齢も近いものだった。ゲームがもっとも幸福だったのは、この時期だったのかも。

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 よいパソコン、悪いパソコンは、80年代のPCを機種毎に採点して紹介したバイヤーズガイド。発行は、JICC出版局。~年度版という形で改訂版が、毎年発行されていました。間違いだらけの車選びとか、よい大学、悪い大学のような書籍のPC版と考えてよいかと思います。現在ではどんなPCを選んでもそれほど問題は生じませんが、80年代のPCはメーカー、機種毎に仕様がまちまちで、互換性がありませんでした。そのため誤った機種を買ってしまうと、動作するソフトがほとんどないという悲劇が起こりました。そのためこのような書籍が、必要とされたのでしょう。当時の本屋ではよく見かけましたので、なかなかのヒットシリーズだったと思います。記事も(買わないほうがよいとか、お勧めできないなど)、メーカーに遠慮すること無くかなり辛辣に書かれています。これもバイヤーズガイドとしてではなく、(口プロレスをするための)機種毎の知識を得るためのカタログとして読んでいました。これの復刻版はさすがにありませんが、ブックオフの100円コーナーなどを探せば見つかるかもしれません。

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 当時憧れだったシャープのX1。最初に機種の概要、性能が書かれ、いざ使ってみるとという項目で実際のレビューがされる。結論は、メーカーからするとかなり辛口の評価で、これがこの本の売りだった。また、この85年頃になるとMSXがNEC、富士通、シャープのPCと並んで大きな勢力となってきていたので、ワンコーナー設けて解説してある。

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 このような感じで、凡庸な機種だとか、買うべきではないとか、かなりはっきりと書かれている。

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 なぜかというと、まだこの時期でもこれだけ多数のメーカーから、数多くの機種が発売されていて、買う機種を間違ってしまうと対応ソフトがほとんどないため、20~30万円近く投資したユーザーの側が非常に高いリスクを負うことになったから。

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 憧れのApplleⅡやマッキントッシュなど外国製品は、また別のコーナーで紹介。元ネタのひとつだっただろう、間違いだらけの車選びでも外車は別の章に分かれていた。698,000円って、あなた中古車が買えますがな。

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 機種ごとに機能性やソフトの充実度、デザイン、処理速度など各項目ごとに★で評価が付けられている。間違いだらけの車選びでもこのように評価されていた。実際には、こんなに項目は要らないと思う。いくら性能が高くとも、デザインが良くとも、ソフトがなければ部屋の飾りになるしかなかった。また、PCの性能が発展していく過程であったので、間違った機種を買ってしまうとすぐに陳腐化した。また、この本では年度毎に、その年のパソコンオブイヤーも選出していた。今の視点から見ると、多少使い勝手が良かったり、性能が良かったとしても、対応ソフトが一番多かったPC-88シリーズを選ぶのが、一番正解だっただろうと思いますが。

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 80年代は、今と比べてゲームの本数自体が少ないですし、それほど中古屋もありませんでしたので、ゲームに関する記事(情報)は必死に追いかけていました。デパートのPCの試遊機や、FCなどのゲーム機の前に子供が群がったり、あの頃の子供がゲームにかける情熱は熱いものがありました。今のように溢れてしまうと食傷気味になりますので、何事もちょっと不足しているくらいが丁度よいのかもしれません。

※2007年5月9日の記事に、写真を加えて再構成。

参考:こんにちはマイコン・すがやみつる/小学館、チャレンジAVG&RPG・山下章/電波新聞社、よいパソコン、悪いパソコン・JICC出版局

懐かしのホビーパソコン ガイドブック(OAK MOOK)/前田尋之監修・オークラ出版

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 こちらは、 昨年2014年の10月にオークラ出版より発売された、懐かしのホビーパソコン ガイドブック。監修を務める前田尋之氏の前著ホビーパソコン興亡史からの続編といった感じで、当時の主要なPCがカラーで紹介されている。

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 ファミコン関連の回顧本は数多いですが、当時の8ビットや16ビットのホビーPCを扱った書籍は数がとても少ない。当時、ファミコンがブームになる少し前の80年代の初頭あたりから、PCの方で先行してちょっとしたブームが起きていた。トミーのぴゅう太やセガのSC-3000、コモドールのマックスマシーン、ソード(タカラ)のM5など、家庭用の安価なPCとしてもゲーム機としても使えるホビーPCが売られ始め、NECのPC-88、シャープのMZ、X1、富士通のFM-7など御三家と呼ばれる機種が登場してきて、PCゲームの市場が少しずつ形成されていた。これら以前は、PCゲームは主にカセットテープで供給され、ショップやメーカー製のおまけみたいな感じで売られており、まだゲーム市場と呼べるものは形成されていなかった。FCが登場してきてからも、アドベンチャーゲームやRPG、シミュレーションなどPCでしか遊べないものも多く、そのため高価なPCはちょっと知的で大人びた憧れの対象だった。特にRPGは、ドラクエが発売される少し前の84年頃からPCの方で先に話題になり始め、それが86年にファミコンに飛び火して一気に一般にも知られるようになった。

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 これは、それらの熱いホビーPCの世界を垣間見せてくれる貴重な一冊。主要な機種が時系列順に並べられており、オールカラーで見開き1~2ページに一機種という構成になっている。反面薄い本なので、入れられる情報量には限りがあるため、それほど詳しい解説や情報が収められているわけではない。気軽に読める80年代のホビーPCのカタログ本といった作りになっている。

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 有名どころだけではなく、松下電器のJRや日立のS1、ソニーのSMC-70/777、東芝のパソピア7など、家電各社がそれぞれ発売して主流にはなれなかった機種から、ファミリーベーシック、セガのSC-3000、ぴゅう太、ソード(タカラ)のM5、コモドールのマックスマシーンなど、主にホビーをメインにした機種、16ビットで度肝を抜いたX68000、長いこと国民機として君臨したPC-98、32ビットでCD-ROM搭載のFM TOWNSまで、ウィンドウズが登場してきてIBMのPC/AT互換機一色となるまでの国内PCの発展の過程を俯瞰できるようになっている。

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 ずっと日本国内では、ビジネスシーンで使われるPCとしては主流だったPC-98。携帯より随分前に、ガラパゴス現象が起きていたんですな。

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 松下電器が発売したJR-100。後に松下電器は、自社開発のものをあきらめMSX陣営に参加した。

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 憧れの機種だったシャープのパソコンテレビX1。シャープのテレビ事業部が製造しており、同じシャープのパソコン事業部のMZとも競っていた。この頃は、機種が違ってしまえば同じメーカーのPCといえども互換性がなかった。

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 NECの安価なホビーPC、PC-6001/6601シリーズ。音声合成が可能で、しかも音階が付けられて歌を歌わせることができた。今考えると、ボーカロイドなど時代を先取りしている。

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 80年代8ビットPCの主流となった王者NECのPC-8801SR。FM音源を積んでおり、それまでの味気ないBeep音から流麗な音楽を奏でることができた。スプライトを持たないため、重ね合わせてスクロールさせるアクションゲームは苦手だった。

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 MSXは、代表的な機種としてソニーのHITBIT HB-55を掲載。この55という型番は、ソニーの日本初のトランジスタラジオTR-55と同じであり、ここぞという商品に付けられる番号。当時のソニーの意気込みのほどがうかがえる。

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 当時の代表的なPCの紹介とともに、当時のカタログも掲載されている。これは、4096色表示を可能とし総天然色PCと呼ばれたFM-77AVのもの。また、機種ごとにそのパソコンで動く代表的なゲームタイトルも紹介されている。

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 近年発売されたもので路線が近いものといえば、当時のカタログ、雑誌の記事などから構成された永久保存版80年代マイコン大百科。惜しいことに、こちらはオールモノクロ写真で構成されている。

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 10年ほど前に発売されたソフトバンクのBeep復刻版。当時は、LOGiNやマイコンBASICマガジン、テクノポリス、POPCOMなど、主にPCゲームに特化したホビーよりの雑誌が多数発行されていた。機種ごとの専門誌であるOh! PC、Oh! X1、Oh! MZや、技術やハード寄りのI/Oなど、住み分けができていた。このBeepを出版していた頃のソフトバンクといえば、まだPC関連の書籍を出していた、地味ないち出版社にすぎなかった。

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 PC-8801のエミュレーターと当時のゲームを詰め込んだ、蘇るPC-8801伝説。この2002年頃に、このようなエミュレーター+当時のゲーム本がちょっと流行った。

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 1992年の休刊から、10年の歳月をかけて2002年に復刊されたMSXマガジン永久保存版。好評だったため第三弾まで発行された。

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 電波新聞社のマイコンBASICマガジンに連載されていた記事をまとめたチャレンジ!!パソコン AVG & RPG。大変な人気を博してVまでシリーズが発売された。こちらも2003年に復刻されている。

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 PC-6001とMSXを題材に子供にも分かりやすく漫画で解説したプログラム入門本。すがやみつる氏のこんにちはマイコン。こちらも2002年にマイコン電児ランとあわせて、ゲームセンターあらし対マイコン電児ラン+こんにちはマイコン完全版として復刻されている。

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 こちらは、当時のPCのバイヤーズガイドともいえるよいパソコン、悪いパソコン。これを見ると主要機種の陰に隠れて、まだまだ数多くの機種が埋もれていることが分かる。今ではプリンターメーカーのエプソン、キャノン製のPCや沖電気などの聞いたこともないような機種が数多く掲載されている。

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 ということで、熱かったあの頃に一瞬でタイムスリップをさせてくれる貴重な一冊、懐かしのホビーパソコン ガイドブックでした。

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参考:懐かしのホビーパソコン ガイドブック/前田尋之監修・オークラ出版、こんにちはマイコン/すがやみつる・小学館、よいパソコン、悪いパソコン・JICC出版局、チャレンジ!!パソコン AVG & RPG/山下章・小学館

散在日記 in デジコムベーダー

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 ということで、かなり久々の散在日記&雑記。他にも何かと入り用があるということもあるのですが、最近はあんまりレトロ関係の物は買ってません。ここを始めた頃の2007~2008年辺りだと、年間40回ほど散在日記をやっているのですが、昨年2014年ではわずか3回しかやってなかったり。

ELECTRONIC GAME デジコムベーダー・(展示品/エポック社) 1,150円

 エポック社のデジコムベーダーは、1979年に発売された電子ゲーム。エポック社は、電子ゲーム初期の頃にデジコムというシリーズを展開しており、レシプロ機のドックファイトを題材としたデジコムファイターと同時期に出たものだと思います。数あるエポック社の電子ゲームでも、スーパーギャラクシアンと並んで有名なタイトルのひとつ。

