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散財日記 in スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク

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 ということで、随分間が空いてしまいました。慰安旅行やら懇親会やら忘年会やらと、年末はいろいろと参加しなければならない用事が入ってなかなか時間がとりにくい。あんまり玩具関係の買い物もしていません。とりあえず、ずっと入手したかった物を今更ながら入手しましたので、久々の雑記&散財日記です。

スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク・(展示品/タカラトミー) 2,980円

 これは、2009年にタカラトミーより発売されたスペースインベーダー ゲーム筐体型バンク。電池を使った変り種貯金箱のひとつで、1978年に大ヒットとなったスペースインベーダーのテーブル筐体を再現したもの。発売当時の定価は、約6,000円でした。


 この時期に前後して、コナミのピカデリーサーカス貯金箱(2007)とかバンダイより駄菓子屋ゲーム貯金箱(2010)などが発売されていました。ちょっとレトロで懐かしいゲーム機を、貯金箱として再現したものになります。発売当時は、実売価格5,000円前後で売られており、ドンキホーテやトイザラスなどで2,980円~3,980円とか、大体それくらいの価格でした。ファンシーグッズやアイデア雑貨を売る雑貨店などにも置かれていましたね。テーブル筐体のミニチュアというコンセプトが、なにげにマニアを引き付ける玩具ですから、販売終了後には1万円近いプレミア価格になっていたこともあったようです。最近になってアマゾンでも価格が下がってきていて、調べてみると近年再販されてたようです。


 一番の特徴は、タイトーの協力を得て、当時のテーブル筐体のディールをなるべく忠実に再現しているところ。


 100円を投入することでインベーゲームが遊べ、そのまま貯金箱にもなるというコンセプト。


 コンパネやインストカードなども、実機を元に再現してある。


 説明書とオーバーレイ付き。最初期のインベーダーは白黒で、画面にカラーのセロファンを貼る事で擬似カラーを表現していた。このカラーのオーバーレイを貼る事でそれを再現できる。


 本体は、このような感じ。この貯金箱、実はアマゾンでのレビューがあまり高くはないのですが、その理由のひとつが結構プラスチッキーな作りだということ。テーブル筐体の天板をガラスなどにして、筐体の足を鉄やアルミ製などで作ってあれば、もっとマニア受けしただろうと思います。ぶっちゃけ、貯金箱部分はいらないので小型液晶モニターを搭載して、PCに接続できる筐体を作って欲しい。こういうのは、ありそうでない。


 一番の不評の理由が、ゲーム部が昔のゲームウォッチみたいなセグメント表示の液晶で再現されていること。BGMや効果音などは再現度が高いのですが、肝心のゲーム部分の再現度がいまひとつ。それでも、タイトーより版権を取って協力の元作られているため、インベーダーやUFOなどキャラクターの形は忠実に再現されている。せっかくタイトーの協力を得ているのですから、エミュレータでも使って本物のインベーダーゲームを再現してくれていたら、もっと評判になっただろうにと思います。価格とコストの兼ね合いで、このような仕様になったのでしょうが。


 不評と書きましたが、それでも根強い人気を持っていて、オークションなどでは安いものが出ると複数の入札が入ってそこそこ値が上がる。アマゾンでの動きも、かなり早いです。安いものが入ったなと思ったら、すぐに売れてしまう。これを買った一ヶ月ほど前には、2,980円~3,980円くらいでしたが、今現在では6,480円~10,000円くらいの値段が付いています。なんだかんだいっても、この形ですから一つは手元に置いておきたい一品になるのだと思います。バンダイの新幹線貯金箱は10,000円越えていますし、廃盤になったらなにげに価格が上がる玩具だと思います。これは、またネタとして詳しくやります。


ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史・(古本/オークラ出版) 1,200円ほど

 こちらは、2014年にオークラ出版から発売された、ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史。80年代に家庭に入ってきた当時の国産のPCの盛り上がりと衰退をテーマにした書籍。これまで、この手の昔のパソコン本は少なくて、当時ものの技術書寄りのものとか、ビジネス書寄りのものくらいしかなかったのですが、ここのところ立て続けに出版されている。ファミコンなどの家庭用ゲーム機の栄枯衰退をテーマにした家庭用ゲーム機興亡史に続いての第二弾。


 当時御三家と言われたPC-8801、X1、FM-7を中心に、TK-80などのワンボードマイコン、PC-8001、PC-6001から家電各社のオリジナルパソコン、ぴゅう太、M5、SC-3000、ファミリーベーシックなどのホビーパソコン、第一次PC戦争で御三家に敗退した家電メーカー14社連合が終結したMSXとMSX2、PC-9801を筆頭に、X6800、FM TOWNSなどの16ビット、32ビット機などまで、ウィンドウズが入ってくる前の国産の家庭用のPC歴史が書かれています。


 惜しむらくは、ページの関係もあって内容がそれほど掘り下げられていないこと。同じ筆者による懐かしのホビーパソコンガイドブックという写真中心の書籍があり、それと合わせて読むと丁度良い作りになっている。こちらも、またネタとして紹介します。


DVD・マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ・(中古/株式会社アイヴィーシー) 400円
DVD・アマデウス・(中古/株式会社ワーナーホームビデオ) 5円

 DVDは、オークションとアマゾンより購入。そのためメール便160円とアマゾンの送料350円が別途かかっている。アマゾンで1円で売られているソフトを買うと、アマゾンのDVD送料は350円固定なため、351円で中古DVDが入手できるということになる。安くて便利なのだけど、振込みに行く手間があるため、それほど頻繁には利用していません。


 マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグは、もうネタとして紹介しました。90年代頃に流行ったミニシアター系のお洒落映画。


 アマデウスは、モーツアルトの生涯をサリエリの視点から描いた、1984年に発表された超有名作。この年のアカデミー賞を8部門受賞している。これもお洒落系の映画のひとつと言えるかも。


 まだ見ていないためあまり詳しくは触れられませんが、映像が綺麗で格調が高い。セットや衣装など本格的で、ずいぶんお金もかかっているなと思わせる映画です。この80年代後半辺りは、モーツアルトがちょっと流行ったような記憶もあります。こちらも、また80年代の映画として紹介します。


DVD・遊園地の記憶・(新品/アルバトロス株式会社) 600円

 こちらは、巨大な遊園地からデパートの屋上遊園地まで現存する遊園地を収録したイメージビデオのような作品。巨大遊園地とはいっても、ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのようなメジャーなところは収録しておらず、昔どこかで訪れたようなノスタルジーを誘うところがメインになっている。


 遊園地の宣伝やガイドではなく、実際に観覧車やメリーゴーランドなどの遊具にカメラが乗り込み、記憶の中の遊園地をバーチャル体験できるというような作り。そのため、現存する遊園地ではあっても、どこか儚げでどこか寂しい感じが漂っている。収録のため、平日に遊具を動かしたのか、ほとんど観客の姿がない遊園地ということも、それに拍車をかける。


 それにしてもいろんなDVDがあるものだなと思わせてくれる一本。なかなか目の付け所がすごい企画だと思います。デパートの屋上の記憶だとか、駄菓子屋の記憶だとか、ドライブインの記憶だとかをやって欲しい。こちらも、ネタとして詳しく紹介します。


散財日記 in ヒーローバンク 秘密戦隊 ゴレンジャー

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 ということで、前回に引き続いての散財日記。慰安旅行やら懇親会やら忘年会やらの、年末のあわただしいスケジュールもなんとか消化しての雑記。散財日記や雑記だと、ざっくりと簡単に作るようにはしているのですが、意外と作るのに手間がかかって、時間もかかる。自然と更新が遠のきます。

ヒーローバンク 秘密戦隊 ゴレンジャー・(新品/バンダイ) 1,000円

 こちらは、バンダイより2011年に発売されたヒーローバンクという商品。これのコンセプトを簡単に表現すると、デパートの屋上や遊園地にあった100円を入れてまたがり、何分間か動くという懐かしい遊具を貯金箱化したもの。駄菓子屋貯金箱とか、ピカデリーサーカス貯金箱、スペースインベーダー貯金箱などと、同じようなレトロな貯金箱。


 貯金箱自体は、それほど凝った仕掛けがあるというわけではないのですが、ここに目を付けたという着眼点が凄い。時代によってウルトラマン、仮面ライダー、アカレンジャーの3種が発売された。


 1円と500円以外の硬貨を入れると、遊具を模したヒーローフィギュアが数分間動くというもの。この乗り物の正式名称は、ムーバー、電動ライドというらしい。公園などでは電気を使わないスプリング遊具というものがあり、一体いつ頃からあるものなのか、そうとう昔からのよう。


 どうやら、フィギュアのポーズなども、実際の遊具を忠実に再現しているらしい。残念ながらアカレンジャーの遊具画像は見つからなかった。


 ゴレンジャーは、1975年に放送が開始されスーパー戦隊シリーズの礎となった。25周年記念ということらしい。1966年開始のウルトラマンは45周年、1971年の仮面ライダーは40周年となっている。


 実はこのようなものが発売されていると最近まで知らなかった。以前ほどは、アンテナを張ってないし、アンテナが鈍ってますな。発売当時の価格は約3,000円で、アマゾンだとウルトラマンと仮面ライダーは売り切れ、アカレンジャーのみ1,000円~くらいで売っている。オークションだと1,000円~2,500円といったところ。ウルトラマンは、すでに入手が難しいっぽい。


 子供の頃に乗った記憶というのはないが、ビデオゲーム目当てで行ったデパートの遊技場に置いてあったので、やはり懐かしい。対象とするのは、2~3歳から幼稚園くらいまでの幼児でしょう。


 今だと、このようなものを置いてある場所自体が少なくなっているし、少子化で乗る子供自体が少なくなっているのではないでしょうか。ということで、これはまたネタとして紹介します。


DVD・風立ちぬ・(中古/スタジオジブリ) 380円
DVD・ハウルの動く城・(中古/スタジオジブリ) 600円ほど

 説明不要のスタジオジブリのアニメーション作品2本。ジブリのDVDは、中古でもそこそこの値段がしますが、風立ちぬは公開された後のレンタル落ちが出回っているということで、今はわりと安く入手できる。ハウルの動く城もゲド戦記などと並んで、わりかし入手しやすい一本だと思います。


 ハウルの動く城は、2004年に公開された宮崎駿監督の作品。プロの声優を使わず、キムタクや賠償千恵子、美輪明宏、我修院達也といった俳優やタレントを使ったことで話題となった。原作は、イギリスのファンタジー小説から。宮崎監督作品としては、それほど人気がないほうの作品だと思いますが、個人的には良かった。城が動くという発想、自宅のドアが色々な場所に繋がっているという発想が良かった。


 風立ちぬは、2013年に公開された宮崎駿監督の作品。長編アニメーションからの監督の引退作でもあります。ゼロ戦の設計者として有名な実在の人物である堀越二郎をモデルに、小説家堀辰雄の世界観を持っているというちょっと複雑な設定の作品。こちらは、まだ未視聴のため、また紹介します。

海外のゲーム&パソコンガイドブック・(古本/オークラ出版) 1,200円

 こちらは、海外で発売されていたレトロなゲーム機、ホビーパソコンをまとめたガイドブック。このようなレトロゲーム機、レトロパソコンのガイドブック本はいくつか発売されていますが、題材が海外ということもあって、国内向けの書籍としてはとびきりマニアックな一冊。


 著者は、ホビーパソコンガイドブック、ホビーパソコン興亡史、家庭用ゲーム機興亡史の前田尋之氏。徳間書店でパソコンゲーム誌の製作に携わり、コナミも勤務していたという経歴の持ち主。


 アタリ2600、インテレビジョン、コレコビジョン、アタリリンクス、アタリジャガー、任天堂エンターテイメントシステム、セガ・マスターシステムなど有名どころから、聞いたことも見たこともないようなパチ機に近いようなものまで網羅されている。


 アマゾンやオークションのおかげで、書店で買い逃してもいつでもこのようなマニアックな書籍が入手可能になったというのは、大きいですね。タツミムックの辰巳出版ともども、オークラ出版というのは、実にニッチなところを付いてくるのが上手いと思います。アタリショックの象徴ともいえるアタリ2600用のETの発掘を取材したドキュメントDVDとか、手に入れておきたいものはきりがない。


 ということで、歳末のあわただしい中の散財日記でした。

散財日記 in 任天堂amiibo Mr.ゲーム&ウォッチ

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 大分過ぎてしまいましたが、明けましておめでとうございます。本年度初の散財日記。正月は、半分仕事、半分寝正月という感じでした。あんまり寒いので、出歩くより暖かい部屋でネットショッピングを楽しむことに至福を見出していたり。とはいっても、欲しいものはこれといってないし、アマゾンで1円のDVDを物色するのが楽しみだったりする。

任天堂amiibo Mr.ゲーム&ウォッチ・(新品/任天堂) 891円
任天堂amiibo ロボット・(新品/任天堂) 1,113円

 任天堂amiibo(アミーボ)とは、本体にNFC(近距離無線通信)チップを内蔵した、ゲームと連動して使えるフィギュアのこと。Wii UやNewニンテンドー3DSなどで使うことで、ゲーム内にキャラクターが登場したり、記録できたりするというガジェット。もとは、アメリカにあった玩具のカテゴリーのひとつで、このamiiboも半分はアメリカで売り上げているとか。マリオやカービィなどの主に任天堂系のキャラクターが発売されている。Wii Uやニンテンドー3DSなんて持っていないという人には、関係ないといえば関係ない玩具ですが、キャラクターフィギュアとしても集められるというところがミソになってる。


 そのフィギュア化されたものの中にロボットがある。元ネタは、いわずと知れた1985年に発売されたファミリーコンピュータロボットで、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにプレイヤーキャラのひとつとして登場することから、amiibo(アミーボ)化された。


 amiibo(アミーボ)は、いくつものキャラクターを立体化していることから、その造形の出来には結構バラつきがある。出来のよいものとあまり良くないものが混在している。そういう意味では、このロボットはかなり出来の良い部類に入ると思う。


 Wii Uもニンテンドー3DSももっていないのだけれど、このロボットの立体化とくれば買わないわけにはいかない。以前、ユージンからNintendo HISTORY COLLECTIONとしてフィギュア(食玩)化されたことはあったが、まずこのような機会でなければ、今後もこれがフィギュア化されることはないと思います。ちなみに動きそうだけれども、ポーズは固定で可動しない。


 こちらは、amiiboのMr.ゲーム&ウォッチ。元ネタは、これまたいわずと知れたゲーム&ウォッチから。ロボットと同じく大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにプレイヤーキャラとして登場することから、amiibo(アミーボ)化された。


 立体化とはいっても平面なキャラなので、パラシュート、ジャッジ、アラーム、基本形と4種類のポーズが付いてきて、差し替え出来る。フィギュアというよりは、キャラを形取ったプラスチックの板。


 これは、UFOキャッチャーの景品としてバンプレストよりフィギュア化されたことはあったのだが、ロボット以上にフィギュア化されたことは貴重だと思う。とりあえず、Wii Uもニンテンドー3DSも持っていない人でも、ゲームウォッチに思い入れのある人なら買いではないでしょうか。


 実は、注文していた第2便が届いているのだけれども、まだ梱包を解いていないのでここまで。このシリーズは、またネタとしてやります。


ヒーローバンク・仮面ライダー・(新品/バンダイ) 1,000円

 こちらは、前回紹介した遊園地やデパートに置いてあった遊具を貯金箱化したバンダイ製の玩具。ウルトラマン、仮面ライダー、ゴレンジャー(アカレンジャー)という定番のキャラを3種用意していた。前回紹介したゴレンジャーに続き、70年代を代表するキャラのひとつである仮面ライダーバージョン。


 これは、かなり数が作られたと思うので、なんとなく実物も見たことがあるような気がする。この乗り物は、ムーバーという名前だそうで、ウルトラマンや仮面ライダーを初めとした特撮がブームだった70年代を中心にたくさん作られたらしい。ピーク時には、デパートや大型スーパーの遊技場だけでなく、階段やエレベーターの脇などの空いたスペースにも置かれたほどだったとか。


 現役当時は、数分間動いて100円とかだったと思うので、そうとう割高な乗り物だった。うちの親はこれにお金を投入してくれることはなかった。今だと、10円~50円といったところも多いと思われます。このムーバーは、一度作られてから数年~10年というスパンで使われるので、アンパンマンだとかドラゴンボール、ガンダムなど、一時の流行でなく長期間に渡って好まれるキャラクターを使用するのだそうです。


 この3種あるシリーズの最後のひとつ、ウルトラマンはさすがに手に入らない。アマゾンでもオークションでもなかなか出てこない。どうしても欲しい、揃えたいというわけではありませんが、また詳しく調べて、ネタとして紹介します。


ゲド戦記・(中古/スタジオジブリ) 50円

 ゲド戦記は、スタジオジブリの長編アニメーション映画で、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』をアニメ映画化したもの。最も話題となったのは、引退を表明した宮崎駿監督の後継者の一人として、息子の吾郎氏を監督として起用した点にあった。
 

 吾郎氏は、元々建設コンサルタント・環境デザイナーとして活動をされており、三鷹の森ジブリ美術館の総合デザインを手がけた後、初代館長という職にあった。いくら宮崎監督の息子とはいえ、アニメーション作家としては未経験で未知数だった吾郎氏の起用は、当時何かと騒がれた。映画も散々に叩かれ、不評が付けられた。ただ、当たり前といえば、当たり前のことで、吾郎氏はこれにめげず続いてコクリコ坂からを撮り、2014年からはNHKアニメ山賊の娘ローニャの監督を務めた。


 宮崎駿監督も最初は、NHKの未来少年コナンから有名になったんですよね。駿監督がすでに引退を表明してしまった今となっては、なおさら吾郎氏の活躍に期待したいと思います。


 
キューティ・ブロンド〈特別編〉・(中古/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン) .1円

 キューティブロンドは、2001年に公開されたアメリカのコメディ映画。価格は1円ですが、アマゾンよりの購入のため送料350円を足して351円。


 アメリカにはブロンドジョークという金髪女性を揶揄したジョークがあるそうで、これを逆手に取った作品。ファッションとネイル、かわいいものにしか興味のなかった主人公が、政治家志望のボーイフレンドからふられたことをきっかけにして、ハーバード大のロー・スクールに入り法律家を目指すというもの。知らないとB級っぽいと思ってしまうパッケージですが、アメリカでは大ヒットを記録して続編まで作られた。


 女性の応援歌として、女性に受けたみたいです。日本でも学年ビリのギャルが、1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格したビリギャルという作品が話題となっていました。楽しんで努力をするという姿が、いろんな意味で共感を呼んだりするのだと思います。

散財日記 in 任天堂amiiboパックマン&30周年 amiiboマリオ クラシックカラー

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 特に節約モードというわけでもなのですが、あんまり寒いので仕事以外では出歩く気力もなくて散策もしていない。レトロ関係で興味深い書籍が結構出てきているため、オークションよりアマゾンの方も気になるこの頃。ということで、久々の更新と散財日記です。

任天堂 amiiboパックマン・(新品/任天堂) 1,248円
任天堂 30周年 amiiboマリオ クラシックカラー・(新品/任天堂) 900円

 前回の更新時にすでに届いていたのですが、箱を開けるのも面倒でようやく紹介。amiiboは、わりと再生産がかかるようで、ショップに行っても大概置いてあるため、そう目新しさは感じませんが、レトロゲーム関係は抑えておきたいところ。


 ということで、ナムコのパックマン。大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに出演していることからamiibo化。パックマンのフィギュアは、80年代当時から色々と出ているが、大抵どれも高価。1,000円程度で買える出来の良いパックマンのフィギュアということから購入した。


 このamiiboのフィギュアは、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに出てくるキャラのフィギュア化ということで、どれもオリジナルとは微妙にアレンジがされているが、これはかなりオリジナルイメージに忠実。パックランドのパックマンというか、80年代にナムコの冊子NGなんかに書かれていたパックマンのイメージが良く出ている。


 amiiboや大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに興味ない人でも、安価なパックマンフィギュアとして良いのではないでしょうか。似たようなものとして、セガのソニックやカプコンのロックマンなどが出ている。


  こちらは、任天堂を代表するキャラのひとつとして一つは抑えておきたい30周年 amiiboマリオのクラシックカラー。 さすが任天堂を代表するキャラクターということで、amiiboにはマリオシリーズのスーパーマリオ、ドクターマリオ、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのマリオ、30周年記念 amiiboマリオのクラシックカラー、モダンカラーと数種類出ている。


 何種類かあるマリオの中でひとつを選ぶとしたらやはりこれでしょうか。ファミコン版のドットマリオをファミコンカラーで再現している。個人的には、マリオブラザーズマリオも再現して欲しい。


 前から見たドットマリオは、こうなっていたのかと新たな発見がある。このようなドットマリオの再現は、食玩などで何度も登場しているので目新しさはないが、どの角度から見てもデザインが破綻していないのは流石。


 こういうのを見ていると、他のマリオも欲しくなってきますな。パッケージも綺麗なので、このシリーズは飾っておいても絵になる。難点としては、ブリスターパックのためパッケージを破らずに中身を取り出せないということ。ここは、ファンの要望でそのうち改善されるかも。


 ということで、新し物好きではなくても、レトロなゲーマーにも見逃せないamiiboのパックマンとマリオでした。


 Electronic Plastic・(古本/Die Gestalten Verlag ) 送料込み1,680円

 こちらは、2001年に出版された洋書、Electronic Plastic。筆者のJaro Gielens氏は、オランダ出身のドイツ在住の電子ゲームコレクターで、デザインなどを本業とされているインタラクティブデザイナーさんのよう。洋書としては、わりと日本でも有名なものだと思います。