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 79年~80年にかけて、スペースインベーダーのブームを受けて、続々家庭用のインベーダーゲームが登場します。しかし、最初の頃は家庭用ではなかなかゲームの再現が難しかった。もっとも有名だと思われるバンダイのミサイルベーダーでは、3,980年とリーズナブルな価格で魅力だったのですが、インベーダーが一匹しか登場しないという仕様だった。またインベーダは降りてこないので、侵略されることもなかった。

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 そんな時に、16匹ものインベーダーが隊列を作るところを再現。ちゃんとインベーダーが下に下りてきて、打ち漏らすと最後には侵略されてしまうという、当時としては画期的なゲームだった。ただし、蛍光表示菅を使ったゲームの出始めの頃だったので、お値段も7,800円とスーパー。当時の多くの子供にとっては、憧れの対象となった。

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 カラー表示も、業務用と同じくカラーセロファンで再現。ジャンプとかチャンピオン誌などに、エポック社の誇らしげな広告が躍っていた。

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 パワー、レベル、スタートと、シンプルだが完成された操作部。

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 有名なだけあってかなり売れたのか希少品ではなく、オークションにも良く出てきます。ただ、思い入れのある人が多いのか、値もそれなりに上がっていく。エポック純正のACアダプター付きで、この価格というのは掘り出しものの部類に入るでしょう。ただ、展示品ということだったのですが、箱はボロ、包装のビニールも無し、本体にはうっすら汚れと、それなりのものでした。これは、またネタとしてやります。

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LSIゲーム ピコピコテン10・(未使用品/バンダイ) 1,000円

 こちらは、1985年にバンダイより発売されたLSIゲーム ピコピコテン10。ネット上にもほとんど紹介がないという、かなりの珍品。簡単に言ってしまうと、光の点滅により10種類のゲームが遊べるという、バンダイ版のゲームロボット九。というか、そのまんま。ゲームロボット九は、ハナヤマの手により復刻されてゲームロボット21、そのバージョンアップのゲームロボット50として、現在でも売られていますが、こちらは人知れず歴史の隙間に消えていった。

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 マイナーな理由としては、発売年がスーパーマリオが登場した1985年ということが大きい。この時点では、電子ゲームはもう古臭い玩具の部類に入っており、玩具店のショーケースの主役ではなくなっていた。ファミコンがまだ早い低年齢の子供を対象にした、知育玩具に近い位置になっていたと思います。

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 箱はボロですが、未使用品ということで綺麗。ネットに情報がないマイナーなゲームですが、電子ゲーム70's & 80'sコレクションには、ちゃんと掲載されている。

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 取扱説明書には英文付き。輸出も視野に入れた商品だったよう。

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 ゲームロボット九と、トミーのオムニボットを足したようなイメージ。10種類のゲームが遊べる。しかし、それにしてもゲームロボットに似すぎだとは思います。

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 かなり珍しい部類の電子ゲームだとは思いますが、ほとんど知られておらず全く人気はない。1,000円開始の入札で、誰も競争者無しといった具合だった。実物を見るのは今回が初めてなのですが、何よりも驚いたことはでかかったこと。1985年のものなので、勝手にゲームロボット5や10のようなコンパクトなものを想像していたのですが、ゲームロボット九並みにでかかった。手に入れてみると、かなりじゃま。

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ポケットクラブ LSIパワースポーツ どすこい熱血場所・(未使用品/バンダイ) 600円

 どすこい熱血場所は、バンダイが電子ゲームブームも去った90年辺りから展開していたポケットクラブシリーズの中の一作。この90年以降になると、ファミコン、PC-エンジン、メガドライブ、ゲームボーイ辺りがゲームの中心となっていますので、リーズナブルな価格で手に入る、今でいうミニゲームに近い位置づけのものだっただろうと思います。バンダイの強みを生かして、ドラゴンボールなどのキャラ物が多く発売されていた。

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 こちらは、箱こそ経年の劣化は感じますが、ほぼ未開封の新品といってよいもの。

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 このポケットクラブというシリーズ、安価だったこともあって少しちゃちな感じもするシリーズなのですが、これはワイドスクリーンを謳っており、それなりにしっかりしている。

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 ゲームは、2人の力士を選択できます。このような廉価なシリーズだと、新規の開発でなく、それまでバンダイが発売してきたゲームのクローンであることが多いのですが、これの元ネタはちょっとわかりませんでした。ゲームデジタルシリーズにスモウというのがあるが、パワーゲージがあるので、それでもなさそう。同じゲームデジタルシリーズのボクシングか、THE プロレスでしょうか?

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 85年以降は、電子ゲームはこのようなミニゲームに姿を変えて生き残りました。たまごっちやミニテトリス、デジモンなど、この後も定期的にヒットを出して行きます。これは1992年に発売されており、この辺りのものになるとレトロな電子ゲームの範疇に入るか微妙なところですが、新品をこの値段で、定形外で送ってもらったので、まあいいか。

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家庭用ゲーム機コンプリートガイド
携帯型ゲーム機コンプリートガイド・(古本/主婦の友社) 両方とも1,000円

 こちらは、これまでに発売された家庭用のゲーム機と携帯型のゲーム機を網羅したガイド本。家庭用ゲーム機コンプリートガイドの方は、もうすでにネタとして紹介しました。新品でも1,300円ほどというリーズナブルな価格ながら、中身はかなり濃い一冊。同じ著者による、任天堂コンプリートガイド -玩具編-というのも出ていて、レトロゲーム好きなら必携のシリーズだと思います。

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日本懐かしの自動販売機大全・(新品/辰巳出版) 1,300円

 お金を入れると全自動で調理してくれる、懐かしい自動販売機を扱った一冊。こちらももう紹介しました。ありそうでなかった本なので、失われゆく懐かしいドライブインやオートレストランの原風景を記録した、資料としては大変貴重な一冊だと思います。こちらもリーズナブル。

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懐かしのホビーパソコン ガイドブック(OAK MOOK)・(古本/オークラ出版) 1,000円

 こちらもすでに紹介しましたが、80年代に花開いたホビーパソコンを網羅したガイド本。ファミコン関連の書籍は、数多いのですがホビーパソコン関連は数が少なく、当時の記憶を呼び起こす大変貴重な一冊。同じ筆者による、もう少し踏み込んだホビーパソコン興亡史という本も出ています。こちらは、読み物というよりはビジュアルに訴えるカタログ本といった作りになっている。

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 アイ・アム・レジェンド(Iam Legend)・(中古/ワーナー・ホーム・ビデオ) 250円

 アイ・アム・レジェンドは、ウイル・スミス主演の2008年のアメリカ映画。世界がゾンビに支配され、たった一人残った男がその状況に立ち向かうというゾンビ終末もの。アマゾンでの評価が、星★~★★★★★まで満遍なく付いているという面白い現象になっている。元ネタは、ジョージ・A・ロメロの ‎ナイト・オブ・ザ・リビングデッドにも影響を与えたという、リチャード・マシスンの古典的SFだが、諸事情により結末が変えられている。DVDでは、その未公開の本当のラストシーンも追加され、それによって評価がまちまちという現象に繋がっている。ひとっ子一人いないNYが舞台のため、当然CGを多用しているが、それだけでなく実際にNYの5番街を封鎖して撮影を行っており、人がいない都市という特異な映像を作り上げている。個人的には、面白かった。

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スーパーマン ディレクターズカット版・(中古/ワーナー・ホーム・ビデオ) 250円
ローマの休日・(中古/アートステーション) 100円

 スーパーマン ディレクターズカット版は、1978年のクリストファー・リーヴ主演のリチャード・ドナー版スーパーマン。最近でも、リメイクされたりリブートされたりしていますが、これ以上のスーパーマンはないだろうと思います。DVD化された時に、デジタル処理されたのか、映像がかなり綺麗だったのが驚き。CGを全く使っていない特撮にもあらが見えないし、全然今どきの映画としてもいけます。ローマの休日は、オードリーヘップバーン主演のお洒落映画の原点にして、永遠の名作。ずっとイタリア映画だとばかり思っていたのですが、これってアメリカ映画なんですな。ちなみにゲームはオークション、書籍はアマゾン、中古DVDはブックオフという構成になっています。

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 ということで、とりとめのない久々の散在日記でした。

散財日記 in ドリフだョ!全員集合!(ドリフの赤盤・青盤)

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 ということで、また随分と放置していました。久々の散財日記。特に時間がないほど忙しいということでもないのですが、しなければならないことを一つずつ片付けていくということで、あんまりホビーネタに気持ちが向くという状況でもなかった。

タカラLSIゲーム・ハンバーガー Hamburger~ウエイトレスはテンテコマイ・(未使用品/タカラ) 2,000円

 これは、タカラが電子ゲームブーム期の初期に発売した液晶ゲーム。同時期に太陽の牙ダグラム、バナナボート、ザギャング、監獄ロックなどが発売されていた。なぜかタカラは、他玩具メーカーに比べると電子ゲームやTVゲームへあまり積極的ではありませんでした。ブームを過ぎた頃になると、キャラクター物のLCDゲームを多数発売しているのですが、結局蛍光表示菅を使用したものは発売されなかった。ソードと組んでタカラゲームパソコンM5なんてのも出していましたが、それも結局はOEMだったみたいです。

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 これは、電子ゲームになぜか消極的だったタカラが、初期に展開していたシリーズ。システムカード&アクションと銘打っている。他社との違いは、ゲームウォッチみたいなアクションゲームとカードゲームを融合してあったところ。またゲームボーイに先駆けること数年、本体をケーブルで繋いで対戦ができる機能が付いています。

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 ハンバーガーという題材は、バンダイのゲームデジタルでもおなじみの電子ゲームらしい設定。80年代あたりだと、ハンバーガーがまだポップで洒落た食べ物という雰囲気もあった?