 1970年代年後半から85年頃までに発売されてブームとなった電子ゲームを扱った一冊。こういうのは、なかなか無い。当時ものの電子ゲーム百科などは、1万円以上のプレミア価格となっている。


 特徴としては、本業がデザイナーということでレイアウトがなかなか工夫されていて綺麗。


 洋書とはいっても、掲載されているもののかなりの数が日本製品なので、特に抵抗なく読める。


 この本に掲載されている電子ゲームメーカーが世界地図で示されているが、北米と欧州、そして日本。当時としては最先端の玩具であったため、やはり先進国ばかりのよう。今だと中国、台湾、タイなど、この地図もまったく様変わりしていると思います。中でも日本メーカーの数は圧倒的。アニメやゲームなどのサブカルチャーは、日本が本当に強かったということを再確認します。2010年に製作されたNHKスペシャル~世界ゲーム革命~を見ていたら、日本のゲーム産業の最盛期は1995年頃で、全世界シェアの7割を日本製ゲームが占めていたらしい。その後、今日までにゲーム産業の規模は3倍ほどになり、日本製ゲームのシェアは3割にまで落ち込んでいるのだとか。


 このような本で、わりと新しめのものとしては、2013年に発売された携帯ゲーム機コンプリートガイドがある。電子ゲームに特化したものとしては、2000年の電子ゲーム70’s & 80’sコレクション もアマゾンなどで入手可能。


 このようなレトロゲーム本は、絶版になるととんでもないプレミア価格となっている場合が多いが、このElectronic Plasticは、アマゾンで現時点で1,250円からとわりと手に入れやすい価格なのが嬉しい。電子ゲーム関係は、あんまり人気が無いということの裏返しかもしれませんが。


 ということで、電子ゲーム好きな人にはお勧めな一冊。安く売っているうちに手に入れておきたい一品。


宮崎駿とジブリ美術館・(中古/スタジオジブリ) 100円

 こちらは、東京三鷹市にあるジブリ美術館の公式ガイドDVD。ジブリ関係のDVDは、人気があるためなかなか安くは入手しにくいですが、オークションでこの価格だったため入手してみた。


 解説やガイド役として、高畑勲監督と宮崎吾郎氏が登場。美術館だけにとどまらず、宮崎監督の着想の秘密を解き明かすようなイタリアでの取材や、様々なクリエーターへのインタビューなどが納められている。


 実際のジブリ美術館には行ったことがないけれど、いつかは訪れてみたい場所です。ディズニーランド内に、ジブリのアトラクションなどが登場するなんてことを夢想してみたりするのも楽しい。


きょうのできごと a day on the planet・(中古/レントラックジャパン) 200円

 きょうのできごとは、2003年に公開された邦画。当時人気があった田中麗奈さん、妻夫木聡さんの主演。監督は、世界の中心で、愛をさけぶ、GO、パレードなどで有名な行定勲監督。


 京都の大学院に進学する友達の引越祝いに集まった、大学生の仲間たちのなんということのない一日を描いた作品。アマゾンでの評価も星★★★★と良かったので購入。まだあまり見ていないため詳しくは分かりませんが、卒業や進学といった時期の空気感を描いた作品のようです。またネタとして詳しく紹介します。


四月物語・(中古/ビデオメーカー) 770円

 こちらは、1998年に公開された四月物語。当時売り出し中だった松たか子主演で、監督はあの岩井俊二監督とかなり有名な一作。 もともとは松たか子さんのミュージッククリップとしてスタートした映画ということで、松たか子さんのための映画と言える作品ですが、一本の映画としての評価もなかなか高いよう。


 こちらは、タイトルどおり、進学のため東京に出てきた主人公の四月を淡々と追った内容。だれしも経験のある、ほんわかとした期待感や不安感などが、ごちゃ混ぜになった“あの時期”をスクリーンに再現している。映画自体は、1時間足らずと短めで、ストーリーらしいストーリーも持たない話なのだけれど、多くの人に共感をしてもらえる作品になっていると思います。こちらも、ネタとして紹介します。

散財日記 in 夢戦士ウイングマン WING MAN

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 ということで、久々の散財日記兼雑記。自由に使えるいわゆる小遣い分として、ひと月あたりだいたい1万円くらいを想定していて、ほんとにほしいものがあれば、その都度考えるというスタイルなのですが、このくらいの予算だと大物を買ってしまえば、(送料を含めると)それで終わりということが多い。そもそも玩具に限らず、車、バイク関係や書籍なんかも、この枠内だし。それだと一瞬で終わりになるため、限られた予算内でちまちまと小さなものを買うというのが今の気分にあっています。

夢戦士ウイングマン TV版 コンプリート DVD-BOX 全47話・(新品/東映アニメーション) 2,300円

 ウイングマンは、1983年から少年ジャンプ誌上で連載された、桂正和氏原作の漫画。夢戦士ウイングマンは、その漫画の好評を受けて翌84年から85年まで、テレビ朝日系列で一年間放映されたTVアニメ。中学校生活という舞台に、変身ヒーローものを持ち込んで、(人間以外の)美女が日常生活の中に転がり込んできて一緒に暮らすという、うる星やつら以降定番となったラブコメ要素をも持たせた作品。


 異次元空間よりやってきた夢あおいとひょんなことから出会った主人公の広野健太は、あおいが持っていた書き込んだことが現実になるというドリームノートを手に入れる。早速、自作のヒーローであるウイングマンを書き込んだ健太は、夢にまで見た変身能力を手に入れることになるが・・・。今でもフィギュアが数多く発売されるなど、根強い人気を誇った作品でした。個人的に思い入れが深いのは、当時エニックスより発売されたPCゲーム版。アドベンチャーゲームですが、戦闘はアクションゲームになっていて、そのミニゲームが楽しかった。ジャンプの連載は毎号読んでいましたが、テレビ版は部活やらの関係でほとんど見てなかった。


 全47話入った、DVD-BOXがこの値段というのはえらく安い気がしますが、これはフランス・インポート版。国内版だと1と2に別れていて、それぞれが3万円(中古でも1万5千円)ほどします。フランス語版なのですが、吹き替えも字幕もオリジナル日本語もフランス語も入っていて、特に問題はない。画質の方は、さすがにデジタルリマスター版というわけではないのでそれなりですが、それでもこの値段だと値段が勝ちます。


 国内版のような豪華なBOXセットというわけには行きませんが、4つ折になっている。


 外国っぽいアレンジもなくて、素直で綺麗なパッケージング。


 四つ折のパッケージの中に、全47話、8枚組みDVDがどのように収められているかというと、ケースが2重になっており、裏表にDVDが収納されている。この値段で出すためのコストを抑える工夫として考えれば、好印象が持てるのではないでしょうか。


 輸入版を買う場合の注意点としては、DVDには国別のリージョンコードが決められている。そのためリージョンが異なると国内版のプレイヤーでは再生できない。(米国カナダはリージョン1、日本はリージョン2、中国、東南アジアはリージョン3)。英国や欧州の場合だと、日本と同じリージョン2なのだが、今度は映像方式(NTSC:日本、アメリカ、カナダ、PAL:英国、ドイツ、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、SECAM:フランス、ロシア)が異なるため、やっぱり国内版のプレイヤーでは再生できない。ただし、PCで視聴する分には映像方式は問題ないし、リージョンフリーのDVDプレイヤーも3,000円~くらいから売っているため、それほどハードルは高くはない。


 テレビアニメのDVD-BOXやらドラマのDVD-BOXは、大概が高価でブックオフ等で半額で見つけたとしても1万円~1万5千円とか、なかなか買うことが難しいですが、海外版であればかなりハードルが低くなる。個人的に欲しいものとしては、無敵超人ザンボット3 コンプリートが3,200円とか、バビル2世コンプリートが4,300円だとか、宇宙刑事ギャバンコンプリートが、2,700円だとか、きりが無い。新世紀エヴァンゲリオン TV版でもコンプリートが2,300円とか、次はこれかな。 中でも凄えと唸ったのは、ウルトラマンコンプリートが1,500円というこちらのBOXセット。ただし、こちらは米国版でリージョン1なため、PCでは見ることができない(正確には、PCでの視聴には制限がかかる)。リージョンの同じヨーロッパ版が、手頃で無難かなと思います。


 ということで、フランス語インポート版の夢戦士ウイングマン TV版 コンプリート DVD-BOXでした。またウイングマンはネタとして紹介します。


未来少年コナン TV全話 コンプリートDVD-BOX (全26話) 台湾輸入盤・(中古/日本アニメーション) 1円(+送料350円)

 こちらは、1978年にNHKで放送された未来少年コナンのDVD-BOX台湾版。すごくパチ物の雰囲気が漂いますが、こちらもどうやら正規版らしい。アマゾンだと5,000円~程度、オークションだと2,000円~前後から手に入ります。国内正規版だと、2話~3話収録されたバラ売りの7巻組のものが一本1,300円~1,980円、BOXセットが30,000円(中古だと15,000円ほど)します。


 未来少年コナンは、宮崎監督初の監督作品であり、ナウシカやラピュタ、カリオストロの城の原型というべき作品。監督が引退し、ジブリの製作部門も解散してしまった今となっては、もう宮崎監督の長編新作アニメは見ることができませんが、コナンには全26話13時間にもおよぶ宮崎監督の冒険活劇の世界が収められています。


 こちらは、全26話を2枚組み、一枚当たり13話収録しているというえらく豪快な仕様。画質もパッケージングも当然それなりですが、それにしても1円という価格にはかなわない。しかも台湾版(リージョン3)のはずなのに、国内DVDプレイヤーでも、PCでも視聴できてしまうという謎仕様。


 ということで、未来少年コナン TV全話 コンプリートDVD-BOX (全26話) 台湾輸入盤でした。コナンもまたネタとして紹介します。


双葉社スーパームック/未来少年コナンオフィシャルガイド―宮崎アニメの原点がよみがえる!!・(古本/双葉社) 160円(+送料250円)

 こちらは、コナンDVDに関連して手に入れた、未来少年コナンのガイド本。2003年と12~13年前のもの。コナンは、今日では名作アニメとして評価が確定していますので、2003年に出たジブリ・ロマンアルバムや2004年の別冊宝島の未来少年コナン完全読本、学研の豪華本未来少年コナン愛蔵版など、ガイド本も当時ものを含めて数多く発売されています。とりあえず、これを入手したのは、その入手のしやすさと価格から(つまり、一番安かったから)。


 未来少年コナンは、NHK初のアニメシリーズであり、宮崎監督の初監督作品ということもあって、当時のどのアニメ作品にも負けないほど力が入っていたし、色々な意味で画期的な作品であった。一般的なセルアニメが一本辺り3000枚のセルを使用していたところ、6,000~7,000枚と、とにかくコナンが縦横無尽によく動いた。ガンダムの富野由悠季監督も参加しており、書いた絵コンテを宮崎監督に全て書き直されて、自作でのコナン越えを目指したというのも有名な話となった(当時は知らなかったけど)。


 コナン、ラナ、レプカ、モンスリー、数々のアナログなメカ。今見ると、天空の城ラピュタの原型だったという感が強い。それだけでなく、カリオストロの城、ナウシカ、もののけ姫など、その後の宮崎作品で見られる宮崎アニメの特徴の原型が、全てここに表現されているという気がする。


 あまり詳しい資料本ではなく、手頃なムック本なので、紹介も割りと簡潔にされている。主要登場人物の紹介や一話ごとの解説付き。


 手書きの設定資料や、CMのないHNKで話の間に挟まれたルーレットのようなアイキャッチも紹介されている。


 DVDを入手したのは良いけれど、13時間26話というのは、なかなか見る時間がない。一日一話ずつ30分ずつ少しずつ消化していくという方法が確実なのだろうけど。見る時間はなくて積読になってしまうのだが、このようなものを手に入れると、もっと詳しい資料集が欲しいなとか、正規の国内版DVDが欲しいなあとか考えてしまいますね。


オズの魔法使 特別版・(中古/ワーナーホームビデオ) 1円(+送料350円)

 こちらは、1939年に公開されたアメリカ製ファンタジーミュージカル映画、オズの魔法使(オズのまほうつかい、The Wizard of Oz)。オズの魔法使いではなくて、魔法使と送り仮名のいがないのは、日本語版の正式な邦題がこうなっているから。虹の彼方のどこか(Somewhere Over The Rainbow)に良い世界があると夢見ているカンザスの農場に住む少女ドロシー・ゲイルが、魔法使いの住むオズの世界へと飛ばされてしまい、頭脳が欲しいかかし、心が欲しいブリキ男、勇気が欲しいライオンを仲間にして、願い事をかなえてくれるオズの魔法使いの元へと向かうという話。


 スターウォーズに次いで他の映画や文学、舞台などに影響を与えたといわれている古典的な名作。そのスターウォーズ自体も、かかし(ハンソロ)、ブリキ男(C3-PO)、ライオン(チューバッカ)と、この作品からの影響が言われているくらい。それぞれ能力が異なるメンバーでパーティを組み、魔法使いの城を目指すというのは、そのまんまファンタジーRPGの原型ですな。


 パブリックドメインになっているということから廉価版もありますが、鮮やかなカラーということがこの作品の肝でもありますので、せっかくならこのデジタルリマスター版をお勧めしたいところ。ドロシーを演じた、当時16歳のジュディ・ガーランドが、最近の映像でもあるかのように生々しく蘇ります。ジュディ・ガーランドの私生活でのスキャンダル、その後の波乱に満ちた人生をも含めて、夢の中、ファンタジーの世界の出来事であるかのように感じられます。


 ということで、ミュージカルファンタジー映画の永遠の名作、古典、オズの魔法使 特別版でした。


ザ・ナムコ・グラフィティ〈1〉完全保存版!NG総集編&特別編集号(SOFTBANK BOOKS)・(古本/ソフトバンク) 1,800円(+送料)

 こちらは、ソフトバンクより1994年に発行されたザ・ナムコ・グラフィティ〈1〉完全保存版!NG総集編&特別編集号。キャロットハウスなどで無料配布されていた、ナムコの広報誌(namco COMMUNITY MAGAZINE)NGを収録したムック本。80年代ナムコもの(ALL ABOUT NAMCO――ナムコゲームのすべて、新明解ナム語辞典など)とか、電波新聞社のものなどは、とんでもない高値が付いていることがほとんどなのですが、この価格だったのは付属のCDが欠品しているから。こちらはオークションで落としたものですが、アマゾンでもCD無しで1,900円~、CD付だと8,000円ほどという値段が付いています。


 NGは、1983年に創刊され、ナムコ直営のキャロットハウスなどに置かれていた、ゲーム広報誌、情報誌のはしりのような冊子でした。この当時だとゲームが発売される間隔も広くて、ナムコの新しいゲームが発表されると、楽しみにしてゲームセンターに足を運んだものでした。


 電波新聞社のベーシックマガジンに、1983年11月頃よりスーパーソフトマガジンというゲーム攻略を専門に紹介した冊子が付き始めた頃で、まだファミ通などのゲーム情報誌も影も形も無い頃でした。メーカー自らが出したゲームの情報というのは貴重だった。


 NGだけではなく、80年代ナムコにまつわる周辺の事情にも触れられています。ナムコがスポンサーであった、大橋照子のラジオはアメリカンなども懐かしい。NGは、季刊時代、月刊時代、隔月間時代をへて、1993年4月号のNo.52を経て終了しますが、このムックが発売されたのはすぐ後の94年。そのため94年特別号として、新作のNGが収録されている。このときの特集は、次世代機とリッジレーサー。このムック内では、94年の時点でも80年代黄金期のナムコは、良かった、凄かったと懐古されていますが、この時期は日本製のゲーム機、日本製のゲームが世界を制した絶頂期とでもいえる時期だったわけで、まだまだ良い時代だったのですね。


 というわけで、この本自体が94年発行と2重の意味でも懐かしいムック本、ザ・ナムコ・グラフィティ〈1〉完全保存版!NG総集編&特別編集号でした。こちらもまた、詳しくやります。


青春バイク ホンダNSR・(古本/エイ文庫) 83円(+送料250円)
伝説のバイクKATANAとNinja・(古本/エイ文庫) 25円(+送料250円)

 こちらは、バイクや自転車、アウトドアなど趣味性の高い雑誌を出しているエイ出版のカラー文庫から、青春バイク ホンダNSR、伝説のバイクKATANAとNinjaの2冊。エイ出版は、バイク雑誌RIDERS CLUBなどを発行している関係から、80年代、90年代当時のRIDERS CLUBなどに掲載された記事をまとめたものになります。


 ホンダNSRは、1986年から1993年登場の最終型までホンダが製造していた2ストロークのレーサーレプリカと呼ばれるタイプのオートバイ。87年型、88年型、89年型、90年型と、一時期は毎年のようにモデルチェンジをしているという、今では考えられない、とんでもないオートバイだった。


 レーサーレプリカであり、RIDERS CLUBからの記事が多いため、メカニズムやサーキットの話が中心であり、あの頃に多くいた峠小僧の話は出てこない。個人的にも、NSRやTZRなどの過激な2ストロークのレーサーレプリカを所有したことは無い。なのだけれど、あの頃を象徴するバイクの一台であることは確かであり、青春バイクというタイトルが、これほど似合うマシンもないんじゃないだろうかという気がした。


 もう一冊は、どちらも強烈な個性と、根強い人気を誇った、スズキ KATANAとカワサキ Ninjaをひとまとめにして紹介したもの。こちらも、当時のRIDERS CLUBからの記事が多い。


 映画TOP GUNに登場して世界的な人気を誇ったカワサキ Ninja、バリバリ伝説、あいつとララバイ、サムライダー、キリンなど、バイク漫画には欠かせない存在であったスズキ KATANAについて、それぞれ当時の記事が収録されている。個人的には、学生の頃の友達がGPZ400RとGPz400F(こちらはニンジャではないが)に乗っており、GPZ400Rに乗っていた友達は限定解除してGPZ900に乗り換えていたので、その頃の思い出が強い。


 この頃は、日本国内向けに新型バイクを開発し、それを海外へ持っていくという流れでしたが、現在では海外向けに企画した商品を海外で生産し、日本へ持ってくるという流れになっており、国内市場はメーカーとしてもそれほど力を入れていないよう。日本では、バイクは斜陽な趣味ですが、アジア方面では市場に活気があって、日本メーカーは頑張っているようです。電子立国などといわれた電子部品はもう見るかげもない状況ですが、バイクはまだ日本が世界トップを走っている産業のひとつなので、もう一度国内の盛り上がりを期待したいところです。

散財日記 in 新世紀エヴァンゲリオン EVANGELION

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 寒さが緩んで春らしくなってきました。相変わらず、忙しくはないのだけれども、空いた時間はあまり取れないといった感じで、買い物もアマゾンでちまちまとつまんでいるといった按配です。

新世紀エヴァンゲリオン TV版 プラチナ コンプリート DVD-BOX(全26話+ディレクターズカット版4話)・(新品/メーカー不明) 2,300円

 ということで、前回予告していた、輸入物廉価DVD買いの続き。新世紀エバンゲリオンは、1995年から1996年にかけて全26話がテレビ東京系列(TXN)で放送されたロボットもののアニメ作品。当時、大変な話題となり、宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダムに続く、その後の日本のアニメの方向性に影響を与えたエポックメイキングな作品のひとつと言われた作品でした。


 物語は、大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界を舞台として、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」と、それを迎え撃つ国連機関NERV(ネルフ)の巨大な人型兵器エヴァンゲリオン(EVA)との戦いを描いている。それまでのロボットもののアニメーションに哲学的、宗教的な要素を持ち込み、内省的な少年を主役に据えるという新しい手法を持ち込んでおり、エヴァンゲリオン自体もメカと生物兵器の融合のような感じで新しかった。これ以降のアニメ、ゲームなどの作品群に多大な影響を与えることになり、画期的な作品と言われていました。


 90年代後半当時、あちこちで騒がれているということは知っていたのですが、作品そのものは見たことがなかった。1997年、98年と続けて公開された劇場版もTVアニメの総集編という形でなく、本編で描かれなかったもうひとつのストーリーを描いていたり、2007年からは新劇場版も3作品公開されているのですが、これもまた本編とは異なっているということから、見る機会がなかった。時間がないので、そうすぐには見ることもないと思いますが、入り口には良いかなということで購入。


 インポート版ウイングマンと同じくフランス語版で、同じように4つ折になっています。おそらくメーカーは一緒だと思う。フランスでは、日本のおたく文化が浸透しているということで、海外版とはいえ違和感のない作り。


 薄いブックレット付き。当然のことながらフランス語のため読めない。


 大ヒットした作品のため、当然日本版のDVDやDVD-BOXも発売されており、そちらも5,000円~15,000円程度と、それほど高くは無い。一度公開されて、再販されなかったようなマイナーな作品の方が、DVD-BOXセットの値上がりは激しいのでしょうね。それでも、この価格でまとまって手に入るというお手軽さはありかと思います。


 DVD7枚組みセット。フランスは、日本のアニメ人気が定着していることもあってか、海外版といっても変なアレンジとかされておらず、そんなに違和感ないですね。


 ウイングマンDVD-BOXと同じくDVDをケースの裏、表に装着している。


 熱心なファンであれば、国内版をすでに持っているでしょうし、手軽に楽しみたいというニーズであれば、これでも良いのではないのでしょうか。


 ということで、新世紀エヴァンゲリオン TV版 プラチナ コンプリート DVD-BOXでした。また、見る時間が出来たら、詳しく調べてネタとして紹介します。


風の谷のナウシカ・(中古/スタジオジブリ) 1,250円(+送料350円)

 宮崎駿監督の代表作のひとつである風の谷のナウシカのDVD旧版です。ジブリのDVDは、根強い人気があるのでブックオフのような実店舗でも、オークションでもアマゾンでも、なかなか安くは手に入れにくい。


 ジブリの正規品は2枚組みとなっていることが多く、絵コンテやドキュメントなど、特典が付いているのですが、このナウシカでは宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーとの出会い、原作漫画と映画の製作、スタジオジブリの立ち上げなどを描いたドキュメント番組が収録されており、これが大変面白かった。これがあるから、ジブリ作品では海外版ではなくできるだけ国内正規品を手に入れたい。


 映画本編は、何度も地上波で放送されているので、多くの人におなじみのものだと思います。金曜ロードショーで週末に放送されているためか、この映画をみると休日前のわくわくした開放感を感じる。宮崎監督の冒険活劇としては、天空の城ラピュタと人気を2分する作品なのではないでしょうか。


 ということで、風の谷のナウシカでした。こちらも、ネタとしてまた紹介します。


Pacman Wind-Up Toy パックマン・(新品/メーカー不明) 500円

 こちらは、ぜんまい仕掛けでパックマンがとことことあるく海外製のトイ。元ネタは、1982年にトミーより発売されたトコトコ パックマン。さすがに今売られているものは、海外のクローン品でトミー製ではないと思います。
 

 ぜんまいを巻くと、足を上下させながら、口をパクパクさせて歩きはじめます。ボディサイドにボディと同色の小さな車輪があって、足はここに連動されている。なんということはないぜんまい仕掛けのトコトコ人形ですが、デザイン的にも凄く完成されていてえらく可愛い。このような小さな玩具にも、口と足を連動させる仕組みが組み込んであって、ここは繊細な日本製ならでは。


 口の中にモンスターが。これを引っ張るとカチカチカチと口を開け閉めしながら歩き出して、最後にはパクッと食べてしまうギミックを想像したのですが、これは単なる装飾でした。昔、そういった玩具もありましたね。


 アマゾンやオークションで300円~500円くらいでアメリカン雑貨などとして売っていますので、机の上の飾りとしても良いのではないでしょうか。


 ということで、Pacman Wind-Up Toy パックマン、トコトコ パックマン。パックマンのぜんまい玩具でした。


Ultra2000 アタリ アーケードヒッツ Vol.1・(新古品/メディアカイト) 1円(+送料350円)

 こちらは、2000年前後にメディアカイトより発売されていた、Ultra2000というシリーズ内のアタリ アーケードヒッツ Vol.1。米アタリ社が70年代~80年代にかけて発表した、往年の6作品が収録されたオムニバスもの。


 アステロイド、センティピード、ミサイル・コマンド、ポン、スーパーブレイクアウト、テンペストといったアタリ黎明期の有名作が、収められている。PONG(ポン)は、黎明期のテレビゲームにコピーされたいわゆるテレビテニス。スーパーブレイクアウトは、これも黎明期のテレビゲームに多かったブロック崩し。アステロイドは、1979年に発表されたベクスタースキャン方式を使ったシューティング。ミサイル・コマンドは、80年に発表されたトラックボールを使用したシューティングゲーム。ゲームセンターあらしにもたびたび登場するなど、この中では一番知名度が高いかも。センティピードは、80年に発表された畑を襲うムカデを退治するシューティングゲーム。映画ピクセルにもセンティピードの達人が登場するなど、あちらでの知名度は高いようだが、日本ではわりとマイナーなゲームだと思います。テンペストは、81年に発表された、べくスタースキャン方式のシューティングゲーム。この中では、日本での知名度は一番低いと思われます。


 価格は1円ですが、ものはほぼ新品で、帯もカタログも付いていた。


 2000年前後というのは、ディアブロやウルティマオンラインなどの影響で、一時的にPCゲームの市場が一時的に復活して賑わっていた頃で、その中でメディアカイト社は、GREATシリーズ、ULTRA2000、SUPER1500と往年のアーケードゲームを移植したシリーズを販売していた。コンシューマでも○○ミュージアムだとか、○○コレクションなどといった名称で、往年のレトロゲーム集が発売されていました。このメディアカイトの作品も大抵のPCショップにはおいてありよく見かけましたので、一定の人気はあったと思います。残念ながらメディアカイト社は、2007年に倒産している模様。ゲーム会社も続けることは難しいのでしょうね。


 ということで、PC黎明期のアタリ社の往年の名作を集めたUltra2000 アタリ アーケードヒッツ Vol.1でした。こちらも、またネタとして詳しく調べてやります。


BESTはお好き?・(中古/ポニーキャニオン) 70円(+送料250円)

 こちらは、1992年に発売された女性3人組のガールズバンドGO-BANG'Sの初のベスト版。GO-BANG'Sのベストアルバムは、いくつも発売されているのですが、これはまだバンドが存在していた当時に発売されていたベストアルバム。


 GO-BANG'S(ゴーバンズ)は、1980年代から90年代にかけて活動していた北海道出身のガールズバンド。ポニーキャニオンが押していたこともあって、にぎやかで華やかな感じのバンドとして売っていた。1989年のアルペンのCMソング、あいにきて I・NEED・YOU!が大ヒットしたことなどから、全国区の知名度を得るまでになった。このベスト版では、1991年のBye-Bye-Byeの頃あたりまでを収録している。


 なぜ、これを入手したかというと、当時好きで良く聞いていたから。コンサートにも行った。デビューしてから徐々に知名度が増していった、上り調子の頃の~かっこいいダーリン、スペシャルボーイフレンド、あいにきて I・NEED・YOU!のあたりが、とにかく勢いを感じさせてくれて、バブル期の空気を思い出させてくれて楽しい。


 バンドは94年に解散していたようで、近年では2009年にSMAP×SMAPの企画で一夜限りの再結成などもあったみたいです。こういう、一点の曇りもないほど明るくにぎやかなバンドは、近年ではでていないよう思います。


日本懐かしボードゲーム大全 (タツミムック)・(新品/辰巳出版) 1,296円

 こちらは、2016年1月に発売された辰巳出版の日本懐かし大全シリーズの新作、日本懐かしボードゲーム大全。人生ゲームや野球盤、モノポリーなど、電源を使わないいわゆるボードゲームを扱ったもの。電子ゲームは、少ないとはいえ任天堂ゲーム&ウォッチの人気もあって、時おり書籍などにも取り上げられていますが、このようなボードゲームを専門に集めたものはほんとうに珍しいと思います。


 ボードゲームは、欧州などでは大人のホビーとして定着しており、大人向けのものが数多く発売されている。そのような大人向けホビーとしてのボードゲーム本ならば、安田均さんが書かれたものを初めとしていくも発売されています。ただ日本製の子供向けボードゲームを対象にしたものは、ほとんど初といってよいのでは。日本だとすごろくの延長線上に発達していったみたいで、人気のアニメ番組、テレビ番組をゲーム化したものが大量に発売された昭和50年代あたりがピークだったらしい。84年にファミコンが発売されて以降は、ゲームといえばテレビゲームほぼ一色となりますので、玩具売り場の主役を務めることはあまりなくなったよう。それでも一定数の需要はあって、全盛期ほどの賑やかさはないまでも、今日でも定番商品として売られ続けています。


 懐かしいアイテムというのは、実店舗でもオークションでも大抵プレミア価格で取引されていますが、ボードゲームというのは、プレミアが付きにくいジャンルだそう。オークションなどでも500円とか1,000円とかの初期値で、入札もないまま流れていくものが結構あります。懐かしものコレクターを始めるには、ねらい目の分野なのかもしれません。問題点は、でかいため置き場所をとることでしょうか。この本は、また詳しく紹介します。


JK☆B 女子高生×バイクイラストレイテッド (MSムック)・(古本/メディアソフト) 送料込み1,010円

 こちらは、メディアソフト社より2015年11月に発売された、バイクのイラスト本。JK☆B 女子高生×バイクイラストレイテッドのタイトル通り、女子高生とバイクという近年流行っている、艦これのようなメカニカルなもの+萌えという系統の本です。漫画では、ばくおん!!というバイクと女子高生の組み合わせをテーマにした作品が、2016年よりアニメ化されるなど人気を博していますので、こちらもその路線を狙った一冊だと思います。
 

 艦これやメカ+萌えものには、あまり関心がないし、ばくおん!!自体も見たことがないため、普通であればふ~んとパラパラとめくって終わりなのですが、これは書店で見つけて心に引っかかった。この本を出版しているメディアソフト社も、クロスワードパズルとかそういったものを主に扱っている出版社なので、バイク専門誌というわけでもない。


 レイアウトとしては、バイクと女子高生のイラスト+そのバイクの簡単な解説、時代背景などの解説になっている。何が引っかかったのかと考えると、バイクのラインナップが現代のものからだけではなく、多くを80年代周辺のバイクブームの頃のものから引っ張ってきていること。YAMAHA TZR250R後方排気などという、バイク好きをくすぐるチョイスがなされている。


 こちらは、YAMAHA FZ400R。FZRでないとこが渋い。いったいどんな年齢層の読者を対称にしているのだか。


 このような感じで、いわゆる旧車と呼ばれるもの、それも有名な名車ではなく、知る人ぞ知るみたいなチョイスがされていて楽しい。もうひとつは、このような旧車、ビンテージバイクを扱った書籍というのは珍しくなく、数多く出版されているのだけれども、伝説の名車とかクラッシックみたいな扱いで紹介されていることがほとんど。この本では、女子高生と組み合わせることで、(例えば)MVX250Fが発売された現役当時、若者に求められていた頃の輝きが表現されていると感じた。MVX250Fの発売当時の輝きなんて、私自身も知らないのですが、バイクが若者のものであり、憧れであった頃の輝きが表現されているよう感じた。


 そう思っていたら、早くも続編JK☆B 2 女子高生×バイクイラストレイテッドが予定されていた。そこそこ評判が良かったのでしょう。アマゾンでの評価も高評価が付いており、バイク専門出版社のものではないのに、各バイクの解説も読んでいて楽しい。バイク好きな人にはお勧め。まだ店頭にあると思われますので、興味のある方は一度手にとって見られることをお勧めしたいと思います。

散財日記 in 蘇るPC-9801伝説

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 というわけで、半月ぶりくらいの更新。ここのところ、大きな買い物はしていなくて、ちょこちょこと小さなものを摘んでいることが多い。置き場所とかも考えると、こういうふところ具合にも気を使わなくてよい、安い書籍やDVDなんかの掘り出し物を探すような気楽な買い物が楽しい。

月刊アスキー別冊 蘇るPC-9801伝説 永久保存版・(古本/アスキー) 3,000円(+送料)

 蘇るPC-9801伝説 永久保存版は、2004年に月刊アスキー別冊として発売された80年代~90年代に国民機として一世を風靡したNECの16ビットPC、PC-9801シリーズを扱った書籍。好評だったのか2007年に蘇るPC-9801伝説2も発売されています。元々は、アスキーが80年代から90年代にかけて発行していたMSXマガジンの復活ということで、2002年~2005年にMSXマガジン 永久保存版を発行しており、これはエミュレータと当時のゲームを収録したCD-ROMを付録に付けたムック本として企画されていました。この本が好評だったのか、蘇るPC-8801伝説 永久保存版みんながコレで燃えた!NEC8ビットパソコン PC-8001・PC-6001と矢継ぎ早に、このようなムック本が出ていた。


 このような当時もののゲーム+エミュレータを付けた書籍は、他社にも飛び火して、コンプティークを発売している角川書店よりPC8801mkII SRゲーム リバイバルコレクション PC‐9801ゲームリバイバルコレクション なども発売されていました。懐かしい記事が読めるということと、当時1本5,000円~8,000円ほどしていたゲームが、複数付いているということなどから受けたのだと思います。


 ホビー用途より主にビジネス用途が主だったPC‐9801本ということで、内容も技術書寄り、ビジネス書寄りのものになっている。ただゲームも26本収録していて、クリスタルソフトの夢幻の心臓Ⅲ、ゲームアーツのシルフィード、日本初のテキストAVGとして名高いアスキーの表参道アドベンチャー、南青山アドベンチャーなどが収録されていることが売りになっている。ちなみにこれはオークションで落としたのだが、収録されているCD-ROMは未開封の状態だった。


 巻末には袋とじで週刊アスキー82年度版の復刻、パロディ版の週刊アスキー2004年度版が収められている。ビジネスマンや技術者としてPC-98を使用していた人には、懐かしく読めるものだと思います。


 個人的には、友達がPC-8801を持っていて、それで遊ばせてもらっていた。そのうちフライトシミュレータを遊びたいからとその友達がPC-9801に乗り換えたので、PC-9801にも少しだけ触れることができた。仕事でPCを使うようになったのはウィンドウズが普及してからなので、国民機として一世を風靡していたにも関わらずビジネス機であるPC-9801にはあまり縁がなかった。80年代頃ではホビー機として最強だったPC-8801と比べると、まだまだビジネス色が強くて、それほど思い入れが強い機種ではありませんでした。


 そういった事情もあるためか、値が上がりがちなMSXマガジン永久保存版、蘇るPC-8801伝説 永久保存と比べると入手しやすい。アマゾンでもオークションでも3,000円~4,000円ほどでまだ手に入る。当時の価格が2,800円なので、この手のエミュレータ本だとどれも4,000円~10,000円近いプレミア価格になっている中では、プレミアもついておらず比較的入手しやすい方だと思います。この手のエミュレータ本は、元々の定価が高かったですが、さすがに元値の2倍以上というのは抵抗がある。また詳しく調べてネタとして紹介します。


ファミコンの思い出/深田洋介編・(古本/ナナロク社) 330円(+送料250円)

 こちらは、70年代~80年代生まれくらいの人が、それぞれのファミコンの思い出を投稿するというWebサイト思い出のファミコンの書籍版。本に収録されているのは、サイトに収録されている内容と同じものなので書籍として買う意味はそれほどないかもしれませんが、ファミコンを模した装丁が良く、帯付きの綺麗なものが安かったので購入。


 ゲーム機としてのファミコンという大きな括りではなく、一本一本のソフトのそれぞれについての思い出が語られている。サイトだと一本に付き5本~20本程度掲載されているが、書籍という構成上見開き一ページにゲームソフトは1本、思い出は2~3つほどという形で年代別になっている。


 書籍という形を生かしてファミコンキャラのステッチや画面写真なども掲載されていて、よりイメージがつかみやすくなり雰囲気も出ている。思い出のファミコンサイトの方は膨大な量があるため、いっぺんに見ることは出来ないが、書籍という形ならば全体を通して読みやすくなり、また違った印象も出てくる。


 おばあちゃんの思い出とか、あまり仲が良くなかった兄弟との思い出とか、なんともいえない郷愁がある本です。あの有名なおばあちゃんのドラゴンバスターも収録。ドラえもんのおばあちゃんの思い出とか、ああいいう世界に泣けてしまう人にお勧め。


グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版・(中古/ビクターエンタテインメント/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン) 1円(+送料350円)
 
 グラン・ブルー(Le Grand Bleu)は、1988年に公開されたフランスとイタリアの合作映画。グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版は、リュック・ベッソン監督の手によるノーカット編集の完全版。この映画で、リュック・ベッソン監督とジャン・レノは、日本でも一躍有名になりました。


 実在の天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て作られた、素潜りでの潜水記録に挑む男たちの話。公開されたときはそれほど話題にならず上映打ち切りなどもあったそうだが、ビデオ化されたことでカルトな人気に火がついた。どちらかというと、お洒落映画みたいな受け方をしていたように思います。


 映画自体は、環境ビデオ的というか詩的というか、物語自体はそれほど面白くはないように思います。ただ、普段では見ることの出来ない深い海の世界を通して非日常的な体験ができる映画という意味ならば、貴重な作品なのかなという気がします。


千と千尋の神隠し・(中古/スタジオジブリ) 1,100円(+送料350円)

 千と千尋の神隠しは、2001年に公開された宮崎駿監督の映画で、スタジオジブリ製作のアニメーション映画。興行収入300億円を超えて日本歴代興行収入第1位を記録、アカデミー賞の長編アニメ映画賞、第52回ベルリン国際映画祭 金熊賞、日本アカデミー賞 最優秀作品賞、ブルーリボン賞 作品賞と、一般的に宮崎監督の最高の傑作と評されることの多い作品。ジブリ映画は、人気があるためなかなか安くは入手しがたいが、この作品は発売本数も多いためか、わりと安く入手できる。


 物語は説明不要だと思いますが、10歳の少女である千尋が、不思議な世界に紛れ込んで油屋と呼ばれる温泉宿で働くという話。日本版の不思議の国のアリス、オズの魔法使いといった趣のある作品。海外に受けたのも、これらの古典的な文学の流れを汲んでいたからだと思います。


 国内正規版なので、DVD2枚組み。特典にドキュメンタリーが収録されていればなお良かったと思われるが、絵コンテと予告編と宣伝のみ。これは、赤みがかった画像が話題となった、赤いバージョンが収録された旧版。今は、赤みが修正された新版も売られています。


 テレビ初放映時は、視聴率46.9%ととんでもない数字を記録したらしい。2000年代前半にVHSで視聴していますが、その時はラピュタやナウシカ、もののけ姫のようなアクションや冒険シーンが少ないので、物足りないと感じた。今、あらためて見直すと、その色彩や深みのある世界観など魅力があるなあという印象。ポニョもどちらかというとこの系統ですかね。ナウシカやラピュタのような、(ある意味単純な)冒険ものでは、やはりアカデミー賞を取るところまでにはいかないんでしょうね。


 当時は気付かなかったけど、主題歌がまた深くていい。ということで、スタジオジブリの超有名作・千と千尋の神隠しでした。こちらももう少し詳しく調べてネタとして紹介します。


バロン・(中古/ソニーピクチャーズエンターテイメント) 1円(送料350円)

 バロン(The Adventures of Baron Munchausen)は、1989年製作のアメリカ映画。監督は、伝説のコメディ集団モンティパイソンのテリー・ギリアム。同じモンティパイソンよりエリック・アイドル、若き日のユマ・サーマン、カメオ出演としてポリスのスティング、月の王役としてロビン・ウィリアムズなどが出演しています。


 有名なドイツ民話ほらふき男爵の冒険を下敷きにして、CGの無い時代に製作費4600万ドル以上(日本円で約76億円)もの巨額の費用をかけて幻想的な世界を再現したというSFXファンタジー映画。それと同時に、興行収入は800万ドル程度しかなくて、盛大にずっこけた映画としても有名。


 ほらふき男爵の荒唐無稽なほら話を、CGのない時代に精巧なミニチュアや合成、豪華なセットにより実際に映像化したという内容。ストーリーの方は、元々荒唐無稽な話をテリー・ギリアムの手による英国流のシニカルなジョークで再構成したというような展開で、これはずっこけるだろうという感じのするもの。盛大に手間と金のかかったB級映画といった感じ。ただ、CGを使わずに作り上げられたファンタジーの世界は見事な出来で、セットやロケで撮られたと思われる城塞や18世紀の市街地の映像も見事のひとこと。75年製作のモンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル Monty Python and the Holy Grailが、RPGゲームのウィザードリィに影響を与えた(殺人うさぎ/ボーパルバニー、オックおばさんの聖なる手榴弾(HHG of Aunty Ock)) といわれているくらいなので、この作品でも英国流のファンタジーの世界を満喫することが出来ます。


 面白くないんだけど、なんとも妙な魅力のある映画。テリー・ギリアムの前作バンデッドQにも通じるところがある。ということで、こちらもまたネタとして紹介します。


Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ 1・(新古/メディアカイト) 204円(+送料350円)
Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ 2・(新古/メディアカイト) 275円(+送料340円)

 サンソフトクラッシックゲームズは、2001年にメディアカイト社より発売されていたUltra2000シリーズの中のもの。同じ時期にPlayStation用として、サンソフト メモリアル☆シリーズというのも発売されていた。このUltra2000シリーズは、古いアーケードゲームやコンシューマゲームなどを、エミュレータなどを使ってウィンドウズで遊べるようにしたもの。新古品とか、中古だが未開封ということだったが、届いてみるとどちらもシュリング未開封の新品だった。このサンソフト クラッシックゲームズでは、ファミコン版のサンソフトの作品が収録されている。


 サンソフト クラシック ゲームズ 1では、スーパーアラビアン、アトランチスの謎、マドゥーラの翼の3本が収録。スーパーアラビアンは、1983年にサンソフトが開発してアタリより発売されたアーケードゲームのアラビアンが元ネタ。固定画面の面クリア型ゲームで、ステージに置かれた壷を回収するとクリアとなる。アトランチスの謎は、1986年にファミコン用ソフトとして発売された横スクロール型のアクションゲーム。この中ではもっとも有名だと思われます。マドゥーラの翼は、1986年にファミコン用として発売された、RPG風の味付けがされた横スクロール型アクションゲーム。これらは、前出のサンソフト メモリアル☆シリーズと、このサンソフト クラシック ゲームズ以外では、移植されていないようで、なにげに貴重かも。


 クラシック ゲームズ 2では、1985年にアーケードゲームとして登場し、同じ年にファミコンに移植されて人気となったサンソフトの代表作とも言えるいっきと、86年にファミコン用ソフトとして発売された横スクロール型アクションゲームの東海道五十三次が収録されている。いっきと言えば、○ゲーの代名詞としても有名だが、2010年には、PlayStation 3用のオンライン配信専用タイトルとしていっき おんらいんが発売されており、息の長い作品となっている。サンソフトというと、ちょっとB級なゲームを作っていたイメージから、ファミコンの頃に乱立された小さなソフトハウスを想像してしまうが、本体のサン電子は通信機器・パチンコ関連機器を扱う、お堅いメーカーということから、今日でも健在。やっぱり、本業がしっかりしているって大事ですな。