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 このタカラの初期液晶ゲーム、ブーム期初期のものということもあり、またあまり人気がなかったのか、なかなか見かけない部類のものだと思います。おまけに液晶が死にやすいという話があったりもする。希少品というほどでもないが、未使用品で2,000円ほどでしたので、まあまあ掘り出し物の部類だと思います。 

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 お客の注文に応じて、ウエイトレスを操作してハンバーガーを出す。バンダイのゲームデジタルと比べてもマイナーなため、なんか妙なところが凝っているという印象。

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 このゲーム最大の謎は、ハンバーガーのタイトルどおりハンバーガーゲームが柱かと思いきや、ババ抜き、ブラックジャックなどのトランプゲームに説明書のほとんどを費やしてあり、えらく力を入れているという点。この時期だと、トランプゲームも電子ゲームとして魅力はあったのだと思いますが、子供にどれだけ訴求力があったかと考えると、少しちぐはぐな感じも受ける。 

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 おそらく当時ものの電池。ソニー製でメイドインジャパン。

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 このシリーズ、なかなかマイナーなため、入手するのは難しいと思います。ただ知名度もあまりないので、それほど値が上がることもないと思います。個人的には、当時は雑誌の広告でこのシリーズの存在は知っていた。ゲームウォッチやゲームデジタルに続く、タカラの新しいシリーズだということで、遊んでみたいと思ったものでした。ただこのシリーズ、液晶ゲームにしては結構高価だったため、その願いがかなうことはありませんでしたね。

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エポックLCDゲーム・超時空大迷路・(未使用品/エポック社) 700円

 こちらは、電子ゲームブームも過ぎ去った1989年にエポック社より発売されたLCDゲーム超時空大迷路。今でも未使用品がオークションによく流れていたりと、電子ゲーム好きなら一度は見かけたことのあるだろうと思われる一品。

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 これの最大の特徴は、3Dの迷路を液晶ゲームで再現してしまったところ。1989年といえば、空前のRPGゲームのブームだった頃で、ウィザードリィなどの3Dのダンジョンを探索するゲームが、市民権を得ていた頃でもありました。エポック社は、1975年のTVテニス以降テレビゲームの名門でしたが、スーパーカセットビジョンがファミコンに破れてしまったこの時期は、少し目立たなくなっていました。

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 ということで、電子ゲームとしては、なかなか斬新なところに果敢に挑戦しているのですが、パッケージ絵がどこの層を狙っているのだろうと思うくらいにキッチュ。この1989年という時期に、この宇宙服はないだろ。ライトセーバーもただの棒みたい。

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 地図やレーダー、コンパスを駆使しながら、迷路を探索する。ライトセーバーなどのアイテムや、酸素残量があるなどえらく凝っている。迷路内で怪物イドを発見し、出口を探して迷路を出るのが目的になる。

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 取り説。電子ゲームブームを過ぎて、ファミコン全盛期も過ぎて、すでにPC-エンジンやメガドライブの頃なので、かなり簡素な感じ。

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 本体にも怪物イドのイラストが描かれている。このキッチュさ加減が、逆にいい味を出している。電池は、おそらく当時もの。

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 このような見取り図がかけるほどに迷路は本格派。ネットで調べると、延々と迷路を駆け回るだけで、イベントがほとんどないためあまり面白くはないみたい。擬似3Dの迷路は、PCのデモにも使われるなど、この時期ではお馴染みのものだった。

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 これは、珍しいものではないのですが、落札相場を調べてみると2,500円~5,000円程度で落とされているみたいです。未使用品がこの値段(定形外送料込みで1,000円ほど)であれば、まあまあ掘り出し物の部類に入ると思います。

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ジャッキーチェンinドラゴンロード・(中古/パラマウントジャパン株式会社) 200円
君に届け・(中古/アミューズソフト) 350円

 DVDの方は、あまり購入していません。ドラゴンロードは、ヤングマスター 師弟出馬でヒットを飛ばしたジャッキーチェンが、新しいカンフー映画を生み出そうと試行錯誤していた頃の作品。棒倒しのような競技や羽根つきの羽のような玉を使ったサッカーなど、新しいアクションが試みられていて、この後のプロジェクトAへと繋がる。君にとどけは、少女マンガを原作とする、多部未華子主演の青春映画。

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 カンフーとは関係のないスポーツのような競技が延々と続いて、ジャッキー映画の中でもマイナーな部類の作品ですが、ラストシーンでは2階立ての倉庫みたいな小屋が舞台となっている。屋根の上で下から槍で突かれるのをすれすれでかわしたり、ラスボスとの対決では階段や2階のテラスを利用して、空間を上下に使った立体的なアクションを見せている。それまでのカンフー映画だと、ラストのカンフーシーンは広い平地で戦うというのがお約束で、ここで見せたアクロバットなカンフーが、その後のジャッキー映画の方向性を決めたみたい。そのような意味でも、記念碑的な作品。

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 君に届けは、別冊マーガレット誌に2005年から連載されている漫画の実写映画化版。この漫画は、アニメが1期、2期に渡って放送されていたり、単行本は23巻累計1500万部という売り上げを誇っている人気作のようです。映画の方は、漫画の前半のエピソードを切り取って構成されている。原作の漫画もアニメも知りませんが、なかなか初々しい作品。

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ドリフダョ!全員集合(ドリフの赤盤・青盤)・(中古/東芝EMI) 1,000円

 ドリフだョ!全員集合は、2000年当時にドリフターズ結成35周年を記念して発売された、ドリフターズのベスト版。ビートルズにちなんでドリフの赤盤・青盤と呼ばれることもあります。発売元が、ビートルズと同じ東芝EMIということから実現した企画だと思います。

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 デビュー時から、映画出演などのアイドル的人気があった頃のドリフのシングルなどが収められた赤盤。荒井注さんが在籍しており、音楽バンドとしても活躍していた頃をメインに収録してある。2枚目は、軍歌を歌った2枚のLPからドリフの軍歌、民謡など。

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 志村けん人気が爆発した後期ドリフが収められた青盤。東村山音頭、ヒゲダンスのゲーマ、ドリフノ人形劇(飛べ孫悟空)など。

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 赤盤のほうは、軍歌なども収められているため、ほんとに懐メロといった感じがする。

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 青盤のほうは、早口言葉やワンダードッグ、加藤ちゃんのラップ、スキャットなどもあって、実に今風。

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 歌詞カードなどはかなり簡素。せっかくの記念盤なのだから、もうすこしおまけを付けて欲しかった。

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 ザ・ビートルズの日本公演の前座を務め、主演映画が1967年(昭和42年)から1975年(昭和50年)までで、実に21本にも上ったというスーパーアイドルグループだったんですね。

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 荒井さんが脱退後、志村さんは生粋のコメディアンでバンドマンではなかったため、音楽コントがなくなったTVのドリフという感じの後期。それにしても、軍歌から民謡、ラップ、スキャットまでやったバンドは他にはないように思う。

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 これは、もう少し調べてネタとしてまたやりたいと思います。ということで、久々の散在日記でした。

GAME MACHINE 108in1 ゲームマシン 108in1・株式会社エール

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 これは、株式会社エールより発売されている、小型のゲーム機GAME MACHINE 108in1 (ゲームマシン 108in1)。

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 これの特徴(コンセプト)を一言で言い表すと、108種類のゲームが入った、レトロ筐体型ゲーム機!ということになります。2014年辺りから、UFOキャッチャーのプライズなどとして登場してきたようです。アマゾンやオークションで、単体でも商品として売られており、実売価格は1,000円~3,000円といったところ。ごくごく一部で話題となっていました。

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 ジャンルとしては、ゲームを内蔵して○○in1と称して売られている、中華製のパチゲーム機の一種になると思います。

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 このようなものは星の数ほど売られていて、特に珍しいと言うものでもないのですが、微妙に琴線に触れるピンポイントを突きつつ、価格の割には妙に出来が良いということで入手してみました。

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 説明書と108種類のゲームの解説付き。このようなゲーム機としては、なかなか親切な対応。

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 本体。90年代に活躍したセガのアストロシティ風の筐体。

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 サイズとしては、15センチない位なので相当小さい。しかし、操作感覚は悪くない。

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 コイン投入口はシールで再現。本体前面にスピーカーが付いてます。

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 ダミーなのかどうなのかはわからないが、背面にもスピーカーが付いている。単三電池3本で動く。

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 今どき単三電池で動くゲーム機とは、なんかえらく懐かしいですな。

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 起動画面。108種類のゲームの選択画面がでる。このモニター相当小さいのだが、この価格でカラー液晶というのが凄い。ファミコン風のBGMも鳴っている。

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 一番最初に入っているシューティングゲーム。これでアーケードゲームのエミュレーションであればミニアーケード筐体として完璧だと思うが、残念ながらファミコンレベルのゲームが収められている。

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 それでも、この大きさとこの実売1,500円程度の価格で、カラーのゲームが動いているのは、そうとう凄いと思います。しかも、このアストロシティ風の筐体だし。

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 タイトル画面はコナミのグラディウスっぽいのだけど、ゲーム画面はなぜかカプコンの1942風。

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 単色スプライトなので、MSXとかセガのSG-1000っぽい気も。

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 コナミのロードファイター風のレースゲーム。

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 相当小さいので、遊ぶためのものというよりは、飾って雰囲気を味わうためのものといった感じ。この筐体で、ロードファイター(風のゲーム)が動いていることに価値を見出せる人向け。

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 フィギュアなんかと絡ませて飾っても、絵になると思います。

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 パイレーツ・オブ・カリビアンを連想させる、帆船海洋もの。

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 これは、パズル?シミュレーションでしょうか?。

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 釣り。フィッシングゲーム。このような感じで、横スクロールのシューティングから、アクション、レース、スポーツ、パズルなど、一通りのラインナップは揃っている。不確定な情報ですが、ネットで調べたところによると○○in1などのパチファミコン機などに入っているゲームが集められているらしい。

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 実は、このミニ筐体というアイデア、海外では個人レベルで自作されたアーケードのミニ筐体がたくさん作られている。国内でも販売されているのだが、価格がなかなか無理めのお値段になる。数年前のアイデアとしては、iPadがアーケード筐体風に変わるiCade、iPhoneを使用したArcadie for iPhone、タイトーのスペースインベーダー筐体風のInvadercade、有名どころとしてはタイトーとタカラトミーより出たインベーダーのテーブル筐体を再現したスペースインベーダー ゲーム筐体型バンク、アーケード筐体ではないが10円ゲームを再現したコナミのピカデリーサーカス貯金箱国盗り合戦貯金箱(発売されなかった)、バンダイの駄菓子屋ゲーム貯金箱などがあった。

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 これらは、売られている当時もなかなかのお値段だったり、生産中止後はプレミア的な価格となっています。そういったものと比較しても、実売1,500円という価格でミニ筐体を実現してくれた、このゲーム機の健闘が光ります。ということで、気になる方は市場にある内に入手されてみるのも良いかと思います。

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 と言うことで、夢のパチアーケードミニ筐体GAME MACHINE 108in1 (ゲームマシン 108in1)でした。