 このメディアカイトのシリーズ、意外な有名作が結構安い価格で売られており、お勧め。イシターの復活とか一部の有名ソフトは価格が高くなっているけれど、ほとんどはプレミアム価格とも無縁で、レトロゲームというと何でも高い値段が付いている昨今からすると貴重かも。ただし、ウインドウズ7とか10とかで遊べるかどうかは微妙なところで、パッケージとしてのソフトが欲しいなら。このサンソフトのクラッシックゲームたちも、詳しく調べてネタとして、また紹介します。

Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ 1・サンソフト/メディアカイト

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 Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズは、2001年にメディアカイトより発売された、ファミコン時代に人気のあったサン電子のファミコンゲームを集めたオムニバス集。


 サン電子の作品を集めたオムニバスとしては、同じ2001年にメモリアル☆シリーズとして、プレイステーション1用のソフトVol.1~Vol.6が発売されている。サン電子は、1980年にスピーク&レスキューをアーケードゲームとして発表。これは音声合成技術を使用し、しゃべるアーケードゲームとして画期的なものだった。翌81年には、迷路内のアイテムを回収していく、80年のナムコのラリーxに似たタイプのルート16を発表。翌82年には、可愛らしいキャラクターを生かしたカンガルーを発表する。これは4面構成の固定アクションゲームで、ボクシンググローブをつけた母親カンガルーを操作して、画面上に囚われの身となっているわが子を救出する。85年には、あの有名ないっきが登場。これはファミコンにも移植されて、SUNSOFTを代表する作品となった。またファミコンでは、セガのファンタジーゾーン、アフターバーナーの移植を行って、セガ自らが移植したマークⅢ版を上回る出来栄えを誇った。88年には、麻雀牌を積む米アクティビジョン社のパズルゲーム、上海のアーケード版、ファミコン版が、ともにSUNSOFTより発売されている。


 ということで、ファミコンしか知らないと“いっき”とか“水戸黄門”のようなコミカルな作品を発売していた、ちょっとB級なソフトハウスという印象を持ってしまいがちですが、アーケード黎明期より活躍していた古参メーカーでもあります。SUNSOFTは、サン電子のゲームブランドで、本体のサン電子は、通信機器・パチンコ関連機器を扱うメーカーとして健在です。最近では、海外の子会社がスマホのロック解除を行いFBIに協力したのでは、ということで話題となりました。現在では、SUNSOFTはソーシャルゲームを開発しているようですが、そんなSUNSOFTの黄金期とも言えるファミコンゲーム3本を収録したのが、このサンソフト クラシック ゲームズということになります。


 説明書、葉書、2001年当時のメディアカイトの広告。ピンクのドット絵がなかなか斬新。


 収録されているのは、サン電子のファミコン参入第1弾ソフトであるスーパーアラビアン(85)、知名度的には、いっきと同等かそれ以上のアトランチスの謎(86)、ビキニアーマーの美女剣士にRPGの要素を取り入れ、ボスキャラや隠しキャラを満載して、この時代の売れ線を全部入れてしまったかのようなマドゥーラの翼の3本。


 ナムコやセガに比べると、地味な印象もあるサン電子だが、こうしてみると実に華やかで楽しげ。


 実は、ファミコンの現役当時にはユーザーでなかったため、ほとんど遊んだことがなく、3本ともパッケージやゲーム雑誌で知るのみという距離感だった。どちらかというと、サン電子はアーケードから入って、セガマークⅢの移植を超えたファンタジーゾーンやアフターバーナーのファミコン版を移植したことに度肝を抜かれ、ゲームへの興味が減少してからは、アーケードゲームの上海を時間つぶしによく活用していた。


 スーパーアラビアンは、83年にサン電子が開発してATARI社が販売したアラビアンのファミコン移植版。サン電子のファミコン参入第1弾ソフトでもある。そのような経緯の作品のためか、他に移植された機種は、Acorn Electron、Amstrad CPC、BBC Micro、コモドール64、ZX Spectrumなどという激しぶのラインナップ。アラビアの王子となり、画面上に散らばる壷を回収し、お姫様を助けるという内容。アラビアンナイト風というか、絵本をめくるような演出のデモがあって、オリエンタルな音楽とともにどこかエキゾチックな西洋の寓話みたいな作品。


 アトランチスの謎は、その頃流行っていた横スクロール型のアクションゲームで、スーパーマリオを超えることを目指して開発された。数々のパワーアップアイテムや隠し要素、ワープによるステージの移動など、この時代に流行っていた要素を目一杯詰め込んである。理不尽な謎や難易度を誇るゲームとしても有名で、ゲームセンターCXの有野の挑戦のコーナーに取り上げられたり、ゲーム芸人フジタ氏のネタとしても使われている。難しいのだろうけど、今見るとステージが多彩でとても魅力がある。


 マドゥーラの翼は、日本テレネットの夢幻戦士ヴァリス、 SNKのアテナ(ATHENA)、ナムコのワルキューレの冒険(ともに86年)など、この頃に流行り始めていたビキニアーマーの美少女の剣士を主人公に据えた作品。サンソフト版のワルキューレ、アテナと言っても良い位置付けだと思う。横スクロールのアクションゲームだが、RPGの要素を取り入れており、剣や魔法のアイテムを取る事でパワーアップを果たす。ステージ制で、各ステージのラストにはボスキャラも用意されており、この時期の流行を実に上手に捉えている作品。漫画化されたり、サンソフトが運営していたファンクラブの会員証や会報の表紙にも女剣士ルシアの絵が使われていたりと、サンソフト1の人気キャラと言えるかも。


 ということで、実に上手に時代の波に乗っているメーカーという印象がします。このファミコン市場が出来た当時、雨後の筍のように登場してきたメーカーたちは、そのほとんどが倒産したり、合併・吸収されたり、消滅したりと姿を変えていますが、アーケードの黎明期から活躍してきて、現在でもソーシャルゲームの開発メーカーとして健在というのは、やはりただ者ではない強さを持ったメーカーなのだという気がします。


 ということで、Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ1でした。引き続きUltra2000 サンソフト クラシック ゲームズ2編へと続きます。

参考:サン電子HP、Wiki サン電子、アラビアン、アトランチスの謎、マドゥーラの翼、メモリアル☆シリーズの項、ゲームカタログ@Wiki~クソゲーから名作まで~ マドゥーラの翼、COOL!MEGADRIVE 愛すべきファンタジーゾーン、The International Arcade Museum®

散財日記 in MSXマガジン 永久保存版2

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 ということで、お気楽散財日記と雑記。以前、仕事場が市街地にあった頃は、週末にはブックオフやらハードオフなんかを巡回コースにしていて、ちょっとのぞいてみたりしていた。100円コーナーとかリサイクルショップ探索は楽しいけれど、確率的にはほとんどめぼしいものは見つからない。その点、アマゾンだとピンポイントで欲しい物が探せるので、そんな掘り出し物を探す楽しみにはまっています。

MSXマガジン 永久保存版2・(古本/アスキー) 2,980円(送料250円)

 MSXマガジン 永久保存版2は、2002年にアスキーより発売されたMSXマガジン 永久保存版の第二弾として、翌2003年に発売された。この2002年という年は、アスキーより発行されていたMSXマガジンが休刊してから10年目という節目であり、2003年はMSXというハードが誕生してから20周年という節目の時期だった。80年代から90年代にかけて、発行されていたMSXマガジンが10年ぶりに復活したということで、アマゾンの書籍ランキングで1位になるなど、当時は結構な話題となり、その結果MSXマガジン 永久保存版は第3弾まで発売された。


 市場では10年ほど前に終了したMSXというコンピュータの規格が、2000年代になってあらためて動き出したということから、当時を知るものには驚きの企画だった。MSXマガジン 永久保存版では、公式のMSXエミュレーターであるMSXプレイヤーが紹介され、MSXマガジン2ではUSBでウインドウズPCに接続するとMSXのゲームで遊べるカードリーダーが、MSXマガジン3ではMSXのハードを蘇らせた1チップMSXが登場した。このMSXマガジン第一弾は、アスキーの予想外に売れたようで、MSXマガジン2、MSXマガジン3の発売時にも再販されるほどだった。


 このムックの一番の売りは、当時の市販ゲームが十数本収録されていること。こちらは、アーケードからMSXやファミコンにも移植されたぺんぎんくんWARS。向かい合ってボールを投げる、卓球とドッチボールを組み合わせたようなゲーム。デパートの電化製品売り場に置いてあったMSXのデモ機でよく遊んでいた。


 アスキーより発売されていた、ロボット対戦のウォーロイド、MSXには珍しかった多人数参加型RPGのダンジョンマスター、ぷよぷよのルーツともいわれる魔道物語1-2-3などが収録されている。


 ゲームも懐かしいけれど、当時の記事を再現したうーくんのソフト屋さん、桜玉吉氏ののんきな父さんなど、紙面そのものも当時のMSXマガジンの雰囲気を醸し出している。


 なぜ、今更になって十数年前のムック本を買ったかというと、MSXマガジン 永久保存版1と3だけ持っていて、2は持っていなかったから。保存版3は、2005年当時書店で買い、保存版1の方は同時期にブックオフで買った。2だけ持っていないまま、10年ぶりに3冊揃ったということになる。もうひとつは、この手の書籍はプレミアが付いていて、アマゾンでもオークションでも高かったけど、ここのところ値段が落ちいてきて、保存版1だと1,500円~保存版2だと3,000円~保存版3だと10,000円~くらいとなっているということもある。オークションでも似たような値動き。何故このような差が付いているのかというと、保存版1は何度か再版されていて数が多いということと、1と2に収録されているMSXプレイヤーがXP以降のパソコンでは動作しないとことがあるのかも。動かないのは残念だけれど、MSX復活祭りの思い出、記念ということで持っておきたかった。


 この永久保存版2の内容ですが、保存版1が売れたということと、西和彦氏が新しいハードとしてMSXを復活させるということから、期待感に満ちていて楽しい。80年代には孫氏やビルゲイツ氏と並ぶカリスマだった西氏が、MSXという自身が企画したハードを使って新しいことを仕掛けるということが、夢があって楽しいものだった。結局、2005年の第3弾の以降は発売されず、その後はMSX関係では表立った動きはないまま。2013年は30周年と言う節目になるのですが、この時はアスキーのウェブマガジンで特集記事が組まれたくらいで、20周年に雑誌とハードが復活した時と比べると寂しいものでした。ということで、MSXという規格自体も懐かしいし、2000年代初頭のインターネットの空気が封じ込められている意味からも、2重に懐かしい一冊でした。


べーしっ君 四コマアニメDVD①・(中古/ネオプレックス・エンジン) 1円(送料350円)

 べーしっ君は、アスキー発行のPC誌、ログインに1984年より連載が開始され、MSXマガジンやファミコン通信にも連載されていた荒井清和氏の四コマ漫画。こちらのべーしっ君 四コマアニメDVD①は、2003年にたのみこむの企画で受注生産が決定して発売された、べーしっ君のOVA版。


 今回買ったものの中では、一番期待していて届くのが待ち遠しかったもの。本当は、書籍、コミックス版が欲しかったのだけれど、書籍はアスキーコミックスより90年代に発売されて以降、再販や新版などが出ていないみたいで、プチプレミア価格が付いていた。


 DVD版のほうは、べーしっ君の四コマ漫画を30本収録している。アニメ化、OVA化とはいっても、フルカラーでべーしっ君が動くというようなものではなく、四コマ漫画そのままの画像に、エフェクトで動きやせりふを表示しているといったもの。注文数300本ほどで生産が決定されたようで、アニメスタジオが製作した本格的なものというよりは、PCで製作したといった感じ。ちなみに①とナンバーは付いているが、これのみで完結している。声優の加藤精三氏がお亡くなりになった今となっては、二度と実現しない企画なので、そういった意味でも永久保存版。


 このOVAの一番の売りは、べーしっ君に古谷徹氏、べーしっ君の父に加藤精三氏と、巨人の星親子コンビを起用している点。べーしっ君は巨人の星のパロディという側面をもっているので、これが実現しなかったら、このOVAの価値が半減していたかも。古谷氏がよく引き受けてくれたなという感じもしますが、古谷氏はMSXマガジン誌のインタビューにて、MSXユーザーだったことを明かしているため、べーしっ君をやることにも、特に違和感はなかったのかも。すぽーんとかすぽぽぽーんなど、べーしっ君独特の擬音も、古谷氏がセリフで再現してくれています。もうひとつの売りは、本編より長い作者の荒井清和氏のインタビューが収められていること。


 タオルやTシャツなど、べーしっ君のグッズも発売されているけれど、これも一種のファングッズとでもいうべきものといえるでしょう。何より1円からという価格が嬉しい。ログインやMSXマガジン、80年代のファミ通などを読んでいた人にお勧め。


WAVE〜ウェーブ〜1、2(ヤングチャンピオンコミックス)・(古本/秋田書店) どちらも1円(送料250円×2)
 
 WAVE〜ウェーブ〜は、2007年よりヤングチャンピオン誌に連載された原作 藤村ZEN氏、監修 藤下真潮氏、漫画 THE SEIJI氏の作品。ホ○エモンをモデルにしたとおぼしきIT長者の回想録より物語が始まる。時代は、そこから現在より一気に飛んでパソコン文化の黎明期1980年代へ。そこで、黎明期のコンピュータ業界を舞台に、のし上がろうとする3人の若者を主人公に描く。


 この漫画の素晴らしいところは、80年代当時のコンピュータ業界の裏事情を描くとともに、実名で当時の実機が登場しているところ。PC-98、PC-88、ファミコン、ディスクシステムは当然ながら、カシオの最廉価MSXのPV-7やカシオのポケコンPB-100、富士通のFM-77AVなど、時代を彩った名機が登場している。


 PB-100が活躍する漫画は、世界広しと言えどもこれだけであろう。そういった意味では、超貴重。


 作者のTHE SEIJI氏は、ゲーム会社でゲーム製作にも携わった経歴の持ち主の様。成年誌に掲載された作品なので、昔を回顧するほのぼの漫画という路線ではなく、IT版のナニワ金融道とかミナミの帝王とかああいったアダルトな乗り。監修の藤下真潮氏の解説がこちら


 ヤングチャンピオン誌から連載が移って、コミックスは2巻までで止まっているみたいです。アダルトな要素も含まれているので、万人にお勧めではないですが、FM-77AVとかカシオのPB-100とかというキーワードにビビっとくる方にはお勧め。


成龍 アクションDVDセット (中古/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン) 1,000円

 こちらは、2007年にユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンより発売された、ジャッキチェンの映画を3本セットにした成龍 アクションDVDセット。この企画が好評だったのか、成龍 アクションDVDセット2、成龍 アクションDVDセット3が発売されています。


 こういうジャッキー・チェンの詰め合わせみたいな企画は、わりと何回もされていて、ジャッキー・チェン〈拳〉シリーズ Box Set1、2なども売られている。アマゾンでDVDを買うと送料が固定で350円なため、1円であったとしても351円からということになる。3本買うと送料だけで1050円。そう考えると、送料込み1,000円という価格は魅力であったため購入。


 収録されているのは、五福星、ヤングマスター、バトルクリーク・ブローの3本。見事にばらばらな作品群。


 ヤングマスター師弟出馬は、80年の作品。香港で記録的なヒットを飛ばし、古いカンフー映画から新しい映画へと移ろうという時期の記念碑的な作品。ここから、ドラゴンロード、プロジェクトAへと繋がった。バトルクリーク・ブローは、81年製作の香港・米国合作映画。ジャッキー・チェンの全米進出第一弾。ジャッキー・チェンは、81年のキャノンボール、85年のプロテクターでも全米市場に挑戦していますが、なかなか上手くいかなかった。アメリカ人がジャッキーを発見したのは、95年のレッド・ブロンクスから。ここから、ラッシュアワーやジャッキーのアニメなどハリウッドスターへと上り詰めた。五福星は、1983年に公開されたコメディ映画。日本ではジャッキー作品と認知されているが、実際は香港の人気スターを集めたサモ・ハン・キンポーの映画で、ジャッキーはゲスト出演のみ。


 そこそこの知名度はあるけれど、単品で売るには厳しいというような作品が集められている様です。第二弾は6本の作品が収められていますが、新ポリス・ストーリー、奇蹟/ミラクル、レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳、ファイナル・ドラゴン、ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門、ジャッキー・チェンの飛龍神拳という微妙なラインナップ。第3弾では7本組で、成龍拳、少林寺木人拳、蛇鶴八拳、龍拳、クレージー・モンキー/笑拳、カンニング・モンキー/天中拳、醒拳という拳シリーズでまとめた、なかなかのラインナップ。価格も10,000円から中古で2,000円くらいとなかなかのお値打ち価格で出ています。


 ということで、次は成龍 アクションDVDセット3かな。また詳しく調べて、それぞれネタとして紹介します。


崖の上のポニョ・(中古/スタジオジブリ) 1,199円(送料350円)

 崖の上のポニョは、2004年のハウルの動く城に続く宮崎駿監督の作品で、2008年に公開されたスタジオジブリ作品。千と千尋の神隠し、ハウルの動く城、崖の上のポニョと宮崎作品の評価が最も高まり、観客動員数も膨れ上がった頃の作品なため、DVDの出荷本数も多いためかジブリ映画、宮崎監督作品としては、まだなんとか安く入手できる一本。


 人魚姫を下敷きにした作品で、一番のトピックスはCGを一切使わず手書きに拘った作品だということ。全米でもディズニーの配給で公開され、千と千尋の神隠しの1.5倍となる配給収入を記録した。


 宮崎監督は、小さな子供に向けて作ったと公言しており、藤岡藤巻と大橋のぞみさんの歌った主題歌も大変な話題となった。大橋のぞみさんだけではなく、藤岡藤巻コンビを起用したのは、小さな子供とお父さんという組み合わせを意識したからだとか。


 本編ディスクと特典ディスク。特典は、シナリオと予告映像、ジブリがいっぱいコレクション。格安だったけれど、アンケード葉書、ジブリのカタログなども付属していたのは嬉しい。


 子供向けに作られた映画ではあるが、宮崎監督の生死観や宗教、哲学など深いテーマも忍ばせてある。そのため、見た印象とは裏腹にすっきりとは理解できない内容になり、そのことによって作品世界に一定の深みが生まれている。


 なによりこの映画の魅力は、ディズニーが失ってしまった手書きの鮮やかなアニメーション世界というところにあるのでしょう。また詳しく調べて、ネタとして紹介します。


遊遊 フォーメーションZ・(新品/メディアカイト) 1円(送料350円)

 遊遊 フォーメーションZは、前回も紹介したメディアカイトのウインドウズ用の廉価ソフト。こちらは、1円と言う価格にも関わらず未開封の新品でした。まあ、実質は351円ですが、シュリング未開封というのは嬉しい。


 フォーメーションZは、ジャレコより1984年に発売されたアーケードゲーム。85年には、ファミリーコンピュータ、MSXにも移植されている。ジャレコのファミコン参入第二弾。超時空要塞マクロスのヒットにより、戦闘機にも変形できるロボットが流行っていた頃で、ボーステック、ナムコより超時空要塞マクロスのゲーム化、ゲームアーツよりテグザー、ヴォルガード(dbソフト)、VASTER(セサミジャパン)、エクイテス(セガ/アルファ電子)などが発売されていた。


 ゲーム画面は、地表と宇宙の2画面。ロボットから戦闘機形態へはいつでも変形できるが、戦闘機のままでは燃料を消費してしまう。ロボット形態へと変形して、地表の戦車や地雷を叩きつつ、エネルギータンクを取ってエネルギーを補充する。地表は、そのうち切れて海洋面になるのでそこで戦いつつ、一定面進むとロケットブースターが付いて宇宙へと飛び出す。面白そうなのだが、弾が当たり辛くってすごく難しいゲーム。それほど、人気は出なかった様思います。


 ということで、掘り出し物探し感が一杯のメディアカイトのシリーズ、遊遊 フォーメーションZでした。こちらも、また詳しく調べてネタとして紹介します。

Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズ 2・サンソフト/メディアカイト

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 Ultra2000 サンソフト クラシック ゲームズは、2001年にメディアカイトより発売された、ファミコンの全盛期に人気のあったサン電子のファミコンゲームを集めたオムニバス集。クラシック ゲームズ 2は、クラシック ゲームズ 1に続いて発売された第二弾。


 クラシック ゲームズ 1では、サン電子のファミコン参入第一弾であるスーパーアラビアン、スーパーマリオ風冒険アドベンチャーのアトランティスの謎、ビキニアーマーの美少女剣士にRPG風の味付けをしたマドーラの翼の3本でしたが、こちらではこの時期には珍しい和風の世界を舞台としたいっき、横スクロールアクションのかんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次東海道五十三次の2本が収録されています。特にいっきは、イラストレーターのみうらじゅん氏によりク○ゲーという言葉が生まれるきっかけとなった作品でもあり、2003年にiアプリ版、2007年にはWiiのバーチャルコンソール版、2010年にはプロジェクトEGGにてWindows版、2013年にはPS3にていっきオンラインが登場するなど、SUNSOFTを代表する歴史的作品と言える一作だと思います。


 クラシック ゲームズ 1では、面クリア型アクションのスーパーアラビアン、スーパーマリオ風アクションのアトランティスの謎、アクションRPG風のマドーラの翼とバラエティに跳んだラインナップでしたが、こちらは1985年のいっきの好評を受けて続いて発売された、1986年のかんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次という時代劇路線を収録。翌1987年には、諸国を漫遊して事件を解決するアクションアドベンチャー水戸黄門が発売されています。せっかくならば、こちらも収録して時代劇シリーズ編として欲しかったところ。


 未開封品なので、まっさらで綺麗。説明書、メディアカイトのカタログ、葉書なども付いていた。


 いっきのオリジナルはアーケードですが、こちらではファミコン版を収録。このUltra2000 サンソフト クラシック ゲームズの発売は2001年(発売元はメディアカイトでWindows版)、同年のPlayStationメモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.1にも収録されている。2003年アプリ版、2006年にはいっき萌バイル、2007年にWiiのバーチャルコンソールにファミコン版、2012年にはアーケード版、2010年にはPS3でいっきオンライン、2013年にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでファミコン版、2014年にはPlayStation 4のアーケードアーカイブスでアーケード版が配信されているなど、いまだに現役と言えるほどの人気振り。ファミコン芸人フジタ氏のネタとしても使われてました。


 1プレイヤー側が農民の権べ、2プレイヤー側が田吾を操って、いっきをおこして悪代官の屋敷に向かうといった内容。敵は、黒忍者、赤忍者、触れられると一定時間攻撃できなくなったり、動けなくなるお邪魔キャラとして幽霊、腰元が登場する。竹やりや大根などのパワーアップアイテムも落ちており、マップ内の小判を8枚全て拾うと一面クリア。4面構成で、また最初からとなる。


 個人的には、アーケード版のいっきの方が馴染み深い。アーケード版では、コミカルなオープニングや面の合間に権べたちのせりふが入り、物語を説明してくれる。マップの横にはラリーXやボスニアンのようなレーダーが付いており、画面外の小判の位置もわかるようになっていた。マップも8面構成で、後半の面では迷路のように入り組んでおり、レーダーを見ながら作戦を考えて行動する必要があるなど、そのゲーム性も異なっている。今でも人気があることからわかるように、この一種独特な世界観やゆるい雰囲気は狙って作られており、ク○ゲーというよりは馬鹿ゲーといった方が近いようにも感じる。


 テグザーのように自動で標的に向かって標準を合わせてくれる、なにげに高性能な武器(鎌)を装備している権べ。


 かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次の方は、いっきの翌1986年の発売。こちらは、ファミコン版のみ(iアプリやバーチャルコンソールでは配信)といっきに比べるとマイナーな作品だと思います。京都での修行を終えた花火職人のカン太郎が、カンシャク玉を武器にしながら、愛しのももこが待つ江戸へと戻るという内容。こちらは、忍者、素浪人、仕事人、鷹匠、僧侶などが敵として登場します。この頃人気を博したがんばれゴエモン(86年)っぽい雰囲気ですが、武器がカンシャク玉ということで放物線を描いて飛ぶため落下位置の見極めが肝心だったり、地面において爆発させる使い方もできます。またタイトル通り実在した旧東海道の五十三の宿場をモチーフにしており、それを再現しているという要素もあります。


 世にも珍しい花火職人という職業の主役キャラカン太郎。敵キャラも忍者や侍に混じって仕事人が登場するなど、弥次喜多道中記とか、ああいったコミカルな道中記のイメージ(パロディ)で作られていると思います。スーパーマリオの大ヒットにより、横スクロールのマリオ風アクションが量産されたこの時期としては、十分に個性的で魅力がある。


 東洋や日本を舞台とした作品としては侍とか忍者などはありましたが、農民、花火職人といったところにスポットを当てた点はこの時代としては新しかった。ギャグテイストというか、今でいうゆるキャラみたいなノリも斬新だったと思います。スーパーマリオが40キロバイト、ドラゴンクエストが64キロバイトと、この頃まではまだカセットの容量に制限があって、アーケード版の要素をかなり削除しての移植となった。それもあってク○ゲーの代名詞としても知られていますが、みうら氏がク○ゲーといったのは、たった2人で一揆をするという世界観の馬鹿馬鹿しさを指してのことであり、ゲームバランスが悪くて遊べない意味でのク○ゲーではなく、お馬鹿テイスト、ゆるい世界観と雰囲気を持った愛すべき作品という意味合いの方が強いかなと思います。



参考:Wiki サン電子、いっき、かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次、弥次喜多道中記の項、いっきオンライン公式HP、芸夢亭

散財日記 in 蘇るPC-9801伝説 第2弾

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 ということで、半月ぶりの散財日記兼雑記。最近では、オークションはほとんど使わず、アマゾンで書籍やDVDなんかを買っていることが多い。プレミアの付くようなものだと、オークションで探した方が良いのですが、書籍やDVDだと、アマゾンの方が断然安くて綺麗なものが手に入ります。

蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾・(古本/アスキー書籍編集部) 2,179円

 前々回に入手した蘇るPC-9801伝説 永久保存版の第二弾。蘇るPC-9801伝説が好評だったのか、2004年の第一弾に続いて2007年にアスキーより発売された。この手の書籍は、安くても大体3,000円~くらいからなのですが、これを買ったときには2,000円前半のものが3冊ほど出ていて、どうしようかと迷っていると直ぐなくなるため、とりあえ入手しておくことにした。


 80年代から90年代初めにかけて、国民機として事実上日本のスタンダードPCだったNECのPC-9801シリーズを取り上げたムック本。当時もののゲームがエミュレータとともにCD-ROMに収録されて付いている、この頃に流行ったレトロパソコンのエミュレータ本。当時、7~8,000円程度はした市販のゲームソフトが7本収録されている。後は、PC-9801にまつわる技術的な話やビジネスの話、インタビュー記事などが収められている。


 収録されているゲームは、ウィザードリィの6作目であるWIZARDRY -BANE OF THE COSMIC FORGE-、一世を風靡した戦略シミュレーション大戦略IV、推理物のAVG琥珀色の遺言、伝説的プログラマー、マーク・フリント氏のZONE、ハイウェイスターなど。収録されている数は少なめですが、割と重量級の作品が収められている。


 ビジネス機であるPC-9801のもう一方の側面、アダルトソフトなども蘇るPC-9801桃色伝説として袋とじになっている。ラッキーなことに、廉価なものであったにもかかわらず、袋とじ、CD-ROMとも未開封だった。前作では、技術寄り、ビジネス寄りな内容でしたが、結構ゲームやホビーよりのネタが多くて、紙面の4割ほどは収録ソフトの紹介や攻略記事となっている。PC-98に関係する人物のインタビューも安田 均氏、黒田 幸弘氏、古谷 徹氏など、渋いところを付いている。個人的には、PC誌コンプティークでクロちゃんのRPG千夜一夜を連載していた黒田 幸弘氏のインタービューを持ってきたところが、ツボだった。


 基本的にPC-9801はビジネス機であり、ホビー用途にはPC-8801あるいはシャープのX68000、富士通のFM TOWNSなどが使われることが多かったので、個人的にはあまり PC-9801には、思い入れや思い出が無い。80年代後半から90年代にかけて、パソコンからも離れていたので、80年代の8ビットPCから仕事で必要に迫られて使ったウインドウズにまで一気に飛んでしまっている。特に技術的な記事には、まったく付いていけなかった。


 この本が出ていた当時、電気店の書籍コーナーで見かけて買おうか、どうしようかと迷った思い出がある。その理由は、やはりWIZARDRY -BANE OF THE COSMIC FORGE-のPC-9801版が収録されていること。これは、スーパーファミコンにもウィザードリィVI 禁断の魔筆として移植されており、セガサターンでもウィザードリィ Wizardry 6&7コンプリートとして出ているのだが、オリジナルのIBM PC版からは、かなりアレンジが施されており、オリジナルに忠実なPC-9801版が欲しかった。スーパーファミコン版だと流麗な末弥 純氏のデザインが施されているのだが、オリジナルではどう考えても日本人受けしそうにない、海外製のゲームブックの挿絵のようなキャラデザインだった。しかし、今見るとこちらも捨てがたい味がある。


 これでアスキーより出ていたエミュレータレトロPC本は、PC-8001、PC-6001本を残すのみとなった。今だと、ダウンロード販売がメインになっていますので、このような書籍が発売されることもありませんが、この手の本は書店やパソコンショップの店頭で見かけた時に、凄くときめくんですよね。アスキーとカドカワも一緒になったことだし、またこのような企画をやって欲しいと思います。ちなみに、誌面ではPC-98伝説 第三弾の予告がされており、収録ゲームの希望などが募集されています。結局、それが実現することはありませんでした。


のんきな父さん(アスペクトコミックス)・(古本/アスキー)
おやじの惑星 愛蔵版・(古本/白夜書房) どちらも1円(それぞれ送料250円)

 どちらも漫画家、イラストレーターの桜玉吉氏の本。のんきな父さんはMSXマガジン、アスキーコミックスなどに80年代から90年代にかけて連載されていた四コマ漫画。おやじの惑星の方は、桜玉吉氏の初期短編集で2000年に再販された愛蔵版。前回のMSXマガジン繋がりということで購入。


 MSXマガジンといえばべーしっ君、のんきな父さんを連想するほど、MSXマガジンを読んでいた読者層には有名な作品。桜玉吉氏の実父をモデルとしたらしい荒井注似のお父さんと、お父さんにおちょくられる息子の話。落ちの無いどちらかというとシュールな漫画で、ログインやMSXマガジンなどこの当時のアスキーが発行していた書籍には、このようなシュールな作風のものが多かった。


 おやじの惑星の方は、カラーあり、短編ありの雑多な内容。白夜書房の四コマ漫画誌などに掲載されていたものが集められている。こちらはシュールなんだけど、一般受けもしやすい可愛らしいキャラも登場している。


 のんきな父さんの初出一覧を見ていたら、MSXマガジンの1989年2月号よりとなっています。松下電器産業とソニーが本体・キーボード一体型の低価格機として、30,000円前後のFS-A1とHB-F1というMSX2の普及機を出してMSX規格が黄金期を迎えたのが86年ですから、結構連載開始時期が遅かったことになります。自分が熱心に読んでいた時期は、ザナドゥ、ハイドライドⅡが出た85年~86年頃。のんきな父さんが連載されていた時期には、実際にはもうあまり読んでいなかったのですが、なぜかMSXマガジンというとのんきな父さんを連想してしまうという、不思議なインパクトのあった作品でした。


アーケードゲーマーふぶきORIGINAL(ブロスコミックス)・(古本/エンターブレイン) 1円(送料250円)
アーケードゲーマー ふぶき COLLECTION・(中古/バンダイビジュアル) 1,400円(送料込み)
 
 アーケードゲーマーふぶきは、ケロロ軍曹の吉崎観音氏が1998年~1999年頃に月刊ファミ通Wave、ファミ通ブロス誌上で連載していた漫画。2002年から2003年にかけてアーケードゲーマー ふぶき①~④巻としてOVA化された。アーケードゲーマー ふぶき COLLECTIONは、2006年に発売された①~④巻までの作品を一本にまとめて収録したコレクション版。これ以外にも、バラで発売された①~④巻までをまとめて収納できるBOXと特典DVD1枚をセットにしたアーケードゲーマーふぶき 一撃でクリアー BOXというのが発売されている。


 アーケードゲーマーふぶきのコミックスの方は、アスキーより出版された旧版(Beam comix)を読んでいたのですが、OVA版は今回が初めての視聴。原作では全18話の話を4巻にまとめてあるわけですから、細部が色々と異なっています。原作では、ふぶきと友人の国分寺花子の学校とゲーセンでの日常的な生活を描いた話がメインで、最終話付近で世界ゲーム大会が開かれるという展開になっています。OVA版ではゲーム大会の日本予選にふぶきが参加し、そこから勝ち進んでいく中で原作にも登場したライバルキャラが絡んでいくというようになっています。


 特筆すべきは、セガと日本物産、すがやみつる氏協力の下、実在のゲームがOVA内に登場しているというところ。ベスト・オブ・アーケードゲーマ(世界ゲーム大会)の予選が日本で行われ、最初のバトルは中野サンプラザの壁を使用した特設ステージに日本物産の1980年のアーケードゲーム・クレージークライーマーで勝負をするという展開。しかもその筐体はバンダイのLSIゲーム・クレージークライミングを模したものという、どんだけマニアックなんだよという設定になっています。この後も、ファンタジーゾーン(86)、ムーンクレスタ(80)、トランキライザーガン(80)、バーチャファイター(93)など、実在のゲームを使ってのゲームバトルが繰り広げられます。


 声の出演にも、キーとなる人物に古谷徹氏、藤岡弘、氏などの豪華なキャストがあてられている。アーケードゲーマーふぶきは、ゲームセンターあらしのオマージュ漫画として有名ですが、OVA版では原作に登場したキャラやエピソードなどを上手くストーリの中に盛り込みながら、ラストの方ではオリジナルの展開に変更されている。藤岡弘、氏を起用している点、漫画の連載時期が1998年~1999年だったこと、セガが協力していることなどから、これも当時を知る者にとっては、感涙ものの一種のパロデイ的な展開になっている。


 漫画版は、ケロロの吉崎氏の作品ということで有名ですが、OVA版も出色の出来。作られたのが、もうちょっと後だったら発売元のバンダイとナムコが一緒になっていますので、パックマンやラリーXなどのナムコゲームも登場してきたのかなと思うと、そこだけが惜しい点。4巻まとめたアーケードゲーマー ふぶき COLLECTIONの方は1,000円から、2002年に発売されたオリジナル版は1円~より売られていますので、未視聴の方には一巻だけでもお勧め。


OTACOOL WORLDWIDE OTAKU ROOMS・(古本/壽屋) 55円(送料250円)

 OTACOOL WORLDWIDE OTAKU ROOMSは、日本の文化を海外に紹介するクールジャパンを主宰するダニー・チュー氏のサイト内のコンテンツより書籍化されたもの。これには、日本を始めとして世界中のオタク部屋、コレクター部屋が掲載されている。


 コレクターにも色々あると思いますが、主にアニメやフィギュア関係がメイン。若い人が多いので、レトロゲームのコレクターとかファミコンのコレクターとかは登場しない。きちんと整理されレイアウトされた、お洒落な部屋が多い。


 画像検索で、コレクター部屋とか検索するとこのような部屋を掲載したサイトは数多く出てきますが、書籍としてまとまって読めるというところが利点でしょうか。


 それにしても、いろんな人がいるものだと思わせてくれる一冊。世界はやはり広いですな。


ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書(SE-MOOK)・(古本/スクウェア・エニックス) 940円(送料250円)

 ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書は、ドラゴンクエスト25周年を記念して2011年にスクウェア・エニックスより発売されたドラクエのファンブック。製作は、チャレアベの山下章氏率いるスタジオベントスタッフという豪華な造りとなっている。同じ時期にドラゴンクエスト25thアニバーサリー モンスター大図鑑、 ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III 超みちくさ冒険ガイドなども発売されていた。


 永久保存版ドラゴンクエスト25年の記憶と銘打ってある通り、1986年のドラクエ1からドラクエ9までの作品紹介が収録されている。ドラゴンクエストの歴史を俯瞰するには、これ以外ないといった決定版的なドラクエ世界の参考書。


 鳥山明氏デザインの各キャライラストはもちろんのこと、キャラクター同士の相関関係やモンスター関連、町の住人にいたるまで、こまかく解説されている。


 裏パッケージにはロゴデザインが並べられ、各作品のロゴの遍歴が分かる。なにか歴史を感じる作り。


 1~9までの作品紹介の合間には、ドラクエが発売された時代の世相が解説され、物語の歴史、ゲームシステムの歴史、モンスターの歴史、道具の歴史、呪文の歴史、特技の歴史、職業の歴史、寄り道の歴史、裏技の歴史などを解説したドラゴンクエストシリーズ研究というコラムが挟み込まれている。移植作品や関連の玩具など、関連作品のライブラリーも収められ、まさにドラクエ百科と呼ぶにふさわしい作りになっている。


 ぱっと見、薄い攻略本に見えるのですが、450ページもあるという分厚い本。収められた情報量が膨大で、写真も字も細かいので一度に読んでしまうことはほぼ不可能で、なかなか読み応えあります。


 昔はドラクエ懸命にやったけど、今の新作はやってないなあというような人が、何か一冊だけドラクエ関連の本を買うとしたら、まさに最適な一冊。一応攻略の手順を記したチャートは載っていますが、攻略本ではないので広く浅くというような感じでしょうか。ゲーム攻略本ではなく、読み物として。


 帯付きの綺麗なものが940円ほどであったので買ってみました。新品でも1,700円程度とそう高くないので、内容を考えるとなかなかお得。ドラクエ関連の書籍は数多く出版されていますが、どれか一冊というのなら手元に置いておきたい一冊だと思います。ドラゴンクエスト25thアニバーサリー モンスター大図鑑とそろえて入手しておけば、より完璧といえるでしょう。


DVD 紅の豚・(中古/スタジオジブリ) 830円(送料350円)

 紅の豚はスタジオジブリ製作のアニメーション映画。監督は宮崎駿監督で1992年に発表された。ということで、宮崎駿監督関連のDVDを安く探してきましたが、何とかやすく買えるのはここまでくらいでしょうか。特に人気が高い、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女の宅急便、もののけ姫だと、どうしても3,000円~前後になってしまいます。


 元々は、月刊誌モデルグラフィックスに連載されていた宮崎駿の雑想ノートの中の飛行艇時代が原作。子供向けにアニメーションを作ることを自分に課してきた宮崎監督が、自分のために作った趣味的な作品として知られている。


 物語は、1929年頃のイタリアが舞台。かってはイタリア軍のエースとして知られ、今では魔法により豚の姿となってしまったポルコは、空賊を退治する賞金稼ぎとして生計を立てていた。そこで、空賊たちは用心棒としてアメリカ人のカーチスを雇い入れる。愛艇のエンジン整備のためミラノに向かって飛んでいたポルコは、カーチスと遭遇し撃墜されてしまうが・・・。


 当時見たときには、ナウシカやラピュタと比べてストーリー的、盛り上がり的にちょっと物足りないかなという印象でした。少なくとも、ジブリ映画として一番好きな作品ではなかった。宮崎監督は飛行機好きなことで有名で、この映画に出てくるような飛行艇も欲しいとインタビューで答えている。但し、それはこの映画に出てくるような秘密の隠れ家とセットでなければならないとのこと。モデルグラフィックス誌上で、同じ趣味を持った同好の士に向けて好きなことをやっていく中で生まれた作品なので、そういう秘密の隠れ家でこっそりと好きなことをして過ごすとことが、監督のやりたいと、自分の趣味の映画に走ってしまったと言われる所以なのかも。舞台となった地中海の秘密の隠れ家は、まさに地上の楽園、天国みたいな場所で、このような秘密の場所で人生の休暇のような時間を過ごすのは、確かに夢の映画なのだと理解できる。年をとってくると良さが分かる作品なのかもしれません。


 ということで、休みの日や休みの前日に見るのにふさわしい映画。また詳しく調べて、ネタとして紹介します。

ヒーローバンク貯金箱・バンダイ

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 こちらは、2011年にバンダイより発売されたヒーローバンク。1970年頃にデパートの屋上や遊園地、商店街の店頭などに置かれていた、コインを入れると数分間動く乗り物遊具を貯金箱化したもの。


 このヒーローバンクは、自宅やオフィスの机の上に置いて、コインを入れるとゆらゆら動く卓上のインテリアや実用性のある貯金箱としての使い方を想定していたらしい。対象年齢は、30代から40代の男性。アニバーサリーイヤー(2011年の発売当時)として、45周年のウルトラマン、40周年の仮面ライダー、35作品目となる戦隊ものの秘密戦隊ゴレンジャーの3種が発売された。発売当時の価格は、税込み3,150円だった。


 こちらは、ヒーローバンクの仮面ライダー1号。残念ながら、ウルトラマンは未所有。やはりウルトラマンは、このような遊具を懐かしいと感じる世代に根強い人気があるのか、ものがあってもプレミア的な価格が付けられている。仮面ライダーとゴレンジャーは、アマゾンやオークションで1,000~3,000円程度で売られています。


 ギミックは単純で、コインを入れると本体から伸びた軸に取り付けられた人形が、数十秒間ゆらゆらと前後に動くというもの。1円と500円玉は使えず、10円でも最大20枚までと、貯金箱としての機能はあくまでもおまけといった感じ。


 デパートの屋上や遊戯施設で、10円入れるとゆらゆらと動いたあの感覚を味わってもらおうという、レトロ感覚な雑貨というほうが近いでしょうか。このようなレトロな貯金箱は、コナミが2007年にピカデリーサーカス筐体を貯金箱にし、2009年にはタカラトミーがスペースインベーダー筐体を貯金箱にして、バンダイ自身も2010年に10円をはじく新幹線ゲームを貯金箱化した駄菓子屋ゲーム貯金箱を発売していた。そのような一連の懐かしいゲーム筐体型貯金箱のひとつとして考えてよいでしょう。


 パッケージを開けたところ。透明なプラケースに梱包されている。ちなみに説明書や解説書の類はなし。まあ箱裏の説明だけで、十分に間に合うほど単純な玩具と言えそう。


 造形は、流石バンダイということで、実際の仮面ライダーではなく、あくまでも遊具の仮面ライダーを再現している。ちなみにこの遊具は電動ライド、ムーバーと言うそうで、ウルトラマンや仮面ライダーなどヒーローブームの起こった、70年代を中心に製造され、大量に出回ったらしい。遊園地やデパートの遊戯施設だけではなく、玩具店や文具店、薬局、電気屋など一般商店の店頭にまで置かれるほどだったらしい。やはり一番人気はウルトラマンのようで、とにかく子供が多かった時代ですね。


 ちなみに本物は足を広げたポーズをとっているので、完全再現を狙ったというわけでもないみたい。仮面ライダーは1号、2号とあるし放送時期も長かったのでバージョン違いがあるかもしれませんが、雰囲気はよく出ていると思う。


 このような遊具は、放送が終わりブームが去ってからも長らく遊戯施設の片隅に置かれていたので、なんかどっかで見た事あるなあという印象。そういった意味では、直撃世代ではなくとも、懐かしさを感じるかもしれません。