参考:アーケードコントローラー工房、ファミ通com、コタクJAPAN、doope!、我が玩具人生に一片の悔いなし!、マイナビニュース

散財日記 in ドラゴンクエスト Dragon QuestV&VI

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 ということで、すぐに更新が滞ってしまう中での散財日記です。ネタ切れというわけでもないのですが、作るのが簡単なので雑記を兼ねて更新しときます。

ドラゴンクエストV 天空の花嫁・(中古/エニックス) 200円

 SFC版のドラクエV 。売れまくった作品だけに、ドラクエ関係は中古価格は安い。ただし、この程度の金額で手に入れても、定形外送料250円入れてしまうと、ブックオフ辺りで売られている価格とそれほど換わらなくなる。

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 ドラゴンクエストV 天空の花嫁は、1992年にSFCで発売されたドラゴンクエスト5番目の作品。プラットフォームをファミコンから、スーパーファミコンへと移しての初めての作品でした。グラフィックが綺麗になっただけでなく、モンスターが仲間にできたりとシステム面でも新しくなっているのですが、一番の変化は、親子3代にも渡る冒険となって、世界の広がりという横軸だけでなく時間という縦軸の冒険も入っているところ。少年時代からスタートし、結婚のイベントや子供が生まれるなど、人生を体験(RPG)できるというところが人気を博した。ドラゴンクエストシリーズの中でも、人気が高い作品だと思います。

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 また、調べてからネタとして詳しくやります。

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ドラゴンクエストVI 幻の大地・(中古/エニックス) 100円

 こちらも、スーパーファミコンで発売されたドラゴンクエストの第二弾。プレイステーションがすでに発売されていて、スーパーファミコンもすでに末期だった1995年に登場しました。

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 Ⅳから続いた天空シリーズの最終章という位置付け。主人公たちの暮らす世界と、パラレルワールドなもうひとつの世界との間を行き来し、冒険を進めるというちょっと凝ったシナリオ。ゲームシステムも複雑になり、ストーリーも複雑になったためか、少し人気としては低めの作品。発売されるまでに時間がかかって、出たのがスーパーファミコンも末期だったということも、注目度的に不利だったかもしれません。個人的には、ドラクエのシナリオとしては、これが一番好きかも。

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 スーパーファミコン末期ということもあって、当時リアルタイムでは遊んでおらず、プレイしたのは実際には2年くらい前。そのくらいの時期に遊んでも、十分楽しめました。こちらも詳しく調べてから、またネタとしてやります。


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 ドラクエは、パッケージ絵がいいですね。

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GAME MACHINE 108in1 ゲームマシン 108in1・(新品/株式会社エール) 1,200円

 こちらはすでに紹介した、アーケードゲームタイプのパチ機。UFOキャッチャーのプライズとして昨年辺りから登場してきたようですが、アマゾンやオークションなどで単品でも手に入ります。できの良さを知っている人が多いのか、意外と入札があって1,000円スタートでも2,000~2,500円程度までは上がってしまいます。

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 1,500円程度の価格で、108個も入ったカラー液晶のゲームが動くというだけでもすごい。筐体のデザインも、パチ機にしては良い。

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 これで、きちんと版権を取った本物のアーケードゲームが動くものが、一万円以内くらいで出たら、売れるだろうにと思います。外人さんもプチアーケードゲーム好きそうなので、多分海外でも売れるはず。

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 中身は、80年代頃の8ビットゲーム機レベルのゲームが収められている。

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 この手のものは、生産中止になると途端にアマゾンなどでプレミア価格で売られたりするので、気になる方はひとつ入手しておくのも良いかもしれません。

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オールドゲーマーズ ヒストリー ロールプレイイングゲーム創世記編・(新品/メディアパル) 1,200円

オールドゲーマーズ ヒストリー ロールプレイイングゲーム創世記編は、メディアパルより発売されているレトロゲームムック。このシリーズオールドゲーマーズ白書 VOL1~5、オールドゲーマーズSAGA VOL1~4、アーケードゲーマーズ白書 VOL1~2、アクションゲームアーカイブス、そしてこのオールドゲーマーズ ヒストリーと発売されまくっています。こちらは、2013年と少し前に出たもの。

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 なぜ、たくさんある中から、今更になってこれを手に入れたかというと、ロールプレイングゲームの創世記編と言うことで、8ビット時代のPCゲームから扱われていたから。この手のレトロゲーム本は、大概はコンシューマーが中心でドラゴンクエストあたりが始まりだったりするのですが、ファミコンブームでのゲームの市場ができる前に、先にPCゲームの方でゲーム市場が成立していたんですね。

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 コンピュータロールプレイングの始まりとして、いきなり冒頭からAkalabeth。Akalabethとは、ウルティマが発売される前に、リチャード・ギャリオット氏が学生のころに作った作品。大学などにあった汎用大型コンピューターで作られたダンジョン (Dungeon)とか、もっと古いコンピュータで開発されたRPGはあったのですが、いきなりこれから始まるというマニアックぶり。

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 ドラクエの元ネタになったともいわれた夢幻の心臓Ⅱ。当時は人気ありましたが、今どきこれを紹介している書籍はあまりない。

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 クリスタルソフトより発売されていたリザード。PC-6001mkIIやMSXなどローレゾな機種で展開されていた。

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 PCゲームの金字塔ザナドゥ。もちろんライバルであったハイドライドも掲載されている。

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 よくコンピュータRPGの始祖として紹介されるウィザードリィは、掲載されているのがAppleⅡ版というマニアックぶり。

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 シナリオ面を強化したウィザードリィ3。すごく味がありますな。

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 と言うことで、近年まれに見るニッチなポイントを突いている良書。8ビットPC時代を知る人にもお勧め。

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ターミネーター3・(中古/ワーナーブラザーズ) 250円

 ターミネーター3は、2003年に公開されたSF映画。1984年に公開されたターミネーター、ターミネーター2の続編にあたる。

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 まだ見ていないので、なんともいえないが、この作品からターミネーターの生みの親とも言えるジェームスキャメロンが監督を降りてしまったため、この後の3、4は評価としては微妙な作品とも言われている。

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 ターミネーターは、2015年7月に新作ターミネーター 新起動/ジェニシスが予定されている。こちらは、続編ではなくリブートということで1と2からの続きらしい。そういった意味でも、これら3、4の2作品は微妙な位置付けみたいですね。とりあえず、週末の夜はゆっくりとDVDでも見て過ごしたいと思います。

ドラゴンクエストVI Dragon QuestVI 幻の大地・エニックス

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 ドラゴンクエストVI Dragon QuestVI 幻の大地は、1995年にエニックス(スクエア・エニックス)より発売された、ロールプレイングゲーム。

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 スーパーファミコンで発売されたドラゴンクエストシリーズの第6番目の作品であり、SFC用のシリーズ本編としては最後の作品。ドラゴンクエストのⅠとIIをリメイクしたドラゴンクエストI・IIに続いて発売され、本作発売後にドラゴンクエストⅢのリメイクが行われた。ロトシリーズ三部作に代わって、Ⅳから展開された天空シリーズ三部作の最終章であり、天空の物語の起点となる話。この作品の根幹となるのは、幻の大地と呼ばれるパラレルワールドのような2つのマップが用意され、その2つの世界を行き来しながら物語を進めていくというところ。シナリオは堀井雄二氏、キャラデザインは鳥山明氏、音楽はすぎやまこういち氏と主要なスタッフは変わらないが、本作から開発が中村光一氏率いるチュンソフトから、ハートビートに変わっている。また2010年には、任天堂DS用ソフトとしてリメイクされている。

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 物語は、山間の小さな村ライフコッドに妹ターニアと暮らす村人が主人公。オープニングでは、説明もなしにいきなり魔物との決戦の様子が挿入されており、それが主人公の見た夢だったと言うところから物語が始まる。ふもとのシエーナで年に一回行われるバザーに、村の民芸品である木彫り細工と絹織物を売ることを頼まれたことから村を出ることになる主人公。村の祭りに必要な物品を取りに行く途中で、大地の大穴から幻の大地と呼ばれている場所へと落ちてしまう。その場所と自分たちが暮らす世界を行き来するうちに、物語の謎が解き明かされてゆく・・・。

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 前作ドラゴンクエストV天空の花嫁が、父と子を巡る親子三代に渡る壮大な物語であり、物語の途中で奴隷として子供時代を送ることになったり、花嫁を選択する展開があったりと、冒険物語としてはあまりに完成度が高かったためか、本作の人気や評価はそれほど高くはないようです。現実世界と夢の世界を行き来しながら進めていくのですが、あまりにもシナリオが複雑すぎて、どちらの世界を冒険しているのかわからなくなったり、ドラクエⅡで船を入手した後のように途中から自由度が高くなり、どこへ行ったらよいか分かりずらいということなどがあるようです。また発売が遅れて、発売されたのがPS登場以後となってしまったことからも、注目度が下がってしまったのだと思います。今の時点での人気という意味でも、ドラクエⅢやⅤには及ばないのでは。ただし価格が11,400円という高価格にもかかわらず、当時320万本を売り上げています。

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 パッケージ、カセット本体、取扱説明書。スーパーファミコン時のゲームの価格は高かった。ただ、320万本も売り上げたためか、中古価格はかなり安め。プレミアがつきそうな気配もない。

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 ファミコンのドラクエ時代に子供だった世代も、このくらいの頃になると大学生や社会人となっていた人が多かったのでは。

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 取扱説明書。ファミコンの時代に比べても格段にシナリオが複雑になり、転職などシステムも複雑になったのに、この薄さにとどめているのは凄い。ただ11,400円もするのだから、もっとおまけを入れたりゴージャスな説明書にしても良かったのではという気も。

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 上下の世界の白地図が同梱されている。この辺りもウルティマのように古地図の装飾が施された布製マップなど付けて欲しかったところ。ゲーム中の街や洞窟などを記入するという意味合いで付けられているのでしょうが。

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 ファミコンで発売された天空シリーズのひとつⅣは、5章に分かれた章仕立てになっていた。ドラクエは、発売されるたびに何か新機軸というか、新しい試みが入れられている。

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 1986年に発売されたドラゴンクエスト第1作目。たった512kbit(64KB)という容量の中に、当時PCで流行していたロールプレイングゲームをファミコンで再現するという試みから始まった。またロールプレイングに不慣れな子供たちにも遊んでもらえるよう、徹底して遊びやすく作られていた。