 こちらは、現在までシリーズが続き、アメリカに輸出されてパワーレンジャーというシリーズまで生んでしまったスーパー戦隊シリーズの元祖ゴレンジャー。現在2016年時点では、なんと40戦隊を数える。スーパー戦隊シリーズは東映のオリジナル作品ですが、第1作目の秘密戦隊ゴレンジャーと2作目のジャッカー電撃隊は石ノ森章太郎氏の手によるもの。その後、マーベル・コミック社と東映の業務提携によりスパイダーマン、バトルフィーバーJが製作され、戦隊+巨大ロボという基本のフォーマットが完成した。


 ゴレンジャーのリーダー、アカレンジャーを再現。戦隊もののリーダーはレッドというお約束を生み出した。


 ゴレンジャーのムーバー、電動ライドの画像は見つけられなかったので、実際に作られたかどうか、正確に再現してあるのかどうかはわからない。ムーバーを紹介しているページは限られているし、当時ものの写真や実物が残っているというのもかなり微妙でしょう。ゴレンジャーの当時の人気から考えて、おそらく実際にあったとは思いますが。


 ムーバーが作られたブームが71年~74年くらいということですから、75年~77年放送のゴレンジャーは、ブーム期には少し遅れています。ブーム期の以降もガンダムやドラえもん、セーラームーンなど時代に合わせてこのムーバーは作り続けられています。バンダイナムコゲームスとして、後にバンダイと一緒になったナムコも作っていたんですね。それは置いておいてもヒーローバンク版ゴレンジャーは、かなり出来がいいと思います。


 個人的には、ムーバーに乗った記憶というのはほとんどありません。うちの親は、20円~100円入れて数分間動くだけという乗り物に、お金を出すことはなかった。デパートの遊技場や遊園地の遊戯コーナーに行くのも、お目当てはビデオゲームだったので、このような遊具は片隅に置いてある古い機械でしかなかった。そうであっても、どこの遊園地にもデパートの遊技場にも必ず置いてありましたし、そういった施設には欠かせない風景のひとつではあったので、やはりどこかノスタルジックな気分は感じます。このような遊具に乗れる幼児の頃に乗れなかったので、よけいにそう感じるのかも。もっとも,
公園にある動物の形をした動かない遊具にまたがって泣いている写真(怖かったらしい)が残っているので、乗る気もなかったのかもしれませんが。



参考:Wikiスーパー戦隊シリーズ、ゴレンジャー、石ノ森章太郎氏の項、バンダイ ヒーローバンク公式HP、光跡 巨大ヒーロー自販機の跡、kimcafe Kiddie Rides、ミドルエッジ あの頃ナウ、ノスタル爺の懐かし玉手箱、中川翔子公式ブログ、帰ってきた坂井百貨店座間支店

遊園地の記憶・アルバトロス株式会社

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 こちらは、2010年にアルバトロス株式会社より発売されたDVD遊園地の記憶。巨大な遊園地からデパートの屋上遊園地まで、2010年の時点で現存する遊園地を収録している。遊園地とはいっても、ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンのようなメジャーなところは収録しておらず、昔どこかで訪れたようなノスタルジーを誘うところがメインになっている。


 遊園地の宣伝やガイドではなく、実際に観覧車やメリーゴーランドなどの遊具にカメラが乗り込み、記憶の中の遊園地をバーチャル体験できるというような作り。そのため、現存する遊園地ではあっても、どこか儚げでどこか寂しい感じが漂っている。収録のため、平日に遊具を動かしたのか、ほとんど観客の姿がない遊園地ということも、それに拍車をかけている。


 収録されているのは、よみうりランド、桐生が岡遊園地、大宮公園児童スポーツランド、おやまゆうえんハーヴェストウォーク、小田原城址公園こども遊園地、あらかわ遊園、丸広百貨店わんぱくランド、蒲田東急プラザ プラザランド、浅草花やしき、上野こども遊園地、富士急ハイランド、小山ゆうえんち、谷津遊園、るなぱあくなど、関東周辺がメイン。現存するところ以外にも閉園してしまった遊園地の資料も収録されている。蒲田東急プラザ プラザランドと丸広百貨店わんぱくランドは、デパートの屋上遊園地。蒲田東急プラザ プラザランドは、2014年3月に閉店となり閉鎖される予定だったそうだが、屋上の観覧車はランドマークとして残されたみたい。丸広百貨店わんぱくランドは、素晴らしいことに現在でも健在。


 ライナーノーツには、2005年に閉園した今は無き小山ゆうえんちの貴重資料も特典として収録と謳われており、桜金造氏のTVCMも収録されている。ちなみに現在では、おやまゆうえんハーヴェストウォークとしてショッピングモールになっているらしい。


 観覧車を模したようなデザイン。


 映像は綺麗なのですが、平日の人のいない時間帯を狙ったのか、休園日に取材したのか、ほとんど人がいない無人の遊園地を撮影しているため、どこかおぼろげで、まるで夢の中、記憶の中の遊園地を見ているかのよう。肖像権などの問題があるからでしょうが、これが幻想的で郷愁を誘う意外な効果を上げている。


 外観からだけでなく、このように実際に乗り物に乗り込んで、遊具をバーチャル体験させてくれる。


 一日遊んで日が暮れて。ディズニーランドではこれからでしょうが、こういった遊園地では閉園の時間。楽しく遊んだ遊具たちは電気を落とされて、お客さんが来るのを明日まで待っていてくれる。


 題材として華があるためか、ゲームにもよく遊園地は登場します。代表的なものといえば、アトラクションを設置して遊園地の経営を行う1995年に発表されたテーマパークシリーズ。製作は、ポピュラスシリーズのピーター・モリニュー氏。大ヒットとなったときめきメモリアルにも、遊園地でデートするシーンがあったり、ファイナルファンタジー7では実際にミニゲームで遊べる仮想の遊園地をゲーム内に作り込んでしまうほどだった。


 こちらは、2015年に辰巳出版より発売された、デパートの屋上や遊園地の遊戯コーナーに設置してあった10円ゲームやエレメカを扱った日本懐かし10円ゲーム大全。こういったアナログなゲームも遊園地には欠かせないものでした。


 少子化の影響でこのようなものが置いてある場所も段々と減ってきているそう。デパートの屋上遊園地などは、もう絶滅寸前といっても良いくらい。昔は子供が多かったので、こういう場所は活気があって、集客の意味でも確かに存在する理由があった。今だと、大人が懐かしんで訪れる方が多いくらいなのかも知れません。


 前回、ネタとしてやった電動ライド、ムーバー。これも遊園地の風景には欠かせないものだった。


 このような遊具のルーツはどこから来ているのかはわかりませんが、群馬県前橋市のるなぱあくに置いてある電動木馬は1954年製で、2007年に国の登録有形文化財に登録されているそうです。木製の木馬だと紀元前5世紀頃、回転木馬(メリーゴーランド)だと、1860年頃まで遡れるようです。遊園地自体は、遊園地に類似する施設がデンマークで1583年、ロンドンで1661年にオープンしているそうです。かなり、昔から存在しているのですね。


 日本近代詩の父と呼ばれる偉大な詩人、萩原朔太郎の作品の中に遊園地(るなぱあく)にてという詩があります。一部抜粋します。

遊園地(るなぱあく)にて

遊園地(るなぱあく)の午後なりき
廻転木馬の目まぐるしく
艶めく紅のごむ風船
群集の上を飛び行けり。

今日の日曜を此所に來りて
われら模擬飛行機の座席に乘れど
側へに思惟するものは寂しきなり。
なになれば君が瞳孔(ひとみ)に
やさしき憂愁をたたへ給ふか。

見よこの飛翔する空の向うに
一つの地平は高く揚り また傾き 低く沈み行かんとす。

明るき四月の外光の中
嬉嬉たる群集の中に混りて
ふたり模擬飛行機の座席に乘れど
君の圓舞曲(わるつ)は遠くして
側へに思惟するものは寂しきなり。

 朔太郎は群馬県前橋市の出身なため、前橋市のるなぱあくは、この詩から名前を採っているそうです。この詩の中に歌われているのは、浅草にあった遊園地なのだとか。この詩が収録されている氷島は1934年(昭和9年)詩人が48歳の時に刊行され、遊園地(るなぱあく)にては昭和6年詩人が45歳の時に発表されている。浅草のルナパークは1911年(明治44年)に閉園されており、詩人は1929年(昭和4年)に家庭破綻により娘二人を連れて一旦前橋の実家に帰っている。すでに存在していない遊園地で、やさしい憂いをたたえた瞳で詩人を見つめていた人は誰だったのでしょう。年代、時代などは関係なく、いつの時代であっても遊園地とは郷愁を誘う場所なのかも知れませんね。


 それにしてもいろんなDVDがあるものだなと思わせてくれる一本。なかなか目の付け所がすごい企画だと思います。ぜひデパートの屋上の記憶だとか、駄菓子屋の記憶だとか、ドライブインの記憶だとかをやって欲しいと思います。

参考:Wiki 遊園地、木馬、回転木馬(メリーゴーランド)、テーマパーク(ゲーム)、ピーター・モリニュー、小山ゆうえんち、丸広百貨店川越店、萩原朔太郎、るなぱあくの項、東急プラザ/屋上かまたえん公式HP、日本懐かし10円ゲーム大全、萩原朔太郎 遊園地(るなぱあく)にて

スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク・タカラトミー/タイトー

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 これは、タカラトミーより2009年に発売されたスペースインベーダー ゲーム筐体型バンク。1978年にタイトーより発売されて大ブームを巻き起こしたスペースインベーダーのテーブル型筐体を1/6スケールで再現して、そこに貯金箱の機能を付けたトイ貯金箱。


 この貯金箱のコンセプトは、スペースインベーダーのテーブル筐体の外観を、本体正面のコントロールパネルや画面の左右に貼られていたゲームの説明書など、1/6サイズでほぼ忠実に再現し、当時の懐かしいレトロな雰囲気を漂わせるインテリアトイとして楽しめるデザインとしたもの。発売当時の価格は、5,775円。実売価格2,980円~3,980円位で、全国のトイザらスなどの玩具店やインテリア雑貨店、ドンキホーテなどで販売されていた。


 タイトー協力の下、インパネやインストカードなど、そのままのイメージで再現している。それだけでなく、コインを投入しコントロールパネルの発射ボタン、左右移動レバーを操作して、液晶画面でインベーダーゲームが遊べるようになっている。その上、あのインベーダー独特の電子音まで再現してある。


 ということで、なかなかマニアの心をくすぐる仕様となっており、発売当時はかなりの話題となった。使用可能なコインは、1円硬貨・5円硬貨・10円硬貨・50円硬貨・100円硬貨が投入可能で、メーカ推奨は100円硬貨となっている。メインターゲットは20代~40代の男性で、年間5万個の出荷を目標として発売されていた。


 パッケージを開けたところ。取り扱い説明書と当時のインベーダー筐体に貼られていたオーバーレイを、カラーフィルムで再現したものが入っている。


 こちらが本体。想像するより小さいし、プラスチック部品がほとんどで構成されているので思ったより軽い。


 この貯金箱の一番の売りである筐体の再現性はなかなかのもの。実際に硬貨を入れる貯金箱なので、コイン投入口の周辺などは再現されていないが、イメージを崩さないように上手にデザインに溶け込ませてある。過去には食玩でアーケード筐体を再現したもの①があり、今現在でもハングオンなどのアーケード筐体のプラモデル等はありますが、貯金箱とゲームという2つのギミックが破綻なく組み込まれている点で、他のものよりも優れている。2007年にはコナミがピカデリーサーカス筐体貯金箱、2010年にはバンダイが駄菓子屋ゲーム貯金箱、2011年に電動ライドを貯金箱にしたヒーローバンクを発売しており、それら一連のレトロ筐体型貯金箱の流れにあるものだと思います。


 ただ、テーブルの天板のあたりが艶があり、透明感のあるプラスチックで作られているため、指紋やほこりが付きやすく小傷が入りやすい。ここがガラス製であったならば質感も上がり、玩具臭さも抑えられて、より本物感が出ただろうと思われる。


 電池を入れたりお金を取り出すのは、テーブルの足を外して筐体の下側からなのですが、筐体の足もプラスチック製でポロポロとれて少し興ざめする。ここがアルミであったなら、質感、重量感も出て良かっただろうに。大人向けのインテリアトイと考えた場合の質感はいまひとつ。


 これが発売された時、一番不満が出たのがゲーム部分が、昔のゲームウォッチみたいなセグメント表示の液晶だったこと。カラー液晶モニターではなく、あらかじめプリントされたパターンに沿ってゲームが動くようになっている。これによって、インベーダーがトーチカの上までしか降りてこず、そこを最終ラインとして往復する仕様となっており、ゲーム性まで変わってしまっていた。タイトーの協力を仰いで、ここまでやったなら、一番肝心のゲーム部分の再現に力を注いで欲しかった。貯金箱部分はいらないので、この筐体に液晶モニターを付け、パソコンと接続できるようにしてくれた方が、より広がりが出ただろうと思う。今はこのような自作キットも出ているので、技術のある人ならばそういう改造のベースとしても、使えるのでしょうが。


 貯金箱の機能を付けた5,000円~程度のトイなので、そこまで求めるのは無理という気もするが、2015年に発売されていたこちらのゲーム機では、小さな液晶モニターに108種のゲームを収録して、(UFOキャッチャーの景品にもなっていたので)800円程度の価格でこの機能を実現している。2009年と2015年では、液晶モニターの原価なども違うだろうし、中華製のパチ機ときちんとライセンスを取った国内正規品の違いということもわかるが、ここはもう少し頑張って欲しかった部分だろう。


 とはいうものの、あのインベーダーブームの最中に指をくわえて家庭用インベーダーゲームを夢見ていた世代にとっては、まさに夢の商品。インベーダーが1匹~2匹しか登場しないゲーム機がほとんどだったり、最下段の一列しか表示されないテレビゲームなど、インベーダーゲームをまともに再現したものはなかった。加えて子供は、ゲームセンターやゲーム喫茶などには行けるはずもないので、ゲームセンターあらしを見て想像するよりなかった。


 しばらくすると、インベーダーのパチものが大量に登場し、駄菓子屋やデパートの遊戯コーナーなどでも10円~20円ゲームとして、遊べるようになるのですが、それでもタイトーの純正筐体は憧れだった。特にインベーダーのイラストが書かれ、月面のオーバーレイの入ったモニターにインベーダーが浮かび上がったアップライト筐体はかっこよかった。どうせ作るなら、このアップライト筐体も作って欲しかった。こちらだと、海外にも売れただろうにと思う。


 とはいうもの、インベーダーの筐体をここまで忠実に再現したトイですから、根強い人気はあってオークション、アマゾンなどでも動きは早いです。新品で売られていた当時は、売れ残ってクリアランスされていたり、雑貨店の棚に積まれていたりしましたが、それもいつの間にかなくなってしまった。しばらくは、プレミア価格が付いて売られていたのですが再生産がされたようで、昨年あたりはアマゾンにも再入荷して安くなっていた。今は、再生産分もなくなってじわじわと値を上げているような状況になっています。この形に思い入れのある方は、安く見かけた時には入手しておいても良いのではないでしょうか。



参考:タカラトミー 商品リリース 筐体型貯金箱『スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク』3月26日新発売!2009年03月05日、スペースインベーダー35周年記念サイト/タイトー、食玩魂、Impress Watch AKB PC HOTLINE!、ゲームセンターあらし/すがやみつる・小学館、8bit年代記/ゾルゲ市蔵・マイクロマガジン社

テーマパーク theme PARK・エレクトロニック・アーツ

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 テーマパーク theme PARKは、1995年にエレクトロニック・アーツより発売された経営型のシミュレーションゲーム。開発は、ピーター・モリニュー氏が在籍していた当時の英国のブルフロッグ社。


 箱庭(ミニスケープ)ゲーム、ゴッドゲームの元祖と言われるポピュラスの開発者ピーター・モリニュー氏の手によるもの。プレイヤーはテーマパークのオーナーとなり、パーク内に道路、標識、樹木、ショップや遊具を設置したり、メカニック、清掃員、ガードマン、マスコット(着ぐるみ)などスタッフを雇って、遊園地の運営をする。遊具には耐久性のパラメーターがあるため、メカニックを雇って定期的にメンテナンスする必要があり、お客が来ると園内にゴミが散らかるため、定期的に清掃をする必要がある。時折来るガラの悪い客には、ガードマンを雇うことで対処する。プレイヤーは、お客からの様々な要望、クレームなどを聞きながら、お客の満足度を上げることによって、人気のテーマパークを作っていくというのが主な流れになる。


 こちらは、1997年に発売された第二弾の新テーマパーク。株式投資や経営戦略など、様々な要素が付加された。


 2000年に発売されたテーマパーク ワールド。これ以降もテーマパーク2001、(株)テーマパーク、テーマパークDSなど、続編が発売された。これらが好評だったのか、テーマシリーズは病院が舞台のテーマホスピタル、水族館が舞台のテーマアクアリウムなどへと発展した。


 箱庭世界にやってくるお客さんは、ひとりひとりが様々なニーズを持っており、それらはふきだしの形で表現される。トイレを設置し忘れると、トイレに行きたいお客が右往左往することになるし、みやげ物が欲しい、食事や飲み物が欲しい、園内が汚いなど、ちょこまかと様々な要望が表現される。経営戦略面としては、ハンバーガーショップのポテトの塩加減や飲み物の氷の量まで設定でき、ポテトの塩加減を強くすると飲み物が売れるという、経営者は普通しないだろうという細かいことまで設定することが出来る。


 アトラクションには実際に乗ることが可能で、ジェットコースターやゴーカートなどは、自分でコースを設計することも可能。自分が作ったテーマーパーク内を実際に歩き回れるということが、このゲームの売りのひとつだった。


 このテーマパークのヒットを受けて、プレイステーション1の時代には、このような箱庭型の経営シミュレーションがとても流行った。こちらは、1994年とテーマパークより一足先に日本で作られたザ・タワー The Tower。高層ビルを経営、運営する。賞を受賞するなど、海外でも好評だった。


 シリーズ化された有名なところでは、コンビニを経営するザ・コンビニ、ファミレスを経営するザ・ファミレス。他にもゲームメーカーを経営して、ゲームを開発するザ・ゲームメーカー 売れ売れ100万本げっとだぜ!、ゲームセンターを経営するできるゲームセンター、ハンバーガーショップをモチーフにして、様々なハンバーガーを開発するバーガーバーガー、学校を運営する学校をつくろう!!、ホテルを経営するハッピーホテル、変り種としては、悪の首領となって秘密基地を運営するAZITOなどがあった。


 こちらも変り種。罠やモンスターを設置してダンジョンに訪れる勇者を撃退するという、ダンジョンの運営をテーマにした経営シミュレーション・ダンジョンキーパー。こちらも開発元は、ピーター・モリニュー氏率いるブルフロッグ社。ダンジョンキーパー2も発売された。


 このゲーム、最初は面白いのですが、やることが同じなためだんだんとマンネリ化してしまうという欠点があります。一応、ゲームの目標はあるのですが、エンディングを目指すより、自分の遊園地を好きなだけちまちまと作り続けるという遊び方の方が楽しい。この時期としてはとても新しい斬新なゲームであり、遊園地を運営するという設定も夢があって楽しかった。2頭身のちょこまかしたキャラが、ミニチュアのような箱庭世界を行き来するというところを眺めているだけでも楽しくて、似たようなタイプの箱庭経営シュミレーションが続々と作られるなど、実に日本人の好みにマッチしたゲームだったように思います。


 プレイステーション1、セガ サターンの時期には、このような新しいタイプのゲームや実験的なゲームが次々と発売されて楽しかった。日本で作られたのゲームが世界シェアの7割を占めていたという日本製ゲームが世界を席巻した時代でもありました。個人的には、8ビットPCやファミコンの時代と同じくらいゲームが楽しかった。フランチャイズや個人のゲームショップが全盛期だったのも、この時代でした。ゲームに関しては、もうこのような時代はやってこないんでしょうね。ということで、箱庭経営シミュレーションの元祖、テーマパーク theme PARKでした。



Wiki テーマパーク(ゲーム)、ピーター・モリニュー、ブルフロッグ、ザ・タワー、ダンジョンキーパー、経営シミュレーションゲーム、ミニスケープの項

散財日記 in ファミコンとその時代

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 ということで、前回よりちょっと間が空いての久々の散財日記です。4月5月は税金やらなにやらで何かと物入りのため、安いDVDと書籍のみと散財もセーブ気味。アマゾンのカートには後で買うリストが溜まっていきます。

ファミコンとその時代・(古本/NTT出版) 1,190円(+送料250円)

 ファミコンとその時代は、2013年のファミコン生誕30周年の節目にNTT出版より発売されたファミコン本。この本の一番の売りは、シャープから任天堂に移ってハードの設計を担当された上村雅之氏が直接書かれた一冊であること。京都の立命館大学がコンピューターゲームの情報収集、データベース化を目的としたゲームアーカイブプロジェクトというものを行っており、その一環として書かれたもの。執筆者も立命館大学の先生たち。


 いわゆる攻略本や懐古本としてのファミコン本などとは異なり、ファミコンが生まれてきた時代背景、時代に与えた影響などを記した、学術書みたいな作りになっている。コンピュータやコンピュータゲーム史が学問の対象となる時代がやってきているんですね。


 そういうつくりの本のため、ファミコンソフトなどの紹介は基本的になし。2部構成になっており、第1部はテレビゲームの誕生と題して、ファミコンが生まれてきた時代背景を世界初の家庭用テレビゲーム・オデッセイやATARI社のPONGの時代から、アタリショックを経て、日本での電子ゲームやゲームウォッチのブームまでを紹介しつつ紐解いていく。第2部に入って、ようやくファミコンの開発史となる。


 欄外には参考文献も明記されていて、まったく専門書みたいな作り。大学でもテキストとして、使われているんじゃないでしょうか。こういう教科書なら、眠くならないでしょうし、講義も楽しいでしょうね。そのような夢のような講義を受けてみたかった。


 写真は、巻頭に少しとモノクロの小さなものがあるだけで、ほとんど文字だけで構成されている。


 図表や参考文献など、このような感じのお堅い本。このようなゲーム史を扱った書籍としては、2005年に発売された“それは「ポン」から始まった-アーケードTVゲームの成り立ち”が有名。この本は長らくプレミア価格で売られていたのだけれど、2015年に再販されたようで、現在では普通に定価で買うことが出来る。もっと古い本としては、1988年のテレビゲーム―電視遊戯大全が有名。こちらは、再販される見込みが薄いため、とんでもないプレミア価格が付いている。1994年には電視遊戯時代―テレビゲームの現在として、続編も書かれている。


 この本も定価2,808円と決して安い書籍ではないのですが、帯付きのほぼ新品が1,200円程度で出ていたので買ってみた。とにかく、ファミコンの開発をされた当事者が書かれていますので、資料としても一級品でその価値は高い。NHKの電子立国、新電子立国とかが好きだった方にもお勧め。幼少期や少年期にファミコンの時代を経験して、ファミコン好きを自認する方ならば、とりあえずもっておきたい一冊だと言えると思います。


おもちゃのすぎやま―小さな町の昭和のおもちゃ屋/斎藤 巧一郎・(新品/有峰書店新社) 1,300円

 おもちゃのすぎやま―小さな町の昭和のおもちゃ屋は、有峰書店新社より2013年に発売された写真集。カメラマン斎藤 巧一郎氏の作品で、東京都練馬区桜台で2012年まで57年間営業していたおもちゃのすぎやまという小さな玩具店の日常から閉店までの一年間を追ったもの。


 個人の玩具店は、すでに80年代頃から姿を消し始めていたように思います。電子ゲームやファミコンのブームでそれまでプラモデル、人形などの素朴なおもちゃを扱ってきたお店が対応できなくなり、90年代に入るとアメリカからの外圧で大店法が改正されて、米資本の大型店トイザらスが日本各地に進出して行った。その後、2000年代には少子化の影響もあってか、おもちゃのバンバンやハローマックなどの大手資本によるチェーン店が姿を消し、個人の玩具屋さんというのは大変難しい時代になっている。専門の工具や細かな品揃えで固定客を掴んでいる模型店などは、まだちらほら残っていますが、店主の高齢化など跡継ぎがいないことから、そちらも少しずつ減ってきています。


 そんな中、2012年まで個人の玩具屋さんを守り抜いた店主の記録と、そこに通った(かっての)子供たちの記憶が写真集の中に封じ込められています。昔は、学校の近くに駄菓子屋や文房具店と兼務している店があったり、ビデオゲーム全盛の頃には駄菓子屋にゲームが入って駄菓子屋ゲームセンターになったり、ファミコン全盛期になると中古ファミコンソフトを扱いだしてファミコンショップへと鞍替えしたりと、そんな多くの人の記憶に残っているだろう、それぞれの思い出の中の玩具店の残像を見ることが出来ます。


 店が閉店するということで、商店街の有志が集まり、この写真集が作られたみたいです。東京のど真ん中で、57年間個人のお店を守り抜いた店主(おばあちゃん)の姿に、なにかすごく人生を感じてしまう一冊。


バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー・ボックスセット・(中古/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン) 1,170円(+送料350円)

 バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー・ボックスセットは、2003年にユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンより発売されたバック・トゥ・ザ・フューチャーのDVDセット。定価だと10,000円ほどして、ブックオフなどでは2,980円~3,980円くらいで売られていたと思います。バック・トゥ・ザ・フューチャーのセットは、バック・トゥ・ザ・フューチャー DVDコレクターズBOXとして新しいバージョンが発売されており、旧版のBOXセットが1,000円台になっていたため購入。


 バック・トゥ・ザ・フューチャーは、1985年に公開され1990年までに3部作が作られたいわずと知れたタイムパラドックスものの金字塔。好きな映画ベスト10などのランキングでは、常に上位に入る作品。1,000円ちょいと廉価でしたが、ブックレットも付いており綺麗なものだった。3枚組みで、それぞれにメイキングや未公開シーン、NG集などの特典映像などを収録している。


 製作はスピルバーグで、監督はロバートゼメキス。主演は、マーティ役のマイケル・J・フォックスとエメット・ブラウン博士(ドク)役のクリストファー・ロイド。その後、マイケル・J・フォックス氏が30歳の若さでパーキンソン病にかかり闘病生活に入ったことでも話題となった。バック・トゥ・ザ・フューチャー PART4の製作が何度も噂されては立ち消えとなり、2015年には、トヨタのCM内でマイケル・J・フォックス氏とクリストファー・ロイド氏の出演により、当時予想されていたものが、どれほど実現したかという短編、長編映像が公開された。


 とにかく明るくて楽しい作品。脚本の完成度がやたらと高い作品という印象。この作品とスターウォーズ3部作、インディアナジョーンズ3部作は、80年代のみならずSF映画を代表するトリロジーだと思います。


ルパン三世 - カリオストロの城 [DVD]・(中古/スタジオジブリ) 1,180円(+送料350円)

 ルパン三世 - カリオストロの城は、1979年に公開された劇場用ルパン三世の第2作目。宮崎駿氏の初監督作品でもある。スタジオジブリが出来る前の作品ですが、後にジブリがいっぱいコレクションにも収録された。何度もVHS、DVD化されており、これもバージョンによっては宮崎駿監督作品としてはなんとか安く入手できる。


 今では名作として認知されていますが、公開当時は宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999など宇宙を舞台とした作品が流行っていたため、劇場に観客が入らず、宮崎監督はしばらく劇場用作品が作れない事態となった。当時、徳間書店のアニメージュ編集部にいた鈴木敏夫氏の勧めで、アニメージュ誌上で漫画版のナウシカを連載するようになり、そこから鈴木氏との付き合いが始まり、スタジオジブリが誕生する契機となった。


 79年当時は、この映画の存在自体を知らなかったよう思います。80年代に入るとアニメージュ誌上で何度も取り上げられたり、テレビ放映が行われたことで再評価が高まってゆき、パソコンやファミコン用のゲームとしてゲーム化もされるようになっていた。宮崎監督の名も一般にはまだあまり知られていなかったと思いますが、すでにコアなアニメファンの間では知名度、評価とも高まっていた。


 90年代頃にテレビやVHS版で見たきりだったのですが、改めて見直してみると、やはり凄い完成度。当時の劇場用アニメ映画としては破格の5億円という制作費で作られたが、その後のジブリ映画の水準からすると一桁ほど少ない費用であり、製作期間が足りなくてたった4ヶ月ほどの突貫工事で作られたとは思えない完成度を誇る作品だと思います。


天空の城ラピュタ [DVD]・(中古/スタジオジブリ) 1,388円(+送料350円)

 天空の城ラピュタは、1986年に公開された宮崎駿監督の劇場用アニメーション映画。宮崎監督にとってはオリジナルの劇場用作品の第2作目であり、スタジオジブリ作品の第1作目。宮崎監督の初期の作品としては、ナウシカ、トトロと並んで1、2位を争うほど人気が高い作品だと思います。ジブリがいっぱいコレクションは新版が発売されており、旧版のこちらであればなんとかこのくらいの金額で入手できる。


 今では、テレビで放送のたびにパルス祭りが開かれるなど人気の高い作品ですが、公開当時は興行収入約11.6億円、配給収入5億8,300万円と、宮崎監督のジブリ作品の中でも振るわなかった。ナウシカは、松本隆、細野晴臣という豪華な布陣によりテーマソングが作られて、安田成美さんがテレビ番組でも歌っため、アニメを知らない一般層にも作品を知る機会があったのですが、こちらはアニメファンでない一般層にはあまり知られていなかった。後のテレビ放送やビデオ化によって、徐々にその知名度が浸透していった。


 宮崎監督の映画は、もののけ姫のようにテーマを持っていることが多かったり、トトロや千尋、ポニョなど子供向けに作られることも多いため、単純明快な冒険映画ということで、監督の作品の中でも一番好きと上げる人も多い作品。30年前の映画とは思えない完成度で、今見ても全く古くなっていないところが凄い。


 個人的には、劇場公開時には知らなくて、後に地上波かビデオ版で見たと思います。見たときの感想は、未来少年コナンの世界がより広がりを見せて、さらに発展したものという印象でした。当時、インディ・ジョーズシリーズが好きでしたので、古代の遺跡を舞台にした冒険活劇ということにもロマンを感じた。更には、主人公パズーが暮らす町並みや親方、町の人の様子にどこかしらアルプスの少女ハイジの世界観を感じて、懐かしいと思った。


 ということで、宮崎監督の作品としても、日本で作られたアニメーション映画としても、冒険活劇ものの映画として見ても、完成度が高く、上位に入ってくる作品だと思います。


がんばっていきまっしょい [DVD]・(中古/ポニーキャニオン) 1円(+送料350円)

 がんばっていきまっしょいは、1998年に公開された田中麗奈さん主演の青春映画。監督は磯村一路監督、製作はShall we ダンス?の周防正行氏。1996年に発表された同名の小説が原作となっている。2005年にはテレビドラマ化もされた。


 1970年代の愛媛県松山市の高校を舞台に、ボート部の活動を描いている。朝日ベストテン映画祭第1位、1998年日本インターネット映画大賞 日本映画作品賞、キネマ旬報ベストテン第3位などを受賞しており、主演の田中麗奈さんも1998年度 キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞、第22回日本アカデミー賞 新人俳優賞、第36回ゴールデン・アロー賞 映画新人賞など数々の賞を受賞するなど、田中さんの代表作とも言える作品。この作品のチームにより後にウォーターボーイズ、スウィングガールズなど、青春部活動ものの同路線のヒット作が生まれた。


 このように評価の高い青春映画ということで手に入れてみました。VHS版も持っているのですが未視聴のため、またいずれネタとして紹介したいと思います。


アイコ十六歳 [DVD]・(中古/アミューズ・ビデオ) 1,100円(送料込み)

 アイコ十六歳は、1983年に公開された富田靖子さん主演の青春映画。こちらも、1981年の堀田あけみさんの原作小説を元に映画化したもの。堀田さんは、当時現役の高校生であり、当時史上最年少の17歳で文藝賞を受賞したということで話題となった。いとうつかささんの主演でテレビドラマ化もされている。


 物語は、名古屋郊外に住む高校生1年生の日常を描いたもの。主演の富田靖子さんは、この映画のためのオーディションで選ばれ、女優としてデビューした。当時まだ14歳。


 ストーリー自体は、高校生の等身大の生活を描いているため、それほど起伏がなく大きな事件も起こらない。ごくありふれた日常生活の中に飼い猫が死んだ思い出話、友人の中絶へのカンパ、憧れの先生の自殺未遂といった、死を匂わせるエピソードが挟み込まれ、元彼の暴走行為による死亡事故でクライマックスを迎える。


 誰にも訪れるまぶしくて仕方がない季節を描いており、きらきらとした映画。藤田弓子さんがお母さん役を演じており、その後さびしんぼうでも富田さんと共演していた。この時、藤田さんは30代の後半から40歳位。今では、富田さんがその年齢以上になっていて、誰にとっても一度きりの時間のはかなさも表現している。


 80年代はアイドル主演の青春映画が数多く作られましたが、ほとんどはVHSどまりでDVD化されていない。DVD化されても、再販がないものがほとんどで、プレミア的な値段が付いている。そんな中、30年前の作品にも関わらず今でも再販され普通の値段で入手できるということで、この作品もすでに青春映画の名作のひとつとなっているのかもしれませんね。

散財日記 in 週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳!!!

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 大分間が空いてしまいました。忙しいというわけでもないのですが、微妙に空いた時間がなかったり、アマゾンの送料が無料だったものが2,000円以上無料に変更になり、思い付きでぱっと買うより組み合わせて買った方が良いため、散財も止まりがちになってます。

週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳・(新品/ホーム社) 1,944円(送料無料)

 週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳は、1985年から少年ジャンプの巻頭に掲載されていた、ファミコン神拳のコーナーを復刻したもの。レトロゲームを扱うサイトやブログ界隈では、発売前から話題となっていた旬なネタ。新しい本をあまりすぐには買わないのですが、これは外せないかなということで購入。


 Dr.マシリトとして知られる、元ジャンプ編集者の鳥嶋和彦氏が、当時のファミコンブームの時期に仕掛けた企画で、ゆう帝として当時ライターだった堀井雄二氏が関わっていたことでも有名。少年ジャンプの巻頭で袋とじとして、ファミコンゲームの紹介などを行っていた。ファミコン神拳の名前の由来は、当時人気のあった北斗の拳からのパロディで、ゲームの評価をあたたたたと擬音で表現していた。


 復刻されたファミコン神拳では、その鳥嶋和彦氏、堀井雄二氏、ミヤ王の宮岡寛氏、イラストの土居たかゆき氏など、当時のスタッフが参加して作られている。ファミ熱プロジェクトということで、専用のサイトが作られ、この後にも様々な企画が考えられているよう。


 ファミコン神拳の連載と平行して、堀井氏はドラゴンクエストの製作に取り掛かり、ジャンプ誌上でもその過程が紹介されていた。ウェブに掲載された鳥嶋和彦氏のインタビュー記事を読むと、堀井氏や森田の将棋の森田和郎氏、チュンソフトの中村光一氏らを排出したエニックスのゲーム・ホビープログラムコンテストの時点から、すでにジャンプの協賛が決まっており、鳥嶋氏も関わっていたのだとか。ドラクエの開発過程においても堀井氏と中村氏が先に決まっており、鳥嶋氏が鳥山明氏を抜擢したとのこと。ということで、このファミコン神拳とドラクエ誕生は切っても切れない関係にあったということになります。


 ドラクエ1には、堀井氏のお遊びでゆう帝、みや王、きむ皇、ちゅん(町外れで恋人を待つ中村氏)などが登場してきます。ドラクエの元ネタとなったウルティマでは、製作者のリチャード・ギャリオット氏は、一貫して世界を統べる王様でしたから、こういうところにも堀井氏の個性が出ていて面白いですね。


 この本の凄いところは、当時のファミコン神拳をそのまま縮小してすべて収録していること。当時のゲームの採点表も完全収録されています。後は、鳥嶋和彦氏、堀井雄二氏、宮岡寛氏、土居たかゆき氏などの座談会、それぞれの個別のインタビュー記事などが収められている。なんといっても、今となってはゲーム史に残る大御所となった堀井氏を引っ張り出したことが、一番の売りだと思います。


 ということで、当時ファミコン神拳を読んでいた人、ジャンプのファミコン記事を楽しみにしてた人、ドラクエや堀井氏のファンの人などにお勧め。復刻企画としてもかなり力の入ったものだと思います。


僕らのファミコン日記 ―80's熱中時代―・(古本/少年画報社) 1円(送料250円)

 僕らのファミコン日記 ―80's熱中時代―は、2014年に少年画報社より発売されたアンソロジーコミック本。いわゆるカバーのないペーパーバックといわれる形式の本であり、日本だとコンビニ本といったほうが伝わりやすいかも。ファミコンのあるあるネタを集めた作品集になります。


 様々な作家さんが、ファミコンのそれぞれのゲームについての思い出話や、当時においてよくある風景を描いています。一話辺り10ページほどの短編ですので、16本もの話が収録されている。人の数だけ、それぞれのゲームにまつわる思い出があるということが実感できる。


 本格的なゲーム本というよりは、コンビニコミックにありがちなB級グルメとか、駅弁の旅みたいな漫画のファミコン版といった感じの企画なので、ゲーム画面とかはほとんど登場しない。あくまでも、ゲームにまつわる当時の子供たちの思い出話というところに焦点が当たっていて、ゲームを通しての親や友達、兄弟との関係など、ゲームを通じての人との関わりの話になっている。


 今ではコンビニで買い物自体ほとんどしませんが、24時間スーパーが出来る前はよく立ち寄っていた。ネットが普及する前だと、コンビニでこのようなB級グルメの本とか、ゆるいコミックスを買って帰ることもありました。そういう意味でも懐かしい。収録されている漫画も、有名作家さんのものはありませんが、ゆるく楽しめる。中でも売りは、あさいもとゆき先生の大人のファミコンロッキーでしょうか。


 意外とよく出来ていて楽しかったです。アマゾンでの評価より予想したよりは高ポイント。それにしても、この本における一番の傑作は、ノスタルジーを刺激するこの表紙のイラストかなと思います。


ピコピコ少年TURBO・(古本/太田出版) 1円(送料250円)

 ピコピコ少年TURBOは、2011年に発売されたピコピコ少年の続編。作者は、ハイスコアガールの押切蓮介氏。80年代後半から90年代にかけて、1979年生まれの作者の少年期から青年期にかけてのゲームに関連する思い出話。1円(251円)の古本だったが、帯が付いていた。


 1979年生まれということで、ファミコン世代より少し後のPC-エンジン、ゲームボーイ世代といったらよいでしょうか。少年時代を描いた前作から、少し成長して小学校高学年~高校卒業くらいまでを描いている。


 主に中学生~高校生ということで、もてないゲームおたくだった作者の痛く感じる青春が赤裸々に綴られている。このような痛いと感じる部分を、ユーモアを交えながら、同年代の読者層に伝えてくるという作風は、女性の漫画家であれば西原理恵子さんや近年だと山本さほさん、黒川依さんだとか多いと思いますが、男性の作家としては貴重なのでは。また、ホラー畑出身の漫画家ということで、押切蓮介氏の描く女性は、どこか神秘的で魅力的な気がします。


 押切氏は、ピコピコ少年ではお馴染みのこのお母さんを主人公に据えた漫画も描いています。ハイスコアガールも再開されたみたいだし、なんかいろんな新境地を切り開いてますな。


 単なるノスタルジーには終わらず、青春の痛い部分を痛いまま読者にぶつけてくるという凄い作品です。この作者の次の展開が楽しみになるような一冊だと思います。


アーケードゲーム筐体型 FC互換機・(新品/HAC) 1,000円(送料無料)

 こちらは、読んで字のごとくアーケードのテーブル筐体の形をしたファミコンの互換機。ファミコン互換機というと、レトロゲームサイトやゲームブログ界隈では、サイバーガジェット社のレトロフリークが盛んに取り上げられているが、あのような20,000円以上するものはとても無理。大人買いすれば買えない事もないが、ゲーム機に20,000円も出すのだったら、オークションでぴゅう太とかAtari 2600とかを狙いたい。 こちらは、UFOキャッチャーの景品としても出されていたという、特に有名でも旬でもない互換機なのですが、1,000円だったので、まあいいかということで購入。


 箱を開けたところ。付属品は、コントローラー2個とAVケーブル、取り説。


 こんな感じ。意外とかっこいい。


 アーケード筐体型なので、本体側にもコントローラーやスイッチが付いている。


 ただし、こちらはダミー。右側の2つのスイッチのみが、リセットと電源ボタン。


 コントローラーの接続端子は側面に付いている。どこかで見た事あるような形だが、ファミコン純正コントローラーも使えるのでしょうか?