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 シナリオもお姫様を救ってドラゴン退治をするというシンプルなもので、当時のロールプレイングゲームは、大体こんなものだった。

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 一人旅だった1作目に対して、パーティ制を取り入れた第2作目。87年発売。ドラゴンクエストII 悪霊の神々と、ナンバリングとサブタイトルが付いた。1メガビット(約128キロバイト)と前作の倍の容量で、マップは前作(100×100)の6倍以上(256×256)になっている。

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 1作目から続いたロトシリーズの完結編であり、88年の発売日には長蛇の列ができるなど社会現象にもなった第3作目ドラゴンクエストIII そして伝説へ…。容量は前作の倍の2メガビット(256キロバイト)。転職のシステムやパーティのメンバーを自由に入れ替えができるなど、先行していたPCのロールプレイングゲームの要素は、ほとんど取り入れられた。バッテリーバックアップ機能が付いて、パスワードによる記録からも開放された。

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 物語を5つの章仕立てにして、最終章でそれぞれの章で育てたキャラクターが集結するという新機軸を取り入れた、90年発売のドラゴンクエストIV 導かれし者たち。ファミコン最後のシリーズ本編であり、ここから天空シリーズという新しい展開になる。容量は、前作より更に倍の4メガビット。プレイヤーキャラ以外のキャラクターをAI(人工知能)が操作するという、当時としては斬新な試みも。

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 それで、このドラゴンクエストVIですが、自分が初プレイをしたのは2~3年前。DS版が発売されて話題になっていた頃だと思います。86年当時リアルタイムでドラクエⅠのみを体験していて、2000年代になってから5→3→4とプレイしてきた後で遊びました。最初の感想としては、それまでのシリーズと印象が変わって、遊びにくいな(世界に没頭しにくい)というものでした。スライムの変わりにぶちスライムなんて出てきたりして、開発元が変わったことから印象も変わったのかと感じました。ネットには攻略サイトが溢れていますので、特に迷うことはなかったけれど、上の世界と下の世界を行き来するシナリオが複雑すぎて、今どちらの世界にいるのかわからなくなったり、中ボスであるムドーを倒してからは物語が見えなくなったりと、ドラクエV天空の花嫁みたいなドラマチックなシナリオを期待してプレイしていたので、物語がわかりにくいというのが最初の印象でした。ラストシーンまで(過ぎても)バーバラが、本作のヒロインだと気付かなかったり。ただ何度か遊んでいるうちに、いい作品だな、シナリオ表現などゲームがここまで行き着いたのかと考えるようになった。

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 本作の上の世界とは、地上の人々がこうあったらいいなとか、こうありたいと願う夢の世界。ぶちスライムも自分より弱いモンスターがいれば良いなという、最弱のモンスターであるスライムの願いが、そうさせているという説がある。上の世界に存在しているものとは、老婆の若い頃の悔恨だったり、若々しくて気力が充実していた楽しい時期だったり、あるいは現実では死んでしまった子供の見た夢だったり。上の世界に対応するものが、必ず下の世界(現実の世界)にもあったりします。上の世界からスタートするプレイヤーは、物語の進行を追いながら、下の世界にいる自分自身とそれを取り巻く人々の本当の姿と関係を探すという、ある種の自分探しの旅にもなっています。すべてが解明され、問題が解決された物語のクライマックスで夢の世界は消え、現実の世界にはもう実体がないキャラとの別れなどもあって、本作のラストシーンは少し寂しい感じの終わり方を迎えます。それはそれまでプレイしてきたドラゴンクエストVIという夢の世界の終わりも意味していて、どこか一抹の寂しさを感じるのだと思います。夢や楽しかった頃の思い出は、誰しもが普通に持っているものであり、映画や小説など表現のテーマとして採られることも多いと思いますが、ゲームでここまで表現できるとは。そんな風に感じました。

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 ということで、8ビット機から始まったコンピュータロールプレイングゲームの表現(シナリオ)は、ここまで来たのかと思わせられたドラゴンクエストVI Dragon QuestVI 幻の大地でした。

参考:Wiki ドラゴンクエストVI、ドラゴンクエストシリーズ作品一覧、ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki*

レリクスアンソロジー RELICS Anthology・ボーステック/D4エンタープライズ/エレクトロニック・アーツ

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 レリクス RELICSは、1986年にボーステックより発売されたPCゲーム。レリクスアンソロジー RELICS Anthologyは、プロジェクトEGG内でダウンロード販売されていた各機種版のレリクスを、Windows版としてひとつにまとめてパッケージングして2003年に発売したもの。

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 オリジナル版レリクスは、1986年にPC-98用のゲームとして発売され、PC-88版、FM7版、X1版、MSX版、MSX2版、MZ-2500版、X68000版と当時の主要な機種を網羅する形で移植された。翌87年にはファミリーコンピュータディスクシステム用として、レリクス暗黒要塞が発売された。自分が誰だか記憶すらも定かでない影のような精神体となって、海上に浮かび上がった遺跡を舞台に、謎を解き明かすというアクション型のアドベンチャーだった。PC版では、詳しい設定などはほとんど明らかにされておらず、光と闇が交錯するぼんやりとした背景と、操作方法を書いたマニュアルのみが付属していた。プレイヤーは影となって、遺跡内にうごめく住人に乗り移り、相手を倒すことでより強い身体を手に入れることができる。経験値の代わりに新たな体を入手することで強くなれるということで、当時はRPGに分類されることもあった。この時期の作品としては、まだ珍しかったOPとEDが用意され、クリスタルキングが音楽を担当した。

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 倒した相手の体に乗り移ることで強くなるという当時としては斬新な設定や、体の各パーツを別々に作って大きなキャラクターを滑らかに動かすという技術が使われており、PC雑誌に広告が打たれてから発売までに2年ほどかかったということで、いやがおうにも期待が盛り上がった。またSAVE機能が付いておらず、最初は何をすればよいのかというヒントらしいヒントもなかったため手探りでゲームを進めていく必要があった。それでも、エイリアンのH・R・ギーガーに影響を受けたグラフィックや徹底的に作りこまれた世界観、発泡スチロール製のパッケージがエイリアンが掘り込まれたレリーフになっていたりと、いろんな意味で話題になり、多くの人の記憶に残った作品だった。

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 このレリクスアンソロジー RELICS Anthologyには、X68000版を除くPC-98版、PC-88版、FM7版、X1版、MSX版、MSX2版、ファミリーコンピュータ版レリクス暗黒要塞が収められている。ちなみに、後にプロジェクトEGGの通販特典用の非売品として、X68000版も収録したレリクスアンソロジーLiteが出ている。

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 最初に発売されたPC-98版がオリジナルで、スクロールから画面切り替えになり空が夕焼けになったPC-88版、FM7版、X1版、スプライトによりキャラクターを表現し解像度を落とすことで移植されたたMSX版、オープニングがカットされたもののROMカセットのため高速に動きスクロールも実現していたMSX2版、PC-98版用のグラフィックを流用したX68000版など、各機種ごとの違いや特性が分かって楽しい。ほとんど内容は同じだが、各機種ごとに微妙にな違いがある。当時オーナーだった機種、あこがれて欲しかった機種などに、思いを寄せて遊ぶのが、これの正しい楽しみ方だと思う。

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 PC-98版では、最初に出てくるウサギ(セム Semb)に乗り移ると、アイテムが持てなかったり、相手に倒されるとそこで終わってしまう、ある種のトラップだった。MSX版では、セムのまま地下水路を抜けてドラゴンを通り抜けKINGへと憑依して、そこからまた寺院内に戻ったりできる。

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 X-BOXで開発中だった、ポリゴンでリメイクされたレリクスも特典映像として収録されている。残念ながら発売はされなかった。

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 開封時。オリジナルのレリクスも、エイリアンの彫られた発泡スチロール製のレリーフになっていたりと凝っていましたが、アンソロジー版も趣があります。

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 CD-ROM。プロジェクトEGGのNO.0001となっており、最初のパッケージソフトだった。その後も、スターアーサー三部作やDIVA全機種版、夢幻戦士 ヴァリス コンプリート、ソーサリアンコンプリート、ドラゴンスレイヤークロニクルなど、マニアな企画が続いている。これらのパッケージ商品は、販売が終了してしまうとすぐにプレミア化してしまう。レリクスは、プレミア付いていない方だが、それでもアマゾンだと一万円ほどする。ちなみに発売時の定価は4,800円。

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 このイラストは、最初に出てくるMARX軍の兵士なんでしょうか。

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 このソフトの特典。MARX兵士のフィギュア付き。この当時2000年頃は、海洋堂などのブームの影響か食玩なども大人気で、フィギュアの特典付きというのが多かった。

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 レリクスのソフト自体は、昔はボーステックのサイトで無料で配布されていたり、プロジェクトEGGでも会員サービスで無償提供されたりしているので、このフィギュアがメインなのかも。

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 このフィギュアの造形は、2003年の時点の新解釈で作られたかと思いきや、映像特典として当時の広告が付いていて、当時の広告に使われていたものを再現しているみたい。

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 ん~極一部の人しか喜ばないだろうフィギュア。でも、これが付いてないと中古価格的にはあまり付かないはず。

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 酸素ボンベみたいなランドセルみたいなものを背負っています。

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 PDFで当時の広告やマニュアルなどいくつか特典が付いているのですが、レリクス暗黒要塞に付いていたカラーのモンスターマニュアルも特典として復刻されている。

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 これもよいのだけれど、PC版のマニュアルも三つ折の紙一枚だけのシンプルなものなのだから、実際のものを特典としてつけて欲しかった。背景などの説明もほとんどないという、すごく抽象的だけど、気分を盛り上げてくれるよいマニュアルだった。

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 レリクス暗黒要塞に思い出(思い入れ)がある層には、あのローディング地獄のない快適な仕様になっている。レリクス暗黒要塞の記事は、こちら

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 レリクスアンソロジー本体の方は、各機種まとめて起動したりできる。

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 個人的な思い出としては、当時雑誌広告で期待して、友達の家のPC-98版で遊び、発売されたばかりのMSXのTAPE版で遊んだ。90年代に入った頃には、学校近くのリサイクル店で中古のMSX2とMSX2版のレリクスを手に入れて再び遊んだ。ネット上の思い出として、暗黒要塞のロードが頻繁だったことが話題になっているが、MSXのTAPE版ではロードが始まるとカセットテープで10分~20分ほど読み込みを始める仕様だった。おまけに専用モニターなどないMSXで、個人ごとのテレビも一般的でない時代だったので、これを茶の間で無理やり遊んだ。また、クリスタルキングの幻想的な主題曲も世界観を深めるのに大きな役割を果たしていた。この主題曲Womanとエンディング曲Smile Againに歌詞が付いていると知ったのは、ネット時代になってから。個人的には、大都会、愛をとりもどせ!!と並ぶクリスタルキングの代表曲だと思う。

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 1999年には、Win版としてRELICS -The recur of "ORIGIN"がリメイクされ、2001年に正式な続編RELICS -The 2nd BIRTHが作られた。2005年には実質的な続編と言えるRINNEが、日本ファルコムの開発、ソフトバンクBBの販売で発売されたが、ボーステック社は残念ながら倒産していた。ここを書くために調べてみるまで、ボーステックがなくなっていることすら知らなかった。ちなみにRELICS -The recur of "ORIGIN"は、続編ではなくもとのレリクスを拡張したような内容だった。オリジナルでは、HELLはエンディングのエピローグにしか登場しないが、こちらではHELLもHEAVENも遺跡内に登場した。

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 プロジェクトEGGも元々は、ボーステックのSoft-City内のコンテンツとして始まった。2003年発行の公式ガイドブックでは、ボーステックの社長や現在の運営会社であるD4エンタープライズの代表などの座談会が収録されている。

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 このWin版RELICS -The recur of "ORIGIN"の発売時期やプロジェクトEGGの立ち上げの前後には、ボーステックのサイトでPC-98版のレリクスが無償配布されていたり、 外部のサイトでWindowsに対応した全機種版が配布されていたこともあった。

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 2000年前後には、雑誌の付録や書籍などにもレリクスが収録されていることが結構あった。レリクスは、ある意味ボーステックやプロジェクトEGG、レトロゲーム復刻の象徴なんですね。この頃には、それらの動きに影響されてか、雑誌やムックなどでもMSXマガジン復刻版や蘇るPC-88伝説など、レトロゲームにエミュレータをセットした復刻企画が多かった。昔の作品をエミュレータにより再現したウルティマコレクション、ウィザードリィコレクションなどもこの時期ですね。このような流れが、Wiiのバーチャルコンソールなどに結びついていったのでしょう。

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 この2003年頃には、レリクスなんて懐かしい~と思って復刻されたこれらの作品群を見ていましたが、もうすでに12年も前ですし、今となってはこの時期すら懐かしいように思います。ボーステック社はなくなってしまいましたが、またいつかこのような記憶に残るムーブメントを起こして欲しいと願います。

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 レリクスに現れた影、精神体とは、プレイヤーの意識なんですね。確かにあの頃には、あの遺跡内を探索していたことを懐かしく思います。

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 ということで、80年代と2000年代と、二重の意味で懐かしいレリクスアンソロジー RELICS Anthologyでした。

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参考:Wiki レリクス、ボーステック、RINNEの項、プロジェクトEGG - アミューズメントセンター、プロジェクトEGG公式ガイドブック、楽しいMSXエミュレータ&ゲームス

デジコムベーダー INVADER FROM SPACE DIGICOM VADER・エポック社

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 デジコムベーダー INVADER FROM SPACE DIGICOM VADERは、1979年にエポック社より発売された電子ゲーム。当時は、マイコンゲーム、LSIゲームとも呼ばれていました。

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 1978年のタイトーのスペースインベーダーゲームの大ブームを受けて、玩具の市場でも家庭でインベーダーを遊びたいという要望が高まりました。そのニーズを受けて数多くのインベーダー関連の商品が発売されました。家庭用テレビゲームは、PONテニスやブロック崩しなどの時代であったため、なかなかそれを実現してくれる玩具は登場しませんでした。最初の頃は、フイルムにミサイルやインベーダーを印刷したエレメカのようなものが多く、再現性としてはいまひとつだったのです。そんな中、翌79年と割と早い時期にエポック社より発売されたのが、このデジコムベーダーになります。

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 ポイントはいくつかありますが、蛍光表示菅を使用しており、アーケードのインベーダーに近いキャラクターを表現していたということ。16匹のインベーダーが画面内に現れ、地上まで降りてくるとゲームオーバーになってしまうという点や、UFOが登場してボーナス得点も再現していたことなど、アーケードの再現性(移植度)がかなり高いものであったことが特徴としてあげられます。LEDで安価に登場したバンダイのミサイルベーダーなどは、インベーダーが一匹しか登場せず、改良版のスーパーミサイルベーダーでも8匹(しかも降りてこない)と、この時期なかなかインベーダーゲームの再現は難しかったわけです。もうひとつの特徴は、同時代の玩具に比べて価格がなかなか高価だったこと。当時の価格が7,800円と3980円だったミサイルベーダーの実に2倍近いプライスを付けており、エポック社が雑誌に広告展開をしていたこともあって憧れの玩具だった。

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 箱裏の説明書き。3色カラーで16匹登場する(しかも色によって得点も分けられている)ということを謳ってあります。

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 デジコムベーダー説明書。あまり綺麗なものではありませんが、一応未使用品なので保証書も付いていた。

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 こちらがデジコムベーダー本体。初期のものなので、高価だった割には薄型でシンプル。今見ると、本体に比して画面の割合がとても小さい。これは、当時の蛍光表示菅ではあまり大型の装置を作ることが難しかった(価格との兼ね合いもある)ことによると思われます。黒いスクリーン部が広く採られているので、なかなか気付きにくいですが。

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 電源のON/OFF、レベルセレクト、スタートボタン、砲台の移動レバーとアタックボタン。

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 このレバーが、またかっこよかった。同じタイプのレバーが、翌年のテレビベーダーでも採用されていた。

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 こちらがゲーム画面。インベーダーが横に4匹分、横方向へは4列しかスペースがない。しかも、初期の電子ゲームのためスクロールはしない。では、どうやって16匹のインベーダーを再現しているか。インベーダーは画面左端より一匹ずつ登場し、右端に来ると一段降下してまた右側より出てくる。後から続けて次のインベーダーも続くため、ニョロニョロと繋がって移動してくるようにも見える。オリジナルの隊列を組んで移動してくるという点や、砲台を守るトーチカは、残念ながら再現されていない。カラーは、画面前にカラーセロファンを貼ることで実現している。これは、オリジナルのスペースインベーダーでも行われていたため、移植度(再現度)という意味ではあり。

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 今見るとなんてことはありませんが、当時は家庭でインベーダーができるというだけでも、憧れのゲーム機だった。

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 エポック社は、この前に野球ゲームのデジコムナインを発売しており、デジコムベーダーのヒットに気を良くしたのか、以後しばらくはエポック社のLSIゲームにはデジコムブランドを使用することになる。

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 元ネタのタイトーのスペースインベーダー。78年に登場するや、あちこちにインベーダーハウスやゲーム喫茶が乱立したり、小中学生などはゲームセンターが立ち入り禁止になったりと、一大フィーバーを巻き起こした。だいぶ後になって、デパートのゲームコーナーで20円ゲームになった頃に遊んだり、駄菓子屋でぱちものを遊べた位でした。

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 時期的にも、価格的にも近いトミーのスペースアタック。こちらは、隊列を組んでインベーダーが画面内を移動するようになっており、何気にデジコムベーダーより完成度は高い。だが広告や売り方の問題なのか、当時としては圧倒的にデジコムベーダーの方がよく見かけた。デジコムベーダーと同程度の画面の広さで、どうやって隊列を表現しているか。答えは、隊列を組んだインベーダーが画面を横切る。次に一段下がって逆方向から横切っていく。限られた表現力内で、各社あれこれ工夫していたことが伺えます。

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 学研のインベーダー。すさまじいインベーダーのブームにより、○年の科学&学習などの学習教材を販売していた学研までも電子ゲームに参入した。子供向けの科学と学習を持っている強みから、科学と学習の巻末には電子ブロックと並んで学研のLSIゲームの広告が付けられていた。インベーダは2匹しか登場せず、最高得点は199点と制限もあって、再現度はいまひとつ。この機種の場合、見所はレトロなパッケージと筐体のデザイン。

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 学研のインベーダーの改良版、インベーダー1000。色数が増えたり、最高得点が999点になったりと、いろいろとバージョンアップしている。学研は引き続いてインベーダー2000を投入しており、こちらは星が瞬き、インベーダが降下してくるというギャラクシアンの移植になっている。筐体デザインも見違えるように垢抜けた。

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 シンセイ(新正工業)のワープインベーダー。電子ゲームブームは、素朴な玩具を発売していた老舗の玩具メーカーにも及んだ。バージョン違いにインベーダーが戦闘機になったホットスクランブル、よりインベーダーゲームらしくなったゲキメツインベーダーなどがある。LEDを使用してインベーダーがランダムに点滅、対応する8つのボタンを押すことで撃退するという、もぐら叩きのような全く異なるゲーム性だった。

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 デジコムベーダーの翌80年には、エポック社より満を持してテレビゲーム版のインベーダー、テレビベーダーが登場する。こちらもインベーダーの隊列を再現できず、最前線の一列目だけが表示されており、弾が当たると隠れていた次の列が表示されるという方法を採っている。ただし、砲台がやられるとインベーダーが手を叩いて喜んだり、面の最後にはUFOが地上に降りてくるというボーナス面が追加されるなど、完成度としては電子ゲームを大きく引き離していた。テレビベーダーは、82年にはカセットビジョンのバトルベーダーとしても再登場している。

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 インベーダーと言えばインベーダーの大ヒットを受けて、翌79年よりコロコロコミックで連載が開始されたゲームセンターあらし。初期のあらしは、少しやさぐれた不良といった風情でありゲームセンターで腕を披露していた。小中学生のゲームセンターへの出入りが難しくなると、特設スタジアムや野球場など、(イベント会場のような)特別なステージでバトルをするようになった。ピアノの練習より編み出した初期の必殺技のつるぎの舞、ムーンサルトも対インベーダー戦により生み出された。ちなみにゲームセンターあらしがアニメ化された際のメインスポンサーはエポック社。すがや氏は、80年に小学館の学習誌に掲載されたチャレンジ一平でデジコムベーダーを取り上げている。

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 当時の子供のゲーム文化をコミック化したゾルゲ市蔵氏の8bit年代記では、一話を当時の電子ゲームネタに割いている。デジコムベーダーは、その象徴として登場。山の手のお坊ちゃんの自宅に、デジコムベーダー目当てで遊びに行くエピソードが紹介されている。ちなみにゾルゲ氏は、当時バンダイのミサイルベーダーを所有しており、作中でこの頃のデジコムベーダーの衝撃度を熱く語っている。