 側面と筐体下部はこのような感じ。単三電池でも動くため、電池ボックスが備わっている。


 QCと書かれているところは、ACアダプターの端子。ちなみにACアダプターは付属しない。日本製だとACアダプターのみで1,500円とかしますし、1,000円のゲーム機なのでそこまでは求められないか。


 こちらは、同じく筐体を模したタカラトミー製の貯金箱。再現の細かさやクオリティの高さは、もちろん比べるべくもない。


 ちなみにこのようにアーケード筐体を再現していて安く手に入る玩具としては、プレイステーション2用の筐体型コントローラーがある。これも入手したい。


 とはいえ、この形というのはやはり魅力がある。ファミコンカセットと一緒にすると、さらに楽しげな雰囲気が伝わってきます。互換機を持っていても、今更カセットでゲームはしないので、あくまでもこの形をしたゲーム機というところが重要。筐体の上部分を切り取って、液晶モニターを仕込めば、必要最小限度の改造で筐体型ゲーム機ができるなと妄想は膨らむ。前述の筐体型コントローラ同梱セットで筐体型ゲーム機を自作したというネタなどが、ネット上には投稿されています。


 元々は景品にも使われていたようなもので、値段があってないような感じですが、1,000円~2,000円程度で入手できる。アマゾンでの価格は、結構変動してるようなので安く売っている時に。この形に価値を見出せる人にお勧め。

ラビリンス 魔王の迷宮 Labyrinth・ソニーピクチャーズエンターテイメント

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 ラビリンス 魔王の迷宮 Labyrinthは、1986年に製作されたファンタジー映画。1982年に公開されたダーククリスタル The Dark Crystalに続いて製作され、主人公、魔王以外のキャラクターがほとんどマペットにより演じられている。


 この当時、すでにカリスマ的な人気を誇っていたデビット・ボウイが、主演、楽曲の提供をしたことで話題となった作品。主人公のサラ役には、当時まだ15歳で売り出し中の新進女優だったジェニファー・コネリーが抜擢されている。製作は、ジョージ・ルーカスで製作会社はルーカスフィルム 、監督はモペット操者の第一人者だったジム・ヘンソン。2016年1月にデビッド・ボウイが亡くなった事を受けて、最近になってリメイクの噂が出るなどもあったようです。


 制作費は2500万ドルに対して、興行収入は1300万ドルほどと、当時としてはそれほどヒットしなかった。ただ、その後ビデオ化やDVD化などを経てカルトな人気を獲得しており、今日では再評価もされているのだそう。前述のリメイクの話もそうですが、こんなものも発売されるみたいで、ずいぶん昔の過去の作品だと思っていたらそうでもなかった。ちなみに、日本では当時RPGやファンタジーがブームだったため、ファミコンやMSX2でゲーム化されており、映画もそこそこの人気を得ていた。


 物語は、15歳の少女サラが継母より腹違いの弟(赤ちゃん)の子守を任されたことより始まる。泣き止まない赤ん坊に業を煮やしたサラは、赤ん坊をどこかに連れ去ってもらおうと愛読書に書かれていたゴブリンの王を呼び出す呪文を唱えてしまう。呪文により呼び出されたゴブリンの王ジャレスは、サラの希望通りに赤ん坊を自分の支配するゴブリンシティの城へと連れ去ってしまう。サラが弟を連れ戻すためには、13時間以内にラビリンスを抜けて、魔王の城まで到達しなければならない・・・。


 DVDのコレクターズエディションには、当時のメイキングやイメージスケッチ、ストーリーボードなど製作過程について記された、色々な特典が付いている。CGは主にオープニングの梟にのみ使われ、そのほとんどは、マペットや巨大なセット、マットペイントなど当時のSFXを駆使して作られている。


 劇中に登場するゴブリンのデザインは、ファンタジーのイラストを得意とするイラストレーターのブライアン・フロウドの手によるもの。ちなみにサラの弟トビーを演じたトビー・フロウドは、ブライアンの息子。


 ラビリンスというタイトル通り、迷宮探索を主なテーマのひとつにしており、天井の無いオープンフィールドの迷路から、ひたすら直線が続く悪夢のような迷路、植木を刈り込んだ庭園型の迷路、下水道風の地下通路、壁が警告してくる地下のダンジョンまで、様々なタイプの迷路が登場する。それだけではなく1人はいつも正直で、もう1人はウソしか言わない扉や、マウリッツ・エッシャーの相対性(騙し絵)、ルネ・マグリットのトロンプルイユ(錯視)など、精神を惑わせるあらゆる意味での迷路が登場してきます。


 イメージスケッチが作られ、それにあわせてセットが作られる。CGが本格的に使われる前の時代なので、模型やミニチュアを含めて全てが本当に実際に作られている。メイキングを見ると、とんでもない手間や人手、時間をかけて作られているということがわかる。


 74年のダンジョン&ドラゴンズから、80年代初頭のウルティマ、ウィザードリィを経て世界的にファンタジー世界や地下迷宮(ダンジョン)が、注目を集めていた頃でしたから、それらのファンタジー世界の実写化という意味もあったと思います。


 魔王に毒入りの林檎を食べさせられた事による幻覚により、泡の中の世界でのダンスパーティに参加することになるシーン。こちらも、子供から大人になる前に大人の世界を垣間見るという意味合いで、思春期の精神世界という迷宮を表現していると思う。主要なシーンではデビッドボウイの楽曲がかかり、ミュージカル仕立てとなる。


 こちらは、当時もののVHS。ポスターやサントラなんかも、こちらのイラストを使用していた。


 当時は、この頃ルーカスがよく作っていた子供向けの金のかかったB級映画という印象でした。なぜかルーカスは、ハワード・ザ・ダックとかイウォーク・アドベンチャーとか、Willowだとか、あまり評価されない特撮映画をたくさん作っていた。アクションや剣劇があるわけでなし、迷宮や特撮は良いけれどストーリーは子供向けで退屈な映画といった印象だった。※ここから先は、ネタばれしてます。


 今見ると、不思議の国のアリスやオズの魔法使いといった、異世界を通り抜けることで大人になる少女の通過儀礼を描いた映画だということがわかります。オープニングに出てくるサラの部屋には、オズの魔法使いやこの映画の元ネタである“まどのそとのそのまたむこう”の本が置いてある。マウリッツ・エッシャーの騙し絵が壁にかかっており、劇中に登場するゴブリンたちのぬいぐるみ、それだけでなく魔王らしきフィギュアまで置いてある。つまり、このラビリンス、迷宮とはサラの精神世界を暗喩したものだということがわかる。デビッド・ボウイ扮する魔王は、劇中あれこれと様々な手段でサラを幻惑しますが、最後には、おまえが望むことはすべてしてやった。私を崇拝し、愛してほしい。そうすれば、私は喜んでおまえの僕(しもべ)になろう・・・などと言い出します。あげくにサラにYou have no power over me(あなたは、私に対して何の力もありません)と言われて、梟になってピューっと飛んで逃げて行ってしまいます。 これは、同時に美少女を前にした中年のおじさんの悲哀も描いているんですね。


 デビッド・ボウイは、白のタイツを履いてこの哀愁ある魔王役をノリノリで楽しそうに演じていますから、実にふところが深い。まあ実際には、ジェニファー・コネリーはデビット・ボウイと共演したことから高校では、嫉妬によるいじめにあったそうです。結局、大人の世界を垣間見せてくれる誘惑者への憧れや好奇心と、子供のままファンタジーの世界にいたいサラの葛藤の夢世界ということで、非常にロマンチックな話なんですね。この作品のもうひとつの売りであるゴブリンのデザインや世界観は、イラストレーターのブライアン・フロウによるところが大きい。この方、有名なようでアマゾンでも画集が売っている。


 このブライアン・フロウはイギリスの人なので、そのまんまイギリス製のゲームブック、ファイティングファンタジーの世界観に通じるところもある。日本製のゲームにありがちなアニメ絵ではなく、このような濃いファンタジーの世界の実写化としても楽しめます。日本のような甘いファンタジーではなく、油断するとバクっと喰われそうな、ダーティな闇や暗がりの怖さをも含めたファンタジーの世界。


 ということで、あらためて見直してみると、とても良く出来た作品であるということが理解できる。個人的評価は、星★★★★☆(90点)。ファミコン好きやRPG好き、ウィザードリィ好き、ダンジョン好き、ゲームブック好き、ファンタジーな気持ちを忘れないすべての人にお勧め。

参考:Wiki ラビリンス/魔王の迷宮、デビッド・ボウイ、ジェニファー・コネリー、ジム・ヘンソン、マウリッツ・エッシャー、ルネ・マグリットの項、amass.jp、ミドルエッジ【美少女出身】ジェニファー・コネリー☆ワンス・アポン・ア・タイム~子役出身

散財日記 in ゲームセンターあらしコラボ 1/12スケール ミニゲーム筐体(組立キット)

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 ということで、半月振りくらいの散財日記。ボーナスもそろそろですが、特に大きな買い物をする予定はなし。そのまま貯金して、ちまちまと小さな買い物をするのが気楽でいいですね。

ゲームセンターあらしコラボ 1/12スケール ミニゲーム筐体(組立キット)・(新品/ゲームインパクト実行委員会) 2,880円

 これは何かというと、アップライト型筐体を1/12スケールで再現したアーケード筐体のミニチュア。広島のゲームインパクト実行委員会というサークル(団体?)が企画した同人もの。レトロゲーム情報サイトのファミコンのネタ!!さんとか、そうさめもさんで紹介されて、レトロゲーム界隈の一部では話題となっていた。アーケード筐体のミニチュアといっても、外側だけなのでこれでゲームをすることはできない。


 では、何故そんなものを買ったかというと、すがやみつる先生の協力の元、ゲームセンターあらしとコラボしたあらしグッズだったため。アップライト筐体のミニチュア+ゲームセンターあらしという組み合わせには抗えなかった。


 内容物はこのような感じ。本体は木製。それにゲーム画面の再現のためのアクリル板、ジョイスティック再現のためのピン、外側に貼るあらしのシール、組み立て説明書、木工ボンドなどが付属している。


 企業の製品ではないので、手作り感溢れる感じ。ゲームインパクトの3周年企画の第一弾ということらしい。以前には、ファミコンロッキーとコラボしたファミコン本体だとか、ファミコンカセットなどのグッズも出していて話題となっていた。


 組み立ては、それほど複雑ではないけれど、時間がないためまた別の機会にやります。


 6月18日~19日にかけて広島でイベントが行われ、そこではすがや先生のサイン入り筐体が30個限定で発売されるらしい。お近くの方は、そちらのほうが良いかも。そちらはプレミア化するでしょうね。


 ゲームセンターあらしグッズは、連載当時にインベーダーキャップが作られたくらいで、あんまり記憶にない。ピンバッチとかはありそうだが、超合金とかソフビは聞いたことない。検索してみると、ゲームセンターあらしけん玉を見つけた。当時のプレゼントものとかはあるかもしれないが、TVゲームにしてもプレイステーションで発売されたサウンドノベルゲームがあるくらい(アニメ化された当時、ボードゲームはあった)。なので、あらしグッズとして考えた場合にはなかなかスルーできない一品。同人もので限定品のため数に限りがあるようなので、興味のある方は在庫がある内にどうぞ。


SRアーケードゲーマーふぶき パッションパンティー発動編 全6種・(新品/タカラトミーアーツ) 1,100円(+送料)

 くらえ、炎のコマだ!ということで、2002年にタカラトミーアーツより発売された、SRアーケードゲーマーふぶき パッションパンティー発動編のARASHI。一回200円のガチャだったようです。上のあらしミニ筐体と合わせてというわけではなく、たまたまなのですが、こちらはオークションより。


 上にも書いたように、あらしのグッズ、フィギュアという時点で非常に珍しい。とはいっても、ゲームセンターあらしのフィギュア化ではなく、この2002年当時にOVA化されたアーケードゲーマーふぶき内のキャラのひとつとして登場してる。往年の必殺技炎のコマ・ダブルアタックを繰り出している。


 あらしのかーちゃんのノーブラボイン撃ちとか、エレクトロニックサンダー、ムーンサルトなど、あらしには必殺技やインパクトのある名場面が多いので、フィギュア化すれば栄えると思うのですが。S.H.フィギュアーツみたいに可動式にして、様々な必殺技のポーズが取れるものとかでないですかね。ポリゴンで様々な技が繰り出せる、アクションゲームのあらしも遊んでみたい。


 200円のガチャにしては、頑張っている方でしょうか。炎のコマのエフェクトが、透明なパーツで再現されているので迫力もある。静止画だとわかりませんが、実際には接続部が甘くって、ポロポロとれてストレスが溜まる。


 こちらは、桜ヶ咲きふぶき。ふぶきの必殺技一撃でクリアを再現。ちなみにこの筐体は、クレージークライマーのものでOVA一巻に登場する中野サンプラザでのクレージークライマー勝負の時のものを再現している。この筐体の元ネタは、バンダイの電子ゲームであるFLクレイジークライミング。


 あらしとふぶきの直接対決。ちなみに何故、筐体の上に倒立しているかというと、あらしのエピソード内で飛行船の中での勝負があり、揺れる不安定な中、筐体と一体化することでそれを克服したという話があるから。ここから、ムーンサルトに発展した。CGを使って数々の必殺技を再現した実写版あらしとかあれば楽しそう。


 まあ、なかなかこのようなゲームバトルのシーンを再現したフィギュアはありませんので、その意味では貴重。ちなみに今、オークションでは6種セットで500円で出ている。


 ふぶきのライバルである十文字ちづる。ギュラシック四天王の1人で、人呼んでシューターちづる。ディグダグのプーカを模したゴーグルがお洒落。


 200円の小さなフィギュアですが、顔の造形は良く出来てますな。こんなのどうやって塗るのでしょうか。


 金髪アメリカ女性のゲーマーメロディー・ハニー。アメリカ人なので、マックシェイクみたいなものを飲んでいます。同じ吉崎観音作品のケロロ軍曹にも登場している模様。


 ノーブラボイン撃ちとかやれそう。


 作品内では、明るい天然なキャラだった。もちろんOVA版にも登場している。


 こちらは、ふぶきと親友の国分寺花子のコンビ。この2人設定としては、女子中学生。ルーズソックスが流行っていた90年代末頃の話なので、今だと30歳過ぎか。


 2002年のものなので、作りとかは甘いと思います。接続部がきちんとはまらずポロポロと取れてストレスが溜まる。経年による劣化もあるのかも。それにしても造形自体はなかなか良く出来ている。昔のコスモスの20円ガチャガチャと比べると雲泥の差がある。それにしても200円でここまでやって、もうけとか出るんでしょうか。


チャレンジ!!パソコンアドベンチャーゲーム&ロールプレイングゲーム 3―パソコンゲームの楽しさを伝える本・(新品/電波新聞社) 2,592円

 チャレンジ!!パソコンアドベンチャーゲーム&ロールプレイングゲーム通称チャレアベは、1980年代にマイコンベーシックマガジンに掲載されていた山下章氏の連載を別冊としてまとめたもの。80年代当時のPCゲームの攻略法を紹介したゲーム攻略本の先駆けと言えるもの。84年からチャレンジ・アドベンチャーゲームとしてベーシックマガジン誌上で連載を開始し、Ⅰ~Ⅴまで発売されていた。80年代後半にも版を小型化した復刻本が出され、2003年にも復刊ドットコムの企画で再販されている。古い8ビットPCゲームの資料としては、これ以上のものはないため、今でも根強い人気があってアマゾンでもオークションでも5,000円~10,000円ほどとプレ値で取引されている。


 Ⅲの方は、残念ながら収録数が7本と少ない。チャレンジ!!パソコンアドベンチャーゲーム&ロールプレイングゲームが25本、Ⅱが10本と当時のゲームの内容の高度化、複雑化にあわせて少しずつ掲載本数が減っている。マイクロキャビンのめぞん一刻、うる星やつら、日本ファルコムのイース、工画堂スタジオのサイキックウォー、ウィザードリィⅠ~Ⅲが収録されている。ウィザードリィの攻略は、別にチャレアベでなくとも読めるため、チャレアベの中ではそれほど人気がない号にあたるかもしれません。


 で、何故これを買ったかというと、なぜかアマゾンで新品が売られていたから。このチャレアベは2003年に復刻されて以降、ずっとプレ値が続いてきたのですが、なぜだかこのⅢのみアマゾンに2回ほど入荷していた。入荷するなり1~2日ほどであっという間に完売してしまっていた。


 再販されたかなと思って発行年月日を確認すると2003年のまま。Ⅲのみまだ出版社に在庫が残っていたということなのかもしれません。ちなみに楽天ブックスなどではまだ売っているところもあり、そちらも残り一冊という状況。


 ということで、チャレアベとしては収録本数も少なく、いまひとつといった感じなのですが、新品の再販本が手に入るというだけでも貴重。当時の8ビットPCゲームを扱った書籍もちらほらと出版されていますが、資料としての価値としては、未だに一線級と言えるものなので、買える機会があれば押さえておきたい一冊。


家庭用ゲーム機興亡史・(新古/オークラ出版) 300円(送料250円)

 こちらは、2014年にオークラ出版より発売された家庭用ゲーム機興亡史。家庭用テレビゲームの歴史、発展史をまとめたもの。著者は、近年レトロゲーム関連の本を出しまくっているコナミ出身の前田尋之氏。定価1,620円ほどの書籍なのですが、出版社の判断により価格拘束を外した自由価格本(バーゲンブック)として、新品が500円前後で売られていたため購入してみました。


 アマゾンの評価を見ても分かるように、平坦な記述で書かれており、それほど資料として詳しい本ではない。ゲーム史の記録とかそのような大げさなものではなく、どちらかというと軽く読んで楽しむための本。


 モノクロで文章メインの本ですが、ところどころに該当する機種の写真が入れてあるため、視覚的にも分かり易い。


 この著者は、ホビーパソコン興亡史という書籍も出しており、そちらとのセットという意味でも手に入れたかった。ホビーパソコン興亡史も、軽く読んで楽しめるライトなつくりの本。電車の中とか、喫茶店だとかで、軽く暇つぶしをする時間には丁度良いくらいの作りになっています。


 参考文献がネットの任天堂サイトやコタクジャパンとかなっていますので、ネットで調べればわかる情報ではあるのですが、平坦な記述で簡潔にまとめてくれているということで、十分にこの本の価値はあると思います。個人的には、アマゾンでの評価よりは高ポイント(まあ、安かったからということもあるでしょうが)。


ラビリンス 魔王の迷宮 コレクターズ・エディション・(中古/ソニーピクチャーズ エンターテイメント) 190円(送料350円)

 こちらは、もうネタとして紹介しました。1984年に公開されたジョージルーカス製作のファンタジー映画。2016年の1月に主演のデビッドボウイが亡くなられたということもあって、リメイクの話や2016年の夏にボードゲーム化される予定があるなど再度注目が集まり、再評価がなされている作品といえるかもしれません。 


 子供の頃に見たときには、子供っぽいファンタジー映画という印象でしたが、大人になってみるとまた別の角度から見えるものがあるかも。DVD化された時に、デジタルリマスターされているのか、画像が非常に綺麗になっているのも高ポイント。


 個人的には、80年代に作られたオズの魔法使いという印象。オズの魔法使いでは、オズの国で出会う魔女、ブリキのきこり、かかし、ライオンなどの主要登場人物を演じた俳優が、現実世界での人物もそれぞれ兼務している。それによって現実とファンタジーの間の微妙な距離感(ファンタジー世界はごく身近なところにある)を表現している。このラビリンスでも、現実とファンタジーの距離感で似たような手法を使っており、印象もけっこう似ている。ミュージカルの古典として評価されているオズの魔法使いと並んで、いずれ再評価される様になる作品なのかもしれません。

ゲームセンターあらしコラボ 1/12スケール ミニゲーム筐体・ゲームインパクト実行委員会

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 こちらは、広島でレトロゲームのイベントを企画している団体、ゲームインパクト実行委員会が企画したゲームセンターあらしコラボ 1/12スケール ミニゲーム筐体(組立キット)。


 すがやみつる先生協力の元、ゲームセンターあらしとコラボした企画で、1/12スケールのミニアーケード筐体を作ってしまおうというもの。アーケード筐体のミニチュアは食玩やプラモデル等ありますが、貴重なゲームセンターあらしグッズのひとつであるという点がポイント。ということで、早速組み立てて行きます。


 本体は木製。型枠より外していきます。


 大手玩具メーカーの製品ではなく、木製の製品ということからも、そのまますんなりはまるとはいかない。カッターで削り角を落としてやります。無理にはめ込むと、木なので割れててしまう可能性もあるため、穴に対して少し小さめくらいが丁度いい。木製ボンドで接着するため削りすぎても問題はありません。


 フロントパネルがはまりました。このような感じで仮組みをしていきます。


 背面のパネルも取り付けて、なんとなくそれらしい雰囲気が。


 看板パネルを取り付けます。


 天井部分のパネルを取り付けます。


 コントロールパネルを取り付けて、仮組みは完成。


 裏面は黒で塗装となっているため、この段階では接着しません。黒く塗るのは、筆ペン推奨となっていますが、今回は黒での塗装は行いません。


 コントロールパネルにジョイスティックとなるピンを刺し貫通させます。その後、コントロールパネルシールを貼って仕上げます。


 ゲーム画面となるアクリル板。こちらも仮取り付けを行います。


 アクリル板にシールを貼り付け、裏よりゲーム画面を接着してモニター部分を仕上げます。


 コントロールパネルとモニターを取り付けるとこんな感じ。このモニター部分は、PCでゲーム画面を取り込んで自分で作成すれば好きなものに変えられると思います。


 看板にゲームインパクトのシールを貼り付け。ここも、PCで画像を取り込んで好みのゲーム看板を作成すればよりリアルなものが作れるかも。


 看板も取り付けました。


 筐体の前面に木目調のパネルシールを貼り付け。どうやら、これは駄菓子屋筐体風の雰囲気。


 筐体側面にゲームセンターあらしシールを貼り付け。ちなみに、これはゲームセンタあらしのてんとう虫コミックスの7巻の表紙が元ネタ。


 ということで、一応の完成。本来は筐体の裏面を黒で塗装して、付属の木工用ボンドで接着して完成ですが、今回は接着までせずに改造できる余地を残しておきます。必要な道具は、面取りをするためのカッターナイフと黒く塗るための筆ペンのみで、所要時間1時間ほどで作れる。シールはある程度は貼りなおしが効くし、失敗した時のためにシールとは別に元となった原画も付いてくる。


 元々は紙で作るペーパークラフトだったみたい。筐体のペーパークラフトを作成している同人とのコラボということのようです。木工の製品なのでペーパークラフトやプラスチック製品とはまた異なった独特の風合いがあります。


 ここを黒で塗装してやればより完成度が高まる。モニター周りが黒いというのは、やはり駄菓子屋筐体ですな。あの駄菓子屋に置いてあったミニ筐体は、筐体のパネルが木製だったと思いますので、そういった意味でもリアル。


 また筐体の底面もありませんので、このあたりも自作してやればより完成度が上がる。


 大手玩具メーカーの完成品ではありませんので、手作り感溢れるものになっている。次はスペースハリアー筐体をやって欲しいところ。約3,000円という価格は微妙なところですが、大量生産ではない一品ものに近い同人ものということを考えれば、木工製品の玩具ってたいてい高価ですし、あらしのライセンス料も入っているでしょうから、リーズナブルと言えるかも。イベントではすがや先生のサイン入り筐体も限定販売されるようですが、量産版にもサインを印刷していて欲しかった。これを作っていると、ハングオン筐体のプラモデルも欲しくなってきました。


 ということで、早速行くぜ!おりゃ~炎のコマ、炎のコマダブルアタック!!くらえ!炎のコマ+月面宙返り(ムーンサルト)~月面宙返り(ムーンサルト)二段撃ち!!


 謎の人さん、勝負です。一撃でクリアーッ!!!たとえのこの身が灰になろうとも、俺はかける!!超新星スーパーノバだあ~~~っ!!


 以上、こんな遊び方も出来る、意外と簡単に作れて出来上がりもなかなか綺麗なゲームインパクト実行委員会 ゲームセンターあらしコラボ 1/12スケール ミニゲーム筐体の組み立てでした。

参考:ゲームインパクト公式サイト、ゲームセンターあらし/すがやみつる・小学館、アーケードゲーマーふぶきORIGINAL/吉崎観音・エンターブレイン
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