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 個人的な思い出と言えば、広告でその存在は知っていたけれど、近所に持っている人もおらず、近年まで遊んだことはありませんでした。私もバンダイのミサイルベーダーを買ってもらっていた。それだけ、この当時としては、高価格帯な玩具だったのですね。その後にブームとなったG&Wの6,000円という価格にしても、一台買ってもらえるかどうかというレベルで、何台も持っているという人は少なかった。その後日本がバブル景気に近づくにつれて、子供が当たり前のように一本5,~6000円するファミコンソフトを何本も買ってもらったり、スーパーファミコンでは一本一万円が当たり前になったりと、急激に世の中が変化していったよう思います。ちなみに数は出たみたいでプレミア付き玩具の部類ではありませんが、思い入れのある人が多いのかオークションでの値は上がりがちになります。

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 ということで、エポック社らしく当時としてはなかなかエポックメイキングな玩具であったデジコムベーダー INVADER FROM SPACE DIGICOM VADERでした。

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参考:Wiki スペースインベーダーの項、帰ってきた電子ゲーム、ゲームセンターあらし/すがやみつる、8bit年代記/ゾルゲ市蔵、当時のエポック社の広告(なつかしもん)、米沢嘉博記念図書館:すがやみつる展:ゲームセンターあらしとホビー漫画

EPOCH LCD GAME 超時空大迷路・エポック社

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 これは、1989年にエポック社より発売されたEPOCH LCD GAME 超時空大迷路。電子ゲームのブームも去った1990年前後には、液晶を使ったLCDゲームが気軽に遊べる廉価なゲーム機として発売されていた。

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 このゲームの特徴をひと言でいうなら、PCの性能の向上やロールプレイングゲームのブームによってこの頃に流行っていた3D迷路の探索を液晶ゲームでも再現したもの。バンダイのCUBE ZONEや、Tiger社によるセガのゲームビジョンシリーズガントレット GAUNTLETなど、液晶ゲームでもより複雑なゲーム性を求められるようになったためか、数社から同じような試みがなされていました。1989年というと、NECの手による8ビット機PC-エンジンが87年、16ビットのセガのメガドライブが88年という時期ですから、単純な電子ゲームなど誰にも見向きもされなくなっていた頃だと思います。ゲームの背景は、敵の超時空立体迷路基地内で繰り広げられるスペースコマンド兵士と怪物イドとの壮絶な対決を描いている。箱絵の雰囲気からすると、宇宙の果ての人の気配すらない無人の迷路をさ迷い歩く悪夢といったところでしょう。地図、レーダー、コンパスを頼りに敵基地内を移動して、ライドセーバーを見つけ出し、怪物イドを倒して迷路を脱出する。禁断の惑星とスターウォーズと超時空要塞マクロスを足して水で割ったような設定。

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 スペースコマンド兵士。1990年代近くのこの時点において、この宇宙服はどうなんでしょうか。ここだけ70年代テイストですが、あくまでも子供向けということでしょうか。ライトセーバーが輝いてなく、棒みたいだし。

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 なんとなとなく地味なパッケージ裏。1975年に日本で始めてテレビテニスを発売して以来、ずっと日本のテレビゲーム業界を引っ張ってきたテレビゲームの老舗ながら、この時期のエポック社はあまりテレビゲームに力を入れてなかった。後にはファミコンにも参入したけれど、スーパーカセットビジョンでファミコンに挑んで破れてしまったというエポック社の事情も見え隠れします。

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 こちらは一応、未使用品。このゲーム、電子ゲーム好きな人には見慣れた一品で、オークションでは未使用品がよく出品されています。あまり売れかなかったのでしょうね。

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 84年発売の原辰徳のダイナミックベースボールとか、あの辺のゲームに似た雰囲気。ボタンの配置まで一緒。83年のファミコン発売以降には、ブームの中心がそちらへ移ってしまい、電子ゲームに新規にお金は掛けられなくなったのでしょう。

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 怪物イド。ガバリン GOBLIN(HOUSE)とかジャバ・ザ・ハット(Jabba the Hutt)だとか、ゴーストバスターズのスライマー(大食いお化け)だとか、80年代にありがちな雰囲気。イドとは、フロイトの心理学において自我、超自我と並ぶ概念で、快楽原理に基づいて本能のままの欲求を出す精神エネルギーの源泉のこと。イドの怪物とは、映画禁断の惑星から来ていると思いますが、深層心理の迷宮をさ迷い歩くという意味も持たせてあるのかも。

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 電子ゲームなんだけど、ちゃんと地図が書けるほど本格的。

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 今でいうと、脱出ゲームみたいなものでしょうか。延々と3D迷路をさ迷い歩くあの感覚を電子ゲームで再現している。


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 酸素残量という概念もある。アイテムにより酸素を補給しなければならない。また武器を手に入れてパワーアップという、この時期のRPGではお約束も再現。怪物に近づくとアラームで警報がなり、危険を知らせる。そして、ついに怪物イドとの対決。迷路とは別画面で戦闘が繰り広げられる。リザードとかザ・スクリーマーだとか、80年代のPCゲームでは、このように迷路とは別画面でバトルになるものが多かった。

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 怪物の手が上下しているところに、タイミングを見て飛び込んでアタックするという、モンスターパニック以来のエポック社の伝統(お約束)は守られている。

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 ウィザードリィの影響からか、この頃は3Dの迷路をさ迷い歩くゲームがおお流行りだった。有名どころでは、入門用の和製ウィズとして出たスクエアのディープダンジョン Deep Dungeon、国産初の本格的RPGザ・ブラックオニキス、リアルタイムのダンジョンを実現したダンジョンマスターなど。この超時空迷路は、雰囲気的には人類の滅亡を目論むロボット「マスター・ザイボッツ」の破壊活動を阻止するために立ち向かうアタリのアーケードゲームXybots(87)によく似た感じがする。また8ビットPCでも3D迷路はおお流行りで、作成するのが意外と簡単だったためか、ベーシックで作られた練習用プログラムやベーマガなどの投稿プログラムにもよく見られた。こちらは初期のPC迷路ゲームの雰囲気をよくかもし出すMSXゲームのイリーガス:エピソード4

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 映画でもファンタジーものは大人気で、デビッドボウイ主演で、ラビリンス/魔王の迷宮 Labyrinthという迷路を主題とした作品が作られていた。

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 フィールドアスレスチックやテーマパークの一種として、巨大迷路みたいなものも流行っていた。こちらは、ソフトバンクのBeep誌で行われた、パックマンやギル、景清のコスプレをして巨大迷路に挑むという企画。

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 RPGの流行より生まれたゲームブックにも、当然迷路は含まれていた。これらは、北→20、南→112、東→43、西→9みたいな感じで、言葉によって複雑な迷路を再現していた。それだけにとどまらず魔城の迷宮という、ほぼ迷路だけで構成されたえらくマニアックなゲームブックも存在していた。

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 個人的には、当時はこのゲームの存在自体を知らなかった。中古のファミコンショップが乱立していた頃だったので、電子ゲームには目が行かなかった。この頃までには、まだ残っていた個人の玩具店でショーケース内に売れ残ったオイルギャングとかを見つけて、おお懐かしいとすでに電子ゲームは懐古の対象だった。

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 ということで、宇宙の果ての超時空の迷路をさ迷い歩く孤独な悪夢を描きつつ、どこか懐かしい感じのEPOCH LCD GAME 超時空大迷路でした。

参考:帰ってきた電子ゲーム、GAME&WATCH ゲームウォッチ カンストへの道、レトロコンピュータピープル 〔別館〕、Beep復刻版/ソフトバンク

LSIパワースポーツ どすこい熱血場所・バンダイ

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 これは、1992年にバンダイより発売されたLSIパワースポーツ どすこい熱血場所。

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 バンダイが80年代の終わり頃から、90年代に掛けて展開していたポケットクラブシリーズの中の一作。電子ゲームが、ショーケースの主役を張る時代はとっくに終わっていましたが、キャラクターなどを使用して手軽に遊べるミニゲームとして、電子ゲームは復活遂げていました。その後もたまごっちやデジモン、キーチェンのゲームなど、定期的にブームが起きています。恐竜が滅んだと思っていたら、実は鳥へと進化して大繁栄していたみたいな。このポケットクラブシリーズは、ドラゴンボールやセーラムーン、戦隊ものなど定番のキャラを取り入れつつ実に100種類以上が発売されました。実は、電子ゲームブーム期のゲームデジタルシリーズよりも多かったり。

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 このどすこい熱血場所は、ポケットクラブのP-1ワイドというスクリーンが大きくなったタイプのLSIパワースポーツというスポーツものの内のひとつです。このポケットクラブシリーズは、おおよそ2,980円~くらいで展開されたシリーズで廉価であることが大前提のため、液晶画面が小さく往年のゲーム&ウォッチのような高級感は望めません。ただ、このP-1ワイドではスクリーンが大型化されているため、価格の割には立派に見えるというシリーズなのでした。

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 右側に4方向の移動ボタン、左側にアタックボタンとレベル選択のモードボタンという構成。

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 ゲーム内容は、4方向ボタンを使用してうっちゃり山、ちゃんこ海のどちらかの力士を上下3方向に操作、アタックボタンを押しながら操作ボタンの上で張り手、操作ボタンの下でうっちゃりの技を仕掛け、相手の力士を倒します。相手を倒すか、制限時間を迎えると水入りとなり、土俵際に付き人が登場。付き人のところで体力ゲージを回復させます。そのまま次の取り組みへというのがゲームの流れ。パワーのうっちゃり山、技のちゃんこ海と選択するキャラの性格付けもされていて、後期のものだけあってなかなか凝っています。このシリーズは、廉価なのが売りであったので、既存のゲームから中身を流用し、そのままキャラクターだけを変えたというパターンが多い。これはバンダイのゲームデジタルのスモウとも違うし、ザ・プロレスとも違います。何かヒーローものとか、キャラクターものから持ってきているのかもしれません。

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 こちらは、1987年にテクモより発売されたファミリーコンピュータ用ソフトつっぱり大相撲。相撲というと昔は、地味なスポーツとかおじさん向けというイメージが強く、プロレスと比べても子供の人気はいまひとつでしたが、90年代前後には若貴兄弟が登場、千代の富士の引退や外国人レスラー、小錦、曙、武蔵丸の活躍ともあいまって急速に華やかになり、相撲ブーム、若貴ブームと言われるような人気を誇っていました。それまではプロレスと比べると漫画になったりゲーム化されることも少なかったのですが、この頃までには急速に数を増やしていきました。

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 以前に調べてみた相撲ゲーム一覧。やはり相撲人気が盛り上がった90年前後が多いですね。

ボードゲーム 大相撲ゲーム/タカラ(77)
ボードゲーム 川崎のぼるの相撲ゲーム/エポック社(エポックまんがゲームシリーズ)(78)
エレメカ 熱戦大相撲ゲームデラックス/エポック社(発売年不明)
エレメカ すもうゲーム/エポック社(80)
ゲームデジタル SUMOU スモウ/バンダイ(82)
AC 大相撲/データイースト(デコカセ)(84)
AC 出世大相撲/テクノスジャパン(84)
FC PCE SFC Wiiつっぱり大相撲/テクモ(87 92 93 09) 携帯(03)バーチャルコンソール(07)
FC 寺尾のどすこい大相撲/ジャレコ(89)
FC 千代の富士の大銀杏/FACE(90)
FC SDバトル大相撲/バンプレスト(90)
SFC スーパー大相撲熱戦大一番/ナムコ(90)
GB 相撲ファイター 東海道場所/I'MAX(91)
SFC 大相撲魂/タカラ(92)
エレメカ 大相撲ゲーム めざせ大関/TOMY(92)
LSI Pクラブ パワースポーツ どすこい熱血場所/バンダイ(92)
SFC 若貴大相撲 夢の兄弟対決/イマジニア(93)
SFC 横綱物語/KSS(94)
GG、GB、MD ああ播磨灘/セガ(アスク講談社)(93)
N64 64大相撲/64大相撲2/ボトムアップ (97 98)
PS 日本相撲協會公認 日本大相撲/~格闘編/~激闘本場所編/コナミ(00 01 02)
PS シンプル1500シリーズVol.58 Theすもう/D3パブリッシャー(01)
 
 相撲は、技数も多いし、張り手、うっちゃりなど駆け引きも大きなウエイトを占めていて、パワーやスタミナの要素もあります。番付(ランク)が上がっていくという制度も面白いため、上手に作られたものであれば、なかなかゲームに向いている競技だと思います。

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 個人的な思い出としては、当時は存在自体を全く知りませんでした。Pクラブシリーズ自体も、ドラゴンボールのものをいくつか知っていた程度で、ほとんど関心が向かなかった。このシリーズ、今も特に人気がないし、プレミアなどが付くものでもないため、リサイクルショップなどの片隅に無造作に置かれていたり、壁にかかっていたりします。安い価格で置かれているのを見つけると、ちょっとだけ嬉しくなって購入してしまうような気軽に入手できる良さもあったりします。

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 ということで、LSIゲームとしては大変珍しい相撲を題材としたゲーム、LSIパワースポーツ どすこい熱血場所でした。

参考:Nostalgia ポケットクラブのページ、帰ってきた電子ゲーム、ファミ通COM、野球盤道場、琴欧洲記念館 (非公認)

散財日記 in バンダイ LSIベースボール

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 ということで、購入物が少したまって来ましたので久々の散財日記。今は、わりと休みが多く残業もほとんどないという環境にいますので、以前よりは余裕ができた。ただ、もっぱらネットでの買い物が多く、街中やリサイクルショップなどを散策する機会が減った。買い物の楽しみは、物だけではないのですがね。

バンダイ LSIベースボール・(中古/バンダイ) 1,500円

 バンダイのLSIを使用した電子ゲームの中でも、最初期の一品。同時に、そうとう売れたと思われ電子ゲームとしても有名なもののひとつだと思います。LEDのランプの点滅でボールやランナーなどを表示して、それまではカードや野球盤で遊んでいた室内用野球ゲームを全自動化した画期的な玩具。

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 70年代の後期と思われます。この頃は、見るのでも遊ぶのでも野球がスポーツの王様だった。大人はナイターをビールと枝豆片手に見て、子供は地区の野球(ソフトボール)チームに入った。

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 電子ゲームは、最初LEDの光の点滅をディスプレイに使用していた。そのうち蛍光表示菅を使用してより情報密度の濃い綺麗な画面のものが登場。任天堂がゲーム&ウォッチで液晶を使用すると、価格面、携帯面、(電池の持ちなど)経済面から、液晶が優位になった。

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 野球ゲームは定番となり、エポック、トミー、学研、モリタニなど各社から発売された。

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 未使用品ではありませんが、箱などは結構綺麗なもので説明書、保証書等すべてついていた。プレミアの付くゲームではないが、思い入れのある人が多いのか入札は結構多く、3,000円~5,000円程度には上がってしまう。まあ、掘り出し物の部類だと思います。ということで、もう少し詳しく調べてからネタとして紹介します。

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バンダイ LSIサブマリン・(未使用品/バンダイ) 2,700円ほど

 こちらもバンダイの初期LEDゲームのひとつ。潜水艦を題材としたサブマリン、戦車を題材にしたコンバット、ゴルフを電子ゲーム化したゴルフコンペと3種発売されました。この後に、大ヒットとなったミサイルベーダー、チャンピオンレーサーと続きます。

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 これは、潜水艦のゲームということで、ソナー音で見えない敵を探すという、電子ゲームとしてはかなりの変り種。駆逐艦が潜水艦に近づくとビーッ、ビーッ、ビーッとソナー音が鳴り始め、近くにいるとビッ、ビッ、ビッと音が変わる。それを頼りに潜水艦の位置を探り魚雷を投下する。電子ゲームとしては、知的というか大人びているというか。

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 LSIベースボールは持っていませんでしたが、これは当時持っていた。コンバットとゴルフコンペと目を皿のようにして見比べて、どれが面白いだろうかと散々考えて買ってもらった。今の時点からだと、ゴルフコンペが一番人気があってプレミア付いていますので、それが正解だったのでしょうけど。5000番台の番号が振ってあるので、5000個は最低でも出たということか。ちなみにMADE IN JAPAN。

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 これは、未使用品ということで少々高かった。定形外250円で送ってもらったので、トータルで約3,000円。基本的にプレミア価格のものは買わないようにしてる。電子ゲーム関係だとやはりコレクションのしやすいゲーム&ウォッチ、ゲームデジタルなどの液晶ものが高い。液晶ものは液漏れがあって壊れやすいので、もっぱら蛍光表示菅オンリー。これらはLEDゲームですが思い入れがあるので、まあまあ個人的には良いかなと。ということで、こちらも少し調べてからまたネタにします。

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 記事にするときには、見栄えが良くなるよう画像を修正しているのですが、これらはその必要がないくらい綺麗。今となっては、遊ぶ用途より眺める用途の方が大きいので、箱が綺麗なものだと嬉しい。電子ゲームは、ROMカセットやフロッピー媒体とは違って形が個性的なものが多いので、価格が安ければ箱なしでもありかとは思います。

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レリクスアンソロジー・(中古/ボーステック・プロジェクトEGG) 4,800円

 こちらはもうネタにしました。ボーステックより1986年に発売されたレリクスをエミュレータでウィンドウズ上で動くようにしたプロジェクトEGGのパッケージングソフト。PC-98版をはじめ暗黒要塞を含めた6種のレリクスが収録されています。発売当時は4,800円だったのですが、2003年のものなのでアマゾンでは10,000円を超える価格で売られている。

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 オークションにもそれほど出てこなくて、安くても5,000円ほど。レリクスの当時もののパッケージが欲しくて探していたのだけれども、これも相当根強い人気があって3,000円~以上には上がってしまう。とりあえず、ちょっと高かったけど綺麗なものだったのでこの価格で入手した。

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 プロジェクトEGGでは、スターアーサーシリーズ3部作やディーバ全機種版、夢幻戦士ヴァリス COMPLETEなど、時々パッケージソフトを販売しているが、どれも定価で大体10,000円くらいだったものが、販売中止になると値段が跳ね上がってしまう。これらのソフトは、プロジェクトEGGのダウンロード販売だと単体で500円~程度から入手できるのですが、やはりパッケージは大事なんですな。ザナドゥ復刻版やウィザードリィコレクションなんかも、えらい値段になってますし。

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究極!!X68000エミュレータ/高木 啓多・(古本/秀和システム) 173円

 こちらは、レトロPCネット管理人の高木 啓多氏の手によるX68000のエミュレータ本。2001年の発行で、エミュレータ+レトロゲーム付きの書籍販売という形式としては最初のものになると思います。X68000の人気メーカーだったズームのソフトと、ボーステックのレリクスが収録されている。アマゾンだと今だと3,600円ほどの価格で売られていますが、これを購入した時には173円と350円位のものがあって、350円のものは評価は可だがCD-ROM付いていますというものだった。この173円のものは一番安かったけれど、評価は良で読む分には差し支えありませんと付属のCD-ROMについては触れられてなかった。CD-ROMがなくては、この種の本は価値が半減してしまうので350円のものを買おうと思っていたら、早速なくなっていた。みんな考えることは同じですな。まあ安いし、書籍だけでも良いかと思いつつ購入。

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 届いてみるまではこの価格だしCD-ROM無しかも思っていたが、付いていました。しかも未開封で書籍もおそらく新品。ちょっと嬉しい。

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 本としては、そうとうマニアックで専門的なものなので、X68000オーナーだった人とか、思い入れがあって欲しかった人向き。2000年前後は、このようなレトロゲーム+エミュレータ付属の書籍というのが結構あって、合法的にレトロゲームが入手できた。今は、ダウンロード販売が一般化したためか、ほとんどありませんね。レトロゲームCD付属の本は、まだまだ需要があって売れると思うのですが。

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サマータイムマシンブルース・(中古/ポニーキャニオン) 355円

 こちらもアマゾンから。サマータイムマシンブルースとは、本広克行監督の2006年の映画。元はヨーロッパ企画という劇団の舞台が映画化されたものだそうです。ネット上でも星★★★★超と評価が高く、見てみたいと思っていましたが、送料込みでこの価格だったためようやく入手。アマゾンだと、中古DVDは350円別途送料がかかることが多い。映画版の脚本もヨーロッパ企画の上田誠氏が書いている。

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 物語は、真夏の暑い日の大学のSF研が舞台。ある日突然現れたタイムマシンを使って、昨日に戻り壊れたクーラーのリモコンを取って来るというドタバタ喜劇の青春映画。ストーリーだけ聞いてもちっとも面白そうではありませんが、舞台版のDVDまで売られている人気ぶり。

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 入手したは良いが、時間がなくてまだ見ていないので、視聴したらまたネタとして紹介します。
